鬼灯朱音 2015-07-01 22:17:30 |
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ゴポゴポゴポゴポ・・・
(倒れたゴドムは立ち上がると崩れた身体から何やら赤くドロドロした物が流れ始めれば「汝、我と契約する者なり。汝、我に火属性を付加する」と逆属性付加魔法を唱えてゴドムの身体は岩と火の属性を持つ溶岩になって)
な.....嘘でしょ?
(突然どろどろに溶け出した相手に対し、自分の覚えた魔法で必死に対策を考えたが何も思い浮かばず「どうしたら.....」頭を抱えながら考えて)
そ、そうだよね!逃げ切ることがルールだもんね!
(危うく趣旨を忘れそうだったとハッとして、ハイドの背中に乗りながら相手の様子をうかがい)
岩人の大砲、巨岩の弾を撃ちだす砲なり!!
(ゴドムが魔法を唱えれば本来、大地から岩を飛ばす魔法だが、溶岩の身体となった今、飛ばされた岩石が火を纏っており、さらに強力な魔法となっていて)
ににに、人魚の泡、鋼の強度で身を守る防御壁なり!
(今度はハイドと自分の周りに球体を作り「ハイドこれは動けるタイプのやつだからから何とか逃げて死ぬ気で逃げて!」一応自分の魔力を込めに込めて防御壁は作ったが、相手の強力な魔法に比べるとどうなるか分からなかったので、使い魔に思わず無茶な注文をして)
「猫使いの荒いにゃ!!後でマグロおごるにゃ!!」
(ハイドは渋々、逃げ始めたがマグマの岩は泡に触れるとただの岩になってしまってそのまま砕けてしまって)
ハイドナイス!岩砕けたよ
(炎属性になっているということは単純に水に弱いことも考えられたが近くの水はこの泡ぐらいしかなく、そもそも自分は水属性ではないので水魔法が使えないのでこのあとどうやって逃げ切るか相手を見ながら考え)
よしっ!我、疾風を刃のように敵の背中に刺す者なり!
(泡を消して、エアープレスよりもありったけの魔力を込めたエアースラッシュを打ち込む方が効率がよいと考え放ち)
ゴオオオオ!!・・・岩人の大砲、巨岩の弾を撃ちだす砲なり!!
(エアースラッシュを受けたゴドムの炎が何故か勢いを増して燃え始めて相手に先程の呪文を唱えれば流石にハイドのスピードで当たりはしないものの呪文の威力も増している為、炎が闘技場に広がってしまって)
......あつい
(ハイドの背中に乗りながら肌に焼けるような熱さを感じ体温も上がっていくのを感じながら「炎に風はダメなんだね...」とぽそりと呟き)
「魔法にも相性があるってことだにゃ!!しのんは何か他の属性の魔法は使えないのかにゃ?」
(この暑さの中で全速力で走るハイドにも疲れが見えて来て徐々にスピードも遅くなっていきながら相手に対抗策を質問して)
あーえっと...お母さんがこの前使ってた魔法、何だっけ?
(暑さでだんだん意識が朦朧としてくるなかマンドラゴラを抜いたときに母が使っていた闇魔法、正式に教わっていないが属性が同じなので何とか使えないかと必死に思い出そうとし)
岩人の・・・大砲・・・
(ゴドムはゆっくりと呪文を詠唱していると次で決めるつもりなのか魔力を込めていて、それを見ていたハイドが「やばいにゃ!?早くするにゃ!?」と慌てて思い出すように言って)
えっと、確か...我、影を操り無数の手を作り出す者なり!
(自信はなかったが確かこんなことを言っていた気がすると思い、発動させ)
ドタッ!!
(魔法を詠唱中のゴドムの足に影で作られた腕が絡められるとそのまま勢い良くゴドムが転べばゴドムの魔法は中断されて失敗に終わって)
やったあ、闇魔法なんて実際使ったの初めてだよ!
(決して余談を許さない状況であることには変わりないのだが、初めて使う魔法が無事成功したのが嬉しくて暑さも忘れて喜んで)
はい、そこまで!!30分経過したのでしのんの勝ち!!
(喜ぶ相手に大声で魔法戦の終了と勝者を伝えると「人魚の海、荒れ狂う大津波なり」ローレンの水魔法で津波が現れると闘技場の火を鎮火させてから相手に飛びつき「しのんちゃんおめでとう」と抱きついて)
うそっ!?もうそんなに時間経ってたの!?
(今まで早く終われと祈ってはいたものの実際どれぐらい時間が経っていたのかを考える余裕などなく、「ありがとう、ローレン」抱きついてきた相手に笑顔で答え)
魔法の基本属性は火←水←土←風←火って感じで相性があるからね、よく覚えておくように!!
(実践で覚えてもらう方が良いと考えてたので相手に自分の伝えたいことの一つが分かって貰えてニンマリすると「シャドウアームを使えたのには驚いたわよ?」と一度しか見せてない呪文を使っていたので褒めて)
そうだよ!普通の人は一回しか聞いてない呪文なんて覚えられないし、それに私その時耳塞いでたと思うんだけど!
(母への甘えからか小さい子供のような怒り方をして)
はいはいごめんね、家に戻って今日の反省を勉強しましょう?
(怒る相手を見て抱っこしてあげると続きは家で勉強会を開くと言ってそのまま皆で家に帰って)
もう...
(自分の大変さをあまり分かっていなくれていないような気がして思わず膨れっ面になり、勉強会の事は耳に入っていないようで)
本当!?絶対、約束だよ!
(とはいえいきなり言われても思い浮かぶものでもなく「考えとくからね!」すっかり期限を直し笑顔になって)
「疲れたにゃ、もう寝るにゃ」
(猫パンチの途中でハイドは眠ってしまいそんなこんなで家に着くと母が「さぁ、今日の反省を箇条書きでノートに書いてみよう!!」と指示するとその間に晩御飯の支度をはじめて)
はーい...
(自分も疲れていたがきっとハイドほどではないのだろうと思い、ノートを広げ反省点を書き始め「実は必死だったからあまりよく覚えていないんだけど...」ぽそりと呟き)
もうしょうがないなぁ・・・常日頃思う与えられるこの安らぎをなぜ心が凪ぐのかな?その労苦から解き放たれれば心の平穏は当然のこと、なにも考えなくていい、ただ言うことを聞いていればいいんだから・・・コントロール
(相手の頭を撫でながらゆっくりと長い呪文を詠唱すると相手の思考は一旦停止して人形のようになってしまうと「先程の魔法戦の反省を箇条書きでノートに書け」と命令すれば人形状態のしのんは命令に従い、10分後ノートに書き終えれば「コントロール解除」と言って魔法が解け思考は戻って)
.........
(気が付くとノートにびっちりと今回の反省点が書かれていて「うげー、お母さん何やったの?」明らかに自分の字で書かれたノートの右上の端をつまんで)
禁止魔法のコントロールを使ったわよ?ちなみにコントロールって魔法が禁止になったのは人の理に反してるから何だけど、限られた魔女である私は使って良いのよ
(今晩の夕食を作りながら相手の質問にどや顔で答えて)
何でお母さんは禁止魔法使えるの?
(前も禁止されている魔法を使っていた気がすると思い「お母さんってどれぐらいスゴい魔女なの?」ずっと疑問に思っていた事を聞いて)
魔女の中で十本指には入るんじゃない?お婆ちゃんは5本の指には入ってたけどね
(魔女の中でと言ってもそんなにいるわけではないのだが上から数えた方が早い魔女ではあることを伝えて)
へえ、でもお母さん以外の魔女って全然知らないからよく分かんないや
(母の言葉からとにかくスゴいのだろうというのは分かったがあまりピント来ていない様子で、そういえば母とこういった話をしたことがないと今更思い)
あら?商店街の八百屋があるでしょ?あそこのおばさんと娘さんは魔女で薬草学と植物学が得意な魔女よ?
(相手ともよく買いに行く店なのでわかりやすいかなと思い例にあげると良くマンドラゴラのような魔女相手専用の植物も売っているわと伝えて')
ええっ!そんな話知らないよ!
(魔女はかなり人間社会に混じって生活をしているのか、実はクラスメートが魔女でしたとかだったらどうしようとそわそわし始めて)
お願い、世界の秩序を私に見せて?
(夕食を作ってる最中だったが、相手が気になっているようなので魔女の世界の情報を知る為の白魔法を唱えると世界地図がホログラムのように映りだし、日本をタッチしながら「この場所の魔女の人口は?」と聞けば100名以下ですと表示され、次に日本の地図を拡大して自分たちが住んでいる県を指差せば「この県の魔女の人口は何人?」と聞くと7名ですと表示されて)
そうみたいね、だから可能性はゼロじゃないみたいよ?
(相手の言葉に頷くと県一つに対して7人は多い方だと説明してから再びキッチンに戻って調理を再開して)
ち、ちが...ノートに書いてあったことを見てた...だけっ!
(機械的に書いていたからか内容を把握しておらず、念の為に確認しようと思って
何だ、お願い事決めたんじゃないのか
(相手との約束した為、どんなお願いをしてくるか待っているのだがその件ではなかった為、解放して今夜の晩御飯であるそーめんを相手の前に差し出して)
ふぅ、それはまた明日以降考える。私が言ったとき「何の事だったかなあ?」とか言ってとぼけないでね!
(母がお願い事のことを覚えていてくれたことは素直に嬉しくて「いただきます!」とそうめんを口に含み)
明日って終業式よね?早くかえれるんだったら帰りにおつかい頼んでもいい?
(相手の話を聞いてから頷くものの話を変えてそーめんをすすりながら先程言った八百屋に精霊草を買ってきて欲しいとお願いして)
あっ...そっか!...え、精霊草?う、うんうん分かった買ってくるよ!
(終業式という言葉に通知表というものの存在を思い出して、一瞬血の気が引くもののすぐに聞き慣れない植物の名前と思われるものを聞いて「えっと、普通に精霊草くださいって言えばいいの?変な顔されない?」と不安そうに聞いて)
ふんふん、お金はいつも使っているお金でいいんだよね?
(人間界に馴染んで生活しているようだが、お金など魔女独特のものを使っているのではと不安になって)
うん、これで3束買ってきてね?
(昔は物々交換が主流だったが、今では現金で払うことが多く、精霊草は貴重な為、相手に諭吉先生を四人手渡して)
よ、よんまん...よんまんえん...
(持ったことがない現金だったので先に精霊草を買って学校へ行っても良かったがどのみち価値は同じなので意味はなく、とにかく現金をなくさないようにしないとと、母から受け取った現金を持って震えて)
あ、1万円はあんたのお小遣いね?夏休みそれで楽しみなよ?
(本来なら五千円くらいなのだが、今日のご褒美と夏休みの遊び代と明日の手数料を含めて奮発して相手の頭をわしゃわしゃと撫でてから頬にキスして再び皿を洗い始めて)
やったあ!お母さん大好き!
(こういうときだけ、というわけではないがやはりお小遣いというものは嬉しいもので興奮し母に抱きつき、母がお皿を洗いに行った後は普段から持ち歩けないので何処に閉まっておこうか悩み)
無駄使いしちゃ駄目よ?
(喜ぶ相手を見てくすりと笑うと一つだけ相手に忠告してからお風呂の準備をする為、風呂場に向かうと母としのんの様子を見ていたローレンが「しのんちゃん、よかったね〜」と話しかけて)
はーい
(返事はしたものの顔は緩みっぱなしで聞いているかどうか分からず、話しかけてきたローレンに向かって「ローレンは何が欲しい?ハイドはマグロのお刺身で、ゴドムは...」とすっかり気持ちも大きくなっており)
せっかくのお小遣いを私たちの為に使ってくれるの?
(相手の質問にローレンとゴドムはキョトンとした顔を見せるもののハイドだけは「マグロが食べたいにゃ〜!!」といつも通りでいて)
いいのいいのー、二人にはいつもお世話になってるし!
(にやけた顔を見せながら特にローレンやハイドとは長い付き合いにもなるので、唯一いつも通りの反応を示したハイドには「そうかー食べたいかー」初めて手にするお札にテンションも高くなっていて)
それじゃあお言葉に甘えてしのんちゃんのおか・・きゃっ!?
(何やらローレンが頼もうとしたが、後ろからゴドムにチョップされて「・・・子どもの教育に悪い、スカーレットの娘、魔物は愛情に飢えてるけど欲は薄い、だから10年間心から愛してくれれば私たちはそれで良い」とゴドムはそう伝えると相手をぎゅっと抱きしめてから母の元へ行ってしまって)
そっか...
(10年間心から、人の心は変わりやすいというけれどどうだろうかという不安もあるが10年後の自分がどうなっているかも未知数で「ところでローレン、何言おうとしたの?あ、私のお金はダメだよ?」ここで自分のパートナーが何を言いかけたのか気になって)
い、いえ、しのんちゃんのお母様との一夜をごにょごにょ
(相手の質問に顔を赤くしてごにょごにょとはぐらかすと母と初めて出会った時から何となく素敵な女性だなと思ってたらしく、最近では自分専用の溜池まで作ってくれたと恋に落ちるまでには時間がかからないなと思っていて)
お母さんと一緒に寝たいならお母さんに直接頼んだら?
(相手の口ごもる理由が今一つ分からず、それは私のお金は関係ないと伝え)
そ、それもそうだね、やっぱりしのんちゃんのお金はしのんちゃんの為に使って欲しいから、私も何もいらないです!!
(お金のかからない事でお願い事を考えるとやっぱり一番初めに思いつくことは相手の母のことになるらしく恥ずかしくなって顔を赤くしながらローレンが庭の溜池に逃げてしまうと「しのん、風呂入ろう?」と相手を風呂場から呼んで)
んー、何か変なの?
(ハイドもゴドムも母の言うことは聞いたりなついたりしているようなので、やはりみんな母が好きなのだろうと思い、そこに母の声が聞こえてきて「お母さん今日入浴剤入れたいんだけどあるー?」すっかり頭も切り替わり母のもとに向かいながら大声で言い)
うわっ、びっくりした!
(前もゴドムと一緒にお風呂に入ったがまだ母以外の人間ではないけど女の人と一緒にお風呂に入るのはどこか気恥ずかしくさりげなく視線をそらして自分も服を脱いで)
それって私が覚えている魔法で何とかなるの?
(母はさらっと言ったが、自分は母ほどスゴい魔女ではないし純粋に疑問に思って質問し)
魔法自体は幽霊に効くけど、あいつら透明で普段見えないけど精霊草の粉を振りかけると見えるようになるんだよね
(相手の頭を洗いながら説明して)
なるほど、それで精霊草か
(また何か魔法のお薬でも作るのかと思っていたので「それって見えたら幽霊も敵じゃないってこと?」自分は霊感もないし大丈夫なのだろうかと目を閉じながら考えて)
幽霊なんて魔法さえ当たればたいしたことないからね〜
(図書館にも居た幽霊のように、退治した悪霊は魔女が使う施設に送られて働かされたり、そのまま成仏させて謝礼金を貰ったり自分の守護霊にしたりと幽霊退治でのメリットは大きいと伝えて)
え、それはスゴいね!頑張ろう...
(それらの幽霊に一体何の違いがあるのかは分からなかったが、確かに幽霊退治はいいかもしれないと思い始め、その時思わず目を開いてしまい「いたっ!」お湯かシャンプーが目に入ったのか目を押さえ)
(/今日はこれで失礼します。明日また、よろしくお願いいたします)
あらら、大丈夫?白魔法かける?
(相手のこと心配しながらそろそろ相手も白魔法を覚える必要があるなと今夜の勉強の内容を決めて)
駄目よ?目が腫れたらどうするの?
(目をこする相手を見て手を止めさせると「それじゃあ、自分で自分に白魔法かけてみなさいよ?」と言えば「ヒーリングの呪文は、胸の底まで吸い込んで浸るやわらかな力が頭の先から爪先まで右の指から左の指まで駆け巡る深く深く息をする間に自浄する」と疲れを治すリフレッシュとは違う外傷を治す回復魔法を相手に教えて)
んー......胸の底まで.......吸い...込んで...浸る柔らかな...力が頭の...先から爪先まで...右の指から左の.......指まで駆け巡る...深く深く...息をする間に...自浄する
(目の痛みは感じなくなってきたが、それでも目を開けるのは怖くて、少し長めの呪文を自信なさげに呟き)
んー...ん...あ、あれっ?痛くない!えっ、えっ?
(ちゃんと言えていたかどうか、正直それどころではないという思いもあり、自分が白魔法を使ったという実感がなく混乱し)
もう貴女には才能があるんだからこれくらい出来て当然よ!!私の娘なんだからこれくらいで驚かないの!!
(相手の顔を自分の胸に埋めながらだきしめると相手の頭を撫でて口では厳しめに接するが精一杯褒めようと内心喜んでいて)
うぅっ!
(突然母から抱き締められしばらく固まっていたが、抱き締められた際の恥ずかしさと母の言葉への恥ずかしさと息苦しさで体をバタつかせ)
うー...ねえお母さん、どうして血の繋がっていない私を育てようと思ったの?
(母に背中を叩かれると素直になれるのか、母の方は見ずに俯いて、活動的で実力もある母ならきっともっと外に出て活躍もできただろうに、また自分とあまり変わらないぐらいの年に私を育てることになり、もっとやりたいこともあったのではないかと思い)
貴女を拾った時、貴女を育てるのは自分しかいないと思ったからかな?
(13歳、周りには自分の知らない人ばかりの土地で困っていた私はあの時、修行をやめて祖母の元に箒に乗って帰ろうとしたが、相手と出会ったことによってこの子を育てることが自分にとっての修行であり運命なんだなと感じたのだと伝えると「貴女と出会ったあの日から私は貴女を心から愛してる」と相手に頬ずりしながら抱きよせて)
り、理屈じゃないんだね...
(自分が思っていた以上に恥ずかしい質問をしていたのだと顔を真っ赤にして、その後母の言葉には「うん、知ってる」自分は今までこの母から沢山の愛情を貰って育てられた事は分かっているので)
そういえばまだ使えないだろうけど変身魔法について教えてあげても良いけどここまで育ててきた親としてはあまりオススメしないな
(言ってて自分も照れてしまったのか、話題を変える為に相手が食いつきそうな話のネタを選んでから話題を変えて)
変身!?教えて教えて!
(ずっと知りたかった魔法がようやく知れるのだと思い「お願い!お母さんみたいにきれいになりたいの!」母が乗り気ではなさそうだったのでもう一押しと力の入ったお願いをし)
あのね、変身魔法って整形手術みたいな物で信じられないくらい痛いのよね、それでもやる?
(例えば牛がハンバーグになる為には一度ミンチにならないといけないように変身魔法にもそれ相応のリスクがあるのだと説明して)
い、痛いの?
(今までの魔法から考えても痛みを伴うとは思わず一瞬躊躇したが「や、やるよ。私やる!」元に戻らなくてもいいという覚悟を持ち拳を握って)
・・・そう、変身魔法の映像があるから見ましょう?
(相手の覚悟を聞いて、残念そうな顔を見せると準備すると言って相手より先にお風呂から出ていくと「・・・実の親では無いにしろ親からしてみれば娘の姿が別人になるのは悲しいのだろうな」とゴドムが相手の方を見て呟くと母の後を追って出て行ってしまって)
うん、分かった....
(自分の言っていることが母を悲しませていることはよく分かっていたが「お母さんには...分からない」綺麗な母を持ちながら、欠片も受け継いでいない娘の気持ちなんてと泣きながらそれを誤魔化すために顔を洗い)
あの子の魔力じゃまだ変身魔法は使えないから魔力量が増えるまでに考え直してくれないかなぁ・・・
(相手が自分と比較してコンプレックスを抱いてるのは何となく知っている為、自分からやめてと言っても聞いてくれないだろうなと考えながら煙草を吸って変身魔法の映像が残ったビデオを用意して)
よし、行こう...
(さすがにずっとお風呂には入っていられないのでお風呂から出て、着替えて母の元へと行き「準備できた?」とひょっこり顔を覗かせて)
うん、出来たわよ?
(テレビと画面には変身魔法を使用した者が血塗れになったり四肢が切り刻まれるグロい映像が流れた後で虚ろな目をした使用者たちが新しく生まれ変わった美しい姿に変わっていて)
うぅっ...
(口元を手で押さえながらも美しい姿に変わっていく使用者を見ていて「う、虚ろな目をしてるけど、大丈夫なんだよね?」ちゃんと人格は保たれているのだろうかとその点で不安になり)
肉体的ダメージもそうだけど精神的ダメージも大きいからね、この後1週間くらいはショックで意識不明の重体になるけど他人にリフレッシュやヒーリングをかけ続けてもらってようやく意識を取り戻すわ
(変身魔法を使った者は元の姿に戻れない、変身魔法を使った者が2度と同じ姿に戻れないのは激痛を思い出して恐怖で集中力が利かないかららしいと真剣な表情で答えて)
そうなんだね...
(本当はそばかすを消すぐらいでちょうど良くて全身を変えることなど夢のまた夢だと思っていたが、やってできないこともないことを知って心を揺らし始め)
あ、変身魔法を使っても身体は成長するから年相応の姿にならないと駄目よ?あと喋れない物に変身したらもう取り返しがつかなくなるからね?
(早送りして動物になって吠えることしか出来なくなった魔女や魔女のお婆さんが若い頃の姿になっても腰が曲がったままだとか様々な制約があることを説明して)
喋らない動物になることはない...
(それは自分が変身魔法を使いたい理由から大きくそれているので、「つまり若返ることとかは出来ず、本当に姿形を変えることしか出来ないんだね」腰の曲がった魔女が若い娘になっても腰が曲がっている理由がよく分からなかったが、これなら何とか説明がつくと母に質問してみて)
そうよ、あくまで変わるのは姿形だけ、年齢や精神的な物は変わらないわ
(相手の質問に答えるとまだ肝心な呪文は教えずに魔力検査をするように相手に伝えて)
そう、中身は変わらないってことだね...
(仮に変身魔法に成功してからも自分を変える努力はしないといけないが、それでも自分が望んだ姿で挑めるのならまだいいかと考え始めたとき母から魔力検査をするよう言われて「わ、分かった」と我に返り)
魔力検査終わって150超えたら呪文教えてあげるからね
(相手は様々な魔法を使うようになったので前よりかは上がっているだろうと判断し相手が測り終えるのを待っていて)
わひゃった...
(分かった、と言いたかったのだが口にくわえていたためうまくいかず、測り終えたので見てみると125となっていて少しがっかりしながら母に見せ)
あら?前よりだいぶ上がったじゃない、これならそのうち使えるようになるわね
(相手の魔力量が思ってたより上がっていた為、少し驚いた表情を見せると「今日はこの辺にしてもう寝よう?」と言って寝室にあるベットにダイブして相手を呼んで
本当!?もうちょっとだね!
(母を驚かせるぐらいは魔力は上がったのだと喜んでいると母から寝るように言われ言われてみたら確かに少し眠かったので同じくベッドに横になり)
ん…んん……
(目を覚ますとすっかり朝になっていて、一緒に寝ていた母がいなくなっていることに気付き「お母さん、お母さん!」昨日の事もあったので自分に愛想を尽かしていなくなったのではと思い探し回り)
う…
(母に抱きついたまま体が固まってしまいその後逃げるように「き、着替えてきまーす」母から離れて部屋に戻っていき、しかし今日も変わらず母がいてくれたことが何故かとても嬉しくてその足取りは軽く)
終わったよ!
(身支度が終わりドタドタと音を立てて慌てて走ってきて「あ、そうだ。おつかいも忘れずに行かないと」精霊草の代金はあらかじめ準備してあるので大丈夫だったのだが、自分がおつかいそのものを忘れていては意味がないと思い出せてよかったと安堵し)
今日帰ってきたら、薬草学でも勉強しよっか?
(前に魔法薬を作ったが今日は様々な魔法の薬を作って勉強すると相手に伝えてから相手と一緒に食事をはじめて)
うん、またお薬も作るの?
(この前もレシピを渡されていたとはいえかなり作るのが大変だったという思い出があり、やるとなればあらかじめ知っておきたいと思い質問し)
精霊薬、魔力増強剤・・・それに知り合いの魔女にあげる母乳薬も作ってもらおうかな?
(食事を続けながらいくつかの薬を作ることを相手に伝えると時計を見て「そろそろ時間やばいわよ?」と時計を指差すと投稿時間の十五分前であって)
し、知り合いの魔女にあげるものはちょっと...
(いくら何でもそんな大事なものを素人の自分が作るのはどうかと思い「そ、それはお母さんが作っているところを私が見るってことで....ってヤバッ!いってきます」慌てて食べ終えると急いで家を出ていき)
えー私の娘が作った薬なの!!って自慢したかったのになぁ・・・いってらっしゃい、おつかいたのんだわよ!!
(相手が断ったのを残念そうな顔をすると相手を玄関まで見送ってから食器を片付けて家事を始めて)
終業式の終わりって不思議と解放感があるよね~
(通知表も特に問題なく母に見せられるものだったので安心し、あとはある意味自分の中で最大の課題になっているおつかいだけだと気を引き締め、八百屋の前に立ち「すみませーん」と声をかけ)
おや、いらっしゃい!!お嬢ちゃん、おつかいかい?今日は人参が安いよ?
(どこにでもいるような普通の八百屋のおばさんがしのんに話しかけては笑顔で接客して)
あ、あの...スカーレットの娘です。精霊草をください!
(持ってきた一万円をラブレターを渡す女子のように相手に渡して、閉じられた両目のうち片方の目をうっすら開き相手の様子を観察し)
あ、あんたスカーレットさんとこのお嬢ちゃんだったね、最近物忘れが激しくて顔を見ても分かんなかったよ!!
(相手の話を聞いてふと思い出したような表情を見せると八百屋の部屋の奥にある地下室へのハシゴを指差して「魔女用の薬草なら地下で娘が栽培してるから貰っといで?」と伝えて)
あ、はい!お邪魔します!
(ぺこりと頭を下げて部屋の奥にあるというハシゴを目指して走り出し、地下の部屋に行くと「スカーレットの娘です!精霊草ください!」と店先でやった事と同じように叫び)
グパァ・・・ドロドロォ・・・
(八百屋の大きさと比べて地下室はかなり広く植物園のようになっていて相手の叫び声を聞いて相手の頭上からハエトリグサのような巨大な植物が大きく口を開くと相手によだれのような蜜がかかって今にも食らいつきそうにしていて)
あ、あれ?
(なかなか返事がないのでおそるおそる目を開けてみると何やらぽたりと液体が落ちてきたので見上げるとテレビで見たような食虫植物が目に飛び込んできて思わず悲鳴をあげその場に倒れてしまい)
シュルシュル・・・
(相手が倒れるとツルが身体に巻きつき始めて、相手を吊るしハエトリソウのような草が大きく口を開いて相手を捕食しようとしていて)
.....えっ、えっ?
(遠退いていた意識が戻り、真っ先に気付いたのは自分の体が宙に浮いていることで何故宙に浮いているのかは把握できていない様子で)
こらっ!?お客さんに何やってんのよ!!
(相手が宙吊りの状態で今にも食べられそうになった状態を救ったのは頭から木を生やした女性で、木を生やした女性が植物に叱るとハエトリソウのような植物は大人しくなって「大丈夫?怪我はない?」と首を傾げて見つめて)
は、はぁ...
(自分が危ない目に遭ったというよりも目の前の女性の頭から木が生えていることが気になって仕方ないのかそこばかりを見つめてしまい)
融合解除っと・・・ごめんなさいね、ここの植物達に肥料をあげてたんだけどもしかしなくてもここに来たのは初めてよね?
(融合解除と呟くと頭の木は消えて人間の姿に戻ると相手の方を見てお詫びとこの施設について説明された立て札を指差して「危険!!食人植物に襲われた時は魔法で撃退しても良い」と書かれていて)
は、はい!鬼灯しのんです。よろしくお願いします
(ぺこりと頭を下げてその後相手の示した立て札を見て「す、すみません。魔女歴まだ浅いのでそんなとっさに魔法とか出てこないです」もし出たらもう母の修行はいらないだろうと思い苦笑しつつ)
あら?貴女見習い魔女なの?見習い魔女がこの植物園に来るなんて貴女の師匠はかなりのスパルタなのね
(普通はここへやってくるのは魔女として1、2年は修行した者がやってくる為、1年未満の見習い魔女がやってくるのは極めて珍しく驚けば「私は野原みどり、植物魔法や薬草学を中心に研究してる魔女よ?うちに来たってことは何か買いにきたの?」と自分も自己紹介して相手に要件を聞いて)
す、スパルタァ!?
(母の過去の修行を思い出し、そうだ母はそういう人だったと頭を抱え、その後の相手の言葉に「よろしくお願いします。今日は精霊草を買いに来ました」と挨拶と用件を伝え)
精霊草ね、自分で採りに行くなら一束1万円だけど私が採ってきたのだと一束10万円よ?どっちにする?
(精霊草は先程の食人植物の中心に咲いてる為、とても危険な草な為、手に入れるのが難しく価格はかなりの割高になっていて)
えっと、自分で取りに行きます
(選択肢を提示されたが実質自分には無いも同然なので「えっと、魔法とか使ってもいいんですよね?」確認の意味も込めて質問し)
もちろん使っていいわ、ここの植物達に食べられても一週間は消化されないから助けてあげるから安心してね!!
(相手の質問に答えると上で店の手伝いしなくてはいけないからと言って八百屋に上がっていってしまって)
ん...
(背後から何やら妙な音がするので振り返ってみると植物のツルで慌てて横へ飛んで様子を見ることにし)
(/今回はこれにて失礼します。またよろしくお願いします)
呪文表
基礎魔法 魔女の基礎的魔法
箒魔法 箒を浮かせて空を飛ぶ魔法 >67
契約魔法 魔物や動物などと契約する魔法 >49
召喚魔法 魔物を魔法書から召喚する魔法、しかし、このままでは魔物の姿は見えず、三つだけ質問をして魔物の姿を当てない限り契約は不可能、契約期間は10年間 >294
融合魔法 契約した魔物と身体の一部を融合させて魔物の能力を得る魔法 >445 >449
属性付加魔法 無属性である使い魔に属性を付加させて戦わせる魔法 >465 (闇属性)
精錬魔法 特別な魔法道具を作る為の魔法 >516
逆属性付加魔法 契約した魔物自ら契約者の属性を1つ付加させる魔法 >572
黒魔法 五つの属性が主体の魔法。 闇以外の属性相性は火←水←土←風←火である。
風属性 基本的、無風だと使えない
エアーライド 風力で箒の飛行速度を上げる >65
エアースラッシュ 風の刃を飛ばす魔法 >195
エアープレス 風の爆弾を作り出す魔法 >205
水属性 基本的、水がないと使えない
ウォーターウォール 水の壁を作りだす魔法 >89
アクアフィッシュ 水で魚を作る魔法 >282
火属性 基本的、火種がないと使えない
ファイアピン 指先に火を灯す魔法 >215
ファイヤーフライ 火の玉を数個作る魔法 >211
ファイアブラスト 炎版エアープレス >439
闇属性 黒魔法の中でも使える者が少ない
シャドウアーム 影から無数の手を作る魔法 >167
白魔法 呪文が詩のようなのが特徴。
スリープ 対象を眠らす魔法 >117
ドントスリープ 対象の眠気を飛ばす魔法 >181
ファストアップ 対象の動作を3分間早くする魔法 >308
リフレッシュ 対象の状態異常を癒やす魔法 >316
ワールドビュー 魔女の世界の情報を知る為の魔法 >616
ヒーリング 対象の外傷を治す回復魔法 >654
禁止魔法 何らかの理由で禁止になった魔法
エンドロール 次元転移魔法 >318
コントロール 精神操作魔法 >608
泡魔法 人魚族しか使えない属性魔法
メタルシャボン 鉄のように硬い泡を作りだす防御魔法 >421
ジュエルシャボン 魔法を吸収する小さな泡をたくさん出す魔法 >425
岩魔法 主にゴーレム族が使う土魔法の教科版
ロックアーム 両腕が岩を纏いさらに巨大化する魔法 >556
ロックブレイク 両脚で強く踏み込むことで大地を崩壊させる魔法 >566
ロックキャノン 大地から巨大な岩を撃ちだす魔法 >576
最上級岩魔法 凄まじい威力の分、魔力消費量も多く魔物しか撃てない >???
(700超えたので魔法更新しておきます、まだ数日しか経ってないのに大分増えましたねw)
箒持ってこれたらよかったんだけど...
(ツルを攻撃するよりもツルを動かしている存在を攻撃した方がいいと考え、その為には頭上からの攻撃の方がまだやりやすいと思い悔やみながらも「我、疾風を刃のように敵の背中に刺す者なり!」ツルめがけて放ち)
(/いつも本当にありがとうございます。そのなかでもしのんが使える魔法は限られているので、楽です)
バタンバタン・・・グパァ!!
(エアースラッシュの攻撃でツルは倒れていき、本体である先程のハエトリグサのような食虫植物が口を大きく開いて襲いかかって)
うわぁぁぁあああ!
(走りは決して早くなかったがそれでも相手から逃げるために全速力で走り後ろを振り向いて「人魚の泡、鋼の強度で身を守る防御壁なり!」ありったけの魔力を込めて大きくし、ハエトリソウを包み)
ジュワジュワジュワ・・・・グパァ!!
(相手の魔法でハエトリソウの動きは止まったがハエトリソウの真上からウツボカズラのような食人植物が泡に向けて何やら液体をかけると泡がゆっくりと溶けていく溶解液で数十秒程で泡がなくなってしまい自由になったハエトリソウが再び相手を追いかけ始めて)
くっ...!
(再び追いかけてきた相手から逃げ「でも泡自体はじゅうぶん役に立つんだ!」と認識し自分の使える魔法から何が有効か考え「我、疾風を刃のように突き刺すものなり!」エアースラッシュを複数出し相手めがけて放ち)
キュロキュロキュロ・・・・バタンッ!?
(相手の魔法でハエトリソウは切り刻まれてそのまま倒れると本体が倒れたからか、周りのツルも次々と倒れ見晴らしがよくなると遠くの方で銀色に輝く草が生えていて)
..........はっ!
(しばらく動けず様子を見る形となっていたが、もうツルが襲ってこないこと更に遠くに銀色に光る何かがあるのを見た瞬間、いつまた復活するかという恐怖はあったが夢中で走り出しており)
「精霊草はこちらです」
(と書かれた立て札がご丁寧に銀色の草の横に立ててあり、精霊草の収穫時期は銀色に光っているのが良いとも書いてあって)
はぁ、はぁ.......あった...
(息を切らしながらもまたツルが襲ってきたらどうしようとびくびくしつつ近付いて行き、精霊草を収穫し、どうしたらいいのだろうと辺りを見回して)
はい、精霊草の収穫クリアおめでとう~!!
(パァンという音が辺りに鳴り響くと周りの植物たちが突然綺麗な花に変わってしまうと母と先程の女性が一緒に出て来て相手に向けて拍手して)
.......へ?
(突然鳴り響いた巨大な音に驚いた後、出てきた人物に呆気にとられ「あ...あ.......」と指をさしながら口をぱくぱくさせて)
驚いた?実はしのんを鍛える為にみどりに頼んでおいたんだよね?
(驚く相手の頭を撫でながら種明かしすると「私の植物魔法で凶暴な食人植物を出現させてくれと頼まれた時は戸惑ったが、君には魔女としての素質が十分あるみたいだね、流石は朱音さんの娘さんだ」とみどりも後ろで頷いていて)
う......うっ...うわぁぁぁぁん!
(緊張の糸が切れたのか思い出すのは見るも恐ろしい食虫植物で、耐えきれなくなって大声で泣き出してしまい)
こらこら泣かないの、こんな草なんかまだまだ私の修行じゃ序の口よ?
(相手が泣きだすのを見てぎゅっと抱きしめて泣き止む様に言うと「みどり、ちょっとお願いするわ」と相手から一旦離れると「やれやれ・・・アルラウネの触手は全てを喰らう食人植物なり」とみどりが先程の食人植物を出す魔法を出すと一斉に母に襲いかかって)
ふぇ...ひっく...
(泣いているとだんだん落ち着いてきて、自分は本当に怖い思いをしたのに序の口だなんて母は鬼だと思ったがその後食虫植物に襲われている母を見て「お母さん!」と叫び)
黒き疾風、全てを切り裂く魔女の黒衣なり
(母から黒い竜巻のような物がローブのような服装に変わると噛みつこうとする食人植物が一瞬で切り刻まれて粉々になってしまうと「・・・・しのんには私を超える立派な魔女になって貰うからね、私はそのつもりで鍛えるわよ?」と相手と自分の力の差を見せつけ相手にこれ以上の魔女にすると言って)
私はお母さんの血は受け継いでいないから、追い越すどころか追い付くこともできないと思うんだけど...
(何故そこまで母がやる気になっているのか理解できずに首を傾げることしか出来ず)
大丈夫よ、私が貴女くらいの年の頃と比べたらしのんの方がセンスあるもの
(魔力などは優れていても魔法を扱うセンスは相手の方が上だと褒めると懐から紙を一枚出して「それに今年の夏の最後はもうこれに出場するからね」と魔女による魔法戦大会、魔女見習いの部として書かれたチラシを見せて)
今年の夏休みは忙しいわよ~幽霊退治に魔法戦大会にごにょごにょ・・・
(相手の反応を見てニヤニヤしながら夏休みの予定をぼかしながら呟いていると「そうだ、この前の約束もあったし、新しい風魔法をたくさん教えてあげるよ?」と相手の興味を引く話題で話をそらそうとして)
ごにょごにょ!?まだ何かあるの何企んでるのお母さん?
(効果は期待できないが少し怖い顔で相手に凄んで見せて、しかし風魔法をたくさん教えるという一言で一瞬でその表情は崩れ「そうだよ!もっといろんな魔法を使えるようになっておかないと!」と顔を真っ赤にして興奮し)
はーいっ!
(いつもよりも元気よく挨拶し、使える魔法の種類が増えればもしまた戦うようなことがあっても出来ることが増えるハズだからかなり有利になると喜んで)
先ずはエアーシューターの練習よ?ゴドムの岩を撃ち抜いて貫通させるだけの威力とローレンの泡を外すことなく全て当てることが出来れば実践でも使えるわ
(新しい風魔法を相手に教える前にハーピーの羽ペンを手渡して練習するように指示すれば魔物二人によって巨大な岩と大量の泡を用意して貰って)
分かった、頑張ってみる!
(相手からエアシューターを渡され、そもそもちゃんと発射させる事が出来るのか不安だったが自分の魔力がエアシューターを伝って勢いよく発射させるイメージで放ち、とりあえずは的に当てることなどは一切考えず)
うーん、当たってはいるけど威力がないわね、もっとこう強く貫通させるイメージを持たなきゃ駄目よ?
(相手の魔法が的が大きいゴドムが作り出した大きな岩に当たるものの岩は堅く貫くまでのイメージが足りないと教えて)
うんうん、その調子よ?これから自主練習すればきっと貫通できるわ
(貫通までとはいかないが先程の矢よりかなり深く刺さってるのを見て頷けば「次は空中の泡が消えるまでに全て撃ち抜くこと」と上空に浮かばせた泡を指差して次の指示を出して)
うん、自主練習もしていいんだね?
(泡に向けて狙いを定め、泡なので威力よりも正確性を重視し、一発撃ち込み続いて数発撃ち込んで)
やっぱり、岩と違って小さくてふわふわ動く泡は当てるの難しいわよね
(大きめの泡には当たってるが物凄く小さい泡にはなかなか当たらなかったので「まぁ、基礎は出来てるから残りはしのんの努力次第だね、それじゃあ次の魔法を教えるわよ?」と次の魔法を教えて)
うーん、やっぱりそんな簡単にはいかないか...
(少しだけ目線を下に落とし落ち込んだ後努力次第で何とかなるのならと切り替え「次の魔法ってどんなの?」と興味津々で相手に質問し)
次はハイドに風属性を付加させるのと、二重属性付加魔法、つまり風と闇の両方を属性を付加させる魔法よ?
(ハイドを抱っこしながら相手に風属性を付加させるには竜巻をイメージすれば良いと説明して風属性だけを付加の呪文は「我、汝と契約する者なり、我、汝に風属性を付加する」と唱えれば良いと伝えて、次に二つの属性を付加させるには「我、汝と契約する者なり、我、汝に風と闇の二つの属性を付加する」と二つ呪文を教えて
それってハイドは大丈夫なの?
(ハイドに近寄り鼻の部分を軽く押しつつ、さすがに二つの属性を突然付加されると相手の負担も重くなるのではと心配し)
二つの属性と言っても混ざって一つの属性になるだけだから別に問題ないわよ?
(先程、八百屋で見せた魔法のように風と闇の複合魔法を使う為にも相手に魔法を混ぜるイメージを付けて貰わないといけない為、その為の練習としては二重属性付加魔法はうってつけだと伝えて)
そうなんだ、じゃあ大丈夫だね!
(しばらくハイドの鼻の部分をつんつんつつき「お母さん、呪文使うからハイド下ろして」と声をかけ)
「ふにゃぁ!?はにゃをつつくにゃ!?」
(相手につつかれてハイド自ら母から降りると「なんでもいいから早くするにゃ」とやる気満々の様子でしのんに魔法をかけるように言って)
じゃあまずは風属性から
(大きく深呼吸をし大きな竜巻をイメージしながら「我、汝と契約する者なり、我、汝に、風属性を付加する」目を閉じて大きな声で呪文を言い)
「にゃ?身体が軽いにゃ!?飛べるにゃ!?」
(相手の呪文の効果でハイドの体が大きくなると闇属性の時のような黒豹のような姿にはならずに前後の足に小さな竜巻を纏ったチーターのような姿になって闇属性の時より早いスピードで庭を走ったり空を飛んだりして)
おおっ!ハイドかっこいいよー!
(闇属性を付加したときに姿が変わることは承知していたが今回の姿も前回とはまた違ったかっこよさがあり、あの時は臆してしまったが今回は手を降る余裕まで見せ)
闇属性の時は影に潜ることが出来たけどこの状態のハイドは竜巻を纏って突進することもできるわよ?
(二人の様子を見てマグロの刺身パックを取り出せば、刺身を一つ空に向けて投げて見せると「マグロにゃ!!」とハイドはマグロめがけて飛び上がり身体をひねると竜巻を体にまとっていて)
うわっ!
(竜巻の衝撃に眼鏡が飛びそうになったが何とか阻止し、マグロに飛び付くというのはどうかと思ったがハイドに属性を付加したときの新たな可能性に気付けたので頷きながら満足し)
「おかわりにゃ!!」
(大きい身体になってる分、マグロ一切れでは物足りないのか母にねだると「駄目よ?二重属性付加に成功したら全部あげるわ」とハイドに伝えると「しのん、早く次にいくにゃ!!」と相手にせがんで)
マグロのために、あんなに一生懸命に...
(複雑な気持ちになり涙が出てきそうになったがグッと堪え「一回属性付加解除した方がいいかな?」とマグロの刺身を手に持った母に問い)
そうね、同時に付加させないと片方だけになるから風と闇の両方のイメージが大事よ?
(相手の質問に頷きながら理由はどうあれやる気があるのはいいことだよと相手に伝えて)
属性付加解除!
(大きな竜巻が徐々に消えていくイメージを持ちながら唱えその後母が目の前でやって見せてくれた黒い竜巻の魔法を思い描きながら「いくよ、ハイド!我、汝と契約する者なり、我、汝に風と闇の二つの属性を付加する」大きな声でハッキリと言い)
・・・凄いわ、成功よ!!
(ハイドの姿はゴウゴウと唸る風属性の白い身体に闇属性の黒い縞模様をした虎のような姿に変わると、魔法始めてまだ数日しか経ってない見習い魔女である相手が一般の魔女でもかなり難しい二重属性付加魔法を一発で成功したことに褒めたたえて大喜びして)
やったあ!
(母の興奮具合から実はスゴいことをやってのけたのではと思い素直に喜んで「ハイドー、気分はどう?」とこちらも興奮気味に尋ね)
「早くマグロ食べたいから元に戻せにゃ!!」
(身体が大きいと物足りないと覚えたのか早く戻せとだだをこねるとやっぱり中身はまだ子猫の時のハイドのままでいて)
...属性付加解除!
(そうだった、解除するまでが魔法だったのだと気を引き締めて先程イメージした竜巻がスッと消えていくようなイメージをしながら慎重に呪文を言い)
ほら、ハイドお食べ〜
(元に戻ったハイドは嬉しそうにマグロを食べ始めて「さてと、次の魔法の練習しよっか?」とハイドを使った魔法ではなく今度は先程の二つの属性を合わせた魔法を教えると言って)
うん、今日は盛りだくさんで嬉しい
(新しい魔法を覚えるのは難しいし緊張もするが成功したときの達成感等もありやはり楽しく、覚えるのは大変だろうが沢山の魔法を使いこなせるようになりたいと興奮し)
でも魔力量も限られてくるし次で最後ね?
(相手が喜ぶのを見てにっこりと笑えば「しのんは大体の魔法は泡魔法で守ってるけど、もし泡の大きさより相手との距離が近い接近戦になったらどうする?」と質問してみて)
はーい....
(少し不満げに返事をしたあと母からの質問には「うーん...せっかくだし風属性の魔法で何とかできないかなって思う」具体的な対処法は何一つ思い浮かばなかったがもし戦うことになった際は自分の属性の魔法で何とか対処したいと泡は補助的なものに使いたいと思っており)
ふむふむ、それでは次の質問、前に魔法耐性のグローブをしのんにプレゼントしたと思うけど、あれでは守れる範囲は腕の届く範囲までよね?それじゃあ接近戦になった時、先ずどこを守らなきゃ駄目かな?
(相手の考えを聞いて頷くと次の質問をしてみて)
あ、グローブか!そっか、うっかりうっかり...
(頭を掻きながら笑ったあと更なるははの質問には「うーん...胸?かな?」頭とか顔も浮かんだがグローブで守るとなると視界が遮られそうだと腕を組みながら考え)
確かに今の貴女、グローブしか護る術がないからね、身体を守ろうとするけど一番大事なのは頭なのよね
(魔法を発動する為には呪文を唱えるだけではなくイメージをする為の頭が必要だと言えば「それでは今から教える魔法は黒風の帽子と言われる闇と風属性の装備魔法よ?」と相手に伝えて)
なるほど頭か...
(理由を聞いてみたら確かに納得で、その後母の口から新しい魔法の名が出てきて「装備魔法ってことは頭を守る防御魔法なの?」帽子という言葉から頭に被るものを連想し)
装備魔法ってのは防御魔法みたいに一定の範囲を護る魔法ではなく身を守る為に身体の一部に留め続けれる魔法なの
(先程、八百屋で見せた黒風のローブは闇と風属性で身体を護る魔法で今回相手に教えるのはその頭の部分だけを護る魔法だと説明して)
えっと、つまり頭を守るものだって思えばいいんだね?
(頭を押さえながら自信なさげに母に問い、八百屋での話題が出ると「八百屋さんでお母さんが使ってた魔法スッゴくかっこよかった!」と目を輝かせながら話し)
そうそう、本来は黒風の帽子は黒風のローブとセットの魔法だからね、両方装備することでさらに能力が上がるのよね
(装備魔法は組み合わせ次第で能力が強化されると教えるとローブは帽子より装備範囲が広く留めるのが難しい為、先ずは帽子からだと伝えて「帽子の呪文は黒き凪風、全てを包む魔女の帽子なりよ」と相手に伝えて)
えっと...黒き凪風、全てを包む魔女の帽子なりよ
(何をイメージしたらいいのかが分からなかったので、テレビでよく出てくるような魔女が被っている黒い帽子をイメージしながら呪文を言い)
・・・・残念、失敗ね
(相手の呪文で何も起こらないのをみて「さっき、ハイドに二重属性付加した時みたいに風と闇属性をイメージして帽子の形に留めるのよ?」と助言して)
えっと、じゃあもう一回...黒き凪風、全てを包む魔女の帽子なりよ
(あの時は八百屋さんで母が使った魔法をイメージしたはずなので、今回はそれの帽子版風で出来た黒い帽子をイメージしながら呪文を言い)
ゴォゴォゴォ!!
(相手の魔法が成功したようだが凄い風が吹き荒れてしまいまるで嵐のように帽子が暴れて「しのん、心を落ち着いて無風というより少し風が吹くイメージして!!」と相手の帽子をみて助言して)
あ、あれ?えっと...えっと...
(頭の上で吹き荒れる風に恐怖と混乱が沸き起こり母の助言とは逆に収まれ、収まれと念じてしまい)
あ.....ふう
(魔法が失敗したこともショックだったがそれよりも頭の上で荒れ狂っていた嵐を止めることが出来たことに安堵しその場に座り込んで)
う、うん...
(今日は少し疲れたので母の言葉に甘えることにして、しかし母の言葉を聞かずに魔法も失敗してしまったので「ごめんなさい」と謝り)
え?なんで謝ってんの?
(相手が突然謝って来たのをみて首を傾げると「しのんはやっぱりセンスあるよ?しのんみたいに形を作る段階で何度も失敗してるし凄い凄い」と相手を励ませば笑って「私、ご飯作るからレシピ見て薬作っといて?」と相手にリビングのテーブルに用意してあるレシピと材料を指差して指示して)
ホントいきなりだなあ...
(苦笑すると立ち上がりリビングにあるレシピと材料を確認すると、レシピを見ながらなので手元はおぼつかなかったが薬を作っていって)
今夜は力のつく料理を作ってあげなきゃね
(明日のこともあるし、頑張った相手の好きな料理をつくってあげると「夕飯出来たわよ?そっちはどう?」と相手の様子を見て)
出来たよ!見て?こんな感じ!
(レシピとにらめっこをしていたので少し作業が遅れぎみだったがどうにか完成し得意気に母に見せ)
(/大変申し訳ないのですが、24日と25日お返事が返せそうにありません。しのんのkeep 大丈夫でしょうか?26日にはまたお話しできると思います)
お、やるじゃん!!凄い凄い!!
(完成した薬を見て相手の頭を撫でながら褒めてあげると食卓を指差して「今日はしのんの好きな物いっぱい作ったからたくさん食べてね~」と相手に話して)
(全然問題ないですよ~お待ちしてますね~)
ふふん!
(母から褒められた上に頭まで撫でてもらって、更に夕飯のメニューが自分の好物だらけで「こんなにいいこといっぱいあったら、明日すごく嫌なことがありそうでちょっと怖い」幸せを噛み締めながら言い)
(/ありがとうございます!これから時の間許す限りお話させてください)
・・・・まぁ、明日は幽霊退治だからね
(明日は午前中はまた魔法の修行をして夕方頃に家を出て幽霊退治に向かうと相手に伝えれば自身もご飯を食べ始めて)
じゃあお昼寝とかした方がいいよね?
(幽霊退治中に眠気のせいで怪我をしたくはないので、どこまでその時間を確保できるのか不安はあったが念のために母に質問し)
ん?7時、8時くらいには帰れるから大丈夫よ?
(夕方頃から出かけて幽霊退治すれば2時間ほどで終わると相手に伝えると「持ち物は精霊薬と着替えとタオルと2リットルのペットボトルね?」と明日の持ち物を伝えて)
え、幽霊だよね?!
(てっきり深夜までかかると思っていたので拍子抜けし幽霊って子供なのかなと思いつつ「ペットボトルはお水か何か入れていくの」小さい方が持ち運びやすいのにと不思議そうに首をかしげ)
風属性の束縛魔法で使うからそれで幽霊を捕まえるのよ?
(束縛魔法とは対象を閉じ込めたり縛りつけたりする魔法のことで、幽霊も人間と同じようにその魔法で拘束することが可能だと説明して)
ひょっとして幽霊ってそんなに怖くないの?
(自分が対抗できる手段を持っているからかそれほど恐怖を感じなくなっていて「幽霊ってペットボトルに入るの?」と妙なことが気になりだし)
幽霊がこの世にとどまる理由は死ぬ前に何かしら強い思いがあったから幽霊になるのよね、それで幽霊には思いの核となる部分があって、幽霊を倒すとその核が人魂になるからそれをペットボトルに入れて束縛するのよ
(相手によくお化け屋敷とかである人魂を思い浮かべるように言うとあれなら2リットルのペットボトルに入ると説明して)
(/遅くなりました!今日からまたよろしくお願いいたします)
ああ、あのお墓とかによくいる人魂か!
(実際に見たことはなかったが昔見たアニメで見たことがあり、あれを封じ込めるのだと思うとすんなりイメージ出来たと頷き)
守護霊って私を守ってくれるんだよね?ローレンのように期限付きだったりするの?
(守護霊はローレンやハイド達のような存在と何が違うのだろうと首を傾げながら質問し)
守護霊は成仏しない限りはしのんが死ぬまでずっといてくれるわよ?あと守護霊がいると色々と良い事があるからお風呂入った後にでも勉強しましょう?
(相手の質問に答えるとたまには二人っきりで風呂に入ろうと言ってお風呂場に向かって)
守護霊が欲しいかどうかはそれから決めてもいいよね?
(既に母の先ほどの話で興味は持っていたのだが、もっと詳しい話が出来るなら是非聞きたいと母と一緒にお風呂場へ向かっている途中「前も確認したかもだけど幽霊はちゃんと見えるんだよね?」ふと気になったので尋ね)
精霊薬を振りかけて呪文を唱えると見えるわよ?
(幽霊を見る為の手順は精霊薬を周りに撒いて呪文を唱えるだけだと説明しながら服を脱ぎ始めて)
それで精霊草を買ってきてって言ったんだ...
(精霊草というキーワードを聞いて八百屋さんでの過酷な戦いを思い出しまたあのような感じになるんだろうかと母と一緒になって服を脱いでいた手を止め)
今のしのんなら金縛りとポルターガイストくらいに気を付けてれば幽霊なんかに負けないよ?
(八百屋での相手の様子を見て実力的にはしのんの方が上だと言って笑いながら身体を洗って)
本当!?
(母に言われて一瞬その気になったが、大変なことには変わりないのだと気を引き締め「幽霊ってやっぱり最初は人間の姿してるの?」よくある幽霊のイメージを思い浮かべつつ質問し)
怨念が強い悪霊は姿形が異形だけど、基本的に足もちゃんとある人型で死んだ時の服装か死装束を着てる事が多いわね
(湯船に浸かりながら相手の質問に答えると相手の顔に胸を近づけて「さっき、お風呂に入る前に母乳薬を飲んだんだけど久しぶりに飲んでみたい?」と悪戯するかのような顔で相手の反応を見て)
い、いい!そこまで子供じゃないし!
(母からの衝撃的な提案で顔を真っ赤にして興奮しながら叫んだあと「そもそも何で母乳薬なんか飲んだの?」もううちに赤ん坊はいなかったハズだと母に疑惑の目を向け)
人にあげる為の薬なのに失敗した薬あげても意味ないでしょ?薬一粒で10分間は母乳が出る身体になるからあと3分くらいでもう出なくなるわ
(相手の反応を見てくすくすと笑うものの少し残念そうな顔で相手の頭を撫でてあげて)
母乳って10分間も出続けるものなの?
(それは結構大変だと思い、母親って改めてすごいと思いつつ「で、そのお薬は成功したの?」と母の胸をじっと見ながらふと疑問に思ったことを聞いてみて)
10分間、母乳が出る身体に変わるだけで出続けるわけじゃないわよ?赤ちゃんに吸ってもらうことで出るのよ?
(しのんに吸ってもらえば成功したかしないか判断できるのだが、相手に断られたのでこの薬は友人に使って貰ってからのお楽しみということになってしまうと相手に話して)
う、うーん...少しだけならいいよ
(自分の反応を面白がっているだけだと思っていたので、そういう理由なら少しだけと了承し)
ふふふ、こうしてるとしのんが赤ん坊の頃を思い出すなぁ
(相手の了承を得ると相手を優しく抱きしめて10年前の見知らぬ土地で13歳の母を始めた頃を懐かしく思い出しては「大きく育ってくれてありがとう、しのん」と相手に母乳を与えながら呟いていて)
んー...
(どうやら母乳はちゃんと出るようで成功したようだと思い、それにしても母乳は変な味がすると不思議に思っていると母から頭を撫でられ「も、もういいでしょう!?」驚いて慌てて母から離れようとし)
あっ!もう...
(湯船に浸かりながら、全く記憶にはなかったがあの母乳を飲んで大きくなったと思うとなんだか不思議な感じがして、その後のぼせそうになったので湯船から出て)
あ、お母さん!あんまりビール飲んでると太るんだよ!
(お風呂からあがってキッチンに行くとビールを飲んでいる母を見かけ、つい最近どこかで仕入れた知識を母に得意気に披露した後「何書いてるの?」母の手元にある単語帳に注目し)
あんまり太らない体質なんだよね・・・これ?白魔法の呪文表よ?白魔法の呪文は長いからね、しのんにあげるね
(相手に単語帳を渡せば今まで見せてきた白魔法やら他にもまだ見せてない白魔法の呪文がいくつか載っていて)
こういうのって年とると一気に出るんだって!
(確か最近よくやっていた健康食品の通販のCMで見たのだと思い出した後白魔術の呪文が書かれた単語帳を渡され「これだったら外出てても覚えられるよ、お母さんありがとう!」母に抱きついて)
しのん、可愛いねぇ
(少し酔っ払ってきたのか、抱きつく相手の頬を両手で固定すると相手の唇と自分の唇を重ね合わせてゆっくりとキスしていって)
んんっ!
(一瞬唇を塞がれ頭が真っ白になったが、すぐに母が酔っぱらっている事に気付き体をバタつかせ必死にやめさせようとし)
わ、分かったからお母さん!落ち着いて!
(酔ったうえでの事だとは分かっていたがやはり降ってくる言葉は恥ずかしく顔を真っ赤にしながら母をなだめて)
ああっ!もう、勝手に寝ないで!
(身勝手にも見える母の振る舞いに子供らしい抗議の声をあげ「大体、初めてだったんだよキス!」母親のしかも酔ったうえでの事なのでノーカウントであることは分かっていたがそれでも文句のひとつでも言ってやらないと気が済まず)
.......ノーカウントだよ
(母の寝言に衝撃を受けたがきっとお休みのキスとかの類いだろうと思い「お母さん離して、眠れないよ...」母から離れようとし)
うわぁぁああん、ゴドム来て、助けて!
(どんな夢を見ているのか分からなかったがもう自分では母をどうにも出来ないと母と親しい魔物を呼び)
「さっき、スカーレットから白魔法の呪文表を渡されただろう?その中の呪文から使えそうなのはないのか?」
(ゴドムは母がわざわざ酔っ払って寝ぼけているのにはわけがあると察したのかしのんを甘やかさずに助言するだけでハイドと遊んでいて)
えっと...
(一度起こしてみるかそれとも何らかの状態異常にかかっているのか分からず「ねえ、今のお母さんって状態異常ってやつなの?」酔っぱらっているのもある意味状態異常なのだろうかと思いつつ)
さぁ?人間の状態はゴーレムと違うから分からんが眠ってるのなら起こしてあげれば良いのではないか?
(ゴドムは相手の質問に首を傾げながら人間の姿にはなれるものの、身体の構造は岩のままの為、人間の状態は分からないと伝えれば相手に任せて)
そっか、そうだよね!ゴドムありがとう
(様子がおかしいとはいえ気持ち良さそうに寝ている母を起こすのは抵抗があったが「立ち込める霧が見る間に引かれ、よどむ水溜まりも見る間に澄む、まぶたの上の厚い雲を飛ばしてやろう、目を開ける、墨のような暗雲が晴れる」歌うように呪文を述べ)
えっと、えっと...
(単語帳を順番にめくっていきながらこれかなと思われるものを見つけ「肩におかれたあたたかい手、心臓の鼓動、それはあなたの周りに満ちている、あなたをいつも守っている」呪文を間違えないよう一字一字はっきりと言い)
ふぅ、しのんありがとう、そして白魔法も使えるようになったわね
(相手の魔法で回復するとにっこりと笑えば「さてと幽霊についてだけど・・・」とそのまま幽霊についての勉強を始めて)
えっ、あの...
(相手が何事もなかったかのように授業を始めてしまったので少し戸惑ってしまい「お母さん、もう大丈夫なの?」本当はあんなことになった理由を聞きたかったのだが何となく怖い気持ちもあり聞けずに)
ん?あなたの修行の為にお酒に混乱の薬を混ぜて酔っぱらって眠ってたのよ?
(普段ならビール一本くらいなんともないのだが、相手の修行も兼ねて自ら実験体を務めるのも師匠のやくめだと説明すれば「これからの修行は白魔法も使えないと大変だからね、私がいなくても自分の身はじぶんでまもれるようにならなくちゃ駄目よ?」と相手の頭を撫でて話して)
中途半端に白魔法使おうとしても意味がないからね、修行なら本気で修行するのが私のモットーよ?
(相手に叩かれながらもごめんごめんと笑いながら相手の頭を撫で続けて「えっと、それで幽霊について何が知りたいんだっけ?」と相手に質問して)
もう、いろいろあって忘れちゃった!
(ふいと顔を背けたあと「幽霊が見えるようになるには呪文が必要って言ってなかったっけ?その呪文ってどんなのなの?」母がさっき言ったことを思い出し)
精霊薬を振りまいて「我、霊界の門を開き、幽霊を導く者なり」って唱えればいいわよ?
(相手の質問に答えれば呪文を唱えると振りまいた精霊薬が地面で魔法陣を描き出すとそれは霊界とこの世を繋ぐ門の代わりになって魔法陣の範囲内の幽霊には見えるし触れれるのだと説明して)
あ、あのさ!凶暴な幽霊とかっていないよね?
(姿も見えるし魔法が効くことも分かったが、ナイフを持った殺人鬼や変質者のような人間でも怖いと思ってしまうような幽霊は嫌だと思い母にすがり付き)
あ〜・・・・そういうのは結構いるからすぐ倒して良いからね
(相手の言うような見るからに怪しい幽霊は倒して除霊した方が良いと教えて)
いやいや、怖いよ!相手が幽霊とかそんなの関係なく怖いよ!
(ナイフのような凶器を持って襲ってきたり、自分に向かって突進してくるような変質者を目の前に魔法を使う自信がなく半泣きで母に何とかして欲しいと訴え)
まぁ、最悪私が倒してあげるけど悪霊を倒すのも修行だからしのんも頑張って!!
(怖がる相手を見て勇気付けると「危なくなったら精霊薬の魔法陣を消せば実態なくなるし大丈夫、大丈夫」と笑っていればそろそろ寝ようと言ってベットに横になれば相手を手招きして「怖いなら一緒に寝る?」と言って)
うん、分かった...
(最悪自分が倒すという母の言葉に納得し少し落ち着いたのか「大丈夫、一人で寝られ...うーんやっぱり一緒に寝る」と母の布団に潜り込み)
え、ええっ!じゃ、じゃあちょっとだけ...怖くないやつ!
(自分が怖がっていると思って一緒に寝ようと誘ったのではなかったのかと思ったが、自分も怪談話を聞く方は嫌いではないので話を聞いてみることとし)
もう冗談よ、早く寝て明日、実物見て驚きなさい
(相手が食いついてきたが最初から怪談など用意しておらず、相手にスリープをかければ明日の為に眠らせて)
うーん...
(目が覚めて時計を見ると、少し時間が早かったので修行をしようとエアシューターを使いかけたが、朝で静かな時間帯なので瞑想をしようと顔を洗い服を着がえて部屋を移動し)
....上手く出来るといいけど
(部屋にたどり着き、座って精神を落ち着けながらもゴドムとの初めての魔法戦や八百屋での巨大ハエトリソウとの戦いや、今日あると言われている幽霊退治について思いを巡らせ)
朝から瞑想して偉いね、でもはりきりすぎても逆効果よ?
(相手の前に朝食を置いたあとで魔力検査機で魔力を測ってあげると「変化はないよ?少し興奮しすぎで集中力が乱れてるかもしれないからリラックスした方がいい」とアドバイスして)
そっか、難しいな...
(いただきますと手を合わせた後朝食を食べ始め「短い間にあんなに沢山の事があったんだから、リラックスなんて無理だよ」少し目を伏せながら呟き)
うげー...
(夏休みを休めないかもしれないと不安に思いながらも修行というのはこういうものなのだろうかと戸惑い朝食を食べ終わり「ごちそうさまでした!」手を合わせて)
さてと、束縛魔法の練習しよっか?
(相手が食べた皿を洗うとローレンとハイドを連れて庭から地下へ向かうと「先ずはハイドに風属性を付加して」と相手に属性付加を指示して)
いくよ、ハイド!我、汝と契約する者なり、我、汝に風属性を付加する
(実際に属性を付加する相手に確認をとり、久しぶりでたどたどしくはあったが何とか呪文を言いきって)
先ずはハイドに走り回ってもらいます
(ハイドに走り回るように言うとハイドは辺りを物凄いスピードで走りはじめれば「闇の束縛魔法はシャドウチェーンと言って標的の影から鎖から飛び出して捕まえる魔法よ、見ててね?・・・闇の鎖が汝を束縛する」と説明した後で呪文を唱えればハイドの影から鎖が飛び出して拘束してしまって)
お、おおっ!
(目の前の光景が信じられず目をぱちくりさせた後「やっぱり闇魔法ってかっこいいな!あ、やっぱり狙いとか定めないとだよね?」猛スピードで走る相手を目で追えるか不安になり)
いいえ、この魔法は対象の影から2m以上の高さなら束縛する事が出来るから狙いはつけなくて良いんだけど2m以上の高さに飛んだりされると束縛出来ないのよね
(相手に説明すると実際にやってもらう方が早いと思い、ハイドの束縛を解けばハイドに飛んだり跳ねたりさせれば「しのん、地面に足がついた瞬間を狙うのよ?」と助言して)
......ここっ!闇の鎖が汝を束縛する!
(足が地面につくタイミングをうかがっていると少し呪文の発動が遅れてしまったが、何とか足が地面についたタイミングを狙い魔法を発動させ)
やっぱりしのんは凄いね
(一発で成功した相手の頭を撫でて褒めてあげると「次に空中に浮かぶ相手を束縛する風の束縛魔法についてやるわね?」と次はローレンが「人魚の泡、空中に浮かぶ巨大な水槽」と言えば幅50mくらいの巨大な泡の中に大量の水が包み込まれていてその中でローレンは海流に乗って泳いでいて)
ハイドはあの状態にしてて良いわよ?今日は束縛魔法以外にもしのんに強力な魔法を教えるから・・・
(相手の問いに答えると「風属性の束縛魔法はエアースイーパー、要するに風の掃除機ね?西遊記とかで出てくる銀閣のひょうたんはこの魔法が元になって作られたのよ?」と相手にイメージしやすいように伝えて)
じゃあローレンって呼んで相手が返事をしたら束縛出来る魔法がいいでーす
(手を挙げてどこか間延びしたような声で母に言いその後「ハイドもうちょっと頑張ってね」ようやくハイドに意識を向けて)
ん〜名前を呼んだだけで束縛出来るのはお話だけだからね?エアースイーパーは何かの容器から凄まじい風が吹いて対象を束縛する魔法なの
(試しに2リットルのペットボトルを用意して「風の筒、汝を吸い込む」といえば2リットルのペットボトルいっぱいに水が溜まっていて「この魔法で吸い込まれた物は魔法の力で圧縮されて小さくなったように見えるけど実際は2リットル以上の水がここに入ってるわ」と相手に説明しているとハイドは「早く出すにゃ!!」と鎖に巻かれて暴れていて)
じゃあ本当に掃除機みたいなんだね!
(ペットボトルに入った水をじっと見てその後叫んでいるハイドに気付き「ハイド大丈夫?」と声をかけ)
しょうがないわね、エアースイーパーの前に対抗魔法でも教えようかな?
(ハイドの様子を見て呪文も唱えずに手をかざせば白い光がハイドを照らすとハイドを巻きついていた鎖が消え去って)
対抗魔法は通称打ち消しの呪文、黒魔法の属性を手から魔力の塊として放出してるだけだからね、呪文はいらない
(属性と属性の相性と魔力の量が同じだと魔法は相殺する、つまりじゃんけんと同じ原理だと説明して「ちなみに闇属性を打ち消す為には白魔法をイメージしないといけないのよね」と伝えて)
えっと、闇属性だけはちょっと特殊だよって事でいいのかな?
(魔力を放出する、呪文なしでそれをやるというイメージがあまり湧かず自分の手をじっと見つめて)
エアープレスをイメージすれば良いよ?ちなみにこの対抗魔法で闇属性を持つしのんなら白魔法以外消せるから魔法量だけ気を付けてね?
(闇属性は他の属性全てに有効なので大体の魔法は打ち消すことが出来るが相手より魔法の魔力が下回ると効かないので要注意だと説明して「ちなみに間違った使用方法すると・・・・ドゴォン!!」と魔力を右手に貯めてボーリングのように思いっきり振り切れば壁に大きな穴が空いていて)
魔法量?
(そういえば魔力の量が同じだと相殺されると母が言っていたのを思い出しそのことだろうと思い、その後聞こえてきた爆音に驚いて目を見開き、あまりの衝撃に口が聞けなくなってしまい)
この間違った方法は私は魔砲って呼んでるけど人に向けて放っちゃ駄目よ?あくまで完成された魔法に放つのよ?
(イメージ的に魔力の砲弾だと説明すれば相手の頭を撫でながら注意して「言葉で説明するより実際にやってみましょう?」と言って)
う、うん!人に向かって撃ったら大変だよね!
(こちらとしても出来たら使いたくないなと頭を撫でられながらも頷いて「さっきお母さんが使ってたみたいなのは使わなくていいんだよね?」と心配そうに尋ね)
あれは間違った方法だけどとても強力だからね、どうしようもない力の差を感じたら使えば良いんじゃない?
(相手の質問に答えれば切り札として頭の隅に置いておけばいいよと気楽そうに言って)
例えばお母さんとか?
(母と戦うことなど考えられないが、他に強い魔女と言われても思い付く人物がいなかったので、その後母から言われた切り札で少し落ち着いたのか「最終兵器、だね」笑顔も出てきて)
私?私と戦うのは最後の卒業試練の時だけよ?
(相手の話を聞いて成長した娘と戦えることを楽しみにした様子で答えると「それじゃあ、私がかける束縛魔法に向けて対抗魔法使ってね?」と言えば「水の蛇が汝を束縛する」と呪文を唱えて先程のローレンの水を束縛したペットボトルから水が飛び出せば蛇というよりウツボの形をした水が相手に巻きつけて)
うっ!
(縛られながらもどの属性の魔法を使えばいいのかを把握することは出来たがどのぐらいの魔法量で対抗魔法を放てばいいのかが分からず、とりあえず相手に言われた通り自分を縛り付けている水に向かって可能な限り手をかざし闇属性の魔法をエアープレスをイメージして放ってみて)
ん〜少し魔力が少ないみたいね、今朝瞑想していた時みたい魔力を身体で感じ取れるくらいまで集中してれば簡単に魔力の量が分かるわよ?
(相手の様子をみて助言して)
おお、凄い凄い!!
(対抗魔法が成功してウツボが消えると相手を褒めながら拍手して「最後はエアースイーパーを練習してお昼食べよう?」と次の練習を始めようとして)
でももうちょっと早く出来たらな...
(母には褒められたが、自分は少し不満の残る結果だったようで、しかしエアースイーパーの練習に移るとのことなので切り替えて母の方を見て)
泡の中で泳ぐローレンをエアースイーパーで束縛出来たら練習終了ね?ローレンはフルスピードで泳いでね
(相手とローレンに指示すると「分かりました!!」とローレンは嬉しそうに答えれば人魚であるローレンの遊泳速度は時速200kmというスピードで泳ぎ始めて)
え、これは...
(見えないんですけど、と言いたげに母を見たがもちろんどうにもならず、ここは勘でいくしかないと2リットルのペットボトルを準備し「風の筒、汝を吸い込む」とありったけの魔力を込め泡に向け)
ま、まさか、泡の水を全部吸い取っちゃうなんてね
(相手の魔法によって泡の水は全てなくなりローレンも小さくなってペットボトルの中に収まっていて「でも、それだけの魔力使ったらしのんの魔力はほぼ空になってるはずよ?」と相手の方をみて)
はあ、はあ...
(頭では分かっていたが実際出来るとは思わず、しかし成功させた直後立っていられなくなり膝から崩れ落ちて「だ、大丈夫」何とか笑って言ってみせ)
まぁ、こんなこともあろうかと昨日、多めに魔法薬を作らせといてよかったわ
(相手を抱きかかえて魔法薬を飲ませれば相手の魔力を回復させていって)
ん、んぐんぐ...
(母に渡された薬を飲むと疲れはたちまち消えて元気になり、その後改めてペットボトルの中身を確認し「ローレン大丈夫?」聞こえているかどうかは分からなかったがあまりいい気分ではないだろうなと声をかけ)
解除するときは解除って思いながら逆さまに三回振ればいいわよ?
(相手に解除のやり方を教えると「お昼が出来るまで魔法の自主練」と言ってお昼を作りに向かって)
ローレン出てきて!
(エアーシューターで撃ち落とすための泡を後で出してもらおうと、ペットボトルを逆さまに向け勢いよく振り)
うーん、小さくなるのもなかなか変な気分ですわね
(相手から出してもらうと相手の修行の為にたくさんの泡を出して「スピードも動きもランダムで割ってはいけない泡を割ると水がかかりますのでお気を付けて」と相手のことを思いこの前の修行より難易度を上げて)
え、ええっ!
(慌ててエアーシューターを準備し、発射させるが焦ってしまい上手く当てることが出来ず、それがますます焦りを生んで)
......うわっ!
(焦って小走りになっていたが足元を見ていなかったからか転んでしまい「い、イタタ...」擦りむいて血が少し滲んでいる肘や膝を押さえ)
た、大変です!?あぁ、どうしましょう!?・・・そうだわ!!人魚の涙、万の傷を癒やす薬なり
(相手が怪我したので大慌てで自分の頬をつねって涙を一滴傷口にこぼして呪文を唱えれば相手の傷は治っていて)
うわあ...
(みるみるうちに治っていく傷を見て思わず声を出し「ローレンってすごいんだね!ねえ知ってる?私が読んだことのあるお話の人魚さんは寿命がとっても長かったり、王子さまに恋をしたりするんだよ?」ここまで話してまだお礼を言っていなかったことに気付いて慌てて言って)
ええ、人魚姫の絵本などは魔界にもありますので知ってますわ
(相手の話を聞いて頷けば「さっ、頑張って練習しましょう?朱音様が言うには魔法大会の前にはとても大変な試練を用意してるとか?」と以前、相手が学校にいってる間に聞いた情報をこっそり相手に教えて)
魔界にも絵本があるの?
(人の手で作られた物があるのは意外だと思った後、相手の言葉を聞いて「ええっ、試練って何!?しかも大変なの?」と怖じ気づき)
ええ、私のように人間と契約し終えた人魚が人間界で見た物や話を伝えて後世へ残すんです
(相手に絵本が伝わった経緯を説明すると「はわい?やらオキナワ?やらぐあむ?などの資料を見て旅の支度をこそこそとしていたので試練の準備なのではないでしょうか?」と説明して)
あ、そうか!契約が終了したら故郷に帰るんだったね
(相手の話を聞いて何度か頷きその後に聞こえた言葉の意味を考え「え、その場所で試練とか絶対嫌!」と興奮しているのか声を大きくして叫ぶように言い)
うーん、でもお母さんなら分からないな
(顎に手を当て目を閉じて名探偵のように考え込んで、無理難題を突然吹っ掛けてくる母のことなので絶対ただの旅行のハズがないと疑い、嫌な予感がしてため息をつき)
はーい!
(母の声でいっぺんに意識が昼食に向き、そういえばお腹が減っていたのだと気付き「じゃあ私行くね!」ローレンに告げた後走って母のもとに向かい)
当然学校の...だよね?
(肩を落としてため息をつき、ドリルやら自由研究、作文のことを考えていて「せっかくのご飯が美味しくなくなってきちゃうな」箸を進める手が見るからにゆっくりになり)
ゆっくりでも良いけど早めにやらないと夏休みの後半地獄を見るわよ?
(相手の方を見てにっこりと笑うものの目は笑っておらずにいて)
あ、そうそう、しのん、今年の夏は南の島でキャンプにしようと思うんだけどどうかしら?
(相手に来週行く予定のキャンプの話をして)
キャンプ?...行く
(母のことなので恐らくただのキャンプではなさそうだが、夏休みの思い出作りにはいいと思い、さらに課題の日記には困らないだろうと思い了承し)
荷作りとかこっちがしとくからしのんは来週までに課題を終わらせちゃってね?
(綺麗な海、白い砂浜などを浮かべながら楽しそうな顔をしていて普通のキャンプのような素振りを見せて)
日記はいいよね?日記はしょうがないよね?
(そうでないと困るとすがるように問うた後南の島のキャンプ場ということは海が見えるということだろうかキャンプといえば山なのにと何だかんだでワクワクし始めて)
ええ、日記は良いわよ?
(相手の心配をよそに昼食を食べ終わると「私は洗濯物畳んでるから何かあったら言いなさい」と相手に伝えて)
はーい!
(こちらも昼食を食べ終わり、洗濯物をたたむと言って去った母を見送った後部屋に向かいその途中でとりあえずはドリルからでその次は、等と自分なりに計画をたてはじめ)
ハイド、私これから宿題するから邪魔しないでね
(本当は自分も遊びたかったが、あのときの母の表情が忘れられないのと、実際夏休みの宿題は早めに終わらせた方がいいに越したことはなく涙を飲んで宿題に取りかかり)
うーん、ありがと。でもそれは最後の切り札にするよ
(くわえて来てくれた呪文表を受け取った後そう言って、ふと一つだけ候補となる魔法を思い出したがひどく疲れたという思い出があるのでやはり最終手段にした方がいいと心に決め宿題を再開して)
「そうかにゃ?それなら静かにしてるにゃ」
(相手の話を聞いてボール遊びをやめるとスーパーのチラシを取り出して「マグロ美味しそうにゃ」と魚の写真を見ていて)
うん、ありがと...
(少し考え込みはしたものの何とか鉛筆を走らせて「け、計算と...漢字のドリルが終わった...」達成感に浸った後すぐに別の宿題に取りかかって)
ほら、溶ける前にどうぞ
(相手にアイスが付いた棒をを手渡すと「そういえばしのん、しのんの学校に1人、魔女いたわ」と相手に教えてあげて)
うわあ!
(目を輝かせアイスを受けとるとすぐにかじりつき、顔を緩たがその後の相手の言葉に「えっ、それ本当?そういうのってどうやったら分かるの!?」驚いたように母に問い)
いや、普通に魔法大会見習い魔女の部で登録されてるから
(相手にワールドビューで次の魔法大会の参加者の映像を見せると全35名の参加者のうち、しのんを含めて4人の日本人魔女が登録されていて、その中に確かに相手と同じ学年の生徒がいて)
えっ、その子も見習いなの?ねえ、その子と会えない?
(日本人のなかでも複数魔女はいると聞いていたが、やはりどこかで自分は一人だと思っていてどこか仲間を見つけたような気持ちになりアイスを持ちながら必死にお願いしてみて)
ん〜・・・ラジオ体操の時にでも会えるんじゃない?
(相手に同じ学区内だから会えるだろうと判断して「ほら、この子、氷室雪ちゃんと相手に学年写真の中から大人しそうな女の子を指差して)
あ、この子かー
(母に写真を見せられその子を見つけると、普段の休み時間も遊んだりお友だちと話してというよりは教室で一人本を読んでいるような子で勿論しゃべったこともほとんどなく、溶けかけたアイスを食べながらどうやって声をかけるか作戦を考え始め)
この子の前で魔法見せれば良いんじゃない?
(相手に助言すればそろそろ、夕方になってきて「まぁ、明日はその子と遊べば良いんじゃない?そろそろ出かける準備をするわよ?」と相手に伝えて)
え、でもお外で魔法使っちゃダメなんだよね?
(それでも弱い風魔法を使ってそよ風を起こすことが出来たら相手は気付いてくれるだろうかと考え直し「え、い、いきなり声かけるの!?」母のいきなりの提案に心の準備がと緊張してきて)
もうなんの為に白魔法の呪文表を渡したのよ?そういう魔法もちゃんとあるわよ?
(白魔法の呪文表にはステルスと呼ばれる自分と対象を小さな空間で囲んで見えなくするという白魔法があり、呪文はもういいかい?まだだよ?もういいかい?まだまだだよ?このやりとりが続くかぎり私は消え続ける・・・だとちゃんと書いてあって)
えっ、あ、ホントだ!
(呪文表をぺらぺら捲ってみると確かに該当する魔法を見つけこれは使えると思いしかし上手く行いくだろうかと不安は残りそれが顔にも現れて)
あうっ!
(突如額に痛みが走り何事かと思うとそろそろ出掛けるとのことだったので、慌てて支度をし「車ってことはちょっと遠いのね」と母に尋ね)
.......出そうだね
(下を向いて目をそらして、怖いものは決して嫌いではなくむしろ好きな方だが実際会いに行くとなると話は別だなと苦笑し)
ほら、着いたわよ?今日は私達しかいないみたいね
(到着したのは山奥にある秘湯と呼ばれる天然の温泉で「先ずは風呂入りますか!!」と用意していたバスタオルを相手に手渡して)
今日はって、いつもは人がいるの?
(霊がいるところなので肝試しに来る人間がいるのだろうかと考えていると「はあ、温泉!?」突然の母の発言に変な声が出てしまい)
ほら、さっさと服脱いで温泉入るわよ?
(相手が驚くのはスルーしてその場で服を脱ぎ捨てればバスタオルと精霊薬、それにペットボトルを持って温泉の真ん中で立っていて)
何で精霊薬とペットボトルがいるの?
(この時点でただ単に温泉に入るだけではないのだろうなと感じたがそれでも確認しないわけにはいかず精霊薬とペットボトルを指をさし疑いの目を母に向け)
ん?ここが心霊スポットで有名な温泉でもあるからよ?
(温泉に入浴剤を入れるかのように精霊薬を振り、「我、霊界の門を開き、幽霊を導く者なり」と呪文を唱えれば「ひゃっほー!!久しぶりの若い女だ!!」「ぐふふふ、幼女もいるぞ!!」と男の幽霊達が温泉の周りを騒ぎながら飛びまわっていて)
ひっ...!
(母の呪文と共に飛び出してきた幽霊たちに泣きそうになったがそのような状態でも幼女という言葉に対しては「幼女じゃないもん、10才だもん!」目に涙をためて反論し)
「てめぇら!!小さい女の子泣かしてんじゃねぇぞ!!コラァ!!・・・って、あれ?会話してた?」
(盛り上がる男性幽霊の中でいかにも不良ですと言わんばかりの金髪に赤ジャージを着た女子高生くらいの幽霊が男性幽霊達に怒声を放っていて)
お姉さん誰?
(穏やかではない怒号ではあったが、女の人の声がして少し安心したのか周りを見てみると金髪の怖そうなお姉さんがいて、それでも周りの男の人達よりはマシだと思い声をかけてみて)
「あぁ?なんだよ、本当に会話が出来んのか?私の名前はレンって言うんだ」
(相手に話しかけられると子どもが好きなのか相手の頭を撫でてやりながらにかっと笑って「しのん、幽霊のお友達が出来たのは良いけど先ずは邪魔な霊を除霊しましょう?」と二人のやりとりを見て男の幽霊達は全て倒して良いと伝えて)
え、でもお姉さんの知り合いなんじゃないの?
(お姉さんが命令していたので一応お姉さんの許可が必要なのではと思い心配そうにお姉さんを見て)
「はぁ?私があいつらの知り合いのわけねぇだろ?お前が泣いてたから助けてやろうとしただけさ」
(相手が勘違いしているので訂正すると「オッケーだってさ、しのん一緒に倒すわよ?・・・我、疾風のごとく火柱を走らせる者なり」と呪文を唱えれば母は右手を鉄砲のように構えると光線のように一直線に貫通する風と火の複合魔法を使って見せて)
え、えと...か、風の筒、汝を吸い込む!
(ペットボトルを準備して自分を幼女扱いしたことを後悔させてやる一心で魔力を込め魔法を発動させ)
「はぁ?おいっ!?何しやがる!!」
(相手の魔法が発動して一番近くにいたレンが人魂の形で吸い込まれてペットボトルの中で暴れていて「しのん、男の幽霊を守護霊にしたいの?あいつら悪霊だから倒さなきゃ駄目よ?」と相手に束縛ではなく普通に魔法で倒すように伝えて)
え、あ、あれ!?
(慌ててペットボトルを逆さまにして勢いよく振って「ごめんなさい!お姉さん出てきて!解除解除!」泣きそうになりながら)
「全く驚いたぜ、お前小さいのに陰陽師かなんかか?」
(ペットボトルからでてくると魔法を見たのは初めてだった為、驚いた表情で相手の顔を見て質問して)
陰陽師じゃないよ!魔女...見習い...だよ!
(魔女の部分を大声で、見習いの部分を目をそらして恥ずかしそうに目を伏せ小さめな声で言い)
「見習いだろうと何だろうとお前が凄いことには変わんないんだから自信持って胸を張れよな?」
(相手の様子を見てにかっと笑いながら相手の背中のあたりをバシバシと叩いて激励を送ろうとしたらしいが霊体なので相手の体をすり抜けてしまって)
うん、お姉さんありがとう
(お姉さんの言葉に少しだけ泣きそうになった後自分の体をすり抜ける相手の手を見ておかしくて笑ってしまい、落ち着いたのか「じゃああの男の幽霊達何とかするね。お姉さん下がってて」と魔法発動の準備をし)
しのん、あんまり遅いから一番強そうな奴以外倒しといたからあとは頑張って!!
(相手が女の幽霊とやりとりしてる間にほとんどの男の霊は倒されてしまっていて残っているのはかなり強そうな落ち武者の幽霊が残っていて)
何で強いヤツを残したの!?
(母の行いに思わずツッコんだ後ありったけの魔力を込め「我...息も....詰まるような...一瞬の...圧力を...生み出す者なり!」久しぶりに使う魔法だったので上手く使えるか不安だったが自分の事を幼女扱いした男の幽霊達の一味なので怒りと魔力をこれでもかというほど込めて放ち)
「拙者を先程の者たちと同類だと思うなよ、小娘がっ!!」
(落ち武者は肉体は霊体の為、刀など持ってるはずがないのに居合切りの構えをすればエアープレスに向けて気迫を込めて居合切りをして見せればポルターガイストの一種なのかエアープレスは切断されて失敗して)
うっさい、ハゲ!
(気迫で負けてはいけないとこちらも普段あまり使わないような言葉で言い返し「我、影を操り無数の手を作り出す者なり!」とりあえず動きを封じられないだろうかとこの魔法を使い)
しのん、幽霊に影はないわよ?
(相手にその呪文は使えないと言って助言しているとレンが「あー、もうじれったいな!!」と相手の様子を見て自ら人魂になるとしのんの身体に入ってしまって)
ええっ!自分の影しか無理な....の!?
(てっきり周りに他の物の影があったり暗闇ならば使える魔法だと思っていたので、しかし最後まで言い終わらないうちに意識が遠退いてしまい)
しのん?起きて〜?
(相手と湯に浸かりながらペチペチと相手の頬を叩いて「あんたの幽霊のお友達やるわねぇ、あのお侍を倒しちゃった」と相手に事後報告をして)
「いや〜魔法使うのも面白いもんだなぁ」
(どうやらレンはしのんの身体に入って先程の呪文を魔力全部込めて撃ったらしく、侍も受け切れずに飛ばされてしまって相手の目の前には木が何本も倒れてしまっていて)
もう動けない、動きたくない...
(自分で魔力を空にしたときの感覚と人の手によって魔力を空にされたときの感覚が少し違うように思え、今の方が疲労している気がして大きくため息をついて)
「・・・ったく、だらしねぇなぁ」
(相手の様子を見てレンが相手の身体に再び入れば、身体を操り風呂からあがって服を着替えさせてから助手席に座らせた後でまた相手の身体から抜けて)
ありがとう、お姉さ...ん
(次に気付いたときは助手席で座っている状態で、見知った景色い楽な姿勢だったからかそのまま寝入ってしまって)
しの~ん、起きて~?
(家に到着すればドントスリープで相手を起こしてしまえば「幽霊のお姉ちゃんがしのんにバイバイだって」と相手にレンの方を指差して)
....へっ?お姉さん何処か行くの?
(目を擦りながらお姉さんの近くまで行きあの場所に戻るのかそれとも成仏するのかは分からなかった「お姉さん大好き、本当にありがとう」触れられないのが残念だと笑顔で手を振り)
「こいつめ、可愛いこと言いやがって・・・・私は浮遊霊だから成仏するつもりはない。行く当てもなく彷徨ってるからまたどこかで会えたらいいなぁ?」
(相手の話を聞いて触れれない手で相手を撫でつつ笑っていれば「行く当てないならしのんの守護霊になればいいんじゃない?」と母が二人に声をかけて)
そうだよ、ここで一緒にす...わっ!
(母の提案に賛同し興奮して前に一歩踏み出すも相手に実態がないのですり抜けて転んでしまい)
「守護霊?・・・って、おいおい、しょうがねぇなぁ、私がお前のお姉ちゃんになってやるよ?」
(母の提案に首を傾げながらレンはしのんの心配をしつつ、しのんの姉代わりとしてここに住むと言って)
やったあお母さん!お姉ちゃんが出来たよ!
(母もいるので兄弟姉妹などいなくても思っていたが、実際年の近いお姉さんが出来ると嬉しくて両手を勢いよく上に突き出して)
良かったねぇ、しのん、でも守護霊になるにはやることやらなきゃね?
(相手にレンに人魂の状態になって貰い一気飲みしてしのんの身体に住みつかせる必要があると説明して)
え、お姉さんの事飲むの?
(お姉さんは嫌いではないがやはり飲み込むとなると躊躇してしまい、少し考え分かったと了承し「お母さんに守護霊はいないの?」と聞いてみて)
ん~10年前に成仏したわよ?本当の名前を探してあげたからね
(幽霊は本名を思い出すことで成仏したり、何かしらの条件で成仏できることが多いんだと相手に答えて)
え、じゃあお姉さんのレンって名前は本名じゃないの?
(素敵な名前だと思っていたのに少し残念だと思い、だったら本名を探した方がいいのだろうかと心配になり)
まぁ、それはおいおいで良いんじゃない?本人はまだ成仏する気ないみたいだし今夜は守護霊にしたら寝ましょう?
(相手の心配は特に問題視せずに服を脱ぎ捨て寝間着に着替えればベットに倒れ込んで)
じゃ、じゃあお姉さん人魂になって!
(どんな味がするのか、口に含んでも大丈夫なのか思うところはいろいろあるが今はお姉さんを守護霊にしないとと思い「こ、怖くないからね!」相手に言っているのか自分に言い聞かせているのか分からないような裏返った声で言い
(/今日はこれで失礼します。また明日、よろしくお願いいたします)
「ん〜お前の中に入れば良いんだろ?噛むなよ?」
(人魂になると相手の口からもごもごと入っていけば、それを見ていた母が「ほら、一気、一気!!」と手拍子しながら飲み込むのを応援して)
んんっ!ん....んふぅ...ゴクッ
(突然口の中に入ってきて何故か息苦しくて涙目になりながらも拒まずに相手を受け入れやがてごくりと音をたて飲み込み)
こ、これで本当にいいの?
(回復魔法をかけてもらったからか元気を取り戻し改めて自分の両の掌を眺め、頭の中でお姉さんの声がした以外特別な変化はないので拍子抜けし)
ん〜?お楽しみはこれからよ?ほら、しのん
(相手に属性チェックに使われる紙と魔力検査機を手渡して「今、レンちゃんは貴女の身体に憑依されてるんだけど憑依されてる間はレンちゃん自身が持つ身体能力、さらに魔力と属性が貴女に上乗せされるわよ?」と憑依状態のみ得られる特権を説明して)
属性チェックって口にくわえればよかったんだよね?
(チェックをしたのがかなり前の出来事のように思えて、使い方を忘れかけていたがとにかく口にくわえるのだろうと思い口へ属性チェックの髪を持っていって)
赤って火属性だよね!?お姉さんは火って感じがしてたんだ!
(お姉さんからはとてもアツい何かを感じてもちろんそれが属性には直接的に関係するわけではないだろうとは思ったが、お姉さんと火属性はとても合っていると思っていたのでその通りの結果になって嬉しくて思わず笑顔になり)
しのん、良かったねぇ・・・これで私の得意な火の魔法が全てしのんに叩き込めれるわね
(相手の様子を見てぼそりと小声で呟くものの、その表情は笑顔のままで、それを見ていたレンが「お前の母ちゃんなんか怖いぞ?」と思念体のまま話しかけて)
そっか、お母さんも火属性だったんだよね!
(憑依状態の時のみでも母と同じ属性になれたことが嬉しくてしかし相手の不穏な言葉が聞こえ「そうかなあ?」)と返し)
私は黒魔法は土属性以外は使えるわよ?最も得意なのが火属性なだけ、それより明日はラジオ体操いくなら早く寝なさいよ?
(相手の頭を撫でながらベットに横になると運転して疲れたのかそのまま眠ってしまって)
ラジオ体操第一・・・・
(翌朝、ラジオ体操の時間になれば公園で「・・・朝からラジオ体操なんて憂鬱だなぁ」と氷室雪ちゃんがラジオ体操に来ていて)
はあ、はあ...
(寝坊してしまって、曲は既にかかっていたが走って何とか公園にたどり着くことが出来て、目当ての相手もすぐに見つかったが声をかけるタイミングが掴めず、気付かれないようにチラチラ相手を観察し)
へ?あ、あー....友達になりたいっていうかちょっとお話したいっていうか...
(頭のなかに声が聞こえる感覚にはまだ慣れない部分もあったが何とかちゃんとお話することが出来て「あ、でもこの前のように勝手に体乗っ取らないでね。この前ほど非常事態じゃないから」ちゃんとルールを決めとかないと、と思い)
「いやいや、ここはお姉さんに任せとけって」
(元々自由人なのかラジオ体操を終えると相手の身体を乗っ取り、氷室雪の元へ駆けよれば「よっ!!ちょっとツラ貸せよ?」と相手の方に腕をかけて強引に人気のないベンチに連れて行ってからしのんの精神を元に戻して)
........へ?ええっ!
(ラジオ体操が終わるか終わらないかぐらいの記憶はあるがそこからしばらく記憶はなく、気が付くと場所を移動して更に目の前には目当ての相手がいて、頭の中が真っ白になり)
あ、う、うん!えっとね...
(明らかに相手が怖がっていることが分かり、このまま続けるのも躊躇われたがまた姉が体を乗っとるか分からないのでとりあえず「もういいかい?まだだよ?もういいかい?まだまだだよ?このやり取りが続くかぎり私は消え続ける」挨拶がわりに魔法を使い)
ん?ステルスの呪文?何で鬼灯さんが白魔法の高等魔法が使えるの?もしかして鬼灯さんも魔女見習いなの?
(相手の行動を見て戸惑った表情を見せて)
そ、そうなの!おか...私の魔法の先生が、同じ地区に同じ学年で魔女見習いの子がいるよって教えてくれて、お話したいなって思ったんだ!
(少しオーバーかなとも思えるぐらい手や体を動かして、ここまで捲し立て、怖がってはいないだろうかと相手のようすをうかがい)
・・・・いいよ、私でよければお話ししよう?
(相手の話を聞いてにっこりと微笑めば「私、魔女の友達できたの初めてだから嬉しい」と言って喜んで)
あ、ありがとう!私も魔女のお友達出来たの初めて!
(同じ秘密を共有するお友達が出来たのが嬉しくて少し興奮気味で「えっと、改めてよろしくね!」握手をしようと相手に右手を差し出して)
手、冷たいね。冷え症なの?
(言い終わってからひょっとして魔法の効果か何かだろかとも思ったが「それか雪女の末裔?」なんてねと軽く舌を出し笑って)
う〜ん、半分正解かな?私のお母さん、最上級魔女5人のうちの1人で氷魔法の開祖だし私の契約して魔物も得意なのが雪魔法だからそのせいだよ
(相手の冗談に頷くと右手を見せて「我、魔物契約により氷雪を司る魔物の右腕を融合する者なり」と呪文を唱えれば右手が白い体毛に覆われてまるでゴリラのように腕が太くなって)
魔法に氷魔法なんてあったっけ?
(首をかしげながら考えたが相手に勉強不足などと思われたくなくて「ちょ、ちょっと習ってないだけだよ!」慌てて言い訳をしその後相手の右手がゴリラに変わって目が点になってしまい)
水と風の属性を複合させると氷になることをお母さんが発見したから氷魔法の開祖って呼ばれたりしてる、あとこの腕はイエティの右腕なの
(相手が勉強不足だろうと関係なく顔色一つ変えずに優しく説明して)
そうか、そういう感じで新しい魔法って作ればいいんだね
(自分が少し興味を持ち始めた分野だったので思わぬところで勉強になったと頷き「イエティってよくテレビとかで幻の生き物でよく探されてるやつだよね?」本当にいたんだと少し感動し)
ちなみに今発見されてるのは火と水でお湯魔法か霧魔法に変わる事が発見されていて土と水では泥魔法、土と風では砂魔法、火と風では爆風魔法、土と土で岩魔法、火と岩で溶岩魔法になることがスカーレットという魔女によって判明されてるの
(氷室雪は魔法マニアなのかたんたんと流れるように説明していって)
へースカーレットとか言う人すごーい
(もうこれ以上新しい魔法なんて見つからないのではとも絶望的な気持ちになったがまだ自分が知らないだけで方法はあるだろうと希望を持ち「でもよく知ってるね!わ、私は習ってないだけだからね!」慌てて付け加え)
・・・魔女の魔法大会までもう少し時間あるけど、毎年、種目は3種目あるから覚えてて損はないと思うよ?私、魔法戦は自信ないから今度練習してくれると助かるかも
(相手のことを心配したあとで自分も弱いところがあると伝えれば「お互い頑張って5位以内になろうね?」と相手を応援して)
3種目って他に何があるの?
(魔法大会とは魔法戦の大会だけだと思っていてあと2種目は何があるのか気になり「わ、私も魔法戦苦手だな。だから練習相手になってほしい...5位以内って何かの目標なの?」5位という順位に何か意味があるのだろうかと思い)
5位以内に入ると同年代の見習い魔女の中で最上級魔女になれる可能性が高くなるから特別な特権がもらえるらしいよ?3種目については魔法戦が最後の競技だってことしか知らないなぁ
(相手に自分の知ってることを伝えて)
氷室さんはそういうのってお母さんから教わるの?
(そういえば自分は母からこういった魔法の世界に関することはあまり聞いたことがなく今度改めてじっくり聞いてみようかと思い始め)
うん、お母さんが氷魔法とか実践魔法を教えてくれてママが白魔法を教えてくれるの
(相手の質問に頷けば、少しおかしなことを言って)
お母さん二人いるんだね...
(早く宿題しちゃいなさいとか早くご飯食べちゃいなさいとか、そういう煩わしさも2倍になるのだろうかと少々的はずれなことを思いながら)
うん、魔女って魔法で何とでもなるから同性愛者が結構多いんだって
(ポケットから子どもケータイを取り出せば全身女性用のスーツを着こなすバリバリのキャリアウーマンみたいな女性と朗らそうににっこりとした白髪ベリーショートの女性の間に写る自分の写真を相手に見せて)
あ、お母さんもそんなこと言ってたよ。同性愛者の人多いって...
(そういえば母もどちらかと言えば女の人がいいって言ってたっけと思い出し「二人ともタイプはちょっと違うけど綺麗な人達だよね」写真を見て思った正直な感想を述べ)
うん、ありがとう、ママたちに言ったら喜ぶと思う
(相手に親を褒められるとにっこりと笑って見せると電話が鳴って「あ、ママ?うん、今、お友達とお話してたの、でも、そろそろ帰るね」と心配の連絡だったらしく相手を見て「ごめん、そろそろ帰るから今度、魔法戦の練習しようね?」と相手に手を振って)
あ、うん!ごめんね、引き止めちゃって
(慌てて魔法を解除して「また会おうね!」と同じく手を振って相手を見送った後、そういえば連絡先を聞いていなかったことに気付き、そして携帯電話も持っていなかったことに気付いて今度母におねだりしてみようかと考えながら家へと帰り)
しのん、おかえり、朝ごはん出来てるわよ?みんなと一緒に食べちゃいなさい?
(相手が帰ってくると机の上に置かれた朝食を指差して「スカーレット、岩おかわり」とゴドムたちが先に席について朝食を食べていて)
お母さん、聞いて聞いて!あのね、氷室さんとお話出来たの!それでね、それでねお友達になったの!初めての魔女友だよ!
(母の所へ駆け寄り、母の言葉が耳に入っていないのかかなり興奮して捲し立て「あ、それからお母さん、携帯買って!」相手と連絡を取り合うために)
嫌よ、カムバックホームの魔法使えば良いじゃない
(相手に2人一組で使える白魔法があることを教えて「今日はその呪文の練習してあげるわ」と言って)
魔法もいいけど...
(普通の女の子のように友達と携帯のアドレスや電話番号を交換したり、というのにも憧れていたので少しがっかりしたが「まあ、連絡がとれるなら...」と思い直すことにし)
それじゃあ、ハンデ付きの私と魔法戦して勝ったらスマホでもなんでも買ってあげるわよ?
(がっかりする相手に一つ提案すれば白いチョークを持って外に出て地下へ向かえば小さな円を足元に書いて「この中から一歩でも出したらしのんの勝ち」と言い出して)
ハンデって言うのは何?
(連れてこられた円の中で、本当は諦めかけていたのに思わぬ形でチャンスをもらい、だったら出来る限り戦ってみようと思い)
私がこの小さな円から一歩でも足が出たらしのんの勝ちでしかも、こっちからはしのんが仕掛けてこない限り動かないしゴドムの魔法も使わない
(相手にハンデを説明してから円の中で立つと「まぁ、頑張りなさい」と言って微笑んで)
我、火の盾を操る者なり
(相手が近付こうとすると手を指揮者のように振りあげれば大地から炎が立ち上がり相手の行く手を塞いでしまえば「そんな甘い考えを捨てて本気で来ないと怪我するわよ?」と凄まじい威圧感と魔力が身体から噴き出して)
何でよ、円の外に出す手段は指定がなかったじゃん!
(母に魔法で勝つのは至難の技だが要は外に出せばいいのなら別に魔法で張り合う必要はないと考え、それは魔法で勝つのは難しいと判断した自分なりの作戦だったのだが、それを甘い考えだと言われたのは心外で唇を尖らせ)
あのねぇ、格上の相手にただ突っ込むだけとかそれは無謀と言って作戦でもないわよ?相手が私だから良かったものの本気の魔法戦だったら大怪我どころじゃないわ
(唇を尖らせる相手を思いっきり叱りつけて)
むー...人魚の泡、星の数に匹敵する小さな宝玉なり!
(母の言うことはもっともだと思ったがどうしても謝る気になれずだったらと魔法を発動させ)
・・・・。
(相手が出した泡に向けて無言のまま対抗魔法の間違った使用方法である魔砲を泡に放てば泡は吸収しきれず割れてしまい、相手の横には大きな穴が空いてしまって)
ひっ!
(自分の横に空いた大きな穴を見て「うう、もう何もいらなぁぁぁあい!」大声で泣き出してそのまま地下から出ていってしまい)
この程度で泣いてるようじゃ魔法戦なんて到底無理ね・・・ゴドム、お願いするわ
(相手が上に行ってしまったのを見てとても残念そうな気持ちになりながらも後を追わず、相手が圧倒的な力の差を見て逃げずに立ち向かえるような強い精神力が持てるようになるまでこの白い円から出ないようにする為にゴドムに頼んであることをしてもらって)
はあ...
(机に突っ伏して、泣き止んではいたが放心状態でやることはいろいろあるが何かの糸が切れたように体が動かない状態になってしまい)
そうなんだよね、きっとそう...
(悪意があるわけでも意地悪をしているわけでもないことは分かっていたがただひたすら厳しいだけの母に、それだけではないハズなのに厳しさしか感じられなくなっている自分に心も体も疲れきってしまい「でも今は...ちょっとだけ休ませて」そのまま目を閉じて)
「しのん、早く起きるにゃ、腹減ったにゃ」
(相手が眠ってしばらくが経つと辺りはすっかり夕方になって、ハイドもお腹を空かせてしのんの頬をペチペチと叩いて)
......へ?あれ、お母さんは?
(ハイドが起こしに来ること自体は別におかしくはないが内容がおかしく「何にもないの?」辺りが夕方になっているのでそろそろ母が夕食の準備をしていると思ったのだが、相手の言葉からするとそうでもないようで)
「家にはしのん以外、誰も居ないにゃ〜お腹空いたから池の人魚食べて良いにゃ?」
(池にはローレンが普段通り泳いでるがしのんの部屋以外には明かりすら付いておらず、母の姿は家には居ない様子でいて)
食べないでね、私の大切なお友達なんだから...
(とりあえずハイドを連れて台所へ行き冷蔵庫を開けて何か食べられそうなものはないか探し「何があるかなー?」そんなに食欲があるわけでもないのでハイドの分だけでもと目をキョロキョロさせながら探し)
「しのんがごはん作るのかにゃ?美味しくなかったら怒るにゃ」
(相手の様子をじっと見ながらハイドはゴロゴロと相手の足元で転がっていて)
何言ってんの、あんたはこれ
(お皿にカラカラと音を立ててキャットフードを用意し相手の前へ置いて「そんな毎日毎日マグロやツナなんて体に悪いよ?さて私は...」自分の材料を探しだして)
「・・・マグロやツナじゃなくてもママさんはキャットフードに一工夫してくれたにゃ」
(相手に出されたキャットフードをしぶしぶ食べ終えると動物の本能は正直で玄関で母の帰りを待っていて)
お母さん帰ってこないねえ…
(料理をする気にもならなかったので結局その日は食事抜きにすることにし、母のことは気になったが自分よりもしっかりしている人なので大丈夫だろうと思いお風呂に入ることにして)
(/申し訳ないのですが、今日はこれで失礼します。またよろしくお願いいたします)
スカーレット、お前の娘は本当に来るのか?
(相手が風呂に入ってる頃、白線の中で仁王立ちしている母の姿があれば、ゴドムはそれを見守るようにそれに話しかけて、結局、母はその日の夜には帰って来ないでいて)
お母さん、帰ってこなかったなあ…
(ひょっとしたらあの場所にと、母の居場所に関しては見当がついていたが恐らく今の自分が行ってもまた同じようなことが起き、同じように母を怒らせ失望させてしまうだけなのでどうしても足が向かず)
「お腹減ったにゃあ・・・」
(朝起きればハイドは朝ごはんを求めて相手の足元にすり寄ってくれば「しのんちゃん、私もお腹空きました」とローレンも池からはいつくばってやってきて)
うわぁ!
(ハイドはともかく、池から這いずり出てきた相手は小さい頃見たホラー映画を思わせ悲鳴をあげてしまい「えっと、焼いたのとかよりもお刺身の方がいいのかな?」相手に質問し)
私はなんでも食べれますよ?
(相手の問いに頷けば「しのんちゃん、昨夜からお母様とゴドム様の姿も見えないのですがどこへ行ったのでしょうか?」と相手に心配そうに問いかけて)
じゃあ魚以外もいいってことかな?
(冷蔵庫を開けて中を確認しながら「ゴドムは知らないけど、お母さんなら場所多分分かるから後で行ってみるよ」もし自分の思った場所にいたとしたら随分と強情な人だと思い)
「おい、お前の母ちゃんが大変な事になってるぞ!?」
(冷蔵庫の前の相手の元へ朝からいなかったレンがひどく慌てた様子で戻ってきて)
えっ!っていうかお姉さんどこに行ってたの!?
(気にはなったが今はともかく母のことが一番なので乱暴に冷蔵庫を閉め慌てて地下へ駆け出して)
・・・・・・・・。
(地下に潜れば昨日の白丸を透明のガラスのような結界で覆われており、その中で母の身体が石になって立っていて)
なっ!
(唖然として言葉が出てこなくて「ゴドムがやったのかな?これ何とかしろって言いたいのかな?」頭を抱えながら座り込み)
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