鬼灯朱音 2015-07-01 22:17:30 |
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ん〜・・・ラジオ体操の時にでも会えるんじゃない?
(相手に同じ学区内だから会えるだろうと判断して「ほら、この子、氷室雪ちゃんと相手に学年写真の中から大人しそうな女の子を指差して)
あ、この子かー
(母に写真を見せられその子を見つけると、普段の休み時間も遊んだりお友だちと話してというよりは教室で一人本を読んでいるような子で勿論しゃべったこともほとんどなく、溶けかけたアイスを食べながらどうやって声をかけるか作戦を考え始め)
この子の前で魔法見せれば良いんじゃない?
(相手に助言すればそろそろ、夕方になってきて「まぁ、明日はその子と遊べば良いんじゃない?そろそろ出かける準備をするわよ?」と相手に伝えて)
え、でもお外で魔法使っちゃダメなんだよね?
(それでも弱い風魔法を使ってそよ風を起こすことが出来たら相手は気付いてくれるだろうかと考え直し「え、い、いきなり声かけるの!?」母のいきなりの提案に心の準備がと緊張してきて)
もうなんの為に白魔法の呪文表を渡したのよ?そういう魔法もちゃんとあるわよ?
(白魔法の呪文表にはステルスと呼ばれる自分と対象を小さな空間で囲んで見えなくするという白魔法があり、呪文はもういいかい?まだだよ?もういいかい?まだまだだよ?このやりとりが続くかぎり私は消え続ける・・・だとちゃんと書いてあって)
えっ、あ、ホントだ!
(呪文表をぺらぺら捲ってみると確かに該当する魔法を見つけこれは使えると思いしかし上手く行いくだろうかと不安は残りそれが顔にも現れて)
あうっ!
(突如額に痛みが走り何事かと思うとそろそろ出掛けるとのことだったので、慌てて支度をし「車ってことはちょっと遠いのね」と母に尋ね)
.......出そうだね
(下を向いて目をそらして、怖いものは決して嫌いではなくむしろ好きな方だが実際会いに行くとなると話は別だなと苦笑し)
ほら、着いたわよ?今日は私達しかいないみたいね
(到着したのは山奥にある秘湯と呼ばれる天然の温泉で「先ずは風呂入りますか!!」と用意していたバスタオルを相手に手渡して)
今日はって、いつもは人がいるの?
(霊がいるところなので肝試しに来る人間がいるのだろうかと考えていると「はあ、温泉!?」突然の母の発言に変な声が出てしまい)
ほら、さっさと服脱いで温泉入るわよ?
(相手が驚くのはスルーしてその場で服を脱ぎ捨てればバスタオルと精霊薬、それにペットボトルを持って温泉の真ん中で立っていて)
何で精霊薬とペットボトルがいるの?
(この時点でただ単に温泉に入るだけではないのだろうなと感じたがそれでも確認しないわけにはいかず精霊薬とペットボトルを指をさし疑いの目を母に向け)
ん?ここが心霊スポットで有名な温泉でもあるからよ?
(温泉に入浴剤を入れるかのように精霊薬を振り、「我、霊界の門を開き、幽霊を導く者なり」と呪文を唱えれば「ひゃっほー!!久しぶりの若い女だ!!」「ぐふふふ、幼女もいるぞ!!」と男の幽霊達が温泉の周りを騒ぎながら飛びまわっていて)
ひっ...!
(母の呪文と共に飛び出してきた幽霊たちに泣きそうになったがそのような状態でも幼女という言葉に対しては「幼女じゃないもん、10才だもん!」目に涙をためて反論し)
「てめぇら!!小さい女の子泣かしてんじゃねぇぞ!!コラァ!!・・・って、あれ?会話してた?」
(盛り上がる男性幽霊の中でいかにも不良ですと言わんばかりの金髪に赤ジャージを着た女子高生くらいの幽霊が男性幽霊達に怒声を放っていて)
お姉さん誰?
(穏やかではない怒号ではあったが、女の人の声がして少し安心したのか周りを見てみると金髪の怖そうなお姉さんがいて、それでも周りの男の人達よりはマシだと思い声をかけてみて)
「あぁ?なんだよ、本当に会話が出来んのか?私の名前はレンって言うんだ」
(相手に話しかけられると子どもが好きなのか相手の頭を撫でてやりながらにかっと笑って「しのん、幽霊のお友達が出来たのは良いけど先ずは邪魔な霊を除霊しましょう?」と二人のやりとりを見て男の幽霊達は全て倒して良いと伝えて)
え、でもお姉さんの知り合いなんじゃないの?
(お姉さんが命令していたので一応お姉さんの許可が必要なのではと思い心配そうにお姉さんを見て)
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