母と娘の魔女修行

私とあなたじゃ魔力量が違うもの、魔力に余裕が出来ればあなたもこれくらいできるわよ？
(エアースラッシュに必要な魔力は少ない為、問題はないのだが問題は次の魔法であって「エアープレスは簡単に言えば空気と魔力を合わせた爆弾で時間がかかればかかる程大きくなるわ」と説明して)

はい、質問。じゃあやっぱり魔力量が多い人の方が、魔法戦とかでは有利になるんじゃないの？
(もしそうだとしたら自分は絶対に母に魔法戦で勝てないのではないかとという疑問が膨らみ)

魔力量が多くたって魔法を使うのが下手なら意味ないわよ？私が見るからに魔力では劣るけどあなたはテクニックなら他の魔女にも引けを取らないわよ？
(相手の頭を撫でながら相手のこと誇らしく思い、3年も経てばきっと自分を超えるだろうと期待していて)

本当？じゃあテクニックでカバーすればいいんだね！
(頭を撫でられ更に褒められたので俄然やる気が出て「次はエアープレスだよね！」とヤル気満々の大声で言って)

(/今日はこれで失礼します。また明日、よろしくお願いいたします)

エアープレスの呪文は「我、息も詰まるような一瞬の圧力を生みだす者なり」なんだけどこのまま唱えてもさほど、大きくならないの
(試しにエアープレスの呪文をそのまま唱えるとふわっと少し風が吹いただけに終わって「次に呪文をゆっくり読みながら魔力と風でおにぎりを作るイメージで集中するの」と両手を中央で向かい合わせにすれば「我・・・息も詰まるような・・・一瞬の圧力を・・・生みだす者なり」と呪文をゆっくり詠唱すれば先程とは違い大きな風の球体が目で確認できる程圧縮していって)

魔力と風...「我、息も...詰まるような...一瞬の圧力を...生みだす者なり！」
（魔力も風もイメージしにくいものであったが、それでも両者が混ざり合いおにぎりの形になっていく所を必死に想像して）

そうそう、そんな感じよ？それでこのまま放つと・・・
（相手が良い感じに形作られて行くのを見てにこにこしながら、留めたエアープレスを上空に向けて放てばあまりの風圧の大きさにエアープレスが放った上空の雲が消えてしまったのを見てドヤ顔して）

うわっ！....あ
（母に褒められて素直に喜んだが相手の放った強烈なエアープレスにすっかり驚き腰を抜かしてしまい気が付いたら自分のエアープレスは消えていて）

あっちゃ～惜しかったね、もう少し集中すればできるんじゃない？
（相手のエアープレスが消えてしまった事にあまり驚いた素振りを見せず、ポケットから煙草とライターを取り出して口に一本煙草を咥えれば「少し休憩がてら面白いもの見せてあげよっか？」と煙草を吹かして）

なになに！？
(集中力の問題だったかと反省したあと子供の前でタバコなんてと眉をひそめたが、その後の母の面白いものを見せるという言葉にすっかり機嫌を直して)

我、火の子を数珠のように操り迎え撃つ者なり！！
（煙草を吸って一服し終えると煙草をポイッと空中に浮かせてから呪文を唱えれば、煙草の火が種火となってバチバチと火の玉が次々と数珠繋ぎ状に現れて）

うわあ綺麗！これ火の魔法？
(母が見せてくれた魔法に、自分もここまで軽い感じで魔法を使えるようになれたらなと思いつつうっとりしながら見つめて)

そうよ、中級火魔法「ファイヤーフライ」って言うのよ
(この魔法は自分が最も得意な魔法だと相手に話しながら火の玉をお手玉するように回転したり指をピストルのように構えて撃つ真似をすれば、それに合わせて火の玉もまっすぐ飛んでいって)

うわぁ！もっと見たいです！
(攻撃にも魅せる為にも使えそうな母の魔法を見て自分も火属性だったらと少しだけ思ってしまい)

それなら、誰でも使える火属性の魔法教えてあげようか？
(相手の反応をみてニヤニヤしながら相手の顔の前に人差し指を立てれば「我、指先に火を灯す者なり」と呪文を唱えると指先からマッチの火くらいの炎が飛び出して)

........へ？
(明らかに先程より規模が小さくなっていたので拍子抜けしてしまって変な声が出てしまい)

このファイアピンはマッチやライターなくても火が起こせるから便利な初級火魔法なんだよね
(見るからにがっかりしてそうな相手に魔力に火属性がない人が使える魔法はこれくらいだと伝えて)

ま、まあないよりはマシかも...
(魔法=綺麗で華やかなイメージだったのでファイアピンの存在は受け入れがたかったが魔法の中にはこういったものもあるのだろうと思い見せてくれた母に「ありがとう」と礼を言い)

あら？ファイアピンって凄い魔法なのよ？少し見てなさい
(相手との距離を取ると「我・・息も詰まるような・・一瞬の圧力を・・生みだす者なり」と先程のエアープレスより小さめのエアープレスを作り出すとそれを維持したまま「我、指先に火を灯す者なり」とファイアピンを発動すればエアープレスに火が混ざり始めて)

呪文表
基礎魔法 魔女の基礎的魔法
箒魔法 箒を浮かせて空を飛ぶ魔法 ＞67
契約魔法 魔物や動物などと契約する魔法 ＞49

黒魔法 五つの属性が主体の魔法。
風属性 基本的、無風だと使えない
エアーライド 風力で箒の飛行速度を上げる ＞65
エアースラッシュ 風の刃を飛ばす魔法 ＞195
エアープレス 風の爆弾を作り出す魔法 ＞205

水属性 基本的、水がないと使えない
ウォーターウォール 水の壁を作りだす魔法 ＞89

火属性 基本的、火種がないと使えない
ファイアピン 指先に火を灯す魔法 ＞211
ファイヤーフライ 火の玉を数個作る魔法 ＞215

闇属性 黒魔法の中でも使える者が少ない
シャドウアーム 影から無数の手を作る魔法 ＞167

白魔法 呪文が詩のようなのが特徴。
スリープ 対象を眠らす魔法 ＞117
ドントスリープ 対象の眠気を飛ばす魔法 ＞181

禁止魔法 何らかの理由で禁止になった魔法
コントロール 精神操作魔法 ＞？
エンドロール 次元転移魔法 ＞？

(200を超えたので呪文をまとめておきますね)