鬼灯朱音 2015-07-01 22:17:30 |
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あら?寝ちゃ駄目よ?
(眠そうにする相手を見て「立ち込める霧が見る間に引かれ、よどむ水たまりも見る間に澄む、まぶたの上の厚い雲を飛ばしてやろう、目を開ける、墨のような暗雲が晴れる」と眠気覚ましの呪文を唱えれば「お昼ご飯食べましょ?」とお昼はラーメンにから揚げと中華料理を作っていて)
...はっ!
(パチッと目を覚まし今まであんなに眠かったのに一切の眠気はなくなって、母からの言葉で思い出したかのようにお腹が鳴って、慌てて食事に走って)
ふぁい...
(昼食を口に頬張りながら返事をしてこの次にするという黒魔法の修行は一体どの様なものなのかとワクワクしながら想像して)
ん?
(相変わらず口に頬張りながら母が唐突に呟いた言葉の意味が分からずにきょとんと母を見て)
(/すみませんが、今日はこれで失礼します。ありがとうございました)
今日はエアースラッシュととエアープレスを覚えよう
(風魔法の初級、中級クラスの魔法なので相手もすぐ使えるようになるだろうと言って)
エアースラッシュ?
(エアーという響きから空気や風に関する魔法であることは想像が付いたがどのような魔法かは想像も付かず首を傾げ)
エアースラッシュは最速の風魔法と言われてる魔法よ?主に魔法戦で使われるわ
(相手に口で説明するより相手に見せた方が早いと思って、テレビをつければ444とテレビのリモコンを押して魔女同士が魔法を使って勝負している映像が流れて)
え、テレビでこんなのやってるの!
(テレビを見ると魔女同士が激しく戦っているのを見てやはり魔女同士争う事もあるのかと少し驚いて)
これはマジョリンピックよ?魔法戦や箒レースとか様々な競技が行われる魔女専用の大会なのよ
(テレビに映る魔法戦は決してルール無用の喧嘩とは違って正式なルールも有り、弟子が修行の旅に行く前に行われる卒業試験では魔法を教えた師匠を魔法戦で倒さなければならないと伝えて)
え、ってことは私お母さんと戦うの!?
(マジョリンピックなるものがあるのも驚いたが、今のところ倒そうという思いすら抱けない人と戦わなければならないという事実を知ってショックで口が聞けなくなって)
安心して怪我させないから魔法戦はあくまでスポーツよ
(ショックを受ける相手を見てにこにこしながら「一通り魔法が使えるようになったら魔法戦しようね」と相手に伝えて)
そうね、そろそろ始めようか
(相手を連れて庭へ行けば両手を前にかざして「我、疾風を刃のように敵の背中に刺す者なり」と呪文を唱えれば風の刃が庭の草をほぼ一瞬で刈ってしまって)
わあ、スゴい!
(箒の魔法も自分の思い描く魔法っぽかったが、こちらの魔法もかなりそれに近く興奮し悲鳴をあげた後「我、疾風を刃のように敵の背中に刺すものなり」と真似して呪文を唱えてみて)
あ〜おしい!!もうちょっと頭の中で鋭くブーメラン状の刃を飛ばす感じでやってみなよ?
(相手が呪文を真似しても一瞬、強風が吹いただけで終わってしまって助言をすればすぐに覚えれそうでホッとして)
分かった!ただ呪文を言えばいいんじゃなくてイメージが大事なのね
(母から教わったことを早速実践しようと母のさっきの魔法を参考に頭の中で鋭いブーメランをイメージし「我、疾風を刃のように敵の背中に刺す者なり」と呪文を唱えてみれば)
おー!?上出来じゃない
(相手の魔法が成功したのを自分のことのように喜ぶと「この魔法の弱点は威力が低くて直線しか飛ばないから注意してね?次はエアープレスの練習しましょう?」と次の魔法の練習に入ろうとして)
そうなの?結構スゴかったのに
(自分の魔法はともかく母の先程の魔法はかなりスゴかったと思ったのだが、まだまだ威力の強い魔法があるのかと感心して次のエアブレスの内容を聞こうとし)
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