鬼灯朱音 2015-07-01 22:17:30 |
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そうなんだよね、きっとそう...
(悪意があるわけでも意地悪をしているわけでもないことは分かっていたがただひたすら厳しいだけの母に、それだけではないハズなのに厳しさしか感じられなくなっている自分に心も体も疲れきってしまい「でも今は...ちょっとだけ休ませて」そのまま目を閉じて)
「しのん、早く起きるにゃ、腹減ったにゃ」
(相手が眠ってしばらくが経つと辺りはすっかり夕方になって、ハイドもお腹を空かせてしのんの頬をペチペチと叩いて)
......へ?あれ、お母さんは?
(ハイドが起こしに来ること自体は別におかしくはないが内容がおかしく「何にもないの?」辺りが夕方になっているのでそろそろ母が夕食の準備をしていると思ったのだが、相手の言葉からするとそうでもないようで)
「家にはしのん以外、誰も居ないにゃ〜お腹空いたから池の人魚食べて良いにゃ?」
(池にはローレンが普段通り泳いでるがしのんの部屋以外には明かりすら付いておらず、母の姿は家には居ない様子でいて)
食べないでね、私の大切なお友達なんだから...
(とりあえずハイドを連れて台所へ行き冷蔵庫を開けて何か食べられそうなものはないか探し「何があるかなー?」そんなに食欲があるわけでもないのでハイドの分だけでもと目をキョロキョロさせながら探し)
「しのんがごはん作るのかにゃ?美味しくなかったら怒るにゃ」
(相手の様子をじっと見ながらハイドはゴロゴロと相手の足元で転がっていて)
何言ってんの、あんたはこれ
(お皿にカラカラと音を立ててキャットフードを用意し相手の前へ置いて「そんな毎日毎日マグロやツナなんて体に悪いよ?さて私は...」自分の材料を探しだして)
「・・・マグロやツナじゃなくてもママさんはキャットフードに一工夫してくれたにゃ」
(相手に出されたキャットフードをしぶしぶ食べ終えると動物の本能は正直で玄関で母の帰りを待っていて)
お母さん帰ってこないねえ…
(料理をする気にもならなかったので結局その日は食事抜きにすることにし、母のことは気になったが自分よりもしっかりしている人なので大丈夫だろうと思いお風呂に入ることにして)
(/申し訳ないのですが、今日はこれで失礼します。またよろしくお願いいたします)
スカーレット、お前の娘は本当に来るのか?
(相手が風呂に入ってる頃、白線の中で仁王立ちしている母の姿があれば、ゴドムはそれを見守るようにそれに話しかけて、結局、母はその日の夜には帰って来ないでいて)
お母さん、帰ってこなかったなあ…
(ひょっとしたらあの場所にと、母の居場所に関しては見当がついていたが恐らく今の自分が行ってもまた同じようなことが起き、同じように母を怒らせ失望させてしまうだけなのでどうしても足が向かず)
「お腹減ったにゃあ・・・」
(朝起きればハイドは朝ごはんを求めて相手の足元にすり寄ってくれば「しのんちゃん、私もお腹空きました」とローレンも池からはいつくばってやってきて)
うわぁ!
(ハイドはともかく、池から這いずり出てきた相手は小さい頃見たホラー映画を思わせ悲鳴をあげてしまい「えっと、焼いたのとかよりもお刺身の方がいいのかな?」相手に質問し)
私はなんでも食べれますよ?
(相手の問いに頷けば「しのんちゃん、昨夜からお母様とゴドム様の姿も見えないのですがどこへ行ったのでしょうか?」と相手に心配そうに問いかけて)
じゃあ魚以外もいいってことかな?
(冷蔵庫を開けて中を確認しながら「ゴドムは知らないけど、お母さんなら場所多分分かるから後で行ってみるよ」もし自分の思った場所にいたとしたら随分と強情な人だと思い)
「おい、お前の母ちゃんが大変な事になってるぞ!?」
(冷蔵庫の前の相手の元へ朝からいなかったレンがひどく慌てた様子で戻ってきて)
えっ!っていうかお姉さんどこに行ってたの!?
(気にはなったが今はともかく母のことが一番なので乱暴に冷蔵庫を閉め慌てて地下へ駆け出して)
・・・・・・・・。
(地下に潜れば昨日の白丸を透明のガラスのような結界で覆われており、その中で母の身体が石になって立っていて)
なっ!
(唖然として言葉が出てこなくて「ゴドムがやったのかな?これ何とかしろって言いたいのかな?」頭を抱えながら座り込み)
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