少女A 2015-07-01 19:28:36 |
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†~STORY~†
此はとある吸血鬼と、美しい容姿をした奴隷少女の物語である。
昔々、奴隷制度がまだ衰退していなかった頃の哀しい御噺。
貧困街に暮らす美しい容姿の貧しい少女は、飢えをしのぐ為に毎日仕事をして何とか細々と貧しいながらも暮らしておりました。
そんな在る日──
少女はいつもの様に自宅を出て町へと向かうも、彼女を待ち受けていた者は黒服の男性二人。二人はとある“闇オークション”を運営する主に仕えている男たちだった。
彼女は抵抗するも大人二人。しかも男性に力がかなうわけもなく黒塗りのリムジンへ乗せられてしまう。
捕まるなら自害した方がましだと考えた彼女は機会を伺うが、男たちに身体を縛られてしまいその機会は永遠に訪れることがなかった。
リムジンに乗せられること一時間弱。到着した場所は御屋敷とは形容しがたい、まるで御城の様な建物に絶句していると車からおろされ再び二人に連れていかれる。
内観は外観以上に豪華で天井が高く、大きなシャンデリアは金色に輝いていた。
煌びやかな豪華絢爛な内観に再び絶句するととある暗い一室へと放り込まれ鍵をかけられてしまう。逃走されぬ様に縛られたままなので身動きがとれず、唯一の助けは口許を塞がれていないこと。
何時間部屋に閉じ込められていただろうか。少女は精神的な疲労から眠ってしまい、目が覚めた時視界に映ったのは人で溢れかえっていた姿だった。明るい室内には目許を隠して仮装する貴族達がたくさん居て、数字が飛び交っていた。冷静になって考えるとその数字はお金の単位にだと気付き、自分は売られてしまったのだと気付かされる。
どういう経緯で売られたのか判らないが、売られたのには変わりないので少女はその時から生きる術を見いだせず、生きることを失いかけていたそんな時、カンカンカン──
木槌を打つ音が響き落札金額が決定する。
少女は先程の男性二人に落札者の場所まで案内される。
『……安心して。俺は君を奴隷にさせる為に落札した訳ではない。君を助けて幸せにさせる為に落札したまでだから。』
耳許で優しい言葉を小声で囁かれるが誰も信用できなくなり、最早少女の瞳には何も映っていなく濁ってしまった。
「……私は、奴隷ですから。そんな情けはいりません。」
少女は事務的に言葉を紡ぐとやっと顔を上げ相手を見詰める。
『もう一度言おう。君は奴隷ではない。俺の所有物だ。』
「……はい。御主人様。」
こうして吸血鬼と奴隷少女の物語は紡がれた。
† † † †
物語は以上となります。
登場人物は『』吸血鬼 / 「」奴隷少女
となります。
【提供は「」奴隷少女】となり
【募集は『』吸血鬼 】になりますのでお間違いのないように!
吸血鬼さんのイメージ(性格)等はお相手様用テンプレにて詳細を記述させて頂きます。
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