海馬 瀬人 2015-06-30 21:58:50 ID:9d9edb7ca |
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まあ、その方が俺も嬉しいけどよ。痛いのは嫌いだ(軽く笑うと何でもないと言ったように首を振れば1人立ちんぼ状態で押し黙り)…ん?なんか言ったか?
……貴様に対してと言う話なんだが、な。(ぽつと溢すようにそうとだけ呟いてみせてから個室の棚に脱いだコートをおざなりに置きインナーに手をかけながら振り返り)…ただの独り言に過ぎん、さっさと行くぞ。
…え、あ…お、おう……(言葉に何を思ったか微かに頬を赤らませ乱雑に置かれたコートが目に入れば思わず癖で直そうと手を伸ばしかけた手を相手の腕へと運んで制止を促し)…行く前に、一つ聞いていいか?
…ああ。(否定することはなくしかしそれを言い直す程までは出来ないらしくうつむきがちにそうとだけ繰り返せばそのまま己の腕を取る相手に気づき思わずどこか赤くなっているその顔へと視線をはずせなくなれば見据えたままで)……何だ?
…っ、ええ……と、その…前、のクイズの答え、が…よ、わかった気が、する…(己を見据える相手の双眸に息を呑むと途切れ途切れに自らの言葉を紡ぎ出し)
……、……。……フ……ヒントを与えすぎた自覚こそ有ったが…まさかここで気付かれるとはな。…その様子から察するに大方聞かずとも正解だと思うが…。(相手にしてはひどくおずおずと紡がれた言葉に目を見開きわずかに停止してからどこか自嘲じみた笑みを見せてそう呟くとスッと手を伸ばし相手の髪に触れたまま顔を寄せて相手見つめ)……貴様が今、何を言おうとオレにはそれが必要だ。…本当に答えを理解したなら覚悟しておくといい。
…ってめ、ぇ……クソ、何だってまあこんなヤローを好きになっちまったんだよ……(触れる手、寄せられた貌にひどく緊張したように吐息を長く吐き出したのちゆっくり問いに頷けば意を決したのか言葉を続け)…覚悟なんてなぁ、答えを言おうとした時からとっくにできてんだよバカイバ
…?…オレが何故貴様に入れ込んだのか、と言う意味か?それとも貴様にもその気がある、と言いたいのか?(どんな分野に置いても何でもやってのける自信も知識も経験も有ると言うにこう言った本当の意味での人との関わり方、ましてや恋愛事にもなるとひどく疎いらしく恥じらう様子もなく純粋に訊ねてはクス、と笑みを見せつけて)……そうか…ならばゲームを言い訳にする必要も無い。……他の誰の物にもさせん。
ああ…どっちもだけどよ、何で俺なんか好きになっちまったんだよバカ……(純粋らしい問いに却って恥じらう様子を浮かべては口元を覆い隠すも耳まで朱が差してしまっては隠す意味もなく。相手の告白めいた言葉に微かに此方も笑みを浮かべれば己より幾分高い背丈の相手の顔を両手で引き寄せると悪戯っぽく微笑んで)そうじゃねーだろ?他の奴等なんか目に入らねえくらい俺に溺れさせてやる、だ。社長サマ?
……どっちも?………。前者ならいくらでも答えてやれるが後者はオレには答えられんぞ。(どちらもと言われた言葉に目をわずかに見開かせては嬉しさのような感情を隠すように俯いたまま静かに笑んでからすっかり真っ赤になってしまった相手の顔を見ては引き寄せられ挑発的な笑みを見せられては自分も薄く笑み浮かべ相手の髪に軽く口付け)…フン、言ってくれるな城之内…このオレをその気にさせたんだ、そう言う以上は逃がしはせん…ゲームももう終わりだ。
おま…っ、そんなにあるのかよ……(さらり、吐き出された返答益々赤くなってしまい刹那髪に触れた唇の感触に甘く跳ね上がり次いで耳を鼓動を脳内を穿つ言葉にすっかり魅せられてはやんわりと頷いて)フ、おめーが余所見しねえ限り俺は逃げねえよ
何しろいつからこれが恋とか言う感情だったのか解りかねる程だ…だが簡単に言う津守は無い。慣れられても面白味が無いからな、今はその赤く染まる顔を見ていたい。(ゲームの終了を口にしてもなおあっけらかんとした様子で頷くと相手の表情に目を細めてそう答えると髪へのキスだけで体を跳ねさせる仕草がいじらしくてそのままするりとその頬を撫でながら至近距離で瞳を覗き込み)…他に誰がいると言うのか…、…文字通り貴様のみを見つめ続けてやる…代わりにその瞳には誰も映させやしないがな。
よっぽど前から、って事か…へへ、照れくせーよバカイバ(へらへらし乍言うも頬はますます赤みを帯びれば己の頬を撫でる手に軽く擦り寄り双眸の蒼を真っ直ぐに見据え)言ったな海馬、他のかわいーコに目移りしたら許さねー
……な…にを笑っているんだ…貴様の方が照れ臭いわ…。(つい先程屋敷に居たときとは比べ物にならない程ずっと望んでいた今と相手の表情に絆されて目線を軽く落としてぽそりと溢すも今度は自分の目を見つめかちあったその瞳の瞼へと触れるだけのキスを落としては口元釣り上げて笑み)そんなものに興味無い、オレが興味を持ったのは貴様だ城之内。
そりゃ…んまあ……どこかの高校生社長サマが照れくせえ事言うから、なぁ(恐らく己の表情もこれまでに無い程緩んでいるのだろう事は察しがついてるのか相手を笑う様な事はせず然し確り聞き取った言葉に緩みがちな声音と共に零せば絡み合った相手と己の視線ののち触れた唇の温もりにまさにふにゃり、という擬音が似合いそうな程にはにかんで)フ…何つーか、愛されてんなぁ…俺
…歯の浮くような台詞を選んで吐いている津守は無い、思ったことを述べているまでだ…。(こういったことに不馴れ故の無頓着さがあるとは言えさんざんらしくない発言をした自覚はあるらしくいたたまれなさげにそうとだけ言い訳を込めると相手の穏やかな声色ととろけた様な笑みに堪らずに自分もどこか幸せげにも取れるようなわずかな笑みを溢し)…否定はせん。解ったならこのオレに精々その一生を捧げろ。
へえ?じゃあ素でそんなクサい事思ってるわけか(言い訳じみた台詞にニヤついて問い掛けると軽くからかい気味な視線を送るも刹那相手の零した笑みに又頬を染めては俯き気味になって押し黙り)…おう、当たり前だろ。そん代わり嫌だと言っても、離れてやんねーからな。なんてな
…そうだが、何か悪い箇所でも有るか?嬉しいのだろう?(変に否定を重ねたところで余計な言い訳にしかならないと思ったらしく開き直ってしまえば続く台詞にふっと願ってもないとばかりに笑み浮かべて)…フン、貴様から離れる気が無いとは寧ろ好都合だ。離してやるつもりこそないがな。
…!おう…嬉しくねえわけねえだろ、その…恋人から、そう思われてる…とか、よ(慣れない単語をやや躊躇いがちに言えば尚の事羞恥の色を浮かべてはますます俯きそうになるも次いだ言葉に顔を上げ次記を述べたのちに触れるだけの口づけを首筋へ贈り)へへ、なら一生大事にしてくれよ?
クク…、ならば貴様こそ素直に受け取っておくがいい…此方も喜ばれて悪い気はせん…にしても恋人、か?貴様の口からはっきりそう言われるのも悪くはないな。(相手が自分にたいしてそういった感情を抱き戸惑う姿にすっかり気をよくして偉く満足げな笑みをここぞとばかりに見せ付ければ首へと当てられた唇の感触に柔く反応しては相手の頭を愛おしげに撫でてやり)…当然なことを言うな、一生逃がすつもりはない……ゲームと関係なく、貴様の意見も聞けた事だしな…。
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