奇病の御子息 2015-06-27 22:07:23 |
通報 |
【世界観】
舞台は文明開化後の明治時代のように和と洋の入り混じるとある小さな王国。
戦や争い事にはほぼ無縁の平和な国を統べる王族に生まれた次期王となる子息は、先天的な奇病を負っていた。
__嘔吐中枢花被性疾患。通称“花吐き病”。
前例もほとんど皆無な上に奇異なその病に、王家の者は必要以上に子息を外へ出すことを禁じていた。
1人城壁の中で寂しく生きる子息の姿を見かねてか、王はとある打開策を出した。
『国の者で1人、子息の世話役を雇う』
けれどもそれは徒労となるだけ。
子息の奇妙な病を恐れて雇う人間は辞めていく一方。子息の孤独は増す一方。
唯一の救いは、その奇妙さゆえに人々は口外すら恐れたということ。
そんな中、期待を込めて選ばれた世話役。
これで駄目ならもう終わりにしようと王家の者はそう考えていた。
あなたの結論は__
トピック検索 |