フェリベルなり*非募

…うん………(一度目を見開くもすぐに元の顔に戻り小さく頷き)

あれっ、どうしたのエマー？
顔が真っ赤だよ？
(理由なんて知っているが、敢えて訪ねるのが楽しくて)

し、知ってはるくせに…！！
意地悪…(俯いて顔を隠し)

(ちょっといじめすぎたかなぁと首をかしげ)
エマ……？
(これまで以上に優しく声をかけて、それとなく抱き寄せるように相手の肩に手を置いて)

…なぁに、フェリちゃん…？(声色の優しさに安心して少し顔を上げ。相手にそっと抱き寄せられると特に抵抗もなく大人しく身を委ねて)

ごめんね…怒った？
(相手を労るように声をかけ、優しく頭を撫で)

怒ってはない…で…？(気持ちよさそうに撫でを受けさっきとは違う落ち着いた様子で答え)

そう…？
(しかし何となく相手の様子に違和感がある気がして、無言で聞き返すように相手を見つめて)

うん…短い間でウチのこといっぱい見ててくれてたんやな、って思って嬉しかった…(へへ、と眉下げて照れたように笑い)

(短い間…？ ときょとんと見返して考えて)
昔っから、ずーっと思ってたことだからなぁー
昔っから、エマは素敵なベッラだと思ってたよ？
(こちらも照れたように笑って)

(付き合い始めてからやしね、と見つめ返し微笑み)
そ、そうなん…？ウチ、フェリちゃんは昔からダニエル君のことに必死やと思ってはったわ…(こんな自分を見てくれる筈がない、と半ば諦めたような微笑みで返し)

うーん、…ダニエルは、違う意味で特別な人だから
(僅かに泣きそうな顔で微笑んで)
そんな顔しないで？
せっかく可愛い顔が台無しだよ、エマ
(諦めたような顔で微笑む相手の頬を苦笑いしながら指先でつついて)

…そっか、変に蒸し返してごめんなぁ？(泣きそうな顔をしている相手の頬をそっと撫でて)
…ウチ、今、どんな顔してはるん？普通に笑ってはったつもりなんやけど…(苦笑を浮かべて)

ううん、心配させちゃったなら、ごめんね…？
(頬に触れる手に自分の手を重ねて)
何て言うか笑ってたけど、悲しそうだったって言うか

…大丈夫やで。(少しほっとしたように微笑み)
そ、そうなん…？はあ…あかんわあ…(少し大きめなため息をついて目を伏せ)

エマには、悲しそうな顔は似合わないよ…
俺、元気なエマが好きだなぁ？
(明るい笑みを見せてほしい、と、擽るように頬に指を滑らせて)

昔のことなのに今更になってダニエル君に妬いてるんが情けなくて……(はは、と眉下げて微笑み)
でも、フェリちゃんのおかげで元気出た！！ありがとう。(ニカッと笑って相手の頬にそっと口づけて)

それだけ、俺のことを好きでいてくれるんだったら、すっごくうれしいよー！
(頬に口付けてくれる相手を優しく抱き寄せて頭を撫でて)

わっ……ふふ。今はウチがフェリちゃんのこと、独り占めやね…(嬉しそうに相手の背中に手を回し)

うん！
俺はエマのものだよー？
(目を細めて笑いながら、相手からの抱擁に同じように応えて)