主 2015-06-21 22:55:38 |
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誰ですか、気持ち悪いです。
(ぴしゃりと言ってしまえば口をへの字にして呆れたように溜息をつき。上げられた顔はそのままに相手を見据え相手の頬をするりと手の甲で軽く撫で、そのまま人差し指を唇に当てれば目を細め「夜まで、待ってくださいね」と)
む…ぅ……。
(こちらを制する相手の表情があまりにも魅惑的で、思わず眼を丸くして見入ってしまい。返す言葉もなく、参ったというように背を向ければその耳は微かに赤くなっており。それを誤魔化すように頭をかきながら、「朝飯、待ってるぞ」と言ってその場を離れ)
はい、かしこまりました。
(珍しく自分がしてやったという風ににこりと口の端を上げて返事をすれば自分も洗面所へと向かい。顔を洗い歯を磨けば何時もの様に鏡を見ながら髪をアップに結い。髪を上げれば見えてしまうキスマークにほんのり頬を染めれば台所へと向かい、前日からつけてあったフレンチトーストを焼き主の元へと持って行って)
おぉ……。
(程よい焼き跡がついたフレンチトーストを見ては嘆声をもらしつつ、いただきますと手を合わせて食べ始め。旨い、と口に出すことはないものの、その表情が全てを物語っていて。「…そうだ。サリー、水着買いにいくぞ水着」朝食を一通り食べ終えると満足そうな顔を浮かべ、思い出したように相手に話しかけ。)
…はい?水着?
(相手の向かい側に座れば自分も黙々と食べ始め、美味しそうに食べてくれる主を見れば自然と頬が緩み。ごちそうさまでした、と手を合わせれば突然の誘いに驚いて目を見開き、何を言っているのか分からないというような顔をして首傾げ相手の言葉を繰り返し)
そう、水着だよ!サリー、明日からは南の島へ旅行なんだぜ?島といったら海、海といったら水着!だったら買いにいくしかねーでしょーよ!
(昨日の福引きで当たった旅行券、相手の答えも聞いていないのに自分は既に行くつもりで握りこぶしを作って力説し。「可愛らしく白?それとも大人っぽく黒か?いやいや髪色に合わせるのもありか?うーん…」そう言って悩みながら相手のことを眺めており、どうやら相手が着る水着について考えている様で)
ああ、そういえば当てたんでしたっけ…。…えっと、夏の日差しで焼け死にたいんですか?
(相手の力説を目をぱちくりさせて聞けば昨日の会話を冷静に思い返し、相手が一番苦手な場所であるだろう其処を想像して困惑したように首を傾げ尋ね。「何想像してるんですか?変態ご主人様。言っておきますけど着ませんよ」と相手の視線から逃げるように立ち上がれば台所で洗い物を始め)
大丈夫、瀕死なっても致命にはならん……はず。日焼け止めにパラソルも使えばギリギリセーフ……だと思う、たぶん、きっと、おそらく。
(えらく自信なさげに、ブツブツ呟やくように答えつつ、台所へと向かった相手を追うように自分の皿を運んでいき。「なぁサリー、どうしても嫌なのか?水着」洗い物で手が塞がっているのをいいことに、背後から相手の体を両腕でフワリと包み込み)
何が貴方をそこまでの気持ちにさせているのですか…自ら南の島に行く吸血鬼なんて聞いたことないんですが
(何故面倒な準備をしてまで、一番本能的に苦手な場所であろうそこへ行くのかと疑問に思えば半ば呆れたように問い。突然回された腕にスポンジを握っていたため抵抗できず身体を固まらせるも小さな声で「…人様に見せられるような豊満な体ではありません、し」ぽつり呟き俯いて)
女の綺麗な姿を見てみたいってのは男なら誰でも思うことだろ?青い空と海に挟まれた白い砂浜にいるお前の姿は、きっととても綺麗だろう。だから、どうしても行きたい。
(昨日彼女に見破られたが、島へ行きたがるのはいつも自分に付き添ってくれている彼女へのせめてものお礼の気持ちでもあり。自然と彼女を抱き締める腕にも力が入り、頭の横に顔を寄せ。「吸血鬼を夢中にさせておいてよく言う。…それとも、俺一人だけじゃ物足りないか?」相手が俯くとその耳が顔の間近に来て、ふと、昨日のやり取りを思い出し耳に吐息を吹き掛けるように囁いて)
(/遅れてごめんよ)
_____狡い人、ですね。ご主人様。…しょうがないので、一緒に行きますよ、…どこまででも
(旅行に行くのを渋っていたのは主の身を案じての事であり自分だけ海ではしゃぐわけにも行かないだろうと思っていたのだが、そんなことを言われてしまえば反対するに出来なくて少し拗ねたように口を尖らせ。自身の弱点ともいえる耳元で囁かれれば小さく声を漏らし肩を揺らすも、洗い物が終わったのか最後に周囲に水をかければ手を振り水を払って身をよじり相手に正面から抱きつくような姿勢になって。「私がこうしたいと思うのは貴方だけです、ジン様」と宥めるように言ってみせ)
(/こちらこそ)
……狡いのはお互い様だ。
(相手のちょっとした仕草、何気無い言葉、そのどれもが自分の心を掴んで離さない。おそらく相手にそんな自覚はないのだろう。だからこそ少しだけ悔しく腹立たしくもあり、そしてどうしようもなく愛おしいのだ。先程はお預けにされてしまったが今回ばかりは我慢出来ずに、互いの身長差から文字通りに口づけを落とす形で相手を求め)
っふ、いつもされてばかりですから。偶にはやり返しても誰も咎めないでしょう?
(しっかりと腕を回せば香る相手の匂い、耳に響く心地よい低音を感じればすり、と猫のように相手の肩口に頭を寄せ。上から近づいてくる相手の頬を両手で包むようにすれば少し背伸びをして、ふわりと微笑んで相手の唇を受け)
(優しく受け入れられればまるで全身を相手に包まれたような安堵感に満たされて。しかし、それでも相手への渇望は止まることを知らず、その華奢な体を逃すまいと両腕で包み込んで抱き寄せれば、この世のものとは思えないほど柔らかな相手の唇を食むようにして味わい続け)
(夜よりは幾分か優しく甘い口付けに酔いしれ、時折喉から声を漏らしながら相手の唇にこたえ。身長のせいあってか首に腕を回せず胸元にしがみつくようにしてシャツを掴むも、ふいに買物に行くと言った主の言葉が頭の中をよぎり、いつまでもこうしてはいられないという意味を込めて軽く相手の胸板を叩けば様子を伺おうとゆっくりと瞼を開け)
ん…?あぁ、そうか…。
(相手と視線を合わせればその意図を察して唇を離し。名残惜しそうに見つめた後、不意に相手の頭を胸元に抱き寄せその肩をギュッと抱き締め。暫く経ってからようやく相手を離し、「これで夜まで我慢できる」と満足そうに笑みこぼし)
み、水着、選ぶのでしょう?
(ぎゅっと抱き締められれば相手の規則正しい心音が聞こえくすり微笑んでからその背に腕を回し、離れていく前に唇の端に素早く触れるだけのキスをして頬を紅潮させて発言し。窓の外を見れば昨日と同じような曇り空で、帰りは傘が必要か等と考えながら準備を始め)
っ…。お、お前なぁ…。
(離れ際、柔らかな感触を唇の端に感じ、頬を染めている相手を直視出来ずもう一度抱き締めたいという衝動を抑えながらその場を離れ。その後、適当な服装に着替え準備を済ますと玄関先で相手を待ち)
お待たせしました。では、行きましょうか
(久しぶりに主と出掛ける、所謂デートといっても過言ではないからか、何となく浮き足立ってしまい準備に少し時間がかかり。緩く三つ編みを作りお下げにしてはメイド服から着替えて玄関へと向かい)
女は髪の結び方一つで印象が変わるからいいよな。…髪が長いと手入れ大変そうではあるけど。
(凛とした雰囲気の普段の格好よりも随分と可愛らしくなった相手の姿に顔をほころばせ、何気ない話をしながら三つ編みのおさげに触れ。「じゃあ行こうか」左手で相手の右手をとると最寄りの駅に向かって歩き始め)
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