初恋組*非募

うん…
(相手は忙しくなるかもしれないが、全く会えなくなるわけではない、相手の言葉に頷いて、それでも抱き締めた相手を離すことができずにいていて、小さく震えながらしがみついて)

何処にも行かないから…
(相手の背中をぽんぽん叩き震える相手の身体を必死に抱き締め)

ねえ、ねえ…じゃあひとつだけ約束して？
(はじめて自分の羽で飛ぶ小鳥の羽ばたきのように、必死に耳元で言葉を紡いで)
一日に一回は、こうして抱き締めて、キスして？

ああ、いいよ…
(相手の必死な言葉を受け止め、相手の耳にキスをし)

約束だから…
(必死に涙に耐えながら、相手の耳元に鼻を擦り付けて)

うん…あ、ガラスの店には行くし、絵のモデルもやりきるよ？ローザにはそれから話す…
(約束は忘れないからそれまでは一緒にいられると相手に言い聞かせ)

うん…、
(相手の肩口に顔を埋めながら頷き)
ねえ、お泊まりは？
お願いするんでしょ？

そうだな、それも以前から決まっていたことだから…
(安心してと相手の頭を撫で)

うん、いつにする？ 明日にでもお願いしてみる？
(こちらも相手の髪に指を入れて頭を撫でて)

うん、オレも一緒にお願いしてもいいか？
(髪に手をやる相手の手をそっと握り)

ヴェ、一緒に言ってくれるの？
(自然に、自分の役目だと思っていたため、申し出が嬉しくて、額を合わせて青い目を覗きこんで)

やっぱりこういうのは誰か一人に任せきりにするんじゃなくて、二人で行った方が…
(ここまで言うと相手の耳もとで小声で)
ローザの好感度もあがると思う

そう、だね…、じゃあ、一緒にいこう…
(恐らく相手はなにも考えていないのに、耳への小さな囁きがくすぐったくて厭らしく感じて、肩を跳ねさせ)

ん、どうかしたか？
(相手の身体が跳ねたのを見て相手から離れ様子を見るために顔を覗き込み)

う、ううん、なんでもないよ？
(相手はこちらの性欲の事を理解してくれてはいるが、純粋にこちらの事を心配してくれる相手のきれいな目が痛くて、少しでもやらしいことを考えてしまった自分が恥ずかしくて、顔を真っ赤にして目をそらし)

…そうか？ではオレはもう部屋に戻るよ？しっかり休んで、明日お前と出かけられるようにしないと…
(相手の頭をポンポン叩き)

…まって！
(勝手に終わらせられる空気の相手に必死に抱きついて)
キス、したい

えっ、それは…ここで、か？
(いつもとは違う雰囲気の部屋をきょろきょろ見回し戸惑ったように)

…ダメかなぁ
(確かに掃除がしきれていない埃っぽい場所ではあるが、自分にとっての大切な場所で、そうは思ったが、相手にとってはただの埃っぽい物置のような場所なのだろうと気づいて)
だめなら、がまんする…

い、いや、そうじゃなくて！普段と違う場所だったからびっくりして…
(落ち込む相手を見てしまった、と思い慌ててフォローの言葉を投げかけ)

ごめん、今日俺ダメみたい…、
(また会えなくなると言う話をされたからか、心が沈むのを感じていて、一度は引いたはずの涙をまた浮かべて、相手と抱き合うために床にたち膝をしていたがぺたんとお尻をついて項垂れ)
ダニエルが足りないよぉ

よしよし…さあ、キスをしよう
(自分もしゃがみ込んでうなだれている相手の肩をそっと抱き)

うん…、しゅる…
(頷いて、目元に浮かんだ涙を手の甲で乱暴に拭い、相手の肩に手を添えて)

(相手の様子にくすくす笑ってしまいその後顔を近づけて相手に口づけし)

んぅ
(相手に抱きついてキスを受け入れ)

(おとなしい相手の頭を撫でつつ、不安を取り除くように唇に優しく吸い付き)

ん…
(暖かく柔らかい相手の唇に、じわりと胸の奥まであたためられる思いで、いつもより早いタイミングで舌先を相手の唇に這わせて、ちろちろ舐めて)

ん…
(相手の舌を唇で感じ唇で軽くはさんで舌先でくすぐり)

ふぅん…っ
(舌の先がくすぐったくて、鼻から抜けるような甘えた声をだし、腕を相手の腰と後頭部にまわして密着して)

んっ！んっ！
(相手の舌に軽く歯を立てそのまま舌を食べるように相手の唇に割って入り)

んあっ
(唇を無理矢理開かれ驚いたような声を上げ、同時に相手から離れがたい気持ちが込み上げ、相手とキスをしたことを後悔しはじめ)

(少し驚かせてしまったかと一瞬舌の動きを止めたが、その後はゆっくりとジラすように相手の咥内を舐めまわし)

んっん
(口の中の柔らかく敏感な部分を舐められ、びくびくと肩を揺らし、それでも負けないようにこちらからも舌を絡めて)

(嫌がられていないようだと分かりこちらも舌を絡ませて相手を求め)

はぁ、はあ、
(呼吸を荒くして、相手の頭や腰を撫でながらキスに没頭して)

うっ、ぷはぁ…
(しばらく相手を求めた後、ありったけの理性を持って相手から離れしゃがみ込んで肩で息をし)

はあっ…、
(唇を解放される頃にはしっかりと溺れていて、欲情しきった様子で肩で息をして)

お、落ち着け、フェリシアーノ…ここで変なことをしたら、泊まりが…なくなる
(ここで時間内に相手が部屋に戻らなかったり、このような場所で愛し合っていることがバレたらローザの逆鱗に触れてしまうと相手を落ち着かせ)

う、うん…、大丈夫
(大丈夫じゃない、今ここで火照った身体を相手に触れてもらいたい、目の前の相手だって普段より我慢しているように見える、こんなに条件が揃っているのに触れ合えない辛さと、煩悩をたちきるために、相手から顔を背けて)
もう、帰ろっか…

…その方がいい
(相手に背を向けて大きく深呼吸を何度もしたかぶった気持ちを落ち着かせ)
部屋まで帰れそうか？

うん、うん大丈夫
(相手を見ないように何度も頷いて、ゆっくりと立ち上がり)
俺の部屋、ここからの方が近いから、…お前こそ、大丈夫？ 一人で帰れる？

この部屋に来るときに道を覚えてきたから大丈夫。さあ、部屋まで送ろう？
(ようやく落ち着いてきて、相手の方を振り向き少しずつ近付いて)

だ、大丈夫…
俺、ローザに鍵してもらわなきゃだし…
(近づいてくる相手にまだ未練が断ち切れず、無意識に誘うように相手を見つめながらも首を横に振り)

…そうか、ならもう帰ろう
(相手の無意識の行動には気付かず、そのまま立ち上がり部屋のドアを開け相手に出るように促し)

うん…
(よろよろと相手に従って廊下に出ると、相手を振り返り)
あ、あしたは、お出掛け、かな？

今のままなら大丈夫だと思う…おやすみ
(廊下に出てこちらも相手に振り返り相手に告げた後、名残惜しいがずっとこうしていても相手も帰りづらいだろうと思い、自分から立ち去ることにし)

うん…、おやすみ…
(切ない、辛い、指先を唇にあて、こちらに背を向ける相手を見送り、完全にその姿が見えなくなってから深呼吸して身体を落ち着け、ローザの部屋に向かって歩き出して)

(部屋に戻ると机の上に紙切れが置かれていて、ちょうど新聞を読んでいて分からなかった所の解説も書き込まれていて、恐らく正確であろう相手の仕事に目を丸くし)

(昼間、明日の朝相手を起こしに行こうと考えていたが、この様子では無理だろうと、鍵の閉められた自室でベッドに倒れこんで)

(ベッドに横になり、解説の紙と照らし合わせながらまた最初から新聞を読み始め、やがてうとうとしてきて気が付いたら新聞を持ったままの状態で眠っており)

ダニエル、ダニエル…
(服を乱し、相手の名を呼びもう何日も前となった行為を夢想しながら自らの指でその身体を慰め、それが一段落すると片付けをしてそのまま寝落ちて)

…っ、………いたっ！
(背中に数回大きな衝撃が来て、目を開けるとそこにはローザがいて、身体が元気になった途端それですかと手に持ったままの新聞を見て呆れたように言った後棒きれのような物を耳の穴に突っ込まれ、数秒後引き抜かれローザが何やら睨めっこをし、熱も下がったみたいですね、と言ったので咄嗟に今日は相手と出かけたいと頼んだところって好きにしてくださいと言われ喜び)

(フェリーチェに起こされゆっくりと目を開けると、この日もお出掛け日よりといった晴れ渡る空で、それだけで嬉しくなりながら起き上がって着替え)

(着替えましたね、ではダイニングにお越しください、と見ていたかのようなタイミングで言われ恥ずかしかったがあえて何も言わずダイニングに向かい)

(春らしい白いレースのワンピースに、伸びた髪はうなじの辺りで二つに縛り、軽やかな足取りでフェリーチェと手を繋いでダイニングへ向かい)

おお、これは…！
(ダイニングに向かい相手の姿を見ると、そこには女神がいて思わず見とれていると、貴方もどうやら服を買う必要がありますねというローザの声で現実に引き戻され同意とともに目を逸らし)

ダニエル、おはよう…！
(相手がダイニングへ到着し振り返って微笑みかけ)
ヴェ、どうしたの？
(相手が渋い顔で目をそらしているのが見えて、なにか変だろうかと首をかしげて)

な、何でもない！早く食べよう！
(不審な顔をしている相手が見え慌ててごまかしダイニングに入って席につき料理が運ばれるのを待ち)

うん…
(よくわからずに相手とともにテーブルにつき)
今日はお出掛け？

ああ、出掛けられそう。熱も下がったってローザが…何か機械を耳の穴に突っ込まれて言われた。何で分かったんだろうな？
(恐らく耳で体温を計れる体温計の事を言っているようでそのときの様子を物珍しそうに身振り手振りで相手に伝え)

ああ、それは体温計だね…
(一生懸命説明する相手を和みながら見つめ、それがどういったものなのか簡単に説明してやり)
でも…、俺としては、お前と部屋でゆっくり過ごすのもいいかなぁって
(計画を潰すような事を言い出すことを申し訳なくなりながら、伏し目ぎみに提案してみて)

体温計！？あれが？随分進歩したものだな…
(人の体温を数値化出来る装置があるとは以前から言われていたがこれほど普及していたのかと驚くとともに、あの小型の機械と体温計が結び付かず信じられないと首を傾げ)
え、部屋？そうか…まあお前がそれでいいならオレはかまわないよ
(急に予定を変えてどうしたのだろうかと疑問には思ったが深くは聞かないことにし)
部屋はオレの部屋？お前の部屋？それとも…昨日のアトリエ？

お前の、部屋かな…
(運ばれてくる料理を横目に、薄く頬を染めながら小さな声で呟いて)

オレの部屋か…確かベッド周りが少し散らかっていたと思うんだが…
(いらぬ誤解を招きかねない言動だったが実際新聞を読み散らかしていたので、一度相手が入る前に自分で片付けようかと考えを巡らせ)

俺は気にしないよ？
(しかし、いきなり押し掛けてしまうのは確かに申し訳ないだろうかと考え)
それか…俺の部屋に来る？

あ、いや。片付ける時間をくれたら…
(散らかっている自分の部屋を見られるのが恥かしくて、少し早く食べて先に部屋に戻ることにし)

うん、じゃあ、まってるね？
できたら呼んで？
(真面目で、きれい好きな印象のある相手が、部屋を散らかしているとは何があったのだろうと小首をかしげ)

分かった、終わったら呼ぶから…
(そう言うと少し食事のスピードを早め、するとフェリーチェから慌てて食べてはダメだと怒られてしまい、やむなくスピードを元に戻し)

ふふっ、フェリーチェはお姉さんだねぇ
(相手と少女のやり取りにくすくす笑って、自分も食事を進めて)

少し口うるさ過ぎやしないか？
(相手がフェリーチェを褒めたことが気に入らなかったのか食事の手を止めてフェリーチェの頬をつんつんつつき)

うーん、それはあの二人のしつけの賜物か、それか個性じゃない？
(そんなことをしてると、また怒られちゃうよ？ と相手に苦笑いを向けて)

やはりそうなのか…
(少女から余所見をして相手の話を聞いていると、突然手をはじかれ、呆然としていると少女から、早く食べてと言われ)
どっちだよ…

ふふ、さあ、早く食べよ？
俺も一緒に片付け手伝うよ…
(なにも片付けが終わるのを待たなくても良いではないかと、食事を再開して)

いや、いいよ…自分が使っている部屋だし、自分で片付ける
(使用人として働く前からお嬢様にこんな事をさせていてはダメだと首を横に振り)

ヴェ、うん…、じゃあ、まってる…
(相手と一秒でも長く一緒にいたいと思ってもいたが、首を横にふる相手に強いものを感じて小さく頷いて)
じゃあ、早くいってきてよ…

うん、分かった！
(フェリーチェの制止も聞かず慌てて食事を進め、食べ終わり食後の挨拶をし)
じゃあ、行ってくる
(席から立ち上がり早歩きで部屋に戻り)

ふふ、本当に素直なんだからダニエルは…
(去っていく相手に小さく笑って、自分はゆっくりと食事を終えて食後の挨拶をして)
俺の王子さまだからいいの
(行儀が悪い、と無表情で呟きながらこちらの食器を運んでいくフェリーチェに囁き)
お姫さまがわがままだと、王子さまは大変なんだよ…

(部屋に入ると案の定ベッドには大量の新聞紙が置かれてあり慌てて机の下に隠しシーツを整えて)
ふう、これでよし

(食事を終えて立ち上がると、相手を待つ間ダイニングの窓から外を眺め)

お待たせ、フェリシアーノ。行こうか
(あまり相手を待たせてはいけないと思い、今度も少し早めに歩きダイニングへと向かい)

(背後から名を呼ばれ、相手を振り返り)
はい、王子さま…
(できうる限り上品に微笑みかけ)

え、王子？
(相手の微笑みに頬を赤らめながらも話が読めずその場で固まり)

(顔が真っ赤だ、可愛い、そんなことを思いながら相手に近寄り)
いきましょ？
(相手に手を差し伸べ)

う、うん…ん？
(一体どうしたのだろうと、食器を運ぶフェリーチェの方をチラリと見たが少女が気が付くはずもなく仕方なく相手と手を繋ぐ形で部屋に向かい)

(やっと手を握ってくれた、と安心して繋いだ手をきゅっと握り返して相手に従い)
…ごめんね、いきなり押し掛けちゃって

いや、どの道食事が終わったら軽く片付けるつもりだったから…
(部屋の前まで辿り着き、相手を部屋に招き入れ)
すっかり自分の部屋のように使わせてもらってるよ…
(照れたように笑って頭を掻き)

くつろげてるなら、それはそれで良いことだよ…
(相手について部屋に入ると、予想通りきれいに片付けられていて、相手を振り返り)
何が散らかってたの？
ベッドの周りって言って、もしかして、

そう言ってもらえて嬉しいよ…ここはいい部屋だ
(部屋の扉を閉めて部屋の様子を改めて見ているとこちらを振り返った相手と目が合って)
ああ、ちょっと読書を…適当に座ってくれ

相変わらずだねぇ
(じゃあ、失礼しますと声をかけて、ベッドに腰かけて)

相変わらずって…まさかとは思うが淫らな妄想に耽っていたと思ってたんじゃないだろうな
(ベッドに腰掛けた相手を軽く睨み)

ヴェ、うん
(当然のように即答して見返し、こちらを睨んでくる相手の視線にぶつかって、自分の失言に気付き)
えっと、ごめん…、お前は、そんな事しないか…

いや、いいんだ！男一人ならそう思われても仕方ない
(相手が落ち込んでいることに気付き慌ててなだめ)

ダニエルはやっぱりきれいだなぁ…
(自分なんて何度も…、相手に心配をかけないように微笑みながらも、心のなかではどうしても性欲に抗えなかった自分が恥ずかしくて悲しくなり)
…じゃあ、昨日も、ほんとに本読んでたんだ…

本、というよりは新聞だな…この家、ローザ達のために新聞が届けられるみたいで…過去の物を貰ったんだ！
(勉強しないとなと照れたように笑いながら机の下から新聞を一部取り出し相手に見せ)

そっかぁ…
(嬉しそうに新聞を見せながら語る相手に、苦しい気持ちを圧し殺しながら相手の話に耳を傾け)

新聞をこう持って、横を向いて読んでいたらいつの間にか寝ていてさあ、朝ローザに起こされたときも呆れられたんだ…
(身振り手振りで相手を笑わせたいのと、軽い愚痴のつもりで状況を説明し)

ダニエルは本当に勉強熱心だね…
(なんとなく、説明をしながらもこちらに向けられる熱い必死さに苦笑いして、えらいえらいと相手の頭を撫でて)
ローザもお前のこと心配してくれてるんだよ…、やっと風邪が治ったのに、また無理して体壊したら、って

ま、まあ…そういうことだろうけど…
(相手に頭を撫でられ、周りに人がいなくて良かったと安堵しながら恥ずかしそうに下を向き)

ダニエル、…俺の今日のスカート、どうかなぁ？
可愛い？ 似合う？
(軽く手を広げて、ベッドに腰掛けたまま女の子のように足を揃えて伸ばし小首を傾げて問い掛け)

え、あ、ああ…すごくいいと思う
(ダイニングの前で相手に見とれてしまったことを思い出し目を逸らして顔を赤くし)

ほんと？ ありがとう！
(相手からの言葉に嬉しそうに微笑み、軽く両腕を広げて)
ねえ、おいでよ…、膝の上

せっかくの服がしわになるかもしれん
(確かに心配ではあったが本音は恥ずかしさを隠すためのものであり目を逸らしたままで)

別にいいよ…、それよりお前と抱き合いたい、んだけど…
(目をそらしたまま服の心配をする相手に、広げていた腕を下ろして、知ってはいたけど、やっぱり辛いやと涙をこらえて俯いて)

……抱いてくれるんじゃないのか？
(相手の言葉を聞いて勇気を出して近付き顔を上げると相手の腕はおろされていて、こちらが両手を開き)

…服にシワが寄るからだめ
(一度拒絶したのはお前だよ、と悲しげに微笑んで)
それにお前抱き上げると重いから、来たいなら自分で来て
(嫌いになったわけでも本気で傷ついたわけでもないが、笑って流せるほど大人でも潔白でもなく、ただ先程感じた胸の痛みを相手に感じてほしくて)

…そうか
(行きどころをなくした両腕を下ろし、何となく気まずくなってベッドの相手の隣に座り)

(なんだ、来ないのかよ、少しの可能性に期待していたが、やはり相手は自分と違って、そういう意味では積極的ではないのだとまた泣きたくなって俯いて)
…今日、お前のために選んだんだ、この服、…デート服

そこまで決めていたのにどうして室内で過ごすことにしたんだ？
(俯いている相手に対して、無神経だろうかとは思ったがこのまま無言ではこちらがつらいと相手の話に反応し)

だって、久しぶりだったんだもん、お前と一緒にいられるのが…
(観光して過ごすのも悪くはないが、久々に過ごせる二人だけの時間を、わざわざ人が多い場所に赴くことも無いだろうと考え)
二人だけで、お話ししたり、いちゃいちゃして過ごしたかったの…

そうか…でも何か二人でいるといつも空気が重くなる気がする…やはりオレは一緒にいてもあまり面白味のない、つまらない人間なのだろうか
(どうも場の雰囲気を和やかにしたり、人を笑わせたりするのが自分は苦手なようだと俯き)

そんなことない、つまらなくなんか、ないよ…、空気重くしてるのは、たぶん俺…
(自分が、胸中で渦巻く感情を、中途半端にしか言葉にしないからだと考えて、隣の相手の肩をそっと抱き寄せて)

オレさ、お前のパートナーとして多分至らない点が多々あると思う。そういう時は感情を爆発させてでもいいから、言ってほしい。二人きりの時なら、どんなに大声だしても暴言吐いたり罵倒したりしても、それで収まらないなら殴ってもらってもいい。ちゃんと受け止めること、オレに出来るのはそれぐらいだから
(相手に引き寄せられ相手と寄り添いながらぽつりぽつりと呟き)

…うん
(抱き寄せる手とは逆の手で相手の手を握り、ゆっくりと頷いて)
……お前は、俺の事が好き？

うん、好き…
(相手の手をこちらも握りながら目を閉じゆっくりと吐き出し)

俺もだよ…
(まずは一致、と息を吐き)
俺のこと、愛してる？

うん、愛してる…
(ここは恥ずかしがらずに向き合わないとと勇気を振り絞り)

ありがとう、俺もだよ
(どことなく声が固くなるのを察するが、それはいつもの相手だろうと思っておくことにして)
ダニエルはさぁ、俺とキスしたいって思う？

オレの身体は多分それを望んでいると思う。でも、心は…オレの心は、こうやって手を繋いで、寄り添うことを望んでいる
(相手は確かに魅力的な女性だとは思ったがだからこそ沢山楽しい話をしたい、食事をしたい、思いとしてはそちらの方がが強く)

そっか
(身体と心の欲が変わった、それこそ、健全な成人男子のようだと直感して、相手を横目で盗み見て)
…俺も、お前の、心とからだの欲求、両方持ってる…
でも最近、特に、身体の方の欲が強くて…

オレは常に心の欲求の方が強いと思う。いや、違う、恐らく無意識に身体の欲求を隠している気がする。極力見ないように、無視するように…だから無理にでも外へ引っ張り出さないとダメなんだと思う…どうして、こんな事になったのかな…昔はこんな事、なかったのに…
(昔はもっと純粋に、性に対して貪欲だったそれがきっと正常なのだろうと寂しそうに目を伏せ)

(何となく苦しそうな色が含まれるのを感じて、相手を横目で見やり、意を決して唇を開き)
…昨日のこと、おぼえてる？

昨日…あ、アトリエでのことか？
(昨日の記憶を思い起こし全身が赤くなるのを感じ)

そう…、キスしたよね？
(相手の肩を抱く手に力をこめ)

え、うん…
(肩を抱く力を強めた相手を痛さからか歪んだ顔で見つめ)

俺は、あの短いキスだけで、…えっちな気分になった
(濡れた目で相手の目を見つめながら囁き)

オレは、あの後の一連の行動で何とか抑えることが出来た
(こちらも相手を見つめるがどこか苦しそうで)

俺は、…無理だったよ
(少し言い澱んでから、小さい声で言い切り)

そうか、ツラかっただろうな…
(ぎゅっと相手の手を握り再び目を閉じて)

…お前の、想像して、ひとりでした…
(浅ましい自分の痴態を、頬を染めながら告白して)
昨日だけじゃないよ、何度も何度も、ひとりでえっちした

……っ！
(昨日だけではなかった、これには流石に衝撃を受けたようで息をのんで目を見開いて相手を見つめ)

だって、我慢できなかったんだもん…
(さすがにそこまで言うのは引くか、と、驚愕の色に染まる相手の視線が痛くて、じわりと涙を溢れさせながら言い)

い、いや、あの、年頃の男女だったら、極々普通の行為であって…
(どうやら自分の反応がまた相手を傷つけているようだと知り慌てて背中をさすったり等して相手をなだめ)

だって、だって、最後にえっちしたの、ずっと昔だよ？
(感情的になって、啜り泣きながら相手に抱きついて)
お前としたいよぉ…！

うん、だからローザに頼もう…
(そんなに昔だっただろうか、長く生きているはずの国の化身がおかしな事をと思ったがそれだけ自分との交わりを心待ちにしてくれていることが伝わり、相手の背中を撫でながら落ち着かせ)

うん…、
(相手の肩をかりて、深呼吸をして高ぶった感情を抑えようとして)

よしよし、落ち着け…
(相手を抱き締めて相手が落ち着くのを待ち)

話そうと思ってたこと、無くなっちゃった…
(抱き締めてくれる相手の腕の暖かさを感じながら、目を閉じて耳元で呟いて)

じゃあ早速行こう！
(相手の背中を軽く叩いて立つよう促し)

ヴェ、どこに？
(突然のことに頭がついていかず、きょとんと見返して)

ローザの所だよ！泊まりの許可をもらいに行こう。なるべく早くもらった方がお前も安心だろう？
(きょとんとしている相手を更にせき立て)

…うん、いく！
(相手の言葉に頷くと、目に強い光が戻ったようで、しっかりと立ち上がり、相手に手を差し伸べて)
いこ！

(相手の手をとって扉の前まで連れて行き、扉を開けて相手を外に出そうとし)

(扉を開けてくれる相手に軽く感謝の言葉を述べ、ローザは今どこにいるだろうかと考えながら相手の部屋を出て)

この時間帯のローザは何処にいるんだろう？使用人として働いていたときは別行動だった
(相手の手をとり廊下を歩いているのはいいが、当てもなく歩いている状態で)

うーん、掃除とかかなぁ？
(朝食の片付けは終わっているだろうから、とすると次に考えられる仕事は多く)
ごめん、ちょっとわかんないや…

……いい方法がある
(そう言って大きく深呼吸をし)
ローォォォォォォオオオーザーァァァアアア！！！！
(家中に響きわたろうかというぐらいの大声を出すと案の定、何ですか騒々しい、とローザが現れて)
な、粗相をすると絶対出てくる…
(相手の耳もとでそっとささやき)

えええ…
(相手の行動に唖然として軽く引き、しかしまあ、広い屋敷のなかで対象を探す手間が省けたと苦笑いして)
ローザ、あのね、お願いがあって探してたの…！

(何の用です、と相手の方を向き問いかけたローザと、相手の方を交互に見て)

あのね、お願い…、俺、ダニエルの部屋にお泊まりしたいの…
だめかなぁ？
(お願い、とお祈りをするように両手を組んで、目の前の普段厳しい表情の女神様を拝んで)

(ローザは相手のお願いに眉をピクリと動かし、やがて全てを察したようで呆れたように溜め息を吐いて額に手を当て、分かりました本日に限り許します、渋々といった感じで了承してくれ、次にこちらの方を向き、またお呼びするのでその時私の部屋に来てください、と言い残しその場を後にし)

ローザ、ありがとうっ
(正直、許しをもらえたことが俄には信じられず、やっと彼女の言葉を理解したときには、彼女の背が角を曲がるところだったが、認めてもらえた喜びから大声で感謝の気持ちを叫び)

よかったな、きっとお前がちゃんとローザの言いつけを守って生活してたからだよ
(信頼してくれているのだろうと相手に笑いかけ)

うんっ、俺、頑張った！
(これで一晩は誰にも邪魔されずに相手と過ごせる、と、薄く涙のはった目で相手を振り返り！そのまま床に膝をついて相手を抱き締めて)

お、おい！夜はまだまだだぞ？
(くすくす笑いつつ相手の背中に手を添え)

部屋に戻ろ？
(喜びか興奮か、その両方なのか、頬を染めながら相手にふわりと微笑みかけて立ち上がり、また手を差し伸べて)

ふふ、はいはい…
(あんなに喜んで、まるで子供のようだとこちらも笑って相手の手をとり部屋に向かって歩き出し)

えへへ
(にやにやと緩む頬を相手から隠しながら急ぎ足で相手の部屋を目指して)

はい、どうぞお嬢様
(扉を開けた後恭しく礼をして、相手を部屋の中に入れ)

ありがと！
(相手に微笑み部屋に入ると、相手のベッドにダイブして)
ダニエルのにおいーっ

こら、あんまりそう言うことを言うんじゃない
(扉を閉めて振り返って最初の言葉がこれかと溜め息を吐き)

えへへ…
(相手の言葉に笑顔だけを向け、おいでよと両腕を広げて)

(分かっているのだろうか、絶対反省してないと溜め息をつきながらも相手に近付いていき)

(ベッドに横になったまま、近づいてきた相手の手を引いて更に招き)

フェリシアーノ…夜はまだなんだぞ？
(呆れたように笑いつつベッドに腰掛け)

でも、今から二人っきりでいられるのが嬉しくて…
(可笑しそうにくすくす笑いながら、握った相手の手の指先に口付けて)

そんなんじゃ、夜までもたないぞ？
(呆れたように呟き口づけられた指で相手の唇をくすぐり)

んんっ
(唇に触れる指が心地よくて、穏やかな顔で身を任せるように目を閉じ)

(しばらく相手の唇を刺激しその後は自分もベッドに横になり)

(隣に並んだ相手を穏やかな目で眺め)
ひさしぶり、こうやって二人で寝るの…

うん、ここに来る前は当たり前だったのにな
(一緒のベッドで寝て、相手はどうしてかいつも自分を抱いて寝ていて、少しでも離れると寝ているはずなのに自分を探すような素振りを見せ、そんな相手を一つ一つ目を閉じて振り返り)

当たり前なことをやめて、なにか変化はあった…？
(相手の手を取って、所謂恋人繋ぎと呼ばれる繋ぎ方で指を絡めて)

最初はいつもよりゆっくり寝れたからよかったんだけど、最近はやっぱりちょっと寂しいよ
(握られた手を上に上げて繋がれた手を目を細めて見つめ)

ゆっくり寝れたんだー、俺はその逆だよー
(わぁ残念、と苦笑いして、持ち上げられた手の指先に軽く力をこめて)
さっきも言ったけど、最近は体も寂しかったんだけど…

ん？
(相手が再び言葉を紡ぎ始めたのを見て、上げていた手をおろし)

…やっぱり、俺たちの、その、性欲には、ズレがあるみたいだね…
(残念そうに微笑みを浮かべ下ろされた二人の手を目で追い)

そうだな…
(こういった恋人の関係において、性に対する考え方や捉え方の違いは重要なもので相手を満足させることの出来ない自分が悔しくて顔を歪め繋いだ手をぎゅっと握り)
今日の夜はお前の好きにすればいい…オレの意向など確認の必要はない

ヴェ、
(思いもよらぬ相手の言葉に驚いて相手の顔を見て)
だめだよ、そんなこと絶対しない…！

えっ！？
(相手の声に驚き、相手の方を見て)

だって、そんなの、俺の独りよがりじゃん…
(以降を確認する必要がないと言うことは、自分の意思にそぐわないことがあったとしても相手はなにも言わないということで、此方も相手の意見も無視をしろということで)

だ、だって、ずっと我慢してたんだろう？
(自分の火のつきにくい欲の事など考えていたらきっと相手は楽しめないのではないかと心配そうに

そうだけど、でも…、
(目を泳がせ、少し考えて)
…正直に、さぁ、俺と、えっちしたいと思う…？

え、えっと、えっと…
(目をきょろきょろさせ、どうすればいいか悩んだあげく)
したくはない…かな？お前に魅力がないわけじゃないんだ！ただこうやって話をしたり、抱き合ったりして過ごし…たいな
(どうして自分はこう空気が悪くなるような事を言ってしまうのか、いくら相手が正直に答えてくれと言っても黙っておけないのかなと目を伏せ)

…やっぱり、
(想像と全く同じ答えだ、と寂しそうに微笑んで)
それじゃあ、そうやって過ごそうよ、うん、俺もそういうのしたかった！
(だから夜は夜の時間で、この昼間の時間を二人で語らい休む時間にしたかったのだという種明かしはしないでおくことにして)

うん…
(ああ、相手は嘘を吐いている、悲しいかなそれが分かってしまい申し訳無さそうに目を閉じると、部屋の扉がノックされ、自分を呼んでいる声がして)
ごめん、ちょっと行ってくるよ？
(相手と繋いでいた手を離し、ベッドから離れ相手の頭を軽く撫でた後扉に向かい)

うん…、すぐ戻って？
(相手を見送り目を閉じて、ずっと願っていたことが叶わないのは確かに残念だが、相手と一緒にいられるなら大丈夫だと言い聞かせ)
期待しすぎ、だって、言ったじゃん…

(迎えに来たのはカタリーナで、自分をローザの部屋へ通すとそのまま退室し)
あの…
(これを、と渡されたのは四角い小さな袋で首を傾げていると避妊具ですと教えられ使い方も丁寧に教えてくれて)
あの、これ…いらない
(相手に返そうとすると眉をひそめられ)
ごめん、そういうの、今回無さそう…
(そう言うと堰を切ったように涙がぽろぽろ流れ、相手の性欲の強さがツラいこと、期待に応えられない自分が、ツラいと思ってしまう自分が何よりも情けないと泣きながらローザに訴え)

…おそいな
(時計を確認していたわけではないからどれ程時間がたったのかわからないが、そう呟くと本当に長い時間がたったように感じて、ベッドに横たわったまま唇を噛み)
ダニエルは悪くない、悪いのは、俺…
(これも呟くとネガティブな感情は更にエスカレートして)

昔は…こんな事なかったのに…
(そこでローザが再び眉をひそめたのを見て、涙を拭き自分の正体を、流石に過去の自分の所業までは話さなかったが、自分も国の化身であったこと訳あって消えてしまっていたが数百年の時を経て再び戻れ、相手と再び過ごせるようになったこと、それは何より嬉しかったけれど会えなかった時間は余りに長くよくすれ違ってしまうこと、話しているうちに再び涙があふれてきて)
というわけだったんだ…

悪いのは、俺、
(悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺悪いのは俺)
こんな身体、いらない…
(相手を困らせるだけの厄介なものなど、無くなってしまえばいい、無くすべきだ、そう考えてふらりと起き上がって)

(顔を覆って泣いていると、そうだったのですかと一言、その後一呼吸置いて、そのすれ違いはきっと必要なものです、どうか存分に向き合って、ぶつかってください)
…うん
(そして返そうとしていたそれを相手に返し、これは持っていてください、パートナーを大事にする男の必需品ですと言われそれもまた頷き)

(男であっても女になっても、相手を悩ませるならばそれは罪で、罪に与えなければいけないのは罰で、そう考えて部屋を見渡したとき、目についたのは相手の机で、立ち上がって引き出しをいくつか開け、見つけたペーパーナイフで左の手首を傷つけ)

(これから大切な人の元に戻るのでしょう、泣いてはダメです、男が泣けば女は不安がります、これからはなるべく泣かないように、と涙を拭いてくれて)
じゃあ、帰る…
(相手に礼を言い部屋を出て)

(手首に走った痛みと赤い筋で我に帰り、慌ててペーパーナイフをもとの場所に隠し)
やっちゃった…
(自傷衝動も最近は押さえられていたと思ったが油断していたと、手首を押さえながらベッドに戻り、傷は幸いながら薄皮がきれた程度で派手な出血もない事を確認してため息をついて)

(部屋の前まで来ると、自室として使っているこの部屋も今いるのは相手一人なので一応ノックをし)
フェリシアーノ、入るぞ？
(相手の反応を確認しようと様子をうかがい)

(相手を誤魔化しきらなければと考えていると、間もなくノックの音と相手の声が聞こえ、扉を振り返って)
うん、おかえり…
(小さく微笑みを見せて)

ただいま…
(扉を開け、泣きはらしているであろう目を隠しながらベッドに向かい)

遅かったね…
(切ったことは絶対隠さなければと左腕を何となく死角に置いて)
あれ、ダニエル、大丈夫…？
(相手の顔を見ると心なしか目元が赤くなっているように見えて声をかけ)

え、いや、うん、何でもないよ…
(相手の心配にぎこちない笑顔で答え、ベッドに腰掛けやがて横になり)

…そっか、
(横になる相手を見て、自分も隣に、先ほどと同じようにベッドに寝転び)
用事、なんだったの？

ん、たいしたことじゃないよ？
(同じようにベッドに寝転んだ相手を見て小さく笑い)

そう？
(相手と目をあわせてうなづき、そのまま目を閉じて)

(相手と二人でいることが久し振りすぎてかえって新鮮で相手の目が閉じられたのを確認しこちらもゆっくり目を閉じて相手と共にいる時間を全身で感じ)

(首を向けて目を閉じる相手の顔を盗み見て、やっぱりきれい、と微笑んで)
ダニエル…
(小さく呼び掛けると隣の相手を抱き締め)

ん…
(目を閉じていて相手の行動は完全に不意打ちで多少驚いたがそのまま抱き締められ相手と見つめ合い)

愛してるよ…
(穏やかな目で相手を見つめ言葉と共に額に口付け)

うん…オレも…
(相手の腕をそっと掴んで目を閉じて、相手の口づけを感じ)

(相手を胸にかき抱いて、相手の温もりを胸の中心で感じて)

(相手の胸に抱かれ、最初は恥ずかしくてなかなか眠ることも出来なかった事を思い出し、今ではとても心地良く感じ

…さっきは、ごめんね？
(自分の質問できっと空気を悪くして、相手を悲しませてしまったからと、やはり自分を責めながら謝罪して)

此方こそごめん…いつも空気が悪くなるような事ばかり言ってしまって…
(相手の頭を撫でようと手を伸ばし)

お前のほんとの気持ちが聞きたかったから、それで良いんだよ…
(長いまつげに縁取られたまぶたを閉じて頭を撫でてもらい)

いつも傷つけて、本当にごめん…
(また涙が出てきそうになったが、ローザに言われたことを思い出して唇を噛んで涙をこらえ)

お願い、謝らないで…？
(泣きたいのをこらえているような表情の相手に気づき、出ていない涙をぬぐうように相手の目元に触れ)
俺が我慢したら良いだけのはなし…だよ

我慢はよくない、そのためにローザに泊まりの許可を貰ったんだ
(泣くのは何とか堪えたが、笑うまでは出来ずにそれでも相手を安心させたくて何とも言えない表情で笑い)

うん…
でも、お前に負担がかかるんじゃ…
(正直、今からでも始めたいくらいで、しかしその意思や欲がない状態の相手を無理にそれに付き合わされるのは申し訳ないと考え)

お前はもう少し我が儘になった方がいい…"いいからあんたは黙ってアタシの相手をしてればいいのよ！"ぐらいのこと言ってもいいんだよ
(相手の頭を撫で続け、女性の真似の部分は少し恥ずかしそうに言い)

ダニエル…、ふふ、なにそれ…
(相手の言葉に驚きと共に笑いも込み上げ、それだけで気分も軽くなったらしく小さく笑い声をあげて)

うーん…
(相手が笑ってくれたのは嬉しかったのだが、しかし笑いをとるためにやったのではないのだと苦い顔をし)

俺は、それでも良いのかな…
(俺たちの関係は。誰になんと言われようと、いくら理性で押さえつけてもどうしようもない本能で、しかしそれでも相手が許容してくれるならば、はしたなく甘えても許されるのだろうかと、相手の蒼い目に問いかけ)

うんうん…
(こちらを見つめてくる相手に出来うる限りの優しい目で答え)
オレの様子なんてうかがってたら何も出来ないぞ？今みたいに
(相手の額をつつき)

…ありがとう
(微笑みながら相手の言葉に頷き、額に触れる指さえ愛しくて、その手を取って口付け)

……ん？お前、手首どうしたんだ？
(相手の様子をじっと見ているとふと相手の手首に赤い筋がはしっているのを見て心配そうに)

(幸せな気持ちは相手の一言で一瞬にして崩れ、青ざめながら怪我をした手を隠して)
な、なんでもないよ

……お前、まさか…また…
(手首の傷をよく見ようと隠した相手の手を掴み)

ちがう、やめて…
(怒られるだろうか、軽蔑されるだろうかと恐怖に駆られ、捕まれた手を振り払うこともできずに首を横に振り)

また傷をつけたのか？自分で？
(手首を掴んだ後相手の目を見て一字一字はっきりと述べ)

ごめんなさい…
(厳しく問いただされるこの空気が怖くて、ベッドの上で起き上がって座り込み情けないほど身体を震わせながら、小さな声で謝罪して)

(こればっかりは心に負った傷など複雑な要因が絡まってのことと思われ、それなら無闇やたらと怒るべきではないと、大きく息を吐いて怒りを吐き出し)

ごめんなさい…
(相手のため息にも肩をびくつかせ、完全に怯えきっていて)
お、俺の、この身体が、悪いから…、こんなの、罰を与えなきゃ、って…、ごめんなさい…

そんなに怯えないでくれ…
(どうもこちらにびくびくしているように見える相手に困り果ててしまい)
何がそんなに怖いのか、教えてくれないか？

こわいこと…？
(掴まれたままの腕を見下ろして少し考えて、恐る恐る唇を開き)
…お前に、怒られること…？
怒られて、…見棄てられること…

怒ることはあるかもしれない。お前が自分を傷付けたり、道を外したりしたときは特に。今だって、本当は怒ってる、怒りたい。お前のやったことは国そのものを傷つける行為だから、民を苦しめる行為だから…
(相手の目をしっかりと見つめて)
オレも似たようなことをしてきたよ…戦に明け暮れて、身体を酷使し続けた、仕事とはいえ身体を汚した。だから本来ならお前のことを言えないのかもしれないけど、だからといって見過ごすわけにもいかないから…必要とあらば殴ってでも止める、たとえお前に怖がられて近寄ってくれなくなっても
(それが一緒にいるオレの使命だと思うと視線を落として言葉を選びつつ)

…うん、
(殴られるのは嫌だと言ってから、どんなに小さくとも相手はこちらを叩くことはしなくなった、だから相手はとても優しい、そんなことを考えながら頷いて)

オレはお前を見捨てはしない。とはいってもすぐにはとても信用できないだろう。だから、これから一緒にいる中でお前の中でじっくりオレの言葉を受け止めていって欲しい
(もう一方の手も握ろうと何とか手を伸ばし)

…ほんとに？
(ベッドにぺたりと座り込んだまま、掴まれたままの左手と、伸ばされたもう一方の相手の手を見下ろして)
俺が、何をしても…？

…何をするつもりだ？
(無条件に頷けばよかったもののどうしても相手の言葉に引っかかりを覚えてしまい首を傾げつつ)

……、なにもしない、なにもしないよ…
(相手にそんなつもりはなかったかもしれないが、相手からのこの問い掛けはまだ恐ろしくて視線をさ迷わせて必死に首を横に振って)
良い子にしてるから、お願い見捨てないで…

み、見捨てはしない！何でそうなるんだ！
(相手はまた不安定な時期になっているのだろうかと慌ててなだめ)

ごめん、なんかよくわかんなくって…
(必死に呼吸をして気分を落ち着けようとし、掴まれていた左腕を取り返して項垂れ)
何をしても、って、例えばこういう…
(傷口を右手で力をこめて握り)

お、おい！何やってるんだ！
(慌てて相手の手を掴みやめさせようとし)
言っただろ！お前がやっていることは、国土を、民を傷つけることと一緒だと…このオレの前で、その様なことをするやつは例えお前でも許さん…
(手に入れられたくても手に入れられなかった、それどころか国土も民もいない今の自分にとって相手がやっていることは到底容認できることではないとキツく睨みつけ)

(相手の視線に震え上がり)
ごめん、そんなつもりじゃ…
(例えば今のような自傷とか？ と傷口を見せて示そうとしただけで、自分が身体を傷つけることは相手にとって本当は許せない行為で、それに配慮することなく軽率な行動をとった自分を悔いて、ついに涙をこぼしながら必死に謝罪して)
本当にごめん…

あ、いや…ごめん
(怒ってはいけない、怒るつもりもなかったのについ語気を荒げて相手を怯えさせてしまい、そんなつもりではなかったと後悔とともに相手から少し離れ)

(離れてしまった相手に胸を痛めながら、自分の腕の傷を見下ろして)
…身体、大事にしなきゃ
(決意するように呟き、涙に濡れた目で相手を見つめ)
大事にするね…

う、うん…そうしてもらえるとオレも嬉しいよ
(そうするように言ったのは自分だったのだが相手の決意に気圧され)

…だからお願い、離れないでよぉ、見捨てないで…
(触ってよ、抱き締めてよ、と傷のある手を相手に伸ばして)

ほら、離れてないだろう…ここにいる
(伸ばされた相手の手をぎゅっと握り締め)

うん…
(相手の手の強さに安心したように頬を緩めて、しかし相手に握ってもらった手の、出血こそしていないが強烈な赤の傷口に目を落として)

(相手の赤い傷跡のある手首をそっと握り、そっとキスをし)

(傷口に落とされた唇に、びくっと肩を震わせて顔を歪め)

(相手の様子を見て申し訳なさそうに目を伏せ手を離し)

まって…っ
(無言で手放された手をもう一度伸ばして)
もういっかい、して…！

え、もう一回？
(一度は離した手を再び掴まれ驚き)
無理をする必要はない

無理なんてしてない…、この傷から目をそらさないでいてくれるって、嬉しくて…
(傷口へのキスはぴりりと身体に痛みが走るが、それでも相手に触れてもらえれば癒えていくような心地がして)

早く傷が癒えますように
(相手の手首を優しく握り目を閉じると祈りを込めてそっと口づけて)

ありがとう…
(願い通りこちらにキスしてくれた相手に微笑みかけ、涙を拭って)
ねえ、もっとして？ 他の場所にも…

要求がまたどんどんエスカレートしてるんだが？
(呆れたように相手の額をつんつんし)

ダメかなぁ？
(久しぶりに二人きりなんだし、と切なげに相手を見つめ)
今日はいっぱいこういうことしたいよ…

…分かった
(スキンシップの一環で、普段は相手に色々なことを我慢させているのでと相手に近付いて髪、額、瞼などに次々とキスをしていき)

(目を閉じて相手の口付けを受け入れ、遠慮がちに相手の服にしがみついて)

(頬へのキスは何度か繰り返しその後唇は少し長めに、その後も首筋などに繰り返していき)

ふぁ…、
(時折敏感な場所を掠める相手の唇に、甘いため息をついて)
ダニエル、痕、つけて…？

少しだけ、服緩めるぞ？
(痕、少し呼吸を荒くしなるべく目立たない場所をと相手の服を少しだけはだけさせ)

うん…
(別に見える場所でも構わないけど、と言おうとして、しかしそんなことを言えば嫌われてしまうと考え、視線だけ送ることにして)

(はだけさせて見えた肌に幾つか痕を残し、その痕に丹念に舌を這わせ)

んんっ
(久々に相手から直接の愛撫を受けた肌は敏感にその刺激を拾い、胸元に顔を埋める相手をぎゅっと抱き締めて)

(相手に抱き締められ逃げられなくなりやむなく痕を付け続け)

あ、…ぁ、っ
(びくびくと身体を揺らして、かすれた声で小さく喘ぎ)

ぷはっ！
(このままでは夜を待たずに行為に移ってしまう恐れがあると無理やり顔を上げようと力を入れ)

ん、
(相手の身体に力が入るのを感じて、そっと腕を緩めてみて)

はぁはぁ…
(相手の腕が緩んだのを見計らって抜け出し、相手の横に寝転がり)

ダニエル…
(はだけた胸元のまま、寝転んだ相手に覆い被さり)

お、おい！落ち着け！
(呼吸を整えはだけた相手の服を直してやろうと手を伸ばし)

ん、しばらくこのままで…
(相手の手を振り払い、そのまま相手と胸を重ねるようにしがみついて)

(服を直そうとした手を引っ込め相手の身体を優しく撫で)

ダニエル…、
(撫でてくれる相手のあたたかい手を感じながら、静かな声で呼び掛けて)

ん、どうかしたか？体勢がしんどいか？
(だったらそれなりにこちらも体勢を変えた方がいいだろうかと考え)

ううん、…もっとしたい、なぁって
(快楽を求める言葉の癖に、その声は穏やかで)

困った甘えん坊さんだな…
(これは困ったどうしようといった感じで笑い)
しかし続きは夜な？

午後からでもよくない…？
(相手を熱っぽく見つめながら指先で頬の輪郭をなぞり)

午後はまだみんな起きている…特にフェリーチェには良くない
(相手の誘っているともとれる行為に負けそうになったが表情を引き締め毅然として)

それはわかるけど…、別に見せつける訳じゃないんだから…
(むちゅ、と唇を尖らせて)

それは…そうなんだが…
(偶然見てしまうことなどを考えないのだかと眉間にしわを寄せ)

ねえ、しよーよー
(相手の上に跨がったまま、悲しげな顔をして)

分かった、お互い、極力声を出さないようにしよう…少し準備があるから、下りてくれないか？
(なるべく周りへの配慮を怠らないようにすれば大丈夫だろうと考え了承し)

うん…
(やっと相手がその気になったと、少し安心しながら相手の上から降り)
準備って？

まずは部屋の戸締まりの確認、声が漏れないように…よし、大丈夫。もう一つは…フェリシアーノ、どうか見ないでくれよ？
(戸締まりの確認後、相手から背を向ける形でベッドに座り、ローザから貰った避妊具の装着に取りかかり)

ヴェ、なになに？
(戸締まりはわかるが、こちらに背を向ける相手は何をしているのだろうと手元を覗きこんで)

うわぁぁぁああ！み、見るな！恥ずかしいだろ
(初めてだからかやり方は教わっていたが少々装着に手間取り一瞬反応が遅れてしまい)

…なにこれ、コンドーム？
(相手はなぜこんなものを、と目を見開いて)

ろ、ローザが"パートナーを大事にする男の必需品です"って…
(慌てて隠してもじもじしながら説明し)

さっきのは、それで…？
(ようやく相手だけ呼び出されたわけを知り)
それ、つけてするの…？
(こちらとしては妊娠を、と望んでいるわけで、それをつけたら妊娠の可能性はぐっと低下するもので、複雑な表情で相手に問いかけ)

うん、ローザは妊娠や出産、子育てに関してはお前の先輩だ。そのローザがオレにこれを渡したということはきっと今のオレ達には無理なんだろう…
(自分との間の子供を心から望んでいる相手には酷な事だろうと申し訳なさそうに)
今度機会があったら、ローザやカタリーナに子供を産み育てるということがどういう事なのか、一緒に話を聞こう
(穏やかな表情で相手を見つめ)

…うん
(話はわかるが、やはり表情は晴れないようで)
なかに出されるのが好きだったのに

一生出来ないというわけではないよ、きっと…
(全てを納得したわけではないという相手の表情を見て苦笑しつつ相手の頭を撫で)

(少しでも相手を自分に残したかったのに、とは口にはできずに、相手の手元に目を落として)
…やりにくいでしょ、付け方間違ってるよ？

ええっ！ちゃんとローザに教えてもらったのに…
(相手から指摘され恥ずかしかったが驚きの方が大きく大声で)
っていうかお前付け方知ってるのか？

知ってるよ？
(静かにするんじゃなかったの、と大声を出す相手に軽く眉を潜め)
コンドームつけるなら、ちゃんとたたせなきゃだから…、手伝ってあげるね？
(相手の下腹部に手を伸ばして)

う、ごめん…
(呆れたように眉をひそめる相手を見て慌てて両手で口を押さえ)
そうか…行為の前に装着しないと意味がないと聞いていたのでてっきり…

入れる直前で良いんだよ…
(抵抗はされなかったので相手のそれに指を絡ませて微笑み)

そうか、少し勘違いをしていた…あ、あとは自分で…
(下腹部への刺激に顔を歪めて、手で相手を制し)

ん、ねぇ…、俺のもして…？
(相手に従って呆気なく手を離し、軽く頬を染めながら、乱れた胸元をさらに開き、そこからは、白い服に合うように白いレースの下着が覗き)

これは…
(下着だろうか、服の下から綺麗で清楚なイメージを与えられる衣服を見てまじまじと見つめた後遠慮がちに触れて)

あ、
(相手の視線と手を伸ばし触れた先にあるものに気づき、そうか相手はこれを知らないのかと気づき)
ここに来てすぐ、カタリーナと買いに行ったんだ…、女の子用の下着だよ
(もっと見て、と上半身の衣服を肩から脱ぎ落とし、白いスカートと、胸を包む白い下着だけになり)

へえ…普段見せない部分なのに随分凝ってるんだな
(下着の感触を確かめるように撫でた後肩に掛かっている紐にも指を通し)

可愛いでしょ、俺の国のデザイナーだよ？
(なんとなく誉められた気分になって微笑み、相手の指の動きを視線で追って)

(しばらく指を通して遊んだ後その紐に軽く口づけて)

(愛撫にも満たない相手からの刺激だったが、遊ばれ、紐にキスされる頃にはぴくりと小さく肩を震わせて)

(相手の下着が気に入ったのか、何度も下着の上から胸に手を触れたりキスしたりして)

ん、ダニエル…
(いまだに与えられるのは弱々しい刺激で、しかしそれだけのものであっても身体はしっかりと反応を始めていて)
くすぐったいよぉ

ごめん…もうちょっとだけ
(相手の胸を包んでいる下着の更に上から手で触れ感触を確かめるように揉んでいき)

ぁ、ん
(興味の向いたものにはとことん打ち込む性格を持つ相手の、探究心の矛先を向けられたのだろうか、執拗に胸を揉まれ、耐えられなくなって後方に手をつくと胸をつき出す姿勢になってしまい)

(ひとしきり感触を確かめた後は唇でその感触を楽しみたいと思い唇を近付け口付けし)

んっ…
(相手が胸にキスをする姿を見て、上半身だけ下着姿で相手に身体を差し出しているという、客観的に、とても恥ずかしい状態にあるのだと再認識して、肌をピンクに染め)

(相手の肌が赤くなったのを見て、白い下着によく映えるとますます気に入りうっとりとした表情で今度は赤くなった肌の方に吸い付き)

あ…っ
(それまで下着越しの柔らかい刺激だけだったが、突然肌に感じたあたたかいものに、ただ口付けられただけなのに声をあげ)

(片方で相手の胸を揉みながら紐に沿って舌を這わせ)

あん、はぁ、
(本格的になる胸への愛撫に、また身体を震わせて)

ごめん、やりすぎた…
(あいての身体が震えたことで我に返り)

ヴェ…、
(相手の言葉に、上気した頬で相手を見返して)
何でやめちゃうの…？

ごめん、どういうわけか少し興奮してしまって…普段より抑えが効きにくくなっている
(必死に呼吸を整えつつ謝罪し)

ヴェ…？
(俺に興奮してくれてるの？ 仄かな期待を募らせながら、相手の頬に触れて)
抑える必要なんかないよ…

しかし、お前の身体に今以上の負担をかけるかもしれないんだぞ？
(相手の厚意は嬉しいがこの行為はやはりとても体力を消耗するもののため負担をかけたくはなく)

今さらだよ…
(心配してくれる相手にくすくす笑って見せ)
ね、この下着、好き…？

(相手の言葉にやはり快楽よりも負担の方を強いていたのだと申し訳なさそうに目を伏せ)
え、下着…は…う、うん

ほんと？
うれしいなぁ…
(相手がうなづいたのを見て微笑み、態勢を立て直すと相手にしなだれかかって胸を相手の胸にそれとなく押しあて)

ん…
(相手の胸が当たっているのが分かり居心地悪そうに顔を逸らし)

下もお揃いなんだよ…
(そのままの姿勢で、色っぽい指先を意識しながら、同じように白いスカートを太ももの上までたくしあげて)
見たくない…？

……見たい
(普段の自分からは考えられない言葉だが本当に綺麗な下着だったのでまた見たいと思い)

(相手が自分に夢中になってくれてる、直感的にそう感じて心の奥を沸かせながら微笑んでで頷いて)
見てて…？
(相手の唇に軽く人差し指をあて囁くと相手から離れ、焦らしながらスカートを脱いで床に落とし)

(身を乗り出して相手の下腹部に注目していると案の定綺麗な下着が出てきてしばしみとれた後下着に向かって手を伸ばし)

…っ
(少し間があって手を伸ばしてきた相手に息を飲むも、落ち着かせるために軽く呼吸を早め)
いいよ、もっとよく見て…？

(下着の感触をしばし味わいその後息がかかるのではないかというぐらいまで顔を近付け)

っあ、
(相手の顔が近づいてきて心臓がはね、とっくに濡れている秘部を意識してまた肌を染め)

(また下着に口付けをしていると、下着越しに相手のその場所は濡れておりそれに気付いたがそのままその部分に顔を引っ付け)

んん…っ
(びくりと肩を揺らし、半開きだった脚も閉じることができなくなり)

(顔全体で下着の感触を確かめ気が済んだのか顔を離すと相手が苦しそうなのが見え、そのまま絶頂を迎えさせてやろうと相手の秘密の部分を擦り)


なあ、そろそろ省略した方がいいと思うんだがいいかな？

っあ、ぁぁぁぁああ！
(突然敏感な場所を擦られ、当初の約束も忘れて声を出しながらそのまま達して)


うん、…なんかごめんね
この後はゴムありでやったってことで良いよね？

(目が覚め意識がはっきりしてくると、ちょうど空を赤く染めている頃で)
やってしまった…夜までは我慢と思っていたのに…


うん、こっちこそごめん。夜にするつもりだったんだけど引くに引けなかった…申し訳ない

きもちよかった…？
(相手より先に目が覚めていたのか、相手の呟きに穏やかな声をかけ)


いいよ別に、引かせるつもりもなかったしね？(くす)

うん…確かに気持ちよかったよ。お前は…身体の調子はどうだ？
(未だショックからは立ち直れていないようで、それでも何とか相手の体調を気遣う言葉をかけ)


酷いなぁ…

…なんかまだふわふわする
(間延びした声で返して、目を閉じ相手に手を伸ばして)


てへ

うん、そうか…ところで夜はどうする？泊まるか？
(伸ばされた相手の手をぎゅっと握り今後の予定を聞き)


てへ、じゃない！

うん、一緒にいて…？
(切ない目で相手を見つめ、握られた手を引き寄せて口付けて)


でもほんと、無理させてたならごめんね…

分かった。じゃあ夜はずっとこうしていようか
(握った手の指を一本、その指で相手の鼻をつつき)


いいんだ、ただ本当は夜がよかったってだけだから

うん…
(鼻をつつかれきゅっと目を閉じ)
ねえ、最後にえっちしたときのこと、覚えてる…？


何で夜？

さて、どんなだったかな…
(ふと手を止め考え込み)


夜はさ、お互いいろいろあったかもしれないけど、昼間の活発さが嘘のように引いて静かな時間になって、とても神聖な時間のような気がして…平和なこの世界に復活して特にそう思う。だから…だから、愛し合うならそういう時間帯がいいなって

確か2回やったあと、喧嘩しちゃったんだよ…、すっごい大喧嘩、お前は指輪はずして出ていっちゃって、俺はあの子と入れ替わって…
(もう遠い昔のことのよう、と懐かしむように囁きながら相手に抱き付いて目を閉じ)


…素敵だね…

ああ、そんな事もあったな
(懐かんでいる相手とは対照的にこちらは溜め息を吐いて遠い目で)


ありがとう

…ため息ついてると幸せ逃げちゃうよ？
(普段人のことを言えないくせに、苦笑いしながら相手の頬をつつき)


じゃあ今度は夜ね？

お前の意識としては引きこもっていたんだろうが、こっちは大変だったんだぞ？お前の顔で罵倒され罵られ、普段の倍、きいやそれ以上精神を削られた
(相手をじとりと睨み)


分かった…

ヴェ、それはごめん…
相手の言葉を聞いて、申し訳なさそうに視線を落として)

お前があの子の事をどう思おうと、オレはお前と同じぐらいあの子の事を愛している…結局あの子は受け入れてくれなかったみたいだけど
(寂しそうにふっと笑い)

…ありがと、…俺は、あの子じゃないから、あのこの事はわかんないけど…、でも俺はありがとうって言うよ
(相手の言葉と表情を慰めるように微笑み、相手の頬に触れ)

うん、もし話す機会があるなら、また遊びに来いって伝えてくれ
(気持ちよさそうに相手の手に身をゆだね)

また？
(驚いたように目を見開き瞬きして)
いいの…？

いいよ…まあ、罵倒とかは勘弁してほしいけど…
(困ったように笑い)

ふふ、恋人が“優しくしてくれ”っていってたって言ってみるね…？
(つられたように頬を緩め)

そうしてもらえるとありがたいよ…
(相手の染まった頬に触れ指を這わせ)

うん…
(なぁに？ と頬に触れる指に気づいて小さく首をかしげて見つめ)

ん、触り心地がいいなと思って…
(そのまま相手の頬を触ってつついたりふにふにしたりして)

そうかな？
(相手が自分に意識を向けているということが嬉しくて、照れたようにむにむにと頬を動かしたりしてみて)

ふ、ふふふ…
(相手の顔が面白くてくすくす笑い出し)

(笑い出す相手を見返してくすりと笑いこちらからも相手の頬に手を伸ばして)
おかえしー

あっ…！
(驚いて声を上げてみたものの相手ほど頬は柔らかくないと思っておりすぐに飽きるだろうとしばらくそのままにする事にし)

えへへ
(相手がしたように、白い頬を指の背で撫でたりふにふにとマッサージするようにしてみて)

(相手の手の動きが気持ち良くて穏やかな表情で目を閉じ)

(目を閉じた相手がきれいで、とても満ち足りた表情をしているように見えて、つられて微笑み)
ずっとこうしてたいなぁ？

それじゃあお前の手が疲れてしまうよ…
(小さく笑いながらも相手の手に集中したいからか目は閉じたままで)

お前を見ていられるなら、別にいい
(宝物を眺めるように目を細めて、何でもないことのように言ってのけ)

(顔を真っ赤にして目を見開き)
な、何を…またお前はそんな！
(恥ずかしくてそのまま相手から背を向けてしまい)

もう…
(照れ屋さんなんだから、と苦笑いしながら相手の小さな頭に頬擦りして)

…………
(相手の胸にぎゅっと抱き付いて再び目を閉じて)

ふふ…
(目を閉じた相手に穏やかに微笑み頭を撫でて)
ちょっと前まで、俺のおっぱい恥ずかしいって言ってたのに…

流石に慣れる…でも他の女のはまだ直視できないと思う
(相手に言われた時点で恥ずかしくなってきたが必死で言い訳をし)

他の女の…裸なんて、見る機会ある？
(それってどういうこと、と、相手の頭を撫でる手を止め)

いや、お前のは何とか恥ずかしがらずに見れるようになったけど、お前で慣れただけでもし別の女の裸を見ることになったらやっぱり…ってオレ何言ってるんだ？
(どうやら相手にいらぬ誤解を招いてしまったらしい事が分かり必死で弁解するも自分で言っていることが分からなくなり混乱して)

別の女の裸ってなにそれ、見せてもらえるあてでもあるの？
(こっち見て、と両手で相手の両頬を挟み固定して、目を細めてじっと見つめ)

ないよ！万が一、万が一だ！
(もしも、だよと何かを疑っているような相手の目を見つめながら必死に)

当たり前だよ…、浮気なんてしたら、嫌いになっちゃうからね
(むすっと頬を膨らませて)

浮気はしないし、そんな度胸もないよ…
(頬を膨らませる相手を苦笑しつつ眺め)
お前こそ、浮気するなよ？お前の心が離れたら、オレがこの世界にいる意味がなくなる…
(相手の頬に触れ寂しげに微笑み)

絶対にそんなことしない…、俺の心は永遠にお前のものだよ…？
(切ない微笑みに胸の痛みを覚え、同じように相手の頬を撫でて)

ありがとう…オレも永遠に、お前のものだから
(頬に触れる相手の手がとても暖かくてその手に握り頬ずりし)

ありがと…
(相手の言葉に安心と幸せの笑みがこぼれ、相手の頬にあてた手で、耳の辺りを撫でて)
ねぇ、これから、この家でお手伝いさんとして働き始めるんだよね…？
(ふと思い出して)

ああ、ローザに頼んでみるつもり…
(ふと現実に引き戻された気がしてどんどん憂鬱になってきたが、相手にそれを悟られないように、また自分でも打ち消したくて小さく笑い)

夜、一緒に寝ちゃダメかな…？
(相手の心中には気づかず、伏し目気味に考えを提案して)

え、それはオレが使用人として働き始めてからってこと？
(相手の質問の意図が分からず首を傾げ)

うん…
(視線を相手に向け、しっかりと頷いて)

それは無理だと思う。使用人として働くようになったら、こことは別の部屋が用意されて、その部屋にあるベッドはとても二人じゃ寝れないし…何より雇い主と使用人、という関係になるから…
(相手の視線が痛くて申し訳なくて目を逸らし)

そんな…
(相手の言葉に悲しげな顔をして相手を抱き締め)
昼間は忙しいから会えないでしょ？
寂しいよ…

絵のモデルはするよ？その絵をオレだと思って大切にしてほしい
(こちらも相手を抱き締め頭を撫でて相手をなだめ)

やだ…
(それは空しすぎる、相手の絵を相手だと思って大切にするのも、それを思って絵を描くのも辛いと、首を横に振り)
じゃあ、夜にお前を俺の部屋に呼ぶってのは…？

毎日は無理かもしれないけど、時々なら…
(相手を見ているとどんどん不憫になってきて、自分を律するという意味でも相手と会うのは極力控えるつもりだったがその辺りもローザに交渉してみようと思い始め)

ご主人様の命令ってことにして…
(寝室に仕えさせる、それならば主従の関係として何ら問題はないだろうと考え)
俺から頼んでみようかな

フェリシアーノ…とにかくオレが頼んでみるよ
(新入りとなる自分の要求がどこまで通るかは分からなかったが、相手なしでも男として出来るところまではやりたいと相手に意志を伝え)

うん…、お願い…
(これ以上離れたくない、と相手をきつく抱き締めて)

うん、毎日は無理だろうけど出来るだけのことはしてみる
(相手が酷く小さな存在に思えて、いなくならないように必死に抱き締め)

(相手に強く抱き締められ、目を閉じてその額に口付けをして)

…そろそろ服を着るよ。お前もそうするといい
(考えてみたら行為後、相手も自分も服を着ていなかったことに気付き起き上がろうと身体を動かし)

うん…
(相手に促され、ゆっくりと起き上がって)
…お腹すいちゃった、もうすぐ夕飯の時間だよね？

もうそんな時間か、早いなあ…
(服の袖に腕を通しボタンを留めながら窓の外の様子を見て)

ヴェ、けっきょくお昼食べ損ねちゃったね…
(出掛けたことにしておいてもらえたら良いけど、と苦笑いして、もとの下着を身に付け始め)

ああ、お腹減った…
(着替え終わったと相手の方を向くと相手はまだ着替えていたようで慌てて相手に背を向け)

(相手が慌てた様子でこちらに背を向けるのを感じて、相変わらずだなぁと苦笑いして)
……興奮した？

(相手の言葉にぎくりと緊張して身体が強張り、やがてちらりと相手の方に向き小さく頷いた後再び相手に背を向けて)

嬉しいなぁ…
(下着姿のまま、胸を相手の背中に押し付けるように相手の背中に抱きつき、頬擦りして)
Ti amo, mio ​​marito.

ちょっ！何やって…うわあ！
(背中にふわりと柔らかな感触があり、ぎょっとして振り返ると相手が下着のままで顔を真っ赤にし慌てて離れ)

今日は服が白だったから下着も白だけど、もっといろんな色やデザインのもあるんだよ？
(にっこり微笑んで、見せつけるように指先で下着と肌の境界をなぞり)
今度は、別のつけてくるね…？

わ、分かったからとにかく服を着ろ！
(顔の前を両手で覆いながら相手に服を着るよう促し)

もう、ダニエルったら…
(くすくす笑って、今度はちゃんと服を着はじめて)

(後ろが気にはなったが邪魔にならないように窓の外の景色を見て)

(きちんと衣服を身に付けると、背後から相手の背に抱き付いて)

(背中に柔らかなものを感じすぐ後ろに相手の気配を感じたので抱きつかれたのだと感じ、身体がビクンとはね)

着替え、終わったよ…、お待たせ
(背中から抱き付き、肩に顔を埋め、ふごふごと頬擦りして)

大丈夫だ…ほらフェリシアーノ…見ろ、綺麗な夕焼けだ
(こちらの肩に身を預けている相手をしばらく眺めそして相手に気付いてほしくて肩を軽く叩き)

ほんとだ…、すっごくきれい…
(相手に促されて顔をあげると、夕日に染まる水の都の街並みが見え、その美しさに自然と微笑み、相手を抱く腕にそっと力を込めて)

ここでこうして二人で夕焼けを見たことを忘れないようにしような？忘れないでくれよ？
(相手を振り返り、特に意味もなく言った言葉だったが段々と言い知れぬ不安が襲ってきて最後の方は少し必死になり)

ヴェ、なんかそれ、お別れの言葉みたい…
(そんな悲しいものは笑い飛ばしてしまうのが一番だとは思ったが、相手からのどこか必死な視線を受け、それでもなんとか微笑んで、振り返った相手を抱き締め返し、その額に口付けて)
じゃあ、お前も忘れないでね？
約束、ね？

別れ…そんなつもりはなかったんだが
(確かに考えてみたらその様な感じだったかもしれないと小さく唸りつつ眉をひそめ、すると額に相手がキスをしてくれたのでほっと表情も緩み)
ああ、オレも約束するよ…

(難しい顔をしていた相手がふっと微笑むのを見てこちらも笑顔を返して)
さあ、ご飯食べに行こうか…
(明るい声を出して相手に手を差し出し)

そうだ、お腹減ってたんだ…食事の用意はもう出来てるのかな
(そういえば自分は空腹だったのだと思い出し、食事の用意について心配するなんて、何となく相手に似てきたかもしれないと苦笑しながら相手の手を取り)

(手を繋いで部屋を出ると、なんとなく家の中が静かなような気がして、しかし料理を作ったとき特有の良い匂いはしていて、首をかしげながら廊下を進み)

……今日の食事は何だろうな？
(相手の変化には気が付かず、笑顔で漂ってくる香りに鼻をヒクヒクさせて辺りを見回し)

(二人でダイニングに向かうと、そこにもやはり人気はなく、しかしあたたかな料理は用意されていて)
美味しそうだね、

あれ、そういえば誰もいなくないか？
(相手と共にダイニングまで来たが、人の気配がないことに気付き、思い返してみると確かに道中誰にも会わなかったと不審に思い表情が曇り)

そうだね、でも、慌てることはないと思うよ？
(あくまでおっとりと相手に微笑んで見せ)
俺たちを二人っきりにさせてくれたんだと思う…

なっ！そ！
(その様な気遣いは不要だと言いたかったのだが、相手の言葉に予想以上に動揺してしまい動きも固まりしどろもどろし)

ねえ、早く食べよ？冷めちゃうよ？
(さっさと席について相手を待ち)

あ、ああ…
(自分達しかいないそれに気付いた、たったそれだけの事なのに途端に緊張して胸の鼓動が早くなり、相手の呼びかけにどこかぎこちない足取りで席につき)

…ふふ、大丈夫、きっとみんな部屋で休んでるだけだよ
(いつもより堅くなったようにみえる相手に苦笑して)
それより、今日は二人きりだね…、なんだかドキドキする
(声を潜めて囁いたあとに、悪戯っぽく幼い笑みを浮かべて相手を見つめ)

早く食べるぞ！いただきます！
(二人きりという事実はとても緊張するのでその事実から少しでも気を逸らそうと大きな声で言い食前の挨拶を済ませ食べ始め)

いただきます…
(相手の緊張が此方にも手に取るようにわかり、薄く頬を染めながら食事をはじめて)
それにしても、ローザたちも…別に普通にしててくれていいのにね…
(なにか話題をと少々大袈裟に笑って見せ)

本当に、何を考えているのやら…
(相手が食べ始めなければ食事すら忘れていたかもしれないというぐらい緊張しており、普段はもう少し弾んでいたはずの話も弾まず間が持たないと気まずい思いをしながらちらちらと相手の方へ視線を向け食事を始め)

でも不思議、家にいた頃は、いつも二人っきりだったんだよ？
今はなんだか…
(やはり胸が高鳴る、と言葉にはせずに相手に熱い視線を向け微笑み)

そうだな…
(そういえば、とそう考えると随分長いことヴェネチアの家にいる気がしてきて)
いや、しかし最初から二人しかいなかったのと、複数いたのが突然二人になるのとでは少し状況が違うのでは？
(そこで初めて相手の顔を見て、かっと顔を赤くして咄嗟にナイフを落としてしまい)

ヴェ、大丈夫？
(ナイフの落ちる音にとっさに立ち上がり拾いにいって)

ごめん…
(ナイフを拾っている相手の様子を見て、自分は何をやっているのだろうと顔を伏せ)

気にしなくていいよ？
(ナイフを拾うためにしゃがみこんだまま、相手を見上げてやはりあの視線で微笑み)

は、早く席に戻れ…
(相手の視線がいつもより色っぽく見えて、ローザ達に気を使われているだけでここまで自分は意識してしまうのかと驚き、顔を真っ赤にしてふいっと背け)

うん…、これ、取り替えてくるね？
(立ち上がり拾ったナイフを持って一度キッチンへ引っ込み)

うん、ごめん…
(相手がキッチンに引っ込んだのを見て、大きく息を吐き身体の力が抜けてテーブルにもたれかかり)
どうしたらいいんだ、この気まずい状況…
(あるいは自分が勝手に気まずい状況を作っていたり、気まずい状況だと思い込んでいるだけで相手は何も思っていないのかもしれないがそれでも変に身体に力が入るこの空間の居心地は悪く)

ダニエル、いつもとちがう？かな？
(そんなような気がすると首をかしげ)
なんか、いつもよりかっこよく見えちゃう…、ダニエルはダニエルなのに、へんなの
(相手の、こちらを見つめる眼差しに妙に胸が高鳴り受かれてしまい、いつものようにまっすぐ見つめることも躊躇われるような、そんなもどかしくくすぐったい気持ちで、新しいナイフを用意して相手のもとに戻り)
お待たせ…

(相手がキッチンに行ってしまい、何もすることがなくなった事で、却って色々なことが目についたり色々な事を考えたりしてしまい、何度か大きく深呼吸をし、その後相手の声で相手が戻ったことに気付き)
あ、ああ…ごめん、ありがとう
(どこか緊張した様子で相手を迎え入れ、ナイフを受け取ろうとし)

どういたしまして…
(きれいに微笑みながら安全にナイフを手渡し、何事もなかったように席に戻って食事を再開させ)

(相手が席に座ったのを確認しこちらも食事を再開して)
そうだ、久しぶりにお前の作った料理が食べたい。もしよかったらまた今度二人で作らないか？

うん、いいよ？
(相手からの提案に大きく頷いて)
なに作りたい？ やっぱりパスタ？

うん、パスタとサラダとスープ…
(相手が同意してくれたのが嬉しくて思わず笑い、気が付くと少し肩の力が抜けている自分に気が付いて)
一気に作ると難しいかな？この中のどれかで…
(思い直して恥ずかしそうに訂正し)

全部でもいいよ？
(相手の纏う空気が柔らかくなったのを感じて、なんだか二人で料理を作っていた頃が懐かしくて、嬉しそうに笑って)
家に帰ってからかな？

ここも懐かしい。今となってはいい思い出だ。思えばこの頃が一番楽しかったかもしれない。本当に色々ありがとう、そして……ごめんな？

ばか、ばかばかばかほんとにばか…

そんなにバカバカ言うんじゃない(むっ)

お前の言うことなんかもう聞かないもん、ばかばかばかーっ！
泣けちゃって、あと本当に眠たくて、午後仕事にならなかったじゃんかー！

バカって言うなー！ここへ来たらちっちゃくなってたんだぞ！お前のせいだ多分。
だったら今日は早く寝ろー！

俺だって男になっちゃったよばーか！指輪のサイズが合わなくて痛いんだから…、ぐすっ

だったらオレのを使え。交換だ……

……ていうか、まだこれ付けてて良いの？
(悲しそうに指輪を見下ろして)

お前の好きにしたらいい。付けたくなければ付けなくてもいい

…俺、馬鹿だから、まだお前と一緒にいられると思ってる、…けど、迷惑なのかな？
全部全部嫌われちゃったのかな？
迷惑なら、…だったら、もう本当にお前を追いかけるのやめるよ…嫌だけど、お前が嫌がることはしたくないし…

某青い鳥の様なやり取りをするのは今は難しい。ここは居心地がいいからここにいさせてもらう。某青い鳥の頻度でのやり取りはそちらも難しいだろうから、気が向いたときにでも来てくれたら嬉しい……

……そっか、

……ごめんな？

ねえ、俺の事、嫌いになった…？
もう一緒にいたくない？

嫌ではないよ？ただ不安定になる自分が嫌なんだ……

昨日の見返して、ああ、お前たちはこんなこと思ってたんだって、また悲しくなって…、もう無理なんだなって思いしったよ
(俯き)

……本当にごめんな？此方が弱いばかりに

正直、本当に悲しかった

此方も、言っていて悲しかった……

…じゃあ、なんで言ったの？

言わない方が良かったかな？言わないままでずっと仲良くしていれば良かったかな？

此方の言い分に納得ができないのは分かる。此方自身、理不尽なことを多々言っているのは分かっている。でもその理不尽な言い分も引っくるめて此方の思いであり、それが歪みを生じさせていたように思う。この思いが此方の不安定さを引き起こしていた原因の一つだったのだろう。

…ねえ？
たぶん、俺たちの間には深い溝があると思うの、俺だけかな…

溝かどうかは分からないけど、諸々考え方に違いがあるのは分かった気がする

うん、そうみたいだね…
どうしよう、お前たちの考えを聞いて、すっごくいとおしく感じちゃってるの…

……？普通ここは“じゃあやっぱり関係を解消するしかないみたいだね？”になるんじゃないのか？そう言われることを覚悟していたんだが？

だって、それだけ俺たちの事が好きだったってことでしょ…？
例えば、「信じたいのに信じさせてくれないのはお前が悪い」って、それだけ俺たちに期待したかったってことだよね？

うーん、確かに言葉にはしてこなかったけど……何をしたら、何を言ったらそちらは喜んでくれるだろうか？このまま共に過ごして、どんな家に住んで子供は何人生まれて、もし老いたら……とかは考えてたかも。

だからかな？ほんの、本当に些細な出来事を酷い裏切りのように感じていたのかもしれない。

ここで絶対に理解しておいてほしいのは、それは決してそちらのせいではないと言うことだよ？

老いたら…って、俺たちは国だよ？老いないでしょ？(くすくす)
でも、この先もずっと…ていうのは、俺たちも考えてたよ？

ん、わかったよ…

あと、やっぱりお前たちは俺たちの事が好きすぎるってこともわかったよ…(ふふ)

も、もしもの話だ！(恥ずかしそうに声荒げ)

た、確かにこうやって言葉にすると此方の思いは重いな……どうやら我が家で共通の特徴のようだ(ずーん)

ふふ、でも、子供はたくさん作りたいなー？(ちら、)

…俺たち、思ってたんだけど、背後同士でもっと仲良くしない？背後同士の信頼関係は大事だと思うんだけど…

む、むむむ……こんな状況で何てお願いを(苦笑)

ふむ、相変わらずプライベートを話すのは苦手だけど、互いの息子のことやなりきりそのものに関して話が出来る人が欲しいとは思っていた

ヴェ…、お願い、叶えてくれないの？俺頑張るよ？(しゅん)

ね？所謂メタい話って言うかさ、もっと相談したりとかさ、変なひといるから気を付けてーとかさ、そういう会話って必要だと思うよ？
俺たちって、あの界隈に行ったら身内なんだもん

も、勿論オレも！(こくこく)

うん、そういう会話ならしたい。本当に……

えへへ、よかったぁ！(思わずぎゅっ)

うんうん、いいよ、そういう会話しよう？
そうして背後同士で仲良くなれたら、少しはこっちのこと、信じてもらえるようになるといいな…？

(びっくりしたあと怖々と相手を抱き締めて)

お、お手柔らかによろしくお願いいたしますと背後がビクビク震えながら言っている。

遅くまですまなかった……此方への返事は今日はもう無理しないで？おやすみなさい

…俺のダニエル、(抱き締めた相手にすりすりと頬すりよせ)

こちらこそーっ

ん、ありがとう、もう寝るね？また明日、おやすみなさい

……おはよう

おはよ…？(小さく微笑み)

気分はどうだ？

ん、いいよ？
…早速ブロック解除してくれたんだね、ありがとう

万事スムーズにいきそうだったので向こうを復活させたんだが……凄かった

ヴェ？？

くろねこ復活させたよ？その方がやり取りスムーズに出来そうだし

…ばか、(じわっ)

正直まだツラいものはあるけど、現段階ではあくまで円滑な連絡手段の確保のためだと思ってほしい

……わかった

(パチッと目を覚まし、ベッドの上でうとうととして)

(ふわ～っと欠伸をしてベッドに入り)

(むくりと起き上がり、辺りをキョロキョロ見回したあとまた眠ってしまい)

(夜更かしをしてしまったうと慌ててベッドに入り)

(チラッと中の様子をうかがい)

(ひょこっ)

さようなら……お元気で