フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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(とりあえず、今までのお姫様呼びの仕返しはできたと、満足げに頷いて、何事もなかったかのようにソファに座り)
…ダニエル、座らないの?
(ソファから離れてしまった相手を見上げて)
えーっ
(背を向けられてしまったことに残念そうな声をあげ)
そんなに、嫌だった……?
(しょんぼりと視線を落として)
(少し振り返って相手を見て)
嫌ではない。驚いただけだ
(誤解している相手に申し訳ないとは思ったが、まだ直視は出来ずにまた背を向けて)
(降ってきた相手の静かな声に、ついと顔をあげて)
ダニエル……
(のそりとソファの上を移動して、相手の背中に抱き付いて、ぴったりと密着して)
ん、どうした?
(ふと背中に重みを感じたので振り返ると相手が抱き付いていて)
本当にお前は甘えん坊だな
(困ったように笑って)
よく考えたら、ダニエル…一人で、ここに来たんだもんね…
みんなみんな、成長しちゃってて……
(一度言葉を切って深呼吸し)
ダニエル…、1000年も前のことを、幸せな夢って……
だからね、俺がこの格好して、ダニエルの寂しさをちょっとでも軽くできるなら、それでも言いかなぁって……
(静かな波の音色のように、穏やかな声で語り)
ここも悪くはない。みんな昔と比べてだいぶ丸くなっているような気がするしな...
(ふっと笑いながら)
........もう1000年も経つんだな。オレにとって一番楽しかったのがその頃なんだ。
(自分ではそこまで経っているように感じなくて、笑いながら「格好なんてどうでもいい」と言って)
もう国として存在していないから、オレはまたいつ消えるか分からないけど、もしその時が来たら笑って『お前とここにいたときが一番楽しかった』って言いたい
(相手の穏やかな声を聞いたからか、その時の素直な気持ちを言うことが出来て「だからお前も協力してくれよ」と恥ずかしそうに笑いながら)
(静かな、相手こころからの声を聞き、何故か泣きたくなって目を潤ませながら頷いて)
何でもするよ…、ダニエルのためなら
だからお願い、もう消えたりなんかしないで……!
もう、一人で置いていかないで……
(琥珀の瞳に涙を一杯ためながら懇願するように言って)
何でもするって言ってる側から泣き顔を見せないでくれ
(相手と向き合って涙を拭いて)
今のお前残していくと思うと消えるに消えられないから安心しろ
(困ったように笑って頭を撫でながら)
ん、考えてみたら友達も親友もいるんだから一人じゃないだろ?
ん、ごめん…
(大人しく涙を拭いてもらい、寄り添うように相手の胸板に額をつけて)
……親友や友達と、…初恋の人は別格だもん……
(少々拗ねたように顔を隠しながら言いきって)
ほら、顔がぐしゃぐしゃだぞ
(くすくす笑いながら相手の目の辺りを拭いて)
よし、これでいいだろう
(拭き取った後の顔を見て優しく微笑んで)
(こくんと頷くも、浮かない、悲しげな表情のまま視線を落として、その先にあるスカートの裾をぎゅっと握り締め)
(相手の表情がまだ晴れないのをみてどうしたらいいか分からず)
フェリシアーノ、オレは大丈夫だから...
(相手の顔に近付いて囁くように)
(相手に至近距離で見つめられて、やっと頷いて)
……ねえ、ダニエル…、キス、してもいい……?
(あんなことがあったから…とでも言うように、かなり長い時間迷ってから、か細い声で尋ね)
え、ああそんな事か。別にいいぞ
(相手の頭を撫でて落ち着かせるようにしていると見せつつ本当は自分が落ち着きたくてその行為をして)
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