フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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オレは...そこを触って気持ちよくなっているお前は...見たくない
(自分のせいで、自分が引き起こしたことだということは分かっていたが)
本当にごめん、今回は...事故だった
まって、ねえどうして…?
(身体に溜まった熱は逃げ場がなくて燻り、焦れたように身体を起こして正面から見つめ)
謝んなくていいよっ、それよりねえ、これ、ダニエルは嫌いなの…?
(これで気持ちよくなっているお前は見たくないと言った、これも、俺の一部なのに、そんな思いで泣きそうになりながら、信じたくないものを確かめるような気持ちで問い掛け)
そ、そうじゃない!ただこれで気持ちよくさせるのは何か違うというか...ん、でも脇腹と一緒だと思えばいいのか?
(相手の弱点ともいえるその髪を触ってどうこうするのはどういうわけか卑怯な気がして気が進まず)
あ、いや…お前は何も違わないんだ。あくまでもオレの問題で...とにかく
(自分の中でもどう言えばいいのか分からず)
その、何とか落ち着いてくれないか?
(相手を抱きしめて、例の髪の毛には触れないように背中を軽く叩いて、無茶な事を言っていることは自覚していたが自分に出来ることはこれぐらいなので)
よくわかんないよぉ
(抱き締められて子供のようにあやされ、不満げな呟きを漏らしながら目を閉じて、気分を落ち着けようとそっと息を吐いて)
また、俺の頭撫でてくれる……?
(今までずっと隠していたのも、先程あんなにすがったのも、これが理由で、頭や頬を撫でてくれる相手のその手が好きなのだが、真面目で禁欲的な相手のことだから、この髪の毛のことを言ってしまうと、もう日常的に触ってくれなくなるのではないかと恐れていて)
うーん、そうだな...前髪の辺りなら大丈夫か?その髪の部分だけなんだろ?前髪の部分だけなら....
(額と前髪の部分を遠慮がちに撫でて)
要はその髪を避けて撫でればいいんだよな...
(自分が相手の頭を撫でると相手はとても喜んでくれるので何とかならないものかと考え込み)
もうっ、難しいこと考えなくていいよーっ
(難しい顔をして考えながら頭を触ってくる相手に焦れて、背中を丸めて相手の肩の辺りに額を擦り付けながら)
そんなぎこちない触り方、やだ…
(悲しそうに相手の服を握り締めて声を漏らし)
そうはいってもなあ...頭撫でる度にあの調子じゃいろいろしんどいだろ?
(必死に声を押し殺し顔を真っ赤にさせていた相手を思い出して)
ぎこちないって...しょうがないだろ
(あまり相手に負担をかけないようにと、考えすぎて動きがぎこちないものになっていたかと反省し)
あれは…、ダニエルに知られたくなかったから我慢してたんだよ…
それに、しつこくなければへーき…
(顔を上げて切なく潤んだ目でじっと相手を見つめ)
知られたくなかったから我慢してたのか....うーん…分かった、これからはしつこくしすぎないようにする
(撫でていて相手が喜んでいるように見えたのでまさか相手に我慢を強いていたとは思わず)
き、気付けなくて...ごめん
(相手を見ていられず目を伏せ)
(謝罪の言葉と共に目を伏せた相手の頬を両手で包んで、そっと唇を重ねて)
謝らないで…?
俺、ダニエルに撫でてもらえるの、すっごくうれしいんだ、さっきも言ったけど…
(安心させるように微笑んで)
撫でてもらえない方がイヤだよ……
(唇を重ねられ目を見開いて驚いて)
そ、そんなに嬉しいのか?
(なんだか恥ずかしくなり顔が赤くなって顔を背け)
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