フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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以 前 に 比 べ た らだからな!
(また恥ずかしいことをという思い半分、だからといって頻繁にされても困るので念のためもう一度、相手にも分かるように一字一字区切って言って)
ちぇー
(相手の言葉にまた頬を膨らませるも、すぐに笑顔になって相手に身を委ね)
でもいいやー、またダニエルと仲良くなれたから
(頭を撫でる手に安心したように目を閉じていると、不意に僅かに肩が揺れて目を開け、困ったように笑い)
くすぐったいよー、ダニエル
ん、ああ悪い
(今度は笑わないように相手の頭を撫でて)
随分と気持ち良さそうだな
(そんなにいいものなのだろうかと不思議に思い)
っ、そう、だね…
俺、ダニエルに撫でてもらうの、好き、だよ
(顔に集まった熱をどうやって相手から隠すか、それが気になって染まった顔を相手から背け気味になり)
そうか...
(自分のしていることで相手が喜んでくれるのならこれほど嬉しいことはなく自然と顔も緩んで頭や背中を沢山撫でて)
(必死に隠してはいたが、もうかなり呼吸も早くなり、しかし今は機嫌の良さそうな相手の気持ちに水を指すのが申し訳なくて、甘い声が漏れるのを必死に我慢して)
(それまで目を瞑って唇を噛みながら耐えていたところ、急に相手に話しかけられて目に見えて動揺し)
んヴぇ……
(そっと相手を見上げた顔は上気して、潤んだ目は力なく相手を写し、噛み締めていた唇は赤く半開きで熱いため息を漏らして)
(相手の顔を見てこれはもしやと思ったが、自分はただ単に頭や背中を撫でていただけなので違うと判断し、もう一つの可能性にかけ)
まさか風邪...なのか?
(此方まで恥ずかしくなってきたがもし風邪なら恥ずかしがっている自分は罪深い存在になりそうだったので出来るだけ冷静に聞いて)
(こんな短期間で風邪引くわけないでしょっ、と頭の中でぼんやり言い返すが、今はそれどころではないと、弱々しく横に首を振り)
ごめん、…、おれ、……あの
(これは知られたくなかったことで、何かをいいかけるも言葉が続かず、きっと引かれているだろうと視線を下げて)
えっと...言えるようならちゃんと言ってほしい
(自分はあくまで愛しいという気持ちから頭や背中を撫でていただけで、もしそれが相手を苦しめていたのだとしたら出来る限りの事をしたいと思い)
ごめんな...苦しいよな
(優しい声色の相手にじわりと涙が溢れ出しそうになるも、相手を困らせないためにもぐっとこらえて)
あ、あのね……
(相手にさらに密着するように近寄って、先程まで相手がしていたように、相手のその手を自分の頭に持っていって触らせて)
っ、ここ、ね……、さわられると、俺、気持ちよくなっちゃうんだ…
えっ、えっ?
(今までも頭は撫でていたが、そんなこと今まで一回も....とまで考えてふと)
まさか....これか
(相手の髪の中でも一際目立つ一本の髪の毛を指して問い)
(これ、と言われただけでもなんのことかわかる、特徴的な髪の毛のことで、一段と赤くなりながらこくりと頷いて)
あ、あのっ!ごめん、気が付けなくて...次から気を付けるから、そこはもう触らない
(長く一緒にいたと思っていたが、昔は女の子の髪を引っ張ったり触ったりすることなど考えられなかったし、今は今で全く意識になかったので申し訳ない気持ちでいっぱいになり)
……ダニエル…
(戸惑いと期待と不安でいっぱいになり、とりわけ今の思考では何を言っていいかわからず、でも言いたいことはいっぱいあって)
おねがい、さわって…?
申し訳ないが、そんな人の弱点を弄るような真似オレには出来ない...
(そこを触って相手が気持ちよくなることは分かったが、だからといってどうしても積極的に触っていこうという気持ちにはなれず)
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