フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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ちがう、やめて…
(怒られるだろうか、軽蔑されるだろうかと恐怖に駆られ、捕まれた手を振り払うこともできずに首を横に振り)
ごめんなさい…
(厳しく問いただされるこの空気が怖くて、ベッドの上で起き上がって座り込み情けないほど身体を震わせながら、小さな声で謝罪して)
(こればっかりは心に負った傷など複雑な要因が絡まってのことと思われ、それなら無闇やたらと怒るべきではないと、大きく息を吐いて怒りを吐き出し)
ごめんなさい…
(相手のため息にも肩をびくつかせ、完全に怯えきっていて)
お、俺の、この身体が、悪いから…、こんなの、罰を与えなきゃ、って…、ごめんなさい…
そんなに怯えないでくれ…
(どうもこちらにびくびくしているように見える相手に困り果ててしまい)
何がそんなに怖いのか、教えてくれないか?
こわいこと…?
(掴まれたままの腕を見下ろして少し考えて、恐る恐る唇を開き)
…お前に、怒られること…?
怒られて、…見棄てられること…
怒ることはあるかもしれない。お前が自分を傷付けたり、道を外したりしたときは特に。今だって、本当は怒ってる、怒りたい。お前のやったことは国そのものを傷つける行為だから、民を苦しめる行為だから…
(相手の目をしっかりと見つめて)
オレも似たようなことをしてきたよ…戦に明け暮れて、身体を酷使し続けた、仕事とはいえ身体を汚した。だから本来ならお前のことを言えないのかもしれないけど、だからといって見過ごすわけにもいかないから…必要とあらば殴ってでも止める、たとえお前に怖がられて近寄ってくれなくなっても
(それが一緒にいるオレの使命だと思うと視線を落として言葉を選びつつ)
…うん、
(殴られるのは嫌だと言ってから、どんなに小さくとも相手はこちらを叩くことはしなくなった、だから相手はとても優しい、そんなことを考えながら頷いて)
オレはお前を見捨てはしない。とはいってもすぐにはとても信用できないだろう。だから、これから一緒にいる中でお前の中でじっくりオレの言葉を受け止めていって欲しい
(もう一方の手も握ろうと何とか手を伸ばし)
…ほんとに?
(ベッドにぺたりと座り込んだまま、掴まれたままの左手と、伸ばされたもう一方の相手の手を見下ろして)
俺が、何をしても…?
…何をするつもりだ?
(無条件に頷けばよかったもののどうしても相手の言葉に引っかかりを覚えてしまい首を傾げつつ)
……、なにもしない、なにもしないよ…
(相手にそんなつもりはなかったかもしれないが、相手からのこの問い掛けはまだ恐ろしくて視線をさ迷わせて必死に首を横に振って)
良い子にしてるから、お願い見捨てないで…
ごめん、なんかよくわかんなくって…
(必死に呼吸をして気分を落ち着けようとし、掴まれていた左腕を取り返して項垂れ)
何をしても、って、例えばこういう…
(傷口を右手で力をこめて握り)
お、おい!何やってるんだ!
(慌てて相手の手を掴みやめさせようとし)
言っただろ!お前がやっていることは、国土を、民を傷つけることと一緒だと…このオレの前で、その様なことをするやつは例えお前でも許さん…
(手に入れられたくても手に入れられなかった、それどころか国土も民もいない今の自分にとって相手がやっていることは到底容認できることではないとキツく睨みつけ)
(相手の視線に震え上がり)
ごめん、そんなつもりじゃ…
(例えば今のような自傷とか? と傷口を見せて示そうとしただけで、自分が身体を傷つけることは相手にとって本当は許せない行為で、それに配慮することなく軽率な行動をとった自分を悔いて、ついに涙をこぼしながら必死に謝罪して)
本当にごめん…
あ、いや…ごめん
(怒ってはいけない、怒るつもりもなかったのについ語気を荒げて相手を怯えさせてしまい、そんなつもりではなかったと後悔とともに相手から少し離れ)
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