フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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(背後からの相手の言葉に、必死に“わかった”と言うように頷いて)
あと、あとね、もう1つだけ…、言いたいことが……
ごめん3つだった……っ、…聞いて、くれる?
(嗚咽混じりの声で必死に言葉を伝えようとして、両手では受け止めきれない涙を溢しながら)
(震える声で、再び深呼吸してから)
ごめんね…、ダニエルごめんねっ!
俺、俺がダニエルの気持ち、確認もせずにあんなこと、したから…
傷つけちゃったよね…っ、俺、大好きなダニエルのこと……、ほんとに、ごめんなさい…!
(限界が来たようでがっくりとその場に膝をつき、それ以上の言葉を紡ぐこともできずにただ、泣き続け)
オレも...ごめんっ!酷い事した...
(相手が泣き出したのを見て自分の中でも何かの糸が切れたのか泣き出してしまって、相手の所に行きたいのに足が動かなくてその場で立ち尽くして)
(ふと聞こえてきた、自分ではない泣き声に、自分も泣きながらゆっくり振り返り動かない身体を引き摺るように動かし、近寄ろうとして)
(座り込んでしまった相手を見て、彼が今泣いているのは自分のせいだと思い、「ごめんね」と何度も謝罪の言葉を呟きながら、自分の存在に気づいてほしいと言う願いも込めて、そっと彼の背中に手を置いて)
でも……、でも、ね…?
ダニエルが言ってくれた、“歩み寄りたい”って言葉…、すごく、嬉しかったよ……っ
(嗚咽が少しは収まってきたらしく、相手から高い位置から泣き笑いの表情で見つめて)
まだ、俺……、ダニエルのそばにいても、良いのかなぁ?
……っ、ありがと
(相手が頷いたのを見届けて、新たな涙に襲われながら、小さな声でやっとそれだけ呟いてから、優しく相手の上半身を引き寄せて、その頭を薄い胸板で受け止めて抱き締め、安心させるように頭を撫でて)
(ふと気づくと頭を優しく撫でられていることに気付いて、涙がすっと引いていって、そのまま倒れ込んで寝息を立て始め)
…ぇ、ダニエル……?
ちょっと……!?
(なんとか支えて、彼の頭が床に叩きつけられるのを阻止したが、突然動かなくなった彼に狼狽えて)
寝…ちゃったの……?
(彼が寝息をたてているのに気がついて、しかし寝るのはいいがここで寝ては風邪引くと思い揺すってみて)
ダニエル…、ねぇ
寝るならベッド行こうよ……?
……どうしよう
(身長が高い彼を寝室まで運ぶこともできず、かといって床に横たえるのも気が引けて)
ダニエル……
(そっと、彼を抱え直して、自らの太股に彼の頭を置い、所謂膝枕の態勢になって)
ふふっ...ご飯が足りないのかフェリシアーノ...しょうがないヤツ
(クスクス笑いながらも眠っており気持ちよさそうに横を向いて体を丸めて)
え…、寝言?
(何かいったかと思えば、昔のことを思い出させる寝言で、「恥ずかしいよぅ」と赤面して)
……泣きつかれちゃったのかな…?
(いまだ目覚めない相手の顔を覗き込みつつ、頭を撫でて)
.........
(規則正しい寝息を立てながら涙が一筋流れて)
.........んん!
(目を開けしばらく辺りを見回し、膝枕をされていることに気付いて赤面し慌てて起き上がり)
お、おはよう...
(赤面し何となく気まずかったので話題を変えようと思い)
そ、そうだ!オレさっき夢を...!
(とまで言ったが何の夢を見ていたか忘れてしまって呆然として)
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