フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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んー、マスカットだよー?
俺、結構好きなんだけど
(首をかしげる相手に苦笑いして、自分もそれを一口食べてみて、美味しいと頷き)
ん、ありがとう!
(嬉しそうに相手のも一口食べてから、唇の端についたままのチョコに気づかない様子で相手にそれを返し)
やっぱりどの味も美味しい!
ヴェっ、あ、ありがと…
(唐突に触れてきた相手の指が、その唇に含まれるところまでを目撃してしまい、仄かに赤面して目をそらし)
反則だよ……
ああ、そうだった。場所を言ってお前が取ればよかったんだな
(チョコに気を取られて今気付いたと言わんばかりに驚いた顔をして)
もう……
(ぷくっと頬を膨らませるも、相手から自然に触ってもらえたことが嬉しかったようで、そこまで不機嫌にもならず)
そんなに怒るな…
(じっと自分の手元にあるジェラートを見て)
もう一口食べるか?
(相手が怒っていると思い機嫌を直してもらいたくてまた差し出して)
いじわるーっ
(また拗ねたように視線をはずして、そうかここは、人々で賑わう昼間の往来だったかと気付き、家ならともかく相手も嫌だったよねと反省しつつ)
じゃあ自分で貰うもん
(自分のスプーンで相手のジェラートを多目に掬って頬張り)
ああっ!
(人目もはばからず大声を出した事に気付き咳払いを一つして、相手が食べた後の自分のジェラートを早く食べ終え)
外で待ってる
(口元を拭って外へ出ようとして)
ヴェ!?
待ってよぉ、これあげるから…!
(まさか相手がそこまで怒るとは思っておらず、立ち上がりかけた相手の手を反射的に掴むと、三分の一ほど残った自分のジェラートを差し出して)
(差し出されたジェラートを相手に戻して)
店内の他のジェラートを見に行くだけだから、ちゃんと待ってるからゆっくり食べろ
(そう言ってまた立ち去ろうとして)
ヴェ、うん…
(相手がそこまで言うならと、そっと手を離したはいいが、嫌われちゃったかなぁと不安でジェラートに視線を落とし)
あのチョコはなかなか美味かったなあ...
(相手の思いを知ることもなく、今度一緒に食べることがあったら何を食べようかと店内を見回しながら)
(少し離れたところでこちらに振る手が見え、たったそれだけのことなのに何故かとても安心して相手に駆け寄り)
ダニエル、お待たせ!
早かったな、ちゃんと食べられたか?
(もう少しかかると思ったし、もう少し店内を見ていてもいいと思っていたが相手が予想以上に早く来て少し驚いて)
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