フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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(目的は達したが目標は見つからず、やっと工房の主を見つけ、少しの時間話して手土産を渡し)
お待たせダニエルー、好きなのあった?
(今までのように自分はうまく笑えているだろうか、そんな心配をしながら、工房の主たる若い男をつれて相手のもとに戻り、相手に無理を悟られないように必死に笑顔を取り繕って話し掛け)
うん、どれも綺麗なものばかりで選べないな
(商品の方をずっと見ていたので相手の微妙な変化はおろか人を連れてきていることにすら気付いていないようで)
えへへー、でしょー?
(何故か自分が得意気な受け答えをして、何も気づいていない相手に内心安堵して、相手が顔をあげる前に、他の棚の商品を見るためを装って相手から離れ)
(相手が自分から離れてしまったので話が出来ないなと思っていると店主と思われる男が話しかけてきて、世間話をしつつ商品の話を聞いて)
(他の商品を見るフリをしながら、相手に話し掛けてくれたまだ若い店主に感謝しつつ、二人に背を向けて立ち尽くし)
(店主に商品についての説明を聞きながら、自分のツレが勝手に工房に入った事を念のため詫びると何も問題はないと笑顔で返され本当に仲がいいのだなと笑顔で軽く盛り上がり)
(相手にはいらない心配をかけたくないから、その信念のもと、バレないように深呼吸をして、笑顔で振り返り)
ダニエルー、なにか良いのあったー?
(明るい調子で声をかけながら歩み寄って)
結局決まらなかったよ...
(残念そうに言った後店主にまた見に来てもいいか確認し)
またここに来る口実ができた
(嬉しそうに微笑んで)
そっか
(相手の微笑みにつられて自然に頬が緩み)
じゃあ、またこようか
(店主を振り返り、妙にはっきりと「また来るね」と宣言して)
そういえば、店内ではやけに静かだったが、やはりああいったものを見るのは好きなのか?
(店を出た後、そういえばと思って聞いてみて)
まあお気に入りと言って家で使っているぐらいだから当然か
えっ、うん!
俺、お皿とか機械とかのデザイン考えたり、見たりするの好きだよー!
(相手からの問いかけに一瞬焦るも、事実を述べて笑って)
あ、そうだ、食材買う前にジェラート、食べに行こー!
(思い出したように話を変えて)
んーとねー、このお店!
(目的の店を見つけたらしく、相手の手を取って店内にはいると、大きなケースのなかに納められた色とりどりのジェラートが目を引き)
どの色がどの味になるのか全く想像つかないものがあるんだが...
(相手に連れられて店内に入ったはいいが、色とりどりの商品を見て困った顔をして)
ヴェー、そう?
じゃあ、たくさん食べて好きな味探そー!
(楽しそうに自分の文を注文して)
ダニエルはどうする?
そっか、じゃあ、またの機会ね
(相手の様子を見て苦笑いして)
じゃあ今日は、俺のジェラート、味見してみてよ
(会計をして二人分のジェラートを受け取り、一つを相手に手渡しながら囁いて)
(コクリとうなずいた後手渡されたジェラートを味見し)
...悪くはないが、この味は何だ?
(自分にとってあまりピンとこない味だったようで首を傾げ)
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