フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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ん.....
(少し遅れた相手に向かって手を差し出して、手を繋ぐよう促し)
突然どこかへ行くのはお前の自由だが、ほんの一時でもよく分からないところで置いて行かれるものの身にもなれ
まあオレがそんなにキツく言えることでもないんだけどな
(予想以上に驚いた顔をした相手に申し訳なさそうに笑って)
(ううん、と首を横に振ってから、握った手に軽く力を込めて)
変な話だけど、俺は嬉しいよ…
ダニエルに、必要とされてるんだなぁって……
(切ない目で微笑んで見上げ)
いや、あの...道とかまだ把握してないから...オレがこの街の事とか分かってきたら...別にいい
(相手の言葉とこちらに向けられた笑顔に恥ずかしくなって顔を背けて)
もっと頼ってくれて良いのにー
(顔を背ける相手にくすくすと苦笑いして、ここが賑やかな露天の立ち並ぶ通りのど真ん中でなければ抱き付いてキスでもして気持ちを直接伝えたいところだがそうもいかず、普段よりは遠いが寄り添うように相手の肩と肩を押し当て)
ちゃんと頼っている...
(相手の肩が当たって振り返り、自分にとっては頼る事は迷惑をかけるということなので、そう考えると体調を崩したときとかが当てはまるだろうと考え)
そーお?
何かあったら遠慮なんてしないで、俺に言ってね?
(俺としてははまだ足りないよ、などとはさすがに言えず、にこにこと笑顔は崩さないまま、当たり障りの無さそうなことを言って)
ああ、その時はよろしく頼むよ
(まだまだ頼りない部分もあるけどとは言えずせっかく相手が言ってくれるのだからと気持ちだけでも受け取るという意味で笑って)
うん!
あ、ほら、見えてきたよー
(街の中心地より少し離れた、静かな町並みの中に入り込んでいて、正面に見える煙突のついた、店と言うよりは工房、という形容が正しそうな小さな建物を指差して)
うん、もうちょっといくと、教会とかもあって、たまに結婚式があったりするよー
(相手の表情から、何となく考えを察したように笑って)
(見えていた工房までたどり着いて扉を開けると、表は店の内装であり、さまざまな色や形の陶器の食器が棚に並ぶばかりで、人影はなく)
……奧の工房の方かなぁ?
ダニエル、ちょっとここで待っててー
俺、おじさん探してくるねー?
(商品を一つ一つ見てまわる相手に軽く呼び掛けて、自分は勝手知ったるといった感じで奥に続く扉に手をかけて)
ああ、いってらっしゃい。気を付けてな
(最後の言葉は特に意味はなかったが何となく口から出てしまった言葉であり、過保護の癖を直さないとと苦笑し)
(扉を抜けてから、先程の会話を思い出し、相手をはじめての場所に一人で残しておくのもどうかとも思ったが、賑やかな街から離れていることもあり、工房まで訪れる客も最近では少なく、彼が困ることにもならないだろうと頷いて歩を進め)
これが独占欲かなぁー
(相手に過保護になりすぎているのだと改めて自覚しながら、工房の主人を探して)
へえ、本当に綺麗だな...
(商品を眺めながら、手に取りたくなる衝動にもかられたが、売り物にベタベタ触るのもよくないと思い我慢して)
これで割れにくかったらもっと最高なんだが....
(自分の考えがどこかズレていることは薄々分かったがそれでもそう思わざるを得ないと真剣な表情で商品を見つめながら)
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