フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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俺でよければ教えるよー?
(相手の困惑に気づいていないかのように、こちらはにこにこと微笑みながら相手に身を委ねて)
そうだな...じゃあ簡単なヤツを、教えてほしい
(思えば相手と一緒に何かをしたことはあまりなかったのではないかと思い、相手の誘いを了承することにして)
大丈夫、最初は簡単なのからね?
(安心させるように相手の目をまっすぐ見て言ってから、「そうだ」と思い出したように声をあげ)
クッキー焼き上がったらね?
俺、また街へ出ようと思うんだけど、ダニエル大丈夫?
一緒に行けそう…?
え、ああ構わない
(相手の最初の言葉に安堵しつつ、街へ出る事への誘いは今度こそ気を付けないとと険しい顔をしながら)
ちょっと食材買ったりするだけだし、まだ本調子じゃないなら、休んでて…?
(わずかに険しい顔になる相手を心配しながら、至近距離から覗きこんで)
いや、一緒に行こう。また一緒に街へ出ようって約束したからな
(相手が覚えているかどうかも分からない約束を持ち出しいきなり至近距離に相手の顔が現れたのでびっくりして顔が赤くなって)
ヴェ、うんっ、約束した!
(そうだった、約束、相手が覚えていてくれたことが本当に嬉しくて、相手の胸元にすりよって)
冗談だよ、悪かった
(軽く笑いながら相手の肩をぽんぽん叩いて)
そういえばオーブンの方は大丈夫なのか?
(ふと相手の焼いているクッキーが気になって)
ヴェー……
(少々焦っていたため、安堵のため息をついて)
うっ、そろそろ見てくるねー!
(楽しそうに立ち上がってキッチンへ向かい)
熱くなってるだろうから気を付けろよー
(ここまで言ってそんなことは自分よりも相手が一番よく分かっているだろうとは思ったがそれでも声をかけずにはいられなくて)
おまたせー!
(お盆の上に、皿に並べたクッキー、紅茶、そして、前に二人で街に出掛けたとき、相手がショーウインドウから覗いていたくまのぬいぐるみをのせて現れ)
......!!
(相手の声にそちらを見ると、自分が食い入るように見ていたくまのぬいぐるみがあって驚いて硬直してしまい)
きれいに焼けたでしょー?
(相手がクッキーを注視しているのだと思い、丁寧に皿をテーブルに置いて、紅茶をカップに注ぎ)
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