フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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……っ
(相手の言葉と涙に、じわりと暖かい気持ちが溢れ出してこちらは笑顔になり)
おんなじ気持ち、で良いんだよね、ダニエル…?
(涙をこぼす相手の首に、二本の腕を絡めて)
ふふっ...ありがとう
(嬉しくてまた溢れてきた涙を拭いながら)
これはあの別れの時も言ったと思うが、改めて...今まで苛めて悪かった...ごめんな
(自分より泣き虫になってしまった相手に、笑顔になる術を本心から探して、相手の腕を優しくそこからはずさせ、少し背伸びして涙を流す相手の目元に口付けして)
気にしなくて良いよ……?
(言葉に誘導されるように、少し昔のことを思い出しながら)
今では大切な、ダニエルとの思い出だよ…
.....もう、大丈夫だ。心配ない
(相手を心配させまいと笑うがどこかぎこちないものとなり)
思い出か、そうかほとんど泣かせてばかりだったと思うんだがなあ...
(困ったように笑いながら昔を思い出して)
(不器用な彼にますます愛しさが込み上げて、相手を後頭部から引き寄せ、「ねぇ、キスして?」と至近距離でねだって)
だって、あの頃のダニエル、ちょっと怖かったんだもん
(苦笑いしながら)
本当にお前はキスが好きだな
(相手から離れて相手の指先に軽く口づけしそこから相手を見つめて)
...........そうか
(やはり怖かったかとショックを受けて)
(ねだった結果とはいえ距離を取られたのも心細く感じ、キスされた指先を少し寂しげに見つめたあと、彼を上目気味に見上げて自分の唇に指をあて、「ここが良いなぁ…」と物憂げに囁いて、相手が近づいてくるのを待ち)
でも、今は怖くないから、大丈夫だよ?
(ショックを受けたらしい相手に慌ててフォローを入れようとして)
これはこれは申し訳ございません、お嬢様
(相手に近づき抱き寄せそっと唇に触れるキスをして)
次からは『どこにすれば良いのか』も同時に仰っていただけると分かりやすいのですが...
(唇が離れた後、抱き寄せたまま片目を瞑って)
お、おい!大丈夫か?たまにはこういうのもいいと思ったんだが...実は内心...ドキドキしてた
(相手の反応が少し嬉しくて)
少しはオレの気持ちが分かったか?
(よくこんな不意打ちを食らうので仕返しとばかりにイタズラっぽく言って)
それから、本当にもうオレの事怖くないんだよな?
(わかったわかった、と必死に頷くも、顔をあげることができず)
ん、怖くないよ……?
(どうして今でもそんなことを聞くのだろう? それほど気にしていたのだろうか、若干心配そうに見上げて)
うん…
(つられるように微笑み返して)
そうだよダニエル…、もう大丈夫なんだ……
(頬を染めながら見上げて)
ありがとう...それにしても、お前にちょっとお仕置きをしたい場合はああやって攻めたらいいんだな
(いいことを知ったと言わんばかりに少しニヤリとして)
そうだろ、フェリシアーノ?
えぇっ、お仕置き…!?
(相手の口から出たとんでもない単語に目が点になり)
え、ぇ、俺、お仕置きされるようなことしてないよぉ……?
(慌てて首を横に振りながら)
そうか、無自覚か...
(相手の反応に大きくため息をついて)
はあ...これが惚れた弱味というやつか
(口を手で押さえて相手に聞こえないように)
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