フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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(再び読書をはじめた相手に、何となく構ってもらいたくて)
だーにえるー、本、面白いー?
(まだ髪も半乾きのまましなだれかかって)
やっさしー、じゃないだろ!子供じゃないんだから、一人で出来るよな?
(タオルを持った両手で相手の顔を包みながら言葉とは裏腹に口調は小さい子供に語りかけるように、失礼とは思ったが甘えてくる相手にはつい子供扱いしてしまい)
それと、そろそろ何か上に一枚着ないとまた風邪引くぞ?
(相手の顔を包んでいた手で相手の頬を摘んで)
むーん、だって、ダニエルに甘えたいんだもーん
(甘えさせてくれる相手に完全に安心した声を出し、子供扱いされたとも感じていないようで)
ヴェー、ダニエルとくっついていればあったかいから、問題ないよー
(当たり前のように笑いながら言って)
ん、お前何か様子がおかしくないか?また熱が上がってきたんじゃないんだろうな
(いくら何でも甘えすぎだと思い思いつく理由が熱が上がってきたというものだったので、相手の額へと手を伸ばして)
うヴぇ…もう熱は大丈夫だよぉ……?
(相手から言われた言葉が意外だったようで、戸惑った表情を作るも、額に当てられる手に大人しく目を閉じて)
俺、何かへンかなぁ?
(少し心配そうに見上げて)
それならいいが...しんどかったり、頭がぽーっとしたりしないか?
(相手の言うことは一応信じることにしたが、油断は出来ないと注意して見ていこうと思い)
それも無いよー?
ダニエルが看病しててくれたから、大丈夫!
(ダニエルは過保護だなぁ何て思いつつ、安心させるように言って、相手に密着して肩口に額をつけて)
ん、どうした?
(元々甘える性格だと思っていたが、今はよりその性格が出ている気がして戸惑いはあるがやはり求められるのは嬉しくて、相手を抱きしめ頭を撫でて)
えへへー、しあわせだなぁーって思って
(戸惑ったり、むしろこちらを心配するような言葉を投げ掛けてくれる相手がどうしようもなく愛しくて)
それにさぁ、奥さんお手製の美味しいご飯、からの家族の団らんって、素敵じゃない?
(思い付いたように理想の家族像を提案してみて)
しあわせ、か...まさかこんな時間が自分に訪れるとは思わなかった
(長かった、とこれまであったことを遠い目をしながら思い出して)
お、奥さん!?
(相手のこの言葉にハッとして、顔を真っ赤にして)
……、どうしたの?
(考え事をしているような表情の相手を丸い目で覗き込んで)
だって、ダニエルは旦那さんなんでしょー?
(「それとも逆がいい?」といたずらっぽく笑いながら指先で相手の頬の輪郭をなぞって)
何でもないよ...
(目の前の相手の顔を見て優しい気持ちになりそれが顔にも出て)
あ、当たり前だ!でも...お前はそれでいいのか?
(相手も男なのでどうなのだろうと思い)
そう…?
何か言いたいことがあったら言ってね……?
(優しく微笑む相手に心のそこでは安堵するも、普段から自分のことを表に出さない彼のことが心配になって)
ヴェ…?
俺は、ダニエルと一緒にいられて、ダニエルが幸せになれるならどっちでもいいやー
(「ご飯くらいなら毎食でも作るしね!」と、本人は深く考えていないようで)
うーん、気が向いたらな
(相手の耳元でそう囁いた後にウィンクをして)
やれやれ、ここまで思われると嬉しいを通り越して少し呆れる
(困ったように笑いながら「どこがいいんだ?」と聞いてみて)
……っ
(相手の行動に赤面して、驚いたように目をぱちぱちと瞬かせて)
ダニエルのウィンク、初めて見た…
あとそれ、反則だよ……
(耳元で囁かれたのにも驚いたように、くすぐったいような表情で目をそらして呟いて)
ヴぇ?
どこがいいんだ、って…
それは、俺がダニエルの好きなところを挙げたらいいの??
(たくさんあるよ? と目を輝かせて)
オレだって本気を出せばこれぐらいは出来るんだ
(今になって恥ずかしくなり顔を少し赤くして目をそらして)
反則っていうのはウィンクの事か?やらない方がよかったか?
(てっきり喜んでくれると思っていて)
ふ、二つか三つぐらいでいいから...聞かせてくれないか?
(自分みたいな融通も気も利かない人間の何がよかったのか分からなかったので)
ヴェ……本気の、ダニエル……
(「かっこ、いいよぉ……」と真っ赤な顔を相手の胸に埋めながら弱々しく呟いて)
ウィンク…、俺、またダニエルのこと好きになっちゃうから……!
(あんまり乱用しないで? と赤面したまま上目で見詰めて)
えっとねー、まず、真面目なところ!
つぎに、落ち着いてるところ!
頑張りやさんなところ!
優しいところー、あと、ちょっと恥ずかしがりやなところ、にんたい強い? ところ、それから……
(案の定、夢中で相手の好きなところを挙げはじめて)
(相手の反応を見てくすくすと笑い)
分かった。じゃあここぞというときに使うことにするよ
(すっかり困ってしまった様子の相手の額にキスをして「謝罪、ごめんな」と申し訳なさそうに)
ま、待て!オレは二つか三つでいいって...
(次々出てくる相手の言葉に赤面しながら相手の肩を揺すって)
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