フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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ごめん、ごめんね…ルート、約束破って、ごめん……
(いまだぐずぐずと泣きながらも、徐々に謝罪の声は小さくなっていって)
........
(ルートとしてではなくダニエルとして言いたいことがあるのだが一度ルートのフリをしてしまったので、ここでまたダニエルに戻ると相手が混乱してしまうのではないかと思い迷って目を閉じ)
……っ
(ごしごしと目元を擦り、もともとの熱の影響の頭痛と号泣したことによる頭痛で、横になっているのに目眩を覚えながらそっと目を開けると、目の前に難しい顔をした相手がいて)
あ、れ…ダニエル……?
ど、したの……?
(ここで、相手が自分の上に馬乗りになっていることに気付き、更に赤面しながら「ていうかどうしたの!?」と同じ言葉を重ね)
(相手の様子が更に変わったことに気が付いて)
いや、何でもない。風邪を引いてるんだからもう少し大人しくしてろ
(相手から離れてもうさっきの相手とは違うと思うと自分の言いたかったこともすっと引っ込んで、傍らのジュースをついで相手に渡して)
水分を消費しすぎだ。早く飲め
ヴェ、うん…
(するりと自分の上から引いた相手の様子に戸惑い首をかしげ、「ありがと」と言いながらジュースのコップを受け取り)
あの、ね、ダニエル…
(なんだか怖いよ、とも思ったがそれは言い出せず、それより言わなくてはならないことがあって視線を落として呼び掛け)
(依然として視線は落としたままため息をついて)
俺、……ごめん、ダニエル、…間違えちゃって
(もともとの夢の内容が悪かった、一瞬見えた相手の顔を友人と勘違いして、取り乱し、泣いて喚いて……、ここまでの事はすべて記憶にあり、泣き喚いた内容が内容なので、相手になんと思われるか…、珍しく、とても重くて暗い気持ちになりながら項垂れ、相手の返答を待って)
とりあえず、ルートに言いたいことがあるなら直接言ってくれ。オレじゃあどうにも出来ないから...あと、こっちもごめん
(話を聞きたかったとはいえ一度でもルートのフリをした自分を恥じて)
ところで具合はどうだ?
うん……、そうするよ…
(友人にはもう何度も謝り、その都度許してもらっていて、今はそちらが問題ではないのでとりあえず頷いておき、それより、相手が二度も間違えている自分に対して激怒するのではと内心恐れていて、覚悟を決めて謝罪したが相手にも謝られて顔をあげ)
うん、いいよ…
(などと自分が言えた立場ではないが)
えっとねー、さっきよりはマシになった? かも?
(まだ熱っぽくて怠い気はするが、先程のように動けない程ではなく、どうかなぁ? と相手を見上げて)
そうだな...まだちょっと熱があるな。もう少し寝ておけ。
(自分の手を相手の額に持っていき)
ちょっとシャワーを貸してくれるか?
(いろいろとあったので、気持ちの切り替えがしたいのとしばらく一人になりたくて)
と思ったが、着替えを持ってきてなかった。お預けだな
(困ったように笑って)
そこの窓のところにいるから何かあったら声をかけてくれ
(側にあった椅子を手にとって)
ヴェっ、いいの?
俺のでよかったら、使ってくれていいよー?
(何だか色々させてしまったのに、彼の願いが叶わないことが申し訳なくて)
そう……
(なんとなく悲しくなるが、表に出さないように努力して)
本ならね、あっちの棚に…、ダニエル、ラテン語なら読めるよね……?
(部屋の反対側の棚を指差して)
とりあえず面白そうなものを読ませてもらうよ。さて、何を読もうか...
(椅子を窓辺に持っていき本を選んで、相手に背を向けた状態で読み始め)
……
(背を向けたまま読み始めてしまった相手に対して、不満と切なさが込み上げてきて)
ねー、ダニエルー…、そっちにいるの、俺寂しいよー…
(先程散々泣いたのに、また涙が出そうになり、小さな声で呼び掛けて)
ん、どうした?
(何か聞こえたような気がして顔だけそちらへ向け)
言いたいことがあるならもう少し大きな声で言ってくれ
(相手の態度にムッとするどころか、ごめんねと謝りたくなり今度はもう少し大きな声を試みて「寂しいよ、ダニエル…、もう少し、こっちに来てほしいなぁ」と言ってみて)
(考えてみたら風邪を引いている相手に大声を出させるのは酷だったか、と思い直して椅子をベッドの側まで持っていって)
すまん、一人の方が休めると思ったんだが....ここにいるからオレのことは気にせず休んでてくれ
(そう言って相手の側で読書を再開して)
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