フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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うん……
(渡されるものを受け取り、相手に見つめられて若干緊張しながらも、意を決して薬を口のなかに入れて水を飲んで)
……っ、げほっ、げほ…!
(慌てたせいか激しく咳き込んで)
お、おい!大丈夫か?
(慌てて相手の背中をさすって)
本当に薬が嫌いなんだな...
(相手の背中をなおもさすりながら呆れたように)
(はあはあと苦しそうに息を整えようとして、返答もできないほど疲弊しているらしく、目を閉じてぐったりと相手にすがり付いて)
(相手の疲れ切った様子を見て)
そんなに嫌だったのか....まあちゃんと飲んだならもう寝ろ
(すがりついてきた相手を抱き締めて)
まあお前が寝るまでは一緒にいてやる
んぅ……、くすり、おっきすぎるよぉ…
(少し呼吸が落ち着いてから、相手を批難するように涙目で睨んで、それでもしっかりと抱きついて目を閉じて)
そんなに大きかったか?
(首を傾げて、その後相手の目が閉じられて眠りに落ちるのを確認するとしがみついている相手を引き離して寝かせて、額に氷乗せて)
頼むから途中で起きないでくれよ
(相手の頬に触れた後、部屋の窓を閉めて部屋を出て)
治ったアイツが見たらきっとびっくりするだろうな
(風邪薬を見つけるためとはいえ引っ掻き回したので室内は少し荒れていて)
なるべく早くしないと...
(部屋の片づけに取りかかって)
よし、こんなもんか....さて、二階で寝ている寂しがり屋のお姫様っと...
(片づけ終わって足早に部屋に戻って)
......
(部屋のドアをそっと開けて寝ている様子の相手を見て安心して、傍らに座り込み様子を見ている間に眠ってしまって)
(寝ている間夢を見ていたが、穏やかだった夢の内容が少しずつ悪夢へと変わっていって魘され始めて、苦しげな表情で呼吸が乱れていって)
う...んん...
(何か聞こえていたが頭がぼーっとした状態でそれが何なのか認識できなかったが)
............!えっ!?フェリシアーノ?おいっ!おいっしっかりしろ!
(ようやく相手がうなされている事に気付いて、相手を揺り動かして起こそうとして)
ぅ、……んっ、は、はぁ
(相手に揺すり動かされるが起きる気配はなく、不自然に力の入った手が痙攣し、目の前の彼ではなく別の何かから身を守るように持ち上がって)
おいっ!おいっ!起きろって!おいっフェリシアーノ!フェリシアーノ!
(どうすればいいのか分からなかったがどうにか相手を押さえつけ上に乗っかって名前を呼び続けて)
っ……!!
(相手の何度目かの呼び掛けにやっと目を開けて、相手を認識するまで反らした視線の先で虚ろな暗い目をして、汗だくで息を整えようとして)
フェリシアーノ?大丈夫か?
(相手の目が覚めたのを見て一瞬安心したが相手の様子が少しおかしいことに気付いて、恐る恐る声をかけて)
(名前を呼ぶ声がして、そっと視線を持ち上げ、そこに見知った顔があって)
……っ、ルート、ごめん、俺…!
(暗くて痛い、夢の影響で、目の前にあったその顔を見て勘違いし、ひたすらに友達の名を叫びながら顔をおおって泣き出して)
(頭の中が真っ白になって体が固まって動かなくなってしまい)
........心当たりがあり過ぎて分からんが何についての謝罪だ?
(その後我に返ったがルートの事はよく知らず、それでもとりあえずルートのフリをして話を合わせてみようと思い)
この前の、戦争のこと…っ、おれ、俺、…先に負けて、お前を、裏切って……、その時の、夢を見て…、思い出しちゃって……
(意識や記憶が混濁しているわけではなかったが、当時を思い出し、顔をおおってぐしゃぐしゃに泣きながら)
.............
(何と言えばいいのか分からず、また相手の話をもっと聞きたいというのもあって、じっと泣いている相手を見つめて)
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