フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
通報 |
あれ?お前何か熱くないか?
(慌てて額に触れて)
お、おい!お前熱あるんじゃないか?....気が付けなかった、すまん...冷やすもの持ってくるからちょっと待ってろ
(起き上がって部屋から出ようとし)
ダニエル…、ごめんね……
(部屋から出ていく相手に、聞こえないとわかっていてもか細い声で呟いて、目を閉じてまた意識を手放し)
畜生!畜生!
(相手の『大丈夫』という言葉に甘えすぎて無茶をさせてしまった自分に怒りを覚えて)
....とにかく、冷やすもの
(ビニールの袋に氷を入れて慌てて戻って)
フェリシアーノ?大丈夫か?
(とりあえずしっかりと布団を着せてボタンをいくつか外し額に氷を乗せた段階でふと思い立ち)
フェリシアーノ、何か作ってくるからな
(聞こえているかは分からなかったが一応声をかけて窓を少し開けて換気をした後部屋を出て)
(彼が出ていったあと暫くしてから意識を取り戻すと、傍らにその姿がないのに気がつき、熱の影響もあって言い様のない不安に襲われ)
ダニエル…、どこ……?
(一人布団を脱け出し探しに出ようとしたところ、額におかれていた氷がずり落ちるのを感じて直感的に彼がおいていってくれたものだと悟り)
大丈夫、だよね…
(心を落ち着かせてもう一度横になるも、やはり不安で布団を頭から被って)
......くっ!
(言いようのない悔しさが襲ってきて涙を流してしまい必死に拭いて)
これでいいか
(リンゴをすりおろしたものと、家の部屋の一部を引っ掻き回して探し出した風邪薬と大きめの容器にジュースを入れたものをお盆に乗せて持っていき)
おい、起きたか?
(何とか部屋の扉を開けて入ろうとして)
……っ!
ダニエル…!!
(ずっと待っていたその声を聞き付け、額の氷が落ちるのも構わずがばりと起き上がると、その目は涙に濡れていて)
お、おい!どうしたんだよ!?
(泣いている相手を見てすぐにでも駆け寄りたかったがお盆に乗っている物を落とさないように慎重に近づき、近くの台に置いて相手に近付き)
ん、ん…、ごめんね…っ、なんか…、泣けちゃって…
(近寄ってきた相手の腹の辺りにしがみついて必死に手で涙を拭いて、肩を震わせながらなんとか喋ろうとするも、起きているのが辛いのか相手にもたれ気味になり)
ああーえっと...風邪を引いたら不安にもなるよな。オレも昔体弱かったから何となく分かるよ
(一度相手を離してベッドに座り再び抱き寄せて)
一人にしてごめんな...
ううん……、ごめんね…心配かけて……
(抱き寄せられて安心しながらも、まだぽろぽろと涙をこぼしながらも、相手の口から出た自分の過去の話はしっかり耳に入っていて)
それにしても...少し元気になったんじゃないか?
(自分が部屋に入った時から今までの様子を見て)
もう少しちゃんとしたものを作ればよかったか
(食事ものどに通らなさそうだったので食べやすいものをと思って作ってきたが、失敗だったかと後悔して)
……そんなことないよ…、ダニエルが作ってくれたものなら、なんでも嬉しい……
(いまだに赤い顔をしたままうっすらと微笑んで)
でも…、ダニエルのいう通り、ちょっと寝たら、なんか、元気になった、みたいだから…、あんまり、心配しなくていいよ、……大丈夫
(「うつさないように」などと言いながら、ふらふらと上体を動かして相手から離れようとしつつ、「大丈夫」と口にして)
無理するな!
(離れようとしている相手の体を支えてベッドに寝かせて)
食べられるか?安心しろ、何も味付けしてないただのリンゴだから
(困ったように笑いながらリンゴを掬ったスプーンを相手の口元に持っていき)
(相手が笑うのを見て、なんとなく笑みを浮かべ「安心ってなんだよ…」と呟き)
ありがとー…、でも、食べるくらいなら、自分でできるよー……
(普段相手にべたべたに甘えているのに、この期に及んで強がり、自力で起き上がろうとして)
ん……
(助けを借りながらふらふらと起き上がって、熱のこもった手で渡されるものを受け取り、その手を膝の上において、そこから動き出せず)
一人で食べられないのか?それともリンゴは嫌いだったのか?もしそうなら言ってほしい
(なかなか食べようとしない相手を見て悲しいのとどうしたらいいのかが分からなくて)
言ってくれないと...オレは分からない、分からないんだ
(途中から涙が流れてごめん、ごめんと謝り)
トピック検索 |