フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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(一度相手と至近距離で向かい合い相手の額に口付けをし、また頭を抱えるように今度は先程よりも強い力で抱き締めて)
ダニエル……、怖かったんだ、俺…
(泣いてかすれた声で呟いて)
もう、大丈夫だって、言って…?
もう、どこにも行かないって、言って…?
.......もうどこにも行かないから、側にいるから
(相手の頬に触れながら出来る限り優しい笑顔で相手に語りかけて)
ヴェ……
(相手の言葉に目を軽く見張って)
うん……
(確かに相手には聞く権利がある、がどのように話したら良いかと戸惑ったように視線を漂わせて)
でも……、ダニエルにはいっぱい話しておきたいよ…
(一緒にいられなかった時間が長かったからなおさら、とすがるように言って)
たいした話じゃないけど、…聞いて、くれる……?
分かった、でも無理だけはしないでくれ...
(きっとツラいことがあっただろうに、自分だって話したくない事もあるのに相手は強いなと心から尊敬の念を抱き)
ん…、ありがと
(気遣ってくれる相手の言葉に、まだぎこちないが少しだけ微笑んで見せて)
……さっき、昔の話をしたでしょ?
それで、必要以上に嫌なことまで、思い出しちゃったって言うか…
…ダニエルは今も潔白で、綺麗だけど、あの時から俺は、汚れちゃってたんだなぁって、やっぱり俺汚いなぁって……
(みるみるうちにまた目が潤んでいって)
俺嫌だったのに、無理矢理されて、教え込まれて…
もうこんな身体いやだ、って思ってる、思っても、どうすることもできなくて
お前のこと、たまに思い出して辛くなって…
(当時のことを思い出したのかまた苦しそうな顔で涙を流し)
ごめん、…ダニエルに俺のこと、全部あげたかったのに、俺、俺のこと、守りきれなかった……
(泣きながら語り終えたのか、また相手の胸に顔を埋め、肩を震わせて泣き出して)
……、ごめんね、こんな話、聞きたくなかったよね、気持ち悪いよね、あと、これじゃ俺の嫌な思い出の押し付けになっちゃうね、忘れて…
(抱き締めてくれる相手の腕に、まだ完全に泣き止めないまま相手から離れようとして)
もういいから、今はもうゆっくり寝ろ...ずっとこうしててやるから
(本当は話してくれてありがとうと言いたかったのだが何故かこの言葉が出てきてしまい)
っ、うん……
(一度は言われたように目を閉じたが、自分の一方的な話が相手の負担になっているのではないか、その思いの中でもう一度目を開けて)
ごめん、やっぱり俺
(やはり怯えた表情のまま、軽々と相手の小さい腕から抜けて)
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