フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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んー…
(寝ぼけた目で周囲を見回しつつ何故自分が外で寝ていたのかを考えた後、どんどん前の出来事を思い出してきて、どんなにここにいてもあの家は相手の家でいずれ絶対相手も帰ってくるのだからと、帰らないと路頭に迷う事になるので覚悟を決めて帰ろうとするも足取りは重くゆっくりで)
馬鹿、ダニエル…
(思った通り誰もいない部屋に呟いて、荷物を所定の場所に仕舞ってから、再び玄関に向かい外へ出て)
どこ、いっちゃったんだよ…
(相手が迷子になるとは考えていなかったが、鍵の件で新たに沸き起こった怒りがプラスされてぐちゃぐちゃとした混乱のなか、向いた方向は家の裏手の森で、そちらに向かって歩き出し)
……ダニエル
(駆け寄ってくる子供に対してこちらは立ち止まり、その表情は、心配と緊張で張り詰めていたものが弛められたような、泣きそうな顔で)
はぁ……はぁ…あの…怒ってる…よな?
(呼吸を整えつつ質問し、こんな質問をすればますます相手が怒るかもしれないのは分かったが相手を目の前にして何を言えばいいのか分からず)
分かった...何発でも殴ってくれ
(相手の怒りを未だに理解する事は出来なかったが、普段温厚な彼がここまで怒るのだから余程の事なのだろうと、目を閉じ歯を食いしばって)
(大人しく目を閉じた相手に、ズボンが汚れるのも気にせずに地面に膝をつき、相手の腕を掴んで引き倒して抱き締め)
馬鹿っ!
ばか、ダニエルのばかぁ…
(繰り返し呟きながら、必死に泣くのを我慢して相手にしがみつき)
(突然体がぐらりと揺れその瞬間相手に抱き締められており、何がなんだかよく分からなかったが、その後聞こえた自分への罵声に対しては)
ごめん、お前が何で怒ってるのか、考えたけどやっぱり分からなくて...でも、やっぱりオレのせいなんだってことはよく分かる。許してくれとは言わない、でも...ごめん
(謝罪の言葉以外何か言えないものかと思ったがやっぱり出てこなくて悔しさからか唇を噛んで)
うん、許さない…、一生許してあげない…っ
(自分がここまで怒ったことに対して相手が理解していないのは薄々わかっていて、しかし今となっては些細なことで、必要以上に相手を怒ってしまったことは申し訳ないことだとは思っているが、それがもとで相手を縛り付けておけるならそれでも良いと考え)
許さない...か
うん、それでいい(そうしなくてもいいと自分で言ったので仕方はなかったが改めて言葉として聞くと何とも言えない複雑な気持ちを抱き)
だから、……前にもいったけど、もう、どこにもいかないでよ…!
(相手の肩口に顔を埋めて、相手の身体に爪が食い込むほど強く抱きながら、絞り出すように叫んで)
な、何だよ、それ.......
(何かの罰のつもりなのだろうかとも思ったが痛いものは痛いので体をバタバタさせて)
(抵抗する相手の身体を感じ、そっと爪を立てるのをやめて柔らかく抱き締め直し)
帰ろうよ?
(爪を立ててしまって痕が残ったであろうその場所を労るようにそっと撫でながら)
.......うん
(小さく頷いて相手に身を委ね、労るように撫でられているその部分はくすぐったいような気持ちいいような不思議な感覚で)
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