フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-06-20 16:58:50 |
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っ、ありがと…!
(快く両腕を広げてくれた相手にすがり付くように抱き付いて、その胸に顔を埋めて、肩を震わせながらなおも嗚咽を漏らし)
(/おっ!! 私、けっこうなサンホラーなんです(笑) ちょっと昔の楽曲ですが、「ハジマリのクロニクル」という曲が、初恋にぴったりだということに気がつきまして!)
よしよし...
(相手の頭を撫でながら自分の手の小ささを呪って)
(/何ということ!私も実はその曲ここ数日毎日のように聞いていたのですよ!何たる偶然!)
(ひとしきり泣いて、落ち着いてきたのかしゃくりあげる間隔が広くなり、嗚咽も静かになっていくが、しかしそれでも相手から離れることができずに、まるでどこにもいかせないとでも言うようにきつく抱き付いて)
(/わお、ミラクル! 最後の語りとかほんとに神ロすぎて仕事中に思い付いて泣きそうになりました)
お、おい...ちょっと...痛い
(抱き締めてくれるのはたとえそれが相手の不安からきているものであっても嬉しいのだが、流石に少し痛くて顔をゆがめて)
(/ちびたりあの頃の神ロがこの様な殊勝な事を言うのかは疑問ですが、思春期を脱した彼なら言うかもしれませんね。『ある抜け落ちたページ』という表現もちびたりあっぽいですし...つまりダニエルはフェリ君が何処までも羽ばたいていけると最期まで信じて逝けばいいのですね(笑))
ヴェっ、ご、ごめん…
(そうだ今の彼は子供だったのだと、慌てて手を引っ込めて、また悲しくなってうつむいて)
(/ぎゃああ、逝かないでください辛すぎです!! それにフェリちゃんも後追っちゃいますから!! 何はともあれ、背後さまもサンホラご存知だとは! サンホラとヘタリアは合う気がします!)
あの、その...何かごめん...やっぱり大きいオレの方がいろいろ便利だよな
(その方が相手も慣れているだろうし、気に入ってくれていたみたいでそれは素直に嬉しくて)
(/後追っちゃいますか!?それは大変だ!サンホラはあまり曲を知っているわけではありませんが大好きです!合いますかね?あんまり考えたことのない組み合わせでした)
そ、そんなことないっ、…便利とか、不便とか、関係ないよ…!
どっちも大事なダニエルだから……、そんな風に言うのはやめて…!
(自分で自分のことを“便利”等と言い、それではまるで物のようではないか、そんな風に自虐するように言うのはやめてほしいと、濡れた目で相手を睨み上げて)
(/今の精神状態だと確実に← サンホラはヨーロッパの国々を舞台にしたものが多いので…! 最近のアルバムですが、Neinの“涙では消せない焔”など、聞くたびにフランスにいちゃんんんんんんってなってますよ(笑))
じゃあお前は何でそんなに悲しそうなんだよ!?お前おかしいよ!オレと向き合いたいとか言ってオレの過去は積極的に知ろうとするのに、現在のオレは見えてるのかよ!現在のオレの話聞こうとしてるのか?
(今まで思っていたことが滝のように流れて止まらなくなり)
さっきだって、オレがはっきりしないからっていうのもあるけど、オレちゃんとここにいるのに泣きそうな顔したり不安がったり!だから大きい方のオレの方が落ち着くのかなって思ったら違うって言うし!オレの事ちゃんと見えてるのか?オレの言ってること届いてるのか?納得してるのか?
(息を切らしながら何かが弾けたように話しまくり)
ごめん、オレ分からない...何したらいい?
(突き付けられた矛盾に、凍り付いたように目を見開いて白い顔で硬直し)
そ…、
(ああ、なぜこんなにうまくいかないのだろうと悲しく俯いて目を閉じ)
そっ、か……、ごめんね
謝罪が聞きたいわけではないんだが...
(言ったのはいいが、結局は相手を傷つけてしまっただけでそっと目を伏せて)
おれ、おかしいよね…、ダニエルの言う通りだ…
(だって言い返せないもん、と泣き腫らした顔で無理矢理微笑んで、脱いでいたシャツを引き寄せて羽織り)
.......出かけてくる
(お互い頭を冷やしたり気持ちの整理をつけた方がいいと思いベッドから降りて部屋から出ていこうとし)
俺ね、俺がこれ言うのもあれなんだけど、
(背を向けた相手に一方的に、しかし決して強すぎない口調で語りかけ)
ここ最近、ダニエルに気を遣いすぎてたんだなぁ、って、今思ったよ…
そうか...
(歩みを止めた後相手に気を使わせていたのかと、その上での今までの行動だとしたら、そんな事にも気付けなかったのかと唇を掻んで)
ほんとうは、そこまで神経質になりすぎることなかったんだね、って
……いまので、もっと気分悪くさせちゃったらごめん
(自分も相手に背を向けて)
お出かけ、気を付けて行ってきてね…
お菓子でもつくって、待ってるから
行ってくる...お菓子は美味いものじゃないと承知しないからな
(相手の言葉に振り返ることもせず、しかしお菓子にはしっかり注文を付け部屋を後にし)
うん……、わかってるよ…
(完全に相手が去った部屋に一人取り残され、もう一度涙を拭いてから、ぐっと顔をあげ)
びっくりするぐらい美味しいお菓子、作るから!
(はっきりと独り言を口に出し、ベッドから降りて)
(外へ出て、先程相手を保護した森へ向かい中へ進んで)
はあ…
(分かってはいた、相手があそこまで不安になったりしていたのは自分の態度がはっきりしなかったからでそれを棚に上げて相手にあのようなことを言ってしまい自己嫌悪に陥り)
ふう、ふう...
(結構広い森だと思いそれでも奥に進み)
オレが謝っても良かったんだけどな...
(それだと何となく先へ進めないような気がしていたので)
ふふ、ひどい顔
(洗面所に顔を洗いにいくと、鏡に写った顔はとても人に見せられるものじゃなくて)
ちゃんとして、美味しいものつくって…
(そして、あの子の帰りを待とう、と、晴れやかな顔でエプロンを身に付け準備に取りかかり)
はあ...随分奥まで来たな
(途中何度か休憩はしたものの随分奥まで入ってしまい)
ん....?
(前を見ると道が途中で無くなっており何事かと思うと崖になっておりしばらくじっと眺めて)
ああ、オレもう国じゃないんだよな…
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