ここは田舎のとある小さな町。 数少ない人数の、男女の間で生まれる恋。 それは、とても純粋で切ないものでした…
茉由side 「おはよーっ!」 「おはよぉ…」 千春の元気の良いあいさつで、半分寝てた私も目が覚める。 大好きな親友がいて、可愛い下級生がいて、面白い先生がいる楽しい毎日。 でも、1つ物足りないない。 それはあの人がいないこと。 「もう、卒業して2年半もたつんだぁ…」 あの人、そう、優希が卒業してもう2年半たつ。私が優希と同じこの小学校で勉強してたのはたったの2年。 でも、その2年には大切な思い出がぎゅっとつまってる。