タマムシ 2015-06-16 20:03:49 |
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(巻島との電話を終えてから再び荒北に早くしろとどやされ「分かっている!」と返してから足早に福富の所へと向かって。話は矢張りというか部活内容についてであり効率を考えた練習内容、それらを部員に伝える旨を話し合いってから部活動を開始し、その間にも巻島との来たるべき約束の日を思い浮かべては緩む口元に新開から「ヒュウ!なにか良い事あったか尽八」と指摘をされ慌てて何もないぞと言い訳をしながらも無事に部活を終えて)
(此方も日に日にキツくなっていく練習メニューを淡々とこなしながらも、約束の日が近付くにつれて徐々に表情を緩めさせれば、田所に「どうした巻島。最近、変だぜお前。」と此方の落ち着かない様子に気が付いたのか言葉を掛けられれば、ハッとした様子で「何言ってンショ、田所っちの気のせいショ。」と緩く顔を反らしては、そんなに分かりやすい表情をさせてたのかと手で顔を押さえ。そんな中、約束の日は迫っていき。)
(約束の日となり些か時間に余裕を持って電車で千葉まで到着すれば天気は晴天。降り注ぐ日差しの所為で自然と肌が汗ばむが、この後すぐ巻島と会えると思えば気分が沈む事もなく、輪行袋を抱えながら片手で携帯を取り出すと巻島に「着いたぞ巻ちゃん!今日は晴れて良かったな」と連絡メールを送って)
東堂、こっちショ。
(暑い日射しが降り注ぐ中、本日は絶好のレース日和で。相手が来る時間を予想すれば、既に着いており携帯の着信音が鳴ればディスプレイを確認し辺りを見渡し。遠目から輪行袋を抱えながら此方に歩いてくる相手を見付ければ片手を上げて声を掛け。)
…ッ、巻ちゃん!
(メールを終えて巻島からの返信を待っていると遠くから自分の名を呼ぶ聞き慣れた声が聞こえ、ふと視線を向けて巻島の姿が視界に入り目が合った途端、露骨に目を輝かせて笑顔を見せると巻島の所へ小走りで近付き、傍目から見れば其れは大好きなご主人様を見つけた犬のようで)
まさか巻ちゃんが居るとは思わなかった。そんなにオレとの勝負が楽しみだったのかね?無論オレは楽しみだったぞ!
はァ? 勘違いすンなショ。 ‥ お前が千葉で迷子ンなってたら面倒だから迎えに来ただけっショ。
(自分の姿を見付ければ、嬉しそうに一目散に駆け寄る相手に「まるで、犬ショ。」などと内心思いつつ、その様子に何時もの如く困り顔で上記述べるも素直に感情を表現する相手を横目で見ればその顔はどこか嬉しそうで。やはり、自分も相手とのロードを楽しみにしていたんだな、と実感しながらも己の性格上中々素直になれず少しもどかしい気持ちになり。)
ワッハッハ、素直ではないな巻ちゃんは。
(勘違いするなと素っ気なく言いながらも態々迎えに来てくれた相手の優しさに嬉しげな表情を崩す事なく、不意に視界に入った巻島の何処か嬉しそうな様子に口は素直ではないが態度は嘘をつけないらしい相手に微笑ましく思い)
さて…では、早速案内して貰って良いかね?来て早々急かすようで悪いが巻ちゃんと早く登りたくてね!ウズウズしてんだ。
‥ 東堂、うるさいっショ。 あァ、そうだな。此所からもう少し先だが、良い場所があるショ。
(素直では無いと言うのは、己も把握しているがさらりと受け流して。急かす相手を横目に、早々と本日ロードする予定の場所を案内し。そこは、峰ヶ山よりも更に傾斜が激しい場所でそこから山頂への景色が絶景な為、相手と登りたいと判断して。目的のスタートラインへと到着すれば、「ここっショ。」と相手に視線を移し。)
煩くはないな!…そうか、それは楽しみだ。
(煩くと言われては其れを否定し、良い場所があると聞けば実に楽しみそうに頷いて。 此処より離れた先にあると言う場所へ向かう前に自転車を組み立てておこうと判断すれば「巻ちゃん少しだけ待っててくれ」と告げてから手早く作業を終えると巻島と一緒に目的地に向かい歩き出し、やがて到達すれば傍目から分かる傾斜の激しさにクライマーとしての血が騒ぎ。スタートラインへ辿り着くと瞳を輝かせ)
ワッハッハ、流石巻ちゃん良い場所を選んだな!
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