福富寿一 2015-06-13 15:36:13 ID:cbaab83ef |
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ん、ありがとう。…そうだ隼人!どうせなら賭けをしないか?沢山すくえた方の言う事を何でも一つ聞く、というのはどうだ?( ボールとポイ受け取り相手の隣に屈み込むと、ぴんっと食指立てては自信満々に提案持ちかけ )
何でも、か。手加減は少しもしてやれそうにないな。その言葉忘れんなよ、尽八。(暗に提案を受け入れたことを告げると、手で銃の形を作り相手に向かって打つ動作をしたのを皮切りに狙いを定め始めて)
む、随分自信があるようだな隼人ッ!だが俺とて負ける気は更々無いのでな!( 此方も食指びしっと相手に向けて決めポーズとって見せるがその様子とは反対に水の跳ねる音もなく静かに金魚を掬い上げていき )
遅えぞカメ野郎!そんなペースじゃ日が暮れちまうぜ!あるるるァ。(和やかな雰囲気から一転、穏やかだった表情がすうっと獲物を狙う顔つきへと変貌していき、着実ながらも大胆にボールの中へと金魚をすくい上げ)
!?隼ッ…ちょ、待て待て!俺の負けでいいからストップだ隼人!( 鬼に変貌した彼の腕前に店番のおじさんをはじめ周囲の人々からのざわついた注目が集まっていることに気付き、金魚掬う手をぴたり止めては慌てて制止の声を掛けて )
なんだ、もう音を上げるのかよ?…って、思わずスイッチ入っちゃったな。すみません、こいつだけ貰って行きますね。(物足りない様子を露わにするものの間も無くざわめきを起こす空気を察してか、平静を保ちながら持ち帰り袋に二匹だけ入れて道具を返し、更なる注目を集めないように相手の手を取り立ち上がると人当たり良さそうな笑みを浮かべた後に木陰の方に移動して)
すみません、…─隼人?大丈夫か?そろそろ何か食べるか。暑いしかき氷はどうだ?( 周りに軽く会釈をして、相手に手を引かれるまま移動すれば顔色窺いつつ提案し「買って来てやるぞ、」と言葉続け )
ああ、心配は要らないさ。ちょっとここで休んでて、オレが行ってくるよ。(先刻より幾分か落ち着いた口調で答え努めて自然に人目を盗んで額にキスを落とすと、金魚の入った袋を持たせて遣り急ぎ足で人混みの中へと消えていき)
!…わ、分かった。待ってる。( 額に口付け落とされてしまえばぐっと大人しくなり視線逸らして頷き、相手の背中見送ったあと木に背を預け相手から預けられた袋の中で泳ぐ二匹の金魚見詰めては頬緩ませ )
じんぱちー!食欲抑えてたんだけど、匂いにやられちまったぜ。一緒に食べよう!(両手にかき氷二つとたこ焼きを抱えながら鼻歌交じりに満足した面持ちで駆け戻って来ると、青みがかったかき氷を相手に差し出して)
おかえり。わはっ、まったく仕方のない奴め!…っと、すまんね。幾らだった?( 戻って来た相手の様子があまりにも彼らしくて思わず愉しそうに笑み零し、差し出されたかき氷受け取ると代金尋ねながら財布取り出そうと。 )
ううん、お代は要らないさ。なあ?その代わりと言っちゃあなんだけど、ここにちゅーしてくれよ。(顔の横に手をついて距離を詰め周囲からは見られないように死角を作ると、自身の片頬に軽く空気を入れて主張させ)
!?な、ならんよ馬鹿者ッ!外だぞっ( 相手の言動にどきりと肩跳ね上がり慌てたように視線ふよふよ泳がせたあと手でバツ印作って拒み )
外じゃなけりゃしてくれるんだな、つって。ごめんな、尽八があまりにも可愛いから欲が出ちまった。(無理強いするつもりはないらしく早々に諦めつけば、相手の頭をぽんぽんと撫でた後気にした風もなくかき氷を食べ始めて)
〜ッ…隼人、( 己の頭を撫でる手も気にした素振りのない様子も、自分より相手の方が一枚上手に感じプライドが許さなかったのか此方から距離詰めては、かき氷を食べる相手の頬に軽く口付け )
ヒュウ。まさか本当にしてくれるとは思ってなかったぜ。ありがとよ、尽八。(不意打ちを食らい断然驚く気持ちよりも愛しさが増して心底嬉しそうに口元を緩ませると、かき氷のシロップで赤に染まった舌をぺろっと覗かせて)
…わ、わはは!礼には及ばんよ!な、何しろ元はと言えばかき氷のお礼だからな!( 頬とは言え外でキスしてしまった羞恥と相手の赤く色付いた舌を見ては顔に熱が集まるのが分かり、少しでも誤魔化そうと顔背けてぱくぱくとかき氷を口に運んでいき )
あ…いっけねえ、忘れてた!そろそろ花火が上がる時間だ!尽八、急ごう。(動揺している様子が見て取れて今すぐにでも腕の中に収めたい気持ちをぐっと押さえ込み、ふと向けた視線の先に映る人混みの動きから本来の目的を思い出せば、あまり知られていない秘蔵場所である展望台に続く階段を指差して)
!む、そうだったなッ!…ああ、行こうか。隼人。( 相手の"花火"という言葉に自分も思い出したのか、はっとした様子で頷けば指差された階段に向かう前に手を繋ぐべく片手差し出してみたり。 )
ふは、離さずにしっかりと掴まっててくれよ?尽八。(はにかんだように微笑みながら指先同士を絡ませてぎゅっと手を繋ぎ合わせ、高まる気持ちと比例して一歩一歩確実に階段を上っていき)
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