主 2015-06-12 20:27:54 |
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は~い、「わぁ~大きい~」
(相手の忠告を聞くと前を見ながら大きな街を見上げるとここが相手の言っていた街なんだと心をわくわくさせていて)
ん?もう着いたのか?3日はかかるはずだが……十分。これはおかしいぞ。
(まだ街を出たばかりだと言うのに、すぐに返って来たリーリャの返事を不審に思い懐中時計を取り出す。)
あの町じゃない。あれよりももっとデカいのだ。
それこそ、さっきの街を十倍にしても釣り合うか分からんような、な。
そのくらいでなけりゃあ、この国の首都は務まらん。
治安の良くない道が続くから、覚悟はしておけ。
じゃあ、まだまだ走るの?
(ネルの一言を聞くと小首を傾げながらたずねては周りの景色を見るとネルの言うとおり治安が良くないのを見ていると不安げにネルの横にくっついて)
予定外の事が多すぎた。
本当なら舟(飛空艇)で手早く行きたかったが……あんなことがあっちゃあな。
仕方ないと諦めるさ。
(車はいつしか深い森の中へ入り、確かに不穏な雰囲気が増してきた。物陰だらけの森、何が隠れているか分かったものではない。)
ネル、このままくっついていい?
(深い森の中に入ってきたのと相手の話を聞いて少し不安になったのか相手を見つめながら呟くと相手に寄り添うように座り)
その方が面倒がない。
(自身の上着にくるむようにしてリーリャを抱き寄せる。その中途、武器を懐から取り出したのは、どうにもリーリャのスペースを確保するためだけではないようだ。)
えへへ、ネルと居れば安心
(ニコッと微笑みながら相手に抱き寄せてもらい近くに武器がありはしたがきっと相手が守ってくれるものだと考えてはボソッと上記を呟いて)
(比較的和やかな時間ではあったが、それを許さぬ様に二人を載せた車は勢いよくスピンして停止。目の前の道を塞ぐように、大量の丸太が横から転がってきたのだ。スピンするほどに激しいネルのハンドリングがそれをかわした。)
一息ついてる場合じゃなさそうだぞ。
車は通れそうにないし……通してもくれなさそうだ。
(周りはかなり騒がしい。大勢の人の声だ。しかし独自性の強い言語であり、何を喋っているかは解らない。喜びを感じさせるその声は……獲物を見つけた狩人のそれであった。)
何?何があるの?
(周りの騒がしい声が気になるのか車から身を乗り出しながら見ようとするも見えないよ?ネル…とくいくいと裾を引っ張って様子をたずねて)
少なくとも平和とは無縁だな。
(リーリャを半ば抱えるようにして車から飛び出せば、道路を塞ぐ丸太を乗り越えて森からの脱出を図る。騒がしい気配は確かに周囲を取り囲み、近付いている。)
分かるか?逃げ切らんといかんらしい。
まだ危ないことがいっぱいあるの?
(相手にくっつきながらひょこっと顔を覗かせると何だか周りが騒がしい気配を感じ取ると「どこかに平和は無いのかな~?」と呟いて)
(その矢先、いくつもの槍が二人の行き先を塞ぐように飛んできた。実用性と無関係な派手な装飾の矢だ。ネルは顔色ひとつ変えず、しかし慌てたように立ち止まってリーリャを引っ張りながら横道に入る。)
いっぱい、で足りるかはわからんがな……。そらきた。
(その横道の前に、大楯が並ぶ。脚が見える辺りそれは人で、敵であった。)
ネル、木の陰にもたくさん居るよ?
(大勢に囲まれているのに気付きすぐに相手に知らせると近くにあった槍をよろけながら構えて「ネルはリーリャが守るの」と呟いているとリーダーらしき人が現れ)
(色とりどりの鳥羽根と戦化粧、獣骨に身を彩った蛮賊の長は、何かを喚きながら同胞と共に突っ込んでくる。ネルは最初の一人を射殺。)
どっちが守るんだかな……死なんよう気を付けろ。
(相手の不死の体にあまり信頼が無いのか、その身を案じる。しかしリーリャの覚悟に水を差すまいと思ってか、今度は庇わずにいる。)
/毎度遅くなりましてすみません……。
ん~しょ…ネルをイジメないで~
(大きな声を出しながら槍を振り回しながら抵抗をしていると槍が蛮族の胸に突き刺さり血を見ると怯えながらも必死に相手を守ろうとさらに抵抗して)
多少は度胸がある、か。その調子でやれ。
誰も文句は言わんのだから。怯える暇はねえぞ。
(しかしそれで怯む賊でもなく、再びの槍投擲。カットラスでこれを迎撃していたネルだが……一本だけ、リーリャに飛んだ槍を片腕を盾に刺させて防いだ。)
あ、ネル…腕から血が
(賊の投げた槍が相手の腕に刺さった為少し怯むもすぐに周りの賊を倒していきながら相手を心配そうに見つめて)
情けねえ声を出すな。一生治らんわけじゃない。
ほら、余所見しねえで降りかかる火の粉は払え。
……と、また面倒な。
(槍兵が退いたが、今度は遠方から石が飛んでくる。スリングショットだ。)
う、うん…!!
(相手の一言に一瞬ビクッとするもすぐに相手を守らないとという思いが働いて石を避けながら敵をなぎ払っていきながら石を飛ばす方向へと突っ込んでいき)
……一秒先も死なん身のままかは分からんだろうに。……っ!少しは休ませろ。
(前進するリーリャを手斧を持った五人程の敵が取り囲む。一方、リーリャの後を追おうとしたネルは背後から頭を打たれる。幸い多少の流血で済んだが、リーリャとの距離が離れる。)
自分の心配をしてろ!そう簡単に死にゃせん!(だが、二人の間には次々と敵が割り込み距離を縮めるのは困難であった。幸いと言うべきか、敵はリーリャから興味を逸らし)どっかに隠れてろ!
だって、ネルはリーリャが守るの!!
(相手の制止を無視するかのように相手に近づきながら周りの敵を倒していっているといつの間にか服が赤く染まっていて)
珍しく聞き分けのねえ……っ!(組ついてきた敵を裏拳で沈黙させるが……そこは崖であり、かつすぐ下に急斜面がある地形だった。昏倒した敵は、団子になったネルと敵集団を道連れに落下。斜面を転がっていった)
ネル、大丈夫?しっかりして
(落下していった相手を後から追いかけていき周りの敵を放りながら相手を引き上げれば、傷の手当てをし始めて)
後ろだ……後ろ!(しかしそれを拒むようにリーリャを押し退けようとし、背後からやってくる集団を指差し。懐から銃を取り出し射撃)
ネル、ここから逃げて?
(射撃をする相手にこのままではダメだと判断し、せめて相手だけでも逃げてと呟くと次々と来る集団に突入していき)
敵を集めてどうする。走れ、走るんだよ。敵を撹乱しろよ。(酷く痛む脚を引きずりながら、敵に突っ込むリーリャへ不愉快そうに怒鳴る。二人の進行が止まったのを見ると、蛮族は今とばかりに総攻撃をかけてきた。不気味な意匠の盾を構え、包囲の輪を縮めてくる。)
/私的な都合により、大変遅くなりました。申し訳ありません……
ここは私が食い止めるから……ネル、また…アレが…ダメ…早く逃げ…て…
(蛮族の総攻撃に血を流しながら耐えているといつかの時のような何かに取り付かれたかのような感覚を覚えたのか上記を述べると、不敵な笑みを浮かべて目を光らせると持っていた得物を振り回して包囲する蛮族を蹴散らし、しばらくして蛮族が引き上げて行くのと同時にその場に自分も倒れて)
/いえ、お気になさらないでください!
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