鶴丸国永 2015-06-09 14:39:26 |
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だけど、驚かすのにもほどほどにね?
祝言のつもりで言ったんだけど…あれ、違ったかな。
(再び深く重なった唇からは先程のものを続けて上書きするようで、味わった感触とまた同じ感触が唇を覆えば相手が双眸を閉じたのを薄い目で見送ってから自分も双眸を伏せて相手の感触だけ味わうように何度も角度を変えて唇を塞ぎこみ、息をも飲み込ませて。付属のフードを被ってしまっては顔色が窺えず、更に顔半分を覆う袖にひそりと頭に手を乗せたまま顔を覗き込ませてみれば「白無垢みたいだよね、本当」見つめた先に出た感想はその言葉一つであり、伝えきると会計を済ませておいて)
はいはい、恋人なら笑った顔を見ていたいよな!
…本丸に帰ったら改めて聞きたい、ここじゃ恥ずかしいぜ
(目を閉じてしまえば感覚はより鋭敏になり、相手の感触しか感じられなくなる。唇を通して伝わる相手の愛に息もできず、角度の変わる唇を己の感覚で必死に食み。求めて止まない気持ちから無意識に舌を伸ばしていて。祝言の誓いは誰が聞いているか分からない此処でよりも二人きりになってから聞きたいもので「君の前だから見せるんだぜ、旦那様?」ちらりと相手を見上げては口元を覆う袖はそのまま、照れ隠しにからかいの言葉が零れて)
そういうこと!僕も何か考えようかなあ。
!…はは、うん…そうだね。僕と国永さんだけの空間で、ね。
(重なった唇から溢れるほどの愛を送り込むように幾度も角度を変えた後に一度呼吸をするために僅かな間唇同士を離れさせ、息を吸いこんで相手の下唇に舌を這わせれば再び深い口づけ。伸ばされる舌を無視することはせずに自分も舌を伸ばせば触れ合う舌先、不意にちゅっと吸って相手に溜まった唾液を飲み込んで。会計を済ませて相手の元に戻って来れば未だに白無垢を連想させるに容易い恰好をしたままの姿に頬が緩み「他の人の所にお嫁に行くのは僕が許しません」とどこかの母親の様な口振りで確かな独占欲を滲ませ、'さてお姫様。帰ろうか'と片手に袋を纏めて持って空いた側の手を差し出して)
君が何か仕掛けるのかい?それは楽しみだ!
二人きりなら…何回でも聞きたい
(何度も角度が変わる口付けは違う感覚で相手を感じることができ、唇が離れた瞬間に咄嗟に息を吸い込めば再び深く重なっていて。相手のペースに飲み込まれながらも触れる舌の感覚が愛おしく吸われてしまえば甘い声が零れ、唾液を飲まれたと知れば驚きと同時に羞恥が溢れて。相手ばかり狡いと言いたげにさらに舌を伸ばし。相手の燕尾服なるものは本当によく映え、格好よさに惚れ惚れとしてしまい「はははっ、俺の母親みたいだな。…何処にも行かないから安心しろ」とからかうように笑いつつも相手以外に嫁の貰い手はないと考えており、”お姫様”なんて揶揄されてしまえば頬を赤く染め、照れながらも差し出された手を取って)
仕掛けるなら格好良く仕掛けたいよね!
何回でも言うよ、それはもう耳に蛸が出来るくらいに。
(幾度も唾液を吸うように唇を合わせながら舌をも吸うとそれに伴って甘やかな声音が漏れている相手に常に煽られた心情は余裕と言った矜持だけが何とか保っていて。さらに伸ばされた舌にもっとと求められている気がしてならず、更に柔らかく甘噛みを施すと歯列の裏をなぞるように舌先を這わせていき。黒の恰好は今の時期だと少しばかり熱を吸ってしまう性質にあるために滲む汗が感じられるも、安心させるような言葉はほっとして安堵の溜息をこぼし。差し出した手に重なった手を握り締めると迷わず指と指を交差させるように絡ませ、「国永さんはかわいいなあ」と口元からこぼれる惚気は止まらず)
はははっ、君らしいな。俺も格好良く驚くべきなのか…?
望むところだ、聞き飽きるくらいで頼むぜ
(重なった唇から己の全てが奪われていく感覚、唯一可能なのが甘い声を溢すことだけ。相手を煽ってしまっているなど思ってもいなくて。伸ばした舌に甘噛みされればピクリと大袈裟なくらいに肩が跳ね、頬へ熱が集まっていくのを感じ。指が絡まればそのままぴたりと相手にくっつき「可愛いとか…言うな」と照れたところで相手の暑さに気が付き、燕尾の裾をくい、と引けば「暑くないか…これ」暑いなら脱いだらどうかと提案してみて)
格好良い驚きって何かな、楽しみにしてるよ。
…聞き飽きても尚言うかもしれないな。
(唇からこぼれる飲み込みきれなかった唾液も舌先で嬲るように舐め上げると一層と甘美で優美な微かな嬌声に気を良くし、隻眼の瞳をゆるく細ませて甘さを取り入れた蜂蜜色の相手の瞳を薄ら目で見返しながら跳ねた体を宥めるように腰に回した手で背中を優しく擦って。絡まった手を離さぬよう指先に力を込めて握り締め「僕は本当の事を言ったまでなんだけどな」と肩をすくませて。後ろ側へ引かれる燕尾に一度立ち止まりかけるも本丸に向かって歩む足は止めず「だめだよ。本丸に戻ったら脱ぐから、…ね?」とだけ頭を左右に振って笑えば否定をして、顔を相手の方に近づけて瞼に口付けをもたらして)
ま、驚きに格好いいも何もないかもしれんがな
それでもいいさ、ずっと聞いていたいんだ
(口を塞いだというのに甘い声は止まる様子はなく、息苦しさすら心地がいい。時折口を開けてはさらに煽るように光忠、と繰り返し相手の名を呼び、背伸びをしてもっとと強請るように舌を伸ばして。本当の事でも可愛いなどと口に出されてはやはり恥ずかしく「それは君の中だけに留めてくれ。俺だって男なんだ、可愛いより…格好良く見られたいのさ」と言いつつ可愛いと言われたことは嬉しいようで。この格好のままでは蒸されてしまう、心配ではあるが本丸で脱ぐ、との言葉に頷いては突然の瞼への口付けにきゅ、と双眼を閉じて)
国永さんの驚きは僕から見たら可愛らしいからね。
いいよ、僕も国永さんの声聞いていたいし…さ。
(一度酸素を求めて空気を肺に取り入れたもののその直後に唇を再び貪るために合わせた隙間から微かな甘美の声はそれだけでも堪らなく扇情的な気持ちになると言うのに名前まで途切れ途切れに呼ばれてしまうと元も子もなく、相手と同じように国永さん、と何度も重ねて名前を呼びながら懸命に伸ばされた舌をちゅっと吸えば溜まった唾液を飲み込み。「…そうだね、国永さんは格好良いよ。」言いかえるようにして相手に聞かせながら絡め取った手をぎゅっと握り込み、伏せた双眼にくすりと笑えば痕を再び付けたい衝動に駆られるのをぐっと堪えては何時の間にやら本丸の玄関に辿り着き)
む…それは心外だな、君ばかり格好いいのは狡いじゃないか
…君、それは反則だろう…
(自分の声が、言葉が相手を煽っていると理解できればもっと呼んでやろうという気にさせる。相手からも同じように自分の名が聞こえればぞくぞくとした強い痺れが背筋を走り。幾度と唇が重なり、互いに名を呼び合うこの心地よさは相手でないと味わえないのだろう。吸われた舌を絡め、今度は此方から吸い返してみせて。「…やっぱり照れくさい」言葉もそうだが相手の声にすら照れてしまい、僅かに頬を染めるもこの肌の白さでは赤が際立ってしまう。ゆっくりと目を開ければ本丸の玄関先でぴたりと足を止め、相手の持つ袋を引いては運んでおくから上着を脱いでこいと言い)
…ははっ!でも戦場で敵と戦っている国永さんは誰よりも先陣を切っていて、誰よりも見惚れるほど格好良いよ。
反則だったかい?素直な心情だったんだけれど、な。
(相手の唇から紡がれる刀の銘にこの上ない優越感と愛欲が体中から溢れ出し、留まる事を知らないまま無我夢中で唇を貪りながらその間も互いの口端に垂れる唾液の一閃には目もくれずにただ目の前の白い鶴を愛でる。水音を大胆に立てて吸われてしまえば更に相手を抱きしめる腕の力が強まり、それを合図に漸く唇を離れさせては互いの舌先や下唇に架かる銀糸の透明な糸を舌でぺろりと舐め取って。此方が口説き文句紛いな台詞を吐いた所為か白い肌に浮かび上がる赤にふふ、と笑ってしまう。不意に手に持った荷物が軽くなったのを不思議そうに相手を見、態々の気遣いに目を緩ませ「ありがとう。…なんだか夫婦みたいじゃない?僕ら」と嬉しそうにたとえ話を相手へと投げて)
当然だ、俺は戦場で鶴になる刀だぜ?敵味方両方の目を惹きつけないとな!
なんで俺の旦那様はこんなに格好いいんだろうな、俺の望む言葉ばかりをくれる
(相手との深く、心地のいい口付けのお陰で表情は蕩け、頬も紅潮していることだろう。それに加えて今は物足りなさまで覚えてしまっている。急に離れた唇、舌先から見える細く透明な糸は己の羞恥を煽るには十分すぎて。さらにそれを舐め取られてしまえば耳まで赤く染め上げたまま言葉を失ってしまう。頬に集まる熱はきっと暑さのせいだけではない、隠すようにフードを深く被ると「…俺の伴侶は光忠だけ…俺らはもうとっくに夫婦なんだぜ?」思いのほか重量のある袋を両手で持ち、へらりと笑ってみせ)
ねえ、…国永さん。ただいま、急いで帰って来たんだけど…どうだろう?いるのかな。(そろりそろりと戸を開けて玄関先で声を上げて探るように視線彷徨わせ)
…これは…驚かせてもらったぜ。まさか戻ってきてくれるとはな
(フードを深く被り、表情を見られぬように控えめに顔を上げると足音を立てないようにゆっくりと相手に歩み寄って)
あ、…国永さん。気づくのが遅れてごめん…、なんなら一発ぐらい不甲斐ない僕を殴ってくれてもいいんだよ。
(眼前に現れた白い服装の装束から顔が見えないのに気づいて眉を下げつつ自然と言葉が段々と尻すぼみとなっていき)
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