黒の眼帯と純白の鶴【非募集】

ごめんごめん、鶴丸さんがあまりにも可愛くて。
甘い卵焼き、ね…愛情を込めて作るよ。
(朝食の献立を頭の中で組み立てる中で相手の提案もその中に組み入れる事で健康的な食事の配置を脳内にて配置し、一通り纏まれば卵焼きに愛情をたっぷりいれておこうと考え付いたところで腕の重みに気付き、次には唇に這う舌に背筋が震えながら「鶴丸さん…、その顔、僕以外に見せるの禁止だからね」と、ねだられるままに薄く開いた唇をそっと深く重ね合わせて)

からかいが過ぎると拗ねるからな？あと可愛いって言うな！
光忠の愛情だけで甘くなりそうだぜ
(再び耳に入る”可愛い”という言葉、可愛いと思われるような行動をとった覚えはなく、また男に言うのも可笑しいとツッコみ。不意打ちは成功したかと満足げに笑んだところで深い口付け。一瞬息が止まり「んん、ぅ…大倶利伽羅辺りは知ってるんじゃ、ないかねぇ…？」なんて馴染みの名を出せば嫉妬を煽ってみようと)

ああ、それは嫌だな…。
そうかな、でも残さないでね？
(単語について指摘されたと同時について来た要らない特典に残念そうに眉尻を垂らしながら頭を左右に振って言うのを止め。深い口づけに切り替わりつつある唇から途切れ途切れにこの場にいない第三者の名前を呼ばれてしまえば情けなくも煽られるままにむっとし、「倶利伽羅にも、こういうことしたの…？罪作りだね、鶴丸さん。」言い終えるのと同時に相手の口端をがりっと噛んで)

だろ？俺の機嫌を戻すのは大変だぜ？
勿論、ちゃんと全部食べるぜ
(にひ、と勝ち誇ったように笑ってはつんつんと相手の頬をつつき、指を首筋に伝わせ先程付けた赤い痣までなぞって。冗談で言ったつもりが相手には伝わっていなかったらしく口端の痛みにびくりと肩を震わせ「い…っ、200年近く一緒だったんだぜ？何があっても不思議じゃあない。でも…俺が好きになったのは君だけだし、こういうことをしたのは光忠が初めてだ」痛む口端を舐めつつ信じてくれと視線を逸らして)

じゃあ、どうやったら機嫌は戻るのかな。
うん、良かった。残したら駄目だからね！
(頬へ突かれる指に戯れのようにふわ、と綻ぶように微笑みつつ手の行先を見守っていると相手がつけた赤い痣のしるしまで軌跡を辿られるとくすぐったそうに肩を竦めさせ。口端を噛んだ先から血の味が咥内に広がり、相手の血がついた自分の口端をぺろりと舌先で舐め。「ごめんね…でも、鶴丸さん。ついていい嘘とついてはいけない嘘があるって事を覚えておいて。」切なげに眉尻を下げ、醜い嫉妬心に嫌悪感を抱きながら苦笑を向け)

そうだな…とびきりの驚きがあれば直るぜ！
誰かさんが悲しむ上に怒るからな、そんなんじゃあ俺としても格好がつかないんでね
(くるくると弄ぶように赤い痣を指で撫で、自分だけが知るしるしに満足げに笑んでは俺だけのもの、と呟いて。相手の嫉妬心が知りたくて煽ったのは自分、口端の痛みは相手の心の痛みだと悟り「謝るのは俺の方さ、この手で君の嫉妬を煽るのはやめる。…悪かったな」お詫びにと相手の首に腕を回し、そっと触れるだけの口付けをして)

とびきりの驚き…？うーん、なんだろう。
はは、間違いないね。鶴丸さんはいつも格好いいよ、僕が保障する。
(首元に存在するだろう赤い痣のそれを指先で撫でる所作に肩を竦めたままにしながら所有物だと言える言葉に照れ臭さを仄かに感じ、自分も相手に付けた赤い痣を見詰めては表情は綻んで。首に腕が回ると同時に必然と近くなる距離にどきりとしつつ反省した様子に肩の力を抜いて「是非、そうしてほしいな」口端の傷に慰めるようにちゅっちゅ、と軽い口づけを返し)

そうやって考え込む姿を見るだけで和んでしまうな
…格好いいなど言われたのは初めてだ、照れくさいな
(口端がピリリと痛むも何とか堪えてくぁ、と口を開けては相手の首筋に柔く噛みつき、噛み跡や痣に舌を這わせては驚いたかとしてやったりの笑みを。口端への口付けはもどかしく「ん…痛い、光忠。そっちより此処に、してくれよ」べ、と舌先を覗かせては深い口付けをねだって)

こーら、鶴丸さん。面白がってるのかい？
僕からしてみれば鶴丸さんは世界一格好いいよ。…ん、鶴丸さ、！
(首筋に感じる硬い感触にくすぐったそうに頭を相手の方に傾けさせて、舌の感触は流石に驚いたのか思わず相手の名前を呼んでしまうとしてやったりな顔を見れば「驚いた。降参だ」と相手の事に関するのは適わないとしみじみ思う。相手の誘い文句に煽られ、両腕を腰に回して抱き寄せ、「仕方ないな、鶴丸さんは。」ふふ、と笑みを零しながら覗く舌に向かって自分も同じように舌を覗かせ、そのまま唇を重ね合わせ)

ははっ、ちょっとだけな
ちょ、君に言われると本気で照れる…っ
(相手の反応を面白がる反面、世界一などと付け足された格好いいという言葉には顔を真っ赤にさせ、照れ隠しに再び首筋に柔く歯を立ててはかぷかぷと繰り返し甘噛みして。腰を抱き寄せられては自然と相手を見上げ「ん…光忠、もっと」強請っているのか無意識か、舌を伸ばしては相手の舌を探すように動かして)

でも通常運転で良かった、それこそ鶴丸さんだしね。
はは、鶴丸さんが照れるとますます鶴らしくなっちゃうよ。
(相手を褒めるような言葉を口にするとたちまち顔に熱を持っているように赤くなる耳にくすくすと笑ってしまうばかり。同時に甘噛みを繰り返される感触に身を任せながら相手の長い襟足に指先を絡めては梳いていき。もっと、とねだる口元は扇情的で、煽られるままに自分も舌を伸ばして舌先を相手の舌へと触れ合わせて)

俺が通常運転じゃなかったら退屈だろう？
本当は戦場で鶴になりたかったんだが…
(ますます以て恥ずかしくなり、全身の熱が頬に集まっているのではないかと錯覚を起こすほど。きっと今の自分の顔は今までにないほど赤いだろうと思えば相手に見せることなどできず、顔が上げられなくて。相手の舌が触れるとピクリと体が跳ね、思わず伸ばした舌を引っ込めてしまうも再び相手の舌に触れ、絡めとっては軽く吸って)

確かに、それもそうかもしれないよね。
ふふ、羞恥で赤く染まって鶴らしくなってるよ。
(顔から火が出る程に羞恥に参っているであろう相手の事態に一人で笑っていると一向に顔を上げないものに怪訝そうにして思わず顔を覗き込むような形で相手の顔を見て。ちゅっ、と絡め取られる舌先に悪戯に舌裏を舐め上げ、それから舌同士を擦り合わせては互いの間に熱い吐息が苦し紛れに漏れ出て)

退屈は心を殺す、俺の調子狂いは誰を殺すのかねぇ…？
い、言うな…というか見るな、恥ずかしい…
(見られてしまっては余計に恥ずかしくなり、より一層赤くなってしまう。それだけは避けたいと覗き込む相手から逃げるように顔を逸らして。舌裏を舐められるゾクゾクした感覚にびくりと身体を跳ねさせ、息苦しくなってきたのかぷは、と口を開けて酸素を求め)

…僕、とか？
恥ずかしがってる鶴丸さん、とても可愛いよ。ほら、こっち見て。
(言葉を投げる度に益々赤みが増していく相手の頬と温度に笑うだけに留めながら、逸らされた顔を自分の方へ向けるように顎に指先を添えるだけにし、向くか向かないかの意思は相手に託して。身体を跳ねさせる相手の事が途端に愛らしくなれば逃げる唇を追い掛けて更にちゅ、と唇をもう一度合わせて)

はははっ！それは困る、狂わないようにしないとな
うっ…だから可愛いって言うなって
(相手の言うことに抗えるはずもなく、意地悪だとポツリ呟いてはふぅ、と息を一つ吐き、落ち着きを取り戻してからちら、と視線だけ遣った後ゆっくりと顔を相手に向けて。息をつく間もなく唇が重なれば「み、つただ…っ、苦し…」相手の服の裾をぎゅ、と握って)

うん、だから鶴丸さんの調子狂いは僕も狂うと思う。
それは聞けない相談だね、だって本当に愛らしいから。
(背かれた顔と共に呟かれた小声の声音は聞こえない振りにして、ようやく向かれた顔はどこか落ち着いた印象だ。向かれた言葉と共に口説き文句を相手に説くと、表情には柔らかな笑顔を浮かべるだけにして。重なった唇の合間に苦の感情が混じれる相手の言葉に対してぷは、と唇を離れさせて「ごめん、つい…がっつきすぎるのは格好悪いよね…」握られた裾にごめんね、ともう一度謝っては申し訳なさそうに眉を下げさせ)

君を巻き込むのは気が引けるが…調子狂いの光忠も見てみたいな！
うぐ…君には敵わんなぁ…
(折角落ち着きを取り戻したというのに相手の口説き文句にまた顔を赤くしてしまっては両手を上げ、降参の意を示して。これ以上口説き文句などを言われてしまえば頬が赤一色になってしまいそうだ。ようやく落ち着いて呼吸ができるようになり、まずはそれを整えてから「はぁ、はぁ…はは、がっつかれるのも悪くはないぜ？」格好悪くもないと付け足してはもう一回と強請るように相手の頬に手を添えて)

調子狂いの僕はきっと格好悪いよ…。
鶴丸さんが僕にかなわないと言うように、僕だって鶴丸さんには敵わないんだからね。
(落ち着いた肌色が再び朱色に染まって移り変わる感情の色で織りなすそれは己の目にはひどく愉快に映り、やがて降参の意思を表した両手を見ると己の口元に手をやってくすくす笑い。唇が離れた良い機会に己の呼気も整えると頬に添えられた温もりの方へ頭を傾けながら「そう、かな…？じゃあ遠慮なく、いかせてもらおうかな」微笑んだ表情のままありがと、と付け足せば額をぴたりと合わせ)

君の全てが知りたいんだ、それに格好悪い君は俺の中にいないしな！
互いに振り回されてるってとこか？…君に振り回されるなら悪くないな
(頬の熱を冷ますために手で顔を扇ぎながら相手以外ではこのようにならないだろうなと心内で呟いては扇ぐ手をピタリと止め、相手に飛びつくように抱き着いて。額が合わさってしまえば必然的に顔の距離が近くなり、ぼふりと耳まで赤く染まってしまい誤魔化すように相手の頬に添えた手で撫でながら「遠慮なんて…最初からいらない」と照れ笑って)