黒の眼帯と純白の鶴【非募集】

僕はいつだって格好良く過ごしていたいけど…流石に気の張り詰めすぎはしないよ、特に鶴丸さんの前では、だけれど。
それ聞いて安心した、鶴丸さんは目を離すとすぐふらふら何処か行くんだから心配だったよ。
(母親のような口振りに対し軽快で軽い言葉として返って来た事にやれやれ、と肩を竦めて見せるも表情は落ち着いた微笑を浮かべていただろう。段々と身体の力と言うものが抜けて来たのを腕で感じると迷わず腰に腕を回してせめて崩れないようにと強く支えつつ、吸われた舌に甘く目を細めながら「ふ、…っ！そういうのが、か…わいいって、言ってる…んだけど、な！」途切れ途切れになんとか言葉を紡ぎだしながら、唇をぷは、と潔く離れさせると迷わず相手の首元に顔を埋め、白い肌にちゅっと吸い付いて赤い痣を散らし)

抜けていようが君は格好いいのさ、俺には甘えていいんだぜ？
君は心配性だなぁ、何処かへ行っても必ず君の元に帰ってくるのに
(攫われても奪い返してくれるしな、とくすくす笑っては己の心を縛っていた人の欲という柵を断ち切ってくれた相手には心底感謝していて。最早身体に力を入れることすらできなくなって相手に身を委ねては仕返しが成功したと油断したところで首筋に走る強く甘い刺激に「ひ…っぁ、何…したんだ？」自分の声とは思えない甘く上擦った声が漏れ、慌てて手で口元を覆って)

是非、これからもそうさせて貰うよ。
うん、必ず僕のところに帰っておいで。精一杯出迎えるから、さ。
(何処かに攫われても必ず帰って来ると言う確かで明確な言動は心の内を穏やかにさせ、肩の力をそっと抜いては目元を細ませて柔らかい笑い方をふふ、と唇に湛え。此方に全体重掛かる相手の身体を相変わらず支えながらも首元に散らした赤い痣を見詰めつつ、「…ちょっとしたしるしだよ」思わず堪らなく声を上げたのだろう相手の高い声は悪戯心を駆られ、痣を散らした場所に緩く歯を立ててみて)

俺以外に甘えてくれるなよ？…妬いちまう
そんなの…言われなくたって心得ているさ、いつだって君に一番に会いたいんだ
(出陣でも遠征でも常に会いたいと考えるのは相手だけ、手入を受ける時間すら惜しくて。尚も首筋に感じる甘い痺れに「み、つただ…首…だ、め…っ」びくびくと身体が跳ね、震えた声で言葉を紡いでは弱弱しく首を横に振って)

…案外やきもちやきなのかな、僕の鶴丸さんは。
あはは、嬉しいよ。僕も帰ってきたら一番に鶴丸さんを見たいよ。
(出陣から帰還した場合、もし相手がこの本丸に留守を任せれているとすれば矢張り玄関口を開けて真っ先に飛び出して見たいのは真白である、ただ一振りの刀剣である彼で。からかうような言葉で面白そうに肩を揺らして笑いながら、首筋に柔く歯を立てただけで敏感にも反応を示す相手に「首、よわいのかい？…やめろと言われてしまったら止めたくなくなってしまうのが人間の性分なんだよね。」弱々しい否定に双眸を細め、歯を立てた部分にまた唇を寄せて吸い付けば其処に新たな赤い痣を咲かせていき)

そうみたいだ、何処かの誰かさんが男前すぎるせいでな
俺が出迎えるから大丈夫だ、驚きを用意して待ってる
(相手は帰ってくる時、己の白を真っ先に探してくれた。それが嬉しくて仕方がなく、ただ出迎えるだけでは満足できそうになくて。止めたはずなのに刺激が止むことはなく、さらに敏感な反応を示しては「ひぅ…っ、首、は…やらぁ」呂律が回らない中、声を抑えようと無意識に相手の首元に顔を埋めてはかぷりと甘噛みして)

それは一体誰だろうね。…僕、かな？
驚きを用意してくれるのかい？ふふ、帰るのが楽しみになるなあ。
(帰るたびにいろんな驚きを齎してくれると言う彼の言葉に実際ではないが頭の中で自分を驚かせに来て出迎えてくれる姿を思い描くと自然と笑いが込み上げて、鼻に抜けた笑いを思わず表に溢し。意外と敏感に感じている相手の反応に愉快な気持ちになると最早呂律が回らない口に余裕を見せたのも一瞬、甘噛みされた歯にくすくすと笑いつつ「ん…っ、鶴丸さん。案外僕は、独占欲が強いみたいだ。」相手の名前を呼びながら曝け出されている首の部分の一つにまた唇を寄せ、迷わず吸い付いていくと3つ目の痣を作り)

…君以外に誰がいるって言うんだ？
ただ待つだけではつまらんからな、不意打ちの口吸いでもしてやろうか？
(相手が返ってきて早々周りの者に見せつけてやるのも面白いとちらり舌先を出して茶目っ気のある笑みを浮かべては、同時に相手を含めた複数人を驚かせられると期待に満ちた目をしていて。甘い刺激も三度目だというのに未だ慣れることはなく、抵抗すらする気も力も残っていなくて「ん、ぅ…それ、なら気の済むまで付けるといい…君のしるしを」相手の首元から顔を離せば、誘うように着物の襟元を緩めて)

っは、格好良くとぼけたいよね！
不意打ちの口吸い…駄目だよ、皆が驚いちゃうよ。あ、それが目的なのかな。
(茶目っ気満載の満面な笑みと意外な言葉に瞠目して数度目を瞬かせる。言葉半分呟くようにしては途中からはっと真の目的に気付き、答え合わせとばかりにどうかな、と頭を緩く傾げて相手を見詰め。三度目の赤い痣を見ると満足したような笑いを浮かべるも、僅かにずれる着物の襟元に「鶴丸さん…そうやって誘うの、ずるいよ。…じゃあ、遠慮なく。」参ったような声音で言えば鎖骨へと頭をうずめてちゅっと吸い付いてまたまた痣を残せば次第に相手を抱く腕の力は強まって)

とぼけるのに格好いいも何もあるか。大倶利伽羅のが格好いい、なんて言ってたら君は格好のつかない反応をしただろうに
はは、よくお分かりで。君が、俺が誰のものかしっかり見せておかなくちゃな
(ご名答、と口角を上げてニヤリと笑んでは驚きに隠した真の目的を明かして。深ぁくしてもいいんだぜ？なんて挑発するように笑みながら自身の唇を指差して。鎖骨に付いた赤を見れば、これが首にも付いているのだと想像して頬が僅かに染まり「ぁ、はっ、狡いという割には誘われてくれるじゃないか。…君の手でもっと鶴らしくしてくれ、光忠」戦場で染まる赤より相手に付けられる赤の方が心地が良く、消えないようにもっと強くと相手の耳元でねだって)

…鶴丸さんが倶利ちゃんの方が格好いいって言ったら、いくら倶利ちゃんでも妬けちゃうな。
恥ずかしくないのかい…？でも、僕だって格好良く鶴丸さんを出迎えたいよ！
(格好、格好と建前だけを気にするものの僅かな嫉妬心を隠せず少し拗ねた表情をしつつも「鶴丸さん、それは短刀の子たちに悪影響でしょ。」此処でも親のような口調は変わらず、人差し指を相手と同じようにぴんと立てては“めっ”と小さく牽制し。所々に散らばった赤い痣に満足するものの相手は未だ満足していない、と取れば「鶴丸さんが誘ってるんだから、ね。」鎖骨に付けた痣付近に耳元でささやかれた通りにいっとう強く吸い上げてみて)

一度妬いた君を見てみたいものだな
全く…と言ったら嘘になるが。ほう、どう出迎えてくれるか楽しみだな！
(馴染の顔にも嫉妬するのであれば一度見てみたいものだと大倶利伽羅を探しに行こうとそわそわして「ちぇ…二人きりならいいのかい？」つまらなさそうに口を尖らせるも二人きり、と条件を付ければ首を傾げて。強く吸われる感覚は痛みの方が大きく、一瞬ではあるがキュッと目を閉じ、堪えるような表情を見せ「痛っ…はは、君になら何をされてもいいと言っただろう？だから誘ってるのさ」自分ばかりがされているのは何となく癪に思い、相手にも付けてやりたくなってはじっと首元を見つめて)

見ても絶対僕、格好悪いと思うんだけどな…。
んー例えば、真っ先に抱きしめに行く…とか、かな。
(悪戯を思い付いた童のようにいてもたってもいられないといった落ち着かないようすにふう、と息を吐いて「二人きりなら人目も気にしないでいいから、僕はそっちのほうがいいな。」出された条件に少しの間考える仕草をしながら答え。いっとう強く吸い上げた事で痣は他のどのものよりくっきり赤く。「ご、ごめんね…痛かったよね。ん、どうしたの？」痛がった相手に慌てて顔を上げるも、此方を見詰める視線に首を傾げてきょとんと)

どんな君でも好きでいる自信はある！さぁ、大倶利伽羅はどこだ？探しに行く！
戦場帰りの俺に抱き付いたら汚れるぜ？
(善は急げだと言っては早速行動に移そうとひらり羽織をひらめかせ、「二人きりならいいんだな？じゃあ逢瀬は手入部屋で…だな」出陣や遠征から帰ってきたなら手入は必至だろうと考えては二人きりになれる場所を考えてみて。痛みを感じたのは一瞬、余韻のように残る感覚に指で痣をなぞっては「少し…な、でも嬉しいんだ。君にもしるし…付けたい」相手の首筋をつ、となぞって)

嬉しいけど…、ちょっ待って鶴丸さん！
汚れてもいいんだ、鶴丸さんが無事に帰還しただけでも僕はひどく安心するからね。
(早速とばかりに行動が早い相手のふわりと舞う羽織の裾をがっしり掴んで引き止め、伊達で同じ時間を過ごしたであろう彼の元へ向かう相手の足をなんとか止めるように名前を呼びながらも二人きりになれる場所を思案している表情に思わず落ち着きを取り戻し、「手入れ部屋ならゆっくり出来るかも知れないな、うん賛成。」訳も分からず咄嗟の答えを。首筋をなぞる指先にくすぐったげにしつつ「いいよ、ははっ！お揃いだ。」掴んだ裾を離してやり、自分の首元を締めるネクタイを少し緩めて)

ん、なんだ？光忠…早速妬いたのかぁ？
いつも格好を気にする君がねぇ…意外で驚いた
(相手に裾を掴まれたことでそれ以上動くことができず、くるりと振り返ってはどんな顔をしているのかと期待の眼差しを向けて。手入部屋に入ってしまえば終わるまで誰も近づかない、加えて互いの手当てもしてやれると思い至り「何をしても、されても…誰も来ない、から…」とじわじわ頬を赤く染めていって。ネクタイを緩める動作がいやに色っぽく映り「そういうの、狡いぜ…」耳まで真っ赤になりながらなるべく目立たない場所を選び、唇を寄せてはちゅ、と吸い付いて)

…僕は案外鶴丸さんより嫉妬深いかも…ごめんね、格好悪くて。
好きな人の前では格好良く居たいけど、それとこれとは話が別！
(羽織りを羽ばたかせながら此方を見る視線に自分の格好悪さに居た堪れなくなって顔を斜め下に向けて逸らし。自分で言っておいて赤くする肌が目に入ると釣られて顔は上げられ、その表情にふっと笑うだけに留めつつ耳まで赤く染め上がる白い頬に手を触れさせ、痣を残すための痛みに一瞬顔を歪めるも「鶴丸さん…キス、したいな。」赤い痣が残っている自分の肌に気を良くしながらやんわりと添えた手で顔を上に向けさせるともう片方の手は相手の手を取り、徐に指を絡めて繋いで)

格好悪いものか！そんな君も好きなんだ、俺は
ははっ！俺って愛されてるんだなぁ
(ほぼ即答と言ったように格好悪さを否定し、その分愛されていることが実感できれば嬉しさのあまりに抱き付いて。最早火が出てしまうのではないかと思うほどに顔は熱く、それがまた恥ずかしくて相手に見せられないと俯いてしまい。しかしそれも相手に促されるままに顔を上げ「あぁ、いいぜ。俺も…したいから」繋がれた手をきゅ、と握っては照れたように微笑んで)

ふっ、あはは！鶴丸さんには敵わないなぁ…。
明日の朝ごはんは何が食べたい？良かったら作るよ。
(即答で格好悪さを否定されてしまうと暫し面食らったような表情をして固まった後、笑いがじわじわと込み上げるのを抑えきれずに思わず声を上げてしまい。相手の頬に添えた掌からこれでもかと熱が伝わって来れば指先で軽く撫ぜ、「ほら、腕は首に回して。」と催促をしながら微笑んだ相手に釣られて自分の口元も緩んでは頭を相手の方に寄せて唇と唇が触れる寸前、眸の中を覗き込むようにしつついじらしくも首に腕が回るのを悪戯に待ってみて)

わ、笑うことはないだろう！
お、本当かい？そうだな…甘ーい卵焼き、かな
(笑い声が聞こえては更に頬へ熱が集まっていくのを感じ、逃げてしまいたいと思うも頬に手を添えられていたのでは逃げるに逃げられない。相手の言葉に促されるがままに首へと腕を回せば「…焦らす気かい？早く、欲しい…光忠」じっと相手の隻眼を見つめ、ぺろりと相手の唇を舐めてみせては軽く口を開き、おねだりをしてみて