暗闇に堕ちた愛【非募】

・・なんて言ったの？
(塞いでた手を離し、口が動いてたのはわかったが何を言っている変わらず聞き直し)

何でもありませんよ…っ！
(改めて訊き直されれば何となく言いにくく、蛇口を閉めると冷凍庫から保冷剤取り出し、)

ふーん・・あっ、出来たできた
(言いたくなさそうな顔を見て鍋に目線を移すと、味噌が溶け切るのを確認して火を消し)

え…あ、美味しそう……。
(手に保冷剤あてつつ、相手の声につられて鍋を見にきて思わず呟き、)

(/そろそろ落ちます。
おやすみなさい)

美味しそうって・・まだ味見もしてないのに
(思わず呟いた相手の言葉にくすりと笑い「味見してみる？」と)

(/おやすみなさーい)

あ…はい、小皿出しますね。
(相手の問いに、食器棚から小皿出し相手に差し出し、)

はい、どうぞ
（味噌汁をすくい小皿に移し）

ありがとうございます……ん、美味しい…。
(小皿の味噌汁をこく、と飲めば呟き、「これじゃ、どっちがお客さんかわかりませんね」とくすりと笑い、)

ホントに・・？
（自分の料理を美味しいと言ってくれる人が居ず相手の言葉に顔をほころばせ、「そうだな」と自分も笑い）

本当ですよ、嘘言ってどうするんですか。
(歳相応に笑う相手にからかうように言い、)

俺・・今まで人に食べさせたことなかったからさ
（本心を言っているとわかれば照れ笑うかのように少し目線を離し）

そうなんですか？ 勿体ない……。
(相手の言葉にきょとんと首傾げ、呟きつつまだ少し残っている小皿に口をつけ、)

(/すみませんが、しばらく落ちます
戻ってこれたらまた来ます！)

それに家にいても親の作る料理なんて食べないし・・
（食器棚からのお椀と二つ取り出し、味噌汁をよそい）

（/了解です！）

え…？ じゃあ、何食べてるんですか？
(相手が勝手に碗を出しても特に何も言わず、冷蔵庫から麦茶取り出しつつ尋ね、)

(/ただいまです！)

なにって・・自分で作ったやつ、お腹が空いたら作って食べてるんだよ
(勝手に炊飯器を開けて茶碗にご飯をよそいながら、)

あぁ、なるほど……。
親御さんとは不仲なんですか？
(コップに麦茶を注ぎながら、何の気なしに尋ね、)

不仲・・まぁそういう事かなー
(ご飯をよそい終えるとテーブルに箸と茶碗を置きながら、「厳しい親だったからね」と苦笑いを浮かべ)

(/そろそろ落ちますね
おやすみなさいです)

(/お疲れ様でーす)

(/先程のレスだけ返しておきます)

……でも、ちゃんと叱ってくれるほうがよっぽどいいですよ。
(苦笑する相手に目伏せ、無意識に呟けば辛そうな笑み浮かべ、)

(/では、今度こそおやすみなさい！(笑))

(/上げておきます)

叱るも何も・・・・あの人は世間世間って世間体しか気にしない、俺のことなんて微塵にも思っちゃぁいないさ
(相手の方を見て作り笑いを浮かべながら)

(/お待たせしました・・！)

(/わあぁ、遅くなって申し訳ありません！)

…でも……っ
(ぎゅっと自分の肩肘握りしめ、何か言いかけるも途中でやめ、「あ…何でもない……っほら、食べましょう？」と苦笑し顔上げ、)

(/わあぁ、遅くなって申し訳ありません！)

…でも……っ
(ぎゅっと自分の片肘握りしめ、何か言いかけるも途中でやめ、「あ…何でもない……っほら、食べましょう？」と苦笑し顔上げ、)

(/間違えて連投してしまいました……すみません)

・・・そうだね、食べよっか
（少し相手を見つめるも料理のことを思い出し椅子に座り）

（/いいえ、お気になさらず）

ふふっ、誰かと食べるの、久しぶりです。
(嬉しそうに笑めば相手の向かいに座り、)

俺も、まさかこんなおじさんと食べることになるなんて
（ニッと笑い手を合わせてご飯を食べ始め）

何回おじさんって言うんですかー。
(くすりと笑い拗ねたように言えば、こちらも手合わせ食べ始め、)

(/そろそろ落ちます
おやすみなさい)

じゃぁ、何て呼んだらいいんだよ？
（ハハッと笑いながら箸を進め）

（/おやすみなさ～い）

もー…ちゃんと名乗ったでしょう？
(楽しそうな相手につられ笑いつつ言い、)

おじさんは何て呼んでもらいたいの？
（少し上を見上げ相手の反応を考えながら述べ）

え…普通にさん付けとか……いっそ呼び捨てでも構いませんけど……。
(相手の問いに、そういえばと考えながら言い、)

ん～なら・・飛鳥・・とか？
（相手の名前を思いだしながら呼ぶも少し違和感を感じ）

呼びやすいなら、それでも構いませんよ？
(まさか本当に呼び捨てで、しかも名字でなく名前で呼ばれるとは思っていなかった為、ぱちくりと瞬きするも、首傾け言い、)

・・・やっぱやめよ・・、違和感感じる
(呼び方にしっくり来ずボソリと呟くように吐き捨て、残りのご飯をかき込んで)

そうですか……まぁ、何でもいいですよ。
特に呼ばれたい呼び名もありませんし。
(相手の言葉に頷けば味噌汁啜って言い、「あ…でも、おじさん呼びはほどほどにしてくださいね？」と冗談まじりに笑い、)

いいじゃねぇーか、おじさん
（ニッと笑い「ごちそうさまでした」と手を合わせ食器を流し台に持っていき）

……大和君って、口は悪いですけど礼儀とかはわりと正しいですよね……気も利きますし。
(相手の言葉に反論しようと口開くも、流しに食器運ぶ相手見てふと呟き、)

あっ？変？
(ジッと相手を見つめながら首をかしげ「あぁー、まぁあれだクセだ。良い子ぶってたってヤツ？」と指を立て)

(/毎度毎度しばらく来れず申し訳ありません！)

別に、変じゃありませんよ？
過程がどうあれ、礼儀正しいのはいい事です。
(相手の言葉に返せば味噌汁啜り、食べ終わった為手を合わせ、自分も食器を片づけ始め、)

（/いいえ）

でも、いい加減イライラしてたんだよな～・・いい子ぶるのも
（ハァとため息をつき再びソファーに座り）

あぁ…何となくわかりますね、それ……。
(自分の幼少期を思い出し、自分は苛つくというよりは怯えるだったが、似たようなものだと思い言い、)

わかる？何でいい子ぶらなきゃいけないんだよって・・
（ハハッと笑いながら背もたれに手をかけ）

まぁでも、結局習慣になっちゃうんですよね。
(相手の言葉にくすりと笑いながら返し、「私もです」と続け、)

そうそう、んでバカバカしくなるんだよなー
（相手の言葉に「おじさんはなんかぽいよな」とつけたし）

そうですか？
(相手の言葉に首傾げつつ苦笑し、洗い物を始め、)

(/上げておきます)

うん、すごく。おじさんならやりそうだって
(ニコリと笑い、相手の性格と合わし)

……まぁ私の場合、いい子ぶってたって、すぐ何かやらかしてましたけどね。
(相手の言葉に、すぐドジをして物置に放り込まれたり殴られたりした幼少期を思い出し、洗い物をする手が止まり、)

(/上げておきます)