lily 2015-06-02 05:51:23 |
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(それは有難いです、
此方もお知らせする様にしますね
此方もどろんしますね
へへ、でも慎だったよ?
(呆れを含んだ目を向けられるのにも全く反応せず自慢気に上記を述べれば、むぎゅむぎゅと相手に抱きついて嬉しそうにふふふ、と笑みをこぼしていて。「朝からどうしたの?」なんて嬉しそうな笑顔を向けたまま尋ねつつグイグイと相手を自分の部屋に引き込もうと引っ張っていて
…他の奴だったらどうするんだよ。
(所構わず引っ付いてくる懐っこい相手にも慣れたようで、落ち着けと言わんばかりに軽く肩を押し距離を取ろうとしながら溜息混じりに呟いて。「俺のスマホ、こっちに忘れてなかった?」さり気無く室内へと引き込む力に刹那は怪訝な面持ちを浮かべるも、拒絶する理由も無くそんな気力も湧かない為流されるままに足を踏み入れてしまう。)
んー、でもこの時間に来るの慎だけだよ
(他のやつだったら、そう言われればんー、と少し考えるそぶりを見せるも実際は全く考えておらずすぐに慎だけだと自分なりの根拠をのべて。肩を押されればおとなしく、しかし少し寂しそうに相手から離れては「慎の携帯?ないと思うよ」なんて相手に言葉をかけつつ辺りを探しはじめて
…そうだとしても、不用心過ぎ。
(尤もらしい意見には納得せざるを得ないが、楽観的過ぎる相手には腑に落ちない様で忠告の意を込めて批難の言葉を。耳を垂らした犬を思わせる素直な反応に胸を擽られるような感覚を抱きながらも後ろ手にドアを閉めると、「そか。…あ、探さなくていいよ。多分、部屋にある。」ゴム製のサンダルを脱ぎ勝手に部屋に上がり、早速何かを探し始める相手を制止すべく背後から声を掛け。)
はいはい、でも慎にどちら様ですかー?何て言ったら怒りそうじゃん
(相手の言葉を聞けば今度は珍しくしっかりと考えて言葉を発したもののはっと顔を曇らせて言わなきゃよかった、なんてことが顔から駄々漏れで。探さなくてもいいと言うことばにパッとてを止めればそのまま先ほどまで寝ていたベッドまで移動して。
人の事なんだと思ってんの、怒る訳ないだろ。
(発言を後悔するような意思は素直過ぎる表情から駄々漏れだが、だからと言って言葉の内容を受け流す訳にもいかず不満げに眉を寄せ。呆れ混じりだが淡々とした口調で述べると少し寝癖の残る自らの襟足の髪を軽く掻き、気怠そうに首を傾げては怪訝そうな視線を向け。相手の後ろ姿を見送ると許可を得る事もせずソファに腰を下ろし「寝んの?」何をするでもないが居座るつもりだったらしく、脚を組むと静かに問い掛けて。)
慎は慎だと思ってるよ、そうかなぁ?
(不満気な相手の表情を見ればなんだと思ってる、そう尋ねられた答えを返して。怒らない、そういう相手の顔を疑いの目でちらり、確認しつつ機嫌が悪かったりしたら怒ると思うんだけどな、なんて口には出さないものの考えていて。「寝ないよ?ベッドって落ち着くからさー」なんて笑って相手に返事をすれば寝ているときに使っているのだろうタオルケットを手にして相手のとなりへ移動をはじめて
…まあ、いいけど。
(口先でなら何とでも言える事は理解しており、自分に対する印象を態々改める事も面倒故に諦めたように言葉を吐き。ぼんやりとした頭の中でスマホの場所を探すべく記憶を辿りながら、上の空で相手の返事を聞いていると此方へと近付いてくる相手に気付き焦点を合わせて。タオルケットを持つ腕を掴み軽く引き寄せながら「こっち。」膝の上に座らせたいらしく、立ったままの相手を見上げ。)
…こっちってどっち?
(不意に腕をひかれ言葉をかけられれば一瞬キョトンとした表情を浮かべるもののすぐに意図を理解すれば、少し考えるように間を開けてほんの悪戯心でニヤリと表情を変えて相手に問いかけて。「ちゃんとこっちがどこかいってくれないとわかんないなー」なんて何時ものお返しのつもりなのだろうかふふふと笑みをこぼしながら相手の返答を待っていて
…生意気。
(普段の相手の性質を考えると嬉々と飛び付いて来るだろうという軽薄な予測は裏切られ、思わぬ意地悪い返答に僅かに目を見開き。然しそれも束の間、何処か不機嫌そうな声色で上記を呟いては相手の体勢が崩れる可能性があるも承知の上で、掴んでいた侭の細い腕に力を込め強引に引っ張り。)
うわっ…!?
(帰ってきた返答は予想内のもので其処から笑ってごまかして甘えるつもりだったのだが、相手のとった行動は想定外で。其処まで運動神経が良いわけでもない自分が急に腕を引かれてバランスを保てるはずもなく、ぐらり傾いた身体は相手の腹部に吸い込まれていくようで。倒れる数秒の間頭に巡るのはやばい、という事ばかりで。相手との距離も近かった事もありなす術なく重力に従って倒れて行って。
他に何処行く気?
(此方に倒れ掛かってくるのは想定内で、自分より少し背が高いとはいえ細身な相手を難なく抱き留め。逃がすまいと拘束するかのように相手の両足に片脚を回しながら、覆い被さるような形で距離が近くなった相手に視線を落としては両目を緩く細め、感情ののらない淡々とした声で問い。普段の仕返しのつもりで告げただけの言葉だということは薄々勘付いているが、言及するように「他んとこ行くなら止めないけど。」と心にもない事を連ねて返答を待つように真っ直ぐ相手を見据えて。)
…そんな、つもりじゃ…
(倒れこんでしまう、そう考えていた自分の身体は相手の腕にいとも簡単に抱き留められていて。軽く拘束される様に足を絡められれば、驚いた様に脚を解こうとしていて。相手の細められた目とは裏腹に感情の乗らない淡々とした声を聞けば目線を外すことが出来なくなったのか困ったような表情を浮かべつつ相手に答えようとするも、さらに追い打ちをかけるような相手の言葉に怖くなってしまったのだろうか、目線は合わせているもののどこか怯えているような表情を浮かべつつ、細い声で上記を呟いて
…どういうつもりだった?
(困惑と不安が広がっていく表情を何処か他人事のような冷静な心中で眺めながらも、もがくような動作をする相手に其の侭脚を下ろし解放してやり。背に回していた手もゆっくりと遠ざけると身体の横へ戻し、無意識に苛立っていた感情を押さえるように一度瞼を伏せ浅く息を吐いて。再度目を開いては出来る限り普段通りを心掛けつつ静かに問い掛け。)
ちょっとした、悪戯のつもりで…
(何故こんなことになってしまったのだろう、ちょっとしたお遊びのつもりだったのに。頭の中に浮かぶのはそんなことばかりで相手の言葉や行動に困惑しつつも相手から問われれば、ちょっとした悪戯のつもりだった。嘘をつくことなく答えて。拘束は解かれたとはいえ、恐らく苛立ってしまっていると見える相手にまだ怖いという感情を消すことはできず、相手の顔を伺うようにちらりと確認していて
…あ、そ。
(想定通りの返答には興味を失くした様にぞんざいな扱いを。恋人が不安そうな反応を見せる事に罪悪感が無いと言えば嘘になる、然し突き放される恐怖に揺れる表情は酷く愛らしく見え微かな高揚にぞくりと心中は粟立ち。片手を伸ばし頰に触れると「俺の事、好き?」なんて問い掛けながら親指の腹で頬を優しく撫で。)
ッ……
(興味をなくしたような相手の反応を見れば、やってしまったとばかりに不安そうに表情を歪めて。相手から再び問いかけられれば、不安そうな表情は崩れないままではあるも、かなりの勢いで首をたてに振りつつ「好き、大好き、一番だから…!」なんて必死に相手に訴えては、優しく自分の頬を撫でる相手の腕をぎゅっとつかんで
…、
(感情が其の侭表情に反映される彼を悪戯に翻弄している事も、其れが悪趣味だということも客観的に理解しているが、自分を想い顔を歪める相手が愛おしくて堪らない。其れを伝える事も露わにする事も無く、縋り付く様に腕を握る手をちらりと一瞥した後に「知ってる。」相変わらず素っ気無い返答だが声色は何処か満足気で、頬に触れていた手を項へと滑らせては引き寄せ唇を重ねて。)
…、
(黙ってしまった相手にまだ不安気な表情を向けて、相手は何を考えているのだろうか、捨てられることはないのだろうか、なんて必死になにか言わなければ、と考えているも語彙力の乏しい自分にはなんと言えばいいのかわからず此方も黙って相手を見つめていて。相手の素っ気なくも満足気な声を聞けばほっとしたように頬を緩めて、相手と触れた唇は此方からどうする、ということはせず相手から貰う感覚を味わっていて
…俺も好きだよ。
(直接的な言葉を与えず不安感を抱かせた侭で居る事は、相手の表情から手に取る様に理解出来るもので。柔らかな唇の感触は心地良く、其れを味わうかの様に緩慢とした動きで何度か下唇を啄み。何を思ったか其の侭犬歯を立てると甘噛みとは言えぬ程の力加減で噛み付き、身勝手に痛みを残した後唇を離しては至近距離の侭囁いて。機嫌も直ったのか眠気と気怠さが身体に押し寄せる様で、ソファの背凭れに背中を預けるように座り直し。)
…!!?
(相手から与えられる感覚に酔いしれるように脱力して行為を受けていれば、自分の下唇を何度か啄む相手に此方も相手のようにやってみようか、なんて考えていた矢先次に与えられたのは強い刺激で。歯の突き立て方は甘噛みなんて言えるような程の強さではなく、強い力を加え犬歯を突き立てられた唇は痛みを訴えるように出血し、急に与えられた痛みに身体をビクッと震わせて。そんなことをされたにも関わらず至近距離で囁かれた相手の言葉が嬉しかったのだろう、頬を薄く染めていて。相手が座り直せば今度は相手に言われたわけではないが相手の膝に抱きつくような形で座ってみて
…重たい。
(されるが侭で何も仕掛けて来ない相手に痺れを切らした様な噛み付く行為に悪びれる事も謝罪する事も無く、形の良い唇の端から溢れる赤い血液を吸い付くように舐め取ってやり。口に広がる鉄の味に少し眉根を寄せるも、仄かに赤みを帯びた初初しい表情を見た後にゆっくりと目を瞑り。先程は自分から求めたにも関わらず不満を漏らすが、片方の腕は相手の腰にしっかりと回していて。そういえば起床してから一度も時間を見ていなかった事を思い出し「今何時?」目を開けるのも億劫なのか態々問い。)
えへ、ごめんね
(相手に重いと言われれば、悪びれる様子もなく明るい声音で相手に謝罪して。先ほどの言葉は自分にとってとても嬉しい事だったのだろう、相手が部屋に尋ねた時以上に上機嫌になっていて。吸い付くように舐め取られた唇は傷に当たってしまったのだろうか少し体を震わせて。相手に時間を問われれば、自分も時計を一度も確認していなかったことを思い出しつつ身体を捻って時計を確認すれば「んーと、9時半過ぎ?かな」なんて曖昧に相手に伝えては、時間を聞いた、帰ってしまうのかも、なんて子供のような単純思考で考えれば帰すものか、とでもいうようにぎゅう、と身体を密着させるように抱きついて
あー…どうりで。
(謝罪のしの字も感じさせないような陽気な声に、先程の不安げな様子は見られず普段通りの相手に戻った事を把握し。沁みる様な痛みを堪える彼の動作は何かの動物を思わせるもので、何処か愛らしくも見え僅かに唇の端が上がり。相手から告げられる時刻を自ら確認する事も無く、目を伏せた侭独り言の様に呟くは何時の間にか抱いていた空腹感の事で。何故か身体を密着させてくる相手に薄らと瞼を起こせば「…何?」と。単純な思考をする事が多いからこそ自分の想像を上回る事も多々ある為、怪訝そうに。)
どおりでって?
(時刻を伝えれば相手から返された言葉は、どおりで、という言葉で。どおりでとはどういう意味なのだろうか、やはり自分の考えている通り、時間によっては帰ってしまうのではないだろうか、そんな不安がよぎりつつ相手にその言葉の意を問えば、さらに密着しようと抱き締める力を強めて。相手が瞼を開きこちらに何?と問われれば何を問われているのかわからないのだろうか首を傾げて
…や、腹減ったな、と思って。
(見方を変えるとしがみ付くかの様に力が込められる腕は、少々痛みを伴うものだが嫌悪感は無い為拒む事も文句を言う事もせず、何処かたどたどしい口振りの質問に素直に答えて。自分より幾らか背丈は高いものの仕草そのものはまさに小動物の様で、抱いた疑問は途端にどうでも良いものに思え、何でも無いと言わんばかりに首を横に振り。)
なんだ〜…ご飯作る?
(相手から返ってきた言葉に安堵しては、頬を緩めると共に力を込めていた腕も緩めて相手にすり寄って。お腹が空いているという相手にご飯を作るか、なんて言ったもののあまり食材の入っていなに冷蔵庫を思い浮かべては「家にはあんまり食材はないけど…」なんて申し訳なさそうに苦笑いを浮かべて付けたして。何でもないという様に頭を振る相手をみれば、相手がいいのなら自分はもういいとでもいうようににっこり笑顔を浮かべて
嗚呼。
(言葉と共に緩む腕と相手の表情に何と無く考えていた事が理解出来、何はともあれ身体に掛かっていた力が無くなると無意識に詰めていた息を漏らして。相変わらずあまり自炊をしていないらしい返答には慣れたもので、呆れた様な表情をするも昨日友人からパンを貰っていた事をふと思い出し「ちょっと待ってて。俺んとこに食えるものあるから。」御満悦の表情を浮かべる相手の背をとんとんと叩き上から退く様に促して。)
ちょっとはするよ?
(呆れた様な表情を浮かべる相手に、ちょっとはするようになったんだと自慢できるほどのことではないにも関わらずも、胸を張って俗にいうドヤ顔を決めて。相手に背中を優しく叩かれるように促されればそれはちゃんと意図が伝わったのか「一緒に行く〜」なんて笑顔のまま伝えながら相手の上からおりてすくっと立ち上がって。
へえ、…じゃあ今度何か作って。
(得意気な表情と言葉からは自信満々な事が見て取れ、感心と疑惑を半々に混ぜた様な声色で。相手が言うなら本当なのだろうが、何せ自分で見た物しか信用出来ない質な為、大雑把な御願いをしてみて。相手が立つとまだ人の重みが残っている様な太腿を擦り、「待ってりゃいいのに。」何て呟きながらも拒む心算も無いらしく、両手を相手の方に伸ばせば無言の侭だが図々しくも立たせろと言わんばかりに。)
いいよ、ホットケーキね!
(何か食べたいと言われれば、勝手に自分の作れる物を案に出しては相手の意見など聞かずに決定して。「待ってりゃいいのになんて言わないでよ…」なんて相手の言葉を間に受けたのかションボリ眉を下げて。しかし相手から手が伸びてくればションボリから一変笑顔に戻って相手の手をしっかりと掴めば力任せに引っ張って
混ぜて焼くだけだろ、誰だってできる。
(確かに此方から指定はしなかったものの、相手が提示してきた可愛らしい料理に少々小馬鹿にした様な口振りで。然し自分1人の時は作る事の無い物である上に、甘いスイーツの様な食べ物は相手によく似合っているように感じていて。相変わらず分かりやすい相手に小さく吹きだすと「それくらいでそんな顔するな。」と告げる頃には相手の表情は喜色に溢れていて、自分には無い天真爛漫さを改めて実感し。手を引かれる力を利用し立ち上がると、「ありがと。」と軽く礼を述べてはそのまま隣にある自室へと戻っていき。)
綺麗に焼くのは大変だし…!!
(相手から返ってきた言葉はあからさまにバカにされているような口振りで。でもそんな言葉にもめげず上記のように言い返して。実際自分は綺麗に焼くことはできないのだがその経験も踏まえてあたかも自分が綺麗に焼けるような風に相手に伝えたため目線は合わせられておらず。相手が何か言っているようだったが引っ張っている最中だったためか、その言葉に反応することはなく。ありがとうと伝えられると嬉しそうに満面の笑みを浮かべて、部屋に向かう相手を軽くスキップをしながら追いかけて。
…まあ、確かに。焼けんの?
(幼少期に幾度か作った事がある為、その頃の記憶を呼び起こし引っ繰り返す作業に四苦八苦していた事を思い描きながら納得した様で。何故か目線を逸らす相手に疑念が湧き上がり、覗き込み強引に目を合わせ様と試みながら問い掛けて。後ろから付いてくる軽い足音を聞きながら口端を少し上げ、自分の部屋に戻ると勝手に入るだろうと玄関のドアを開けておいて。此方は先に廊下の側にある狭いキッチンスペースに立ち寄り、パン屋の袋に入った侭の長いバケットを取り出せば「こんなんだけど、フレンチトーストにすりゃ食えるだろ。」と相手の方に見せてみて。)
…練習してるから!
(強引に目を合わせようとしてくる相手から此方も強引に目をあわせないようにと体をそらせつつ、自分もできていないが練習はしていると伝えて。部屋に戻る相手の背中を追いかけてはなにも言わずに部屋のなかに入っていって。袋に入っているままの長いバケットを見れば子供のように「おぉぉ!おっきー!」なんてなぜか嬉しそうに声をあげて。
…じゃあ、期待しとく。
(頑なに視線を合わせようとしない相手の様子から、嘘を吐いている事は丸解りで。其れを気付いていながらも敢えて指摘する事は無く、諦めたように姿勢を戻せばプレッシャーをかけるかの様に告げ。後ろで玄関の扉が閉まる音と相手の足音を聞いては特別気に掛ける事も無く。何故か興奮を見せる相手に疑問を抱くも其れを表に出す事はせず、「もらった。焼くから、あっち行ってな。」くい、と顎でしゃくるようにリビングの方を指し示し、パンを袋から取り出せば半分に切り片方は袋に戻して冷凍室に放り込み。)
たくさん練習しとく…
(相手から向けられたプレッシャーをかけるような一言に、少し慌てつつも上記を答えて。ホットケーキミックスたくさん買わなきゃな、お財布大丈夫かな…なんて頭のなかで考えていることはうまくできるか、なんてことではなく自分のお財布の中身の心配で。あっちいってな、顎でさされたリビングの方に行こうか、そばで相手の料理を見てようか、迷ったのか不審に廊下の辺りをぐるぐると回りはじめて
…ま、美味かったら何でもいいけど。
(相手の懐事情など知る由もないが先行き不安そうな相手の様子を見兼ねて、と言うよりは見た目よりも味を重視する"胃の中に入れば同じ"論を持っている為に、逃げ道を作るような言葉を掛けて。素直に此処を去るか、駄々をこねるか横目でさり気無く様子を見ていたものの、どちらでも無く落ち着き無い様子で狭い廊下をうろつく相手に溜息を漏らし。ボウルに2つ卵を割り入れ、「居るんなら手伝って。」と相手にそのボウルと泡だて器を押し付け。)
…!!うん
(どうしようかと悩んでいたときに聞こえてきたのは、逃げ道を告げる声で。味がよければいいのかとほっと息をついては、相手からかけられた珍しいといったらなんだが自分を気遣ってくれるようなことばに自然と笑みが溢れていて。駄々をこねてしまおうか。そう思って言葉を発そうとしたときにかけられたのは自分の意思と同じ方向のもので。相手から手伝ってくれとボウルを渡されればまたまた嬉しそうに数度頷けばゆっくりとかき回しはじめて。
お前混ぜる係な。
(喜んで仕事を任された相手を見ると、少しずつ混ざっていくボウルの中に目線を移動させて。丁度良い頃合いを見計らって目分量の牛乳と砂糖、少量の蜂蜜を入れては味を見る事も無く。先程仕舞わずに残しておいたバケットを数センチ幅に切り、棚の中からシルバーの角パッドを取り出して中に適当に敷いていき。「全部混ざったら、その液こん中に入れて。」続いて冷蔵庫からバターを一欠片、フライパンはIHコンロの上に置いて着々と準備を進めていき。)
うん、混ぜる係する
(嬉しそうに笑顔を相手に向ければ次々と目分量で入れられる調味料をじーっと見つめていては「目分量で、よくわかるね」なんて尊敬の眼差しを向けて。調味料を入れられたボウルをゆっくりかき混ぜ初めては、相手の隣に移動してボウルが重くなってしまったのだろうか台の上においてから混ぜる作業を再開して。作業をしているその姿は、子供が母親の手伝いをしているようで
…何となくでいいんだよ。あとで調整きくし。
(感心しているような言葉と目線に悪い気はしないのも当然の事で、嘘が吐けない相手だからこそ褒め言葉は嬉しく気恥ずかしいそうな擽ったさを感じ、敢えて何でも無いような涼しい顔で。戸棚から浅く大きい白い皿を一枚取り出しては、あとは相手の混ぜた液体をパンに沁み込ませて焼くだけの為、作業が終わるのを待つべく壁に凭れ掛かり相手の動作を眺め。)
そうなんだ、凄いねっ
(相手の言葉を聞いてはあとから調整もできるようにしているのだと解釈しては、瞳をキラキラとさせる様に相手をまた尊敬の眼差しを向けて。相手から自分の作業を見られていることに気づけば、ハッとして相手の表情を伺うようにちらりと見ては、先程よりも早くかき混ぜる用に手を動かしていて。「どう?はやいでしょ?」なんて相手に笑って見せて
…いいから、手動かしなよ。
(純粋無垢な眼差しと素直過ぎる尊敬の言葉はむず痒く、あまり慣れていない為に顔を逸らし後頭部を掻いては無愛想な対応をしてしまい。自分とは大きく異なる相手の白さに触れる度に、何故彼が自分を選び執着を見せるのか不思議で堪らなくなるが、それを直接的に尋ねる事も出来ず其の疑問を無理矢理に奥に押し込んで。ふと此方を見る相手に気付くと手元を覗き込み、「ん、それくらいでいいよ。パンの上に掛けて。」綺麗に混ざった液体を確認すれば、小さく首肯すると相手の方にパンが敷き詰められたパッドを寄せてやり。)
はーい
(相手の無愛想な自分にたいしての対応を見ては、フフ、と笑みをこぼして返事をして。今のは意地悪で無愛想なんじゃないよな、なんて。付き合っている自分だからこそわかることではないのだろうかと一人で優越感に浸っていて。「あ、ありがと」相手からもういいと声をかけられればパンのパッドに流し込もうとしたときパッドをこちらに寄せてくれる相手の優しさに嬉しくなってお礼をいいながら作業を進めて
…変な奴。
(冷たい対応をしてしまった事を少し後悔していたにも関わらず、何処か嬉しげな様子を見せる相手に疑問を抱くばかりで。怪訝そうに眉を寄せながら首を傾げるも、深く考える事は早々に止めてふっと表情を緩め。相手の御礼の言葉を一つの頷きのみで応じ、懸命に作業を行う姿を眺めながら不意に思い出すは自身の幼少期の事で、「なんつーか、…餓鬼の手伝いみたい。」と貶す訳でも無く感じた侭に呟き。)
…慎に言われたくないなぁ
(変な奴、そう呟いた相手に対して口から出ていた言葉は、素直過ぎるというより、聞き手の聞き取り方によっては嫌味に聞こえるようなセリフで。言い終わったあとにまたいつも通りにハッとして慌て始めてはごめんね?と謝り始めて。餓鬼の手伝いと言われれば頰をむっと膨らませては怒った仕草のつもりなのだろうか地団駄を踏んで。「同い年なんだけどー…」なんてむすっとしたまま作業を続けては、相手の作業スピードよりはだいぶ遅いものの、自分に任された作業を完成させて。
…俺?別に普通だろ。
(御互い様と言わんばかりの返答は意外で、周囲と異なる事に自覚が有るのか無いのか聊か目を瞠るばかり。かと思うと自身の発言を悔いるかの様に謝罪の言葉を重ねる相手に、再度僅かに眉を寄せ怪訝そうな面持ちで。不貞腐れた様な表情はまさに10代前半の様な幼さを感じさせるもの、迫力は無い為に其の膨らんだ頬を親指と人差し指で挟む様に摘んで。「あれ、そうだっけ。」何て冗談を真顔で。パンの様子を見つつ、頃合いを見て引っ繰り返すと十分液が浸った所でコンロの上に置いたフライパンを熱し始め。)
冗談はもっとわかりやすく言ってよ
(あれ、そうだっけ。なんて相手に真顔で言われてしまえば、ムッとした表情を再び作りながら上記を述べて。冗談はもっとわかりやすく言わないと誤解されるのに、なんて自分だからわかるとでも思っているのだろうかそんなことを考えていて。別に普通だという相手の言葉には何と返したらいいのかわからなかったのか、あえて触れなかったのか真相はわからないもののその発言についてはなにも言わずにいて。フライパンを熱し始める相手を観察すれば、「火って、綺麗だよね、怖いけど。」なんていきなり不思議な発言をして
これからリアルが多忙になり
今迄の頻度で返信が出来ないので
突然で本当に申し訳ありませんが、
打ち切りを御願いします。
短い間でしたが楽しかったです。
貴方の幸せを心から願っております。
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