lily 2015-06-02 05:51:23 |
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はいはい、でも慎にどちら様ですかー?何て言ったら怒りそうじゃん
(相手の言葉を聞けば今度は珍しくしっかりと考えて言葉を発したもののはっと顔を曇らせて言わなきゃよかった、なんてことが顔から駄々漏れで。探さなくてもいいと言うことばにパッとてを止めればそのまま先ほどまで寝ていたベッドまで移動して。
人の事なんだと思ってんの、怒る訳ないだろ。
(発言を後悔するような意思は素直過ぎる表情から駄々漏れだが、だからと言って言葉の内容を受け流す訳にもいかず不満げに眉を寄せ。呆れ混じりだが淡々とした口調で述べると少し寝癖の残る自らの襟足の髪を軽く掻き、気怠そうに首を傾げては怪訝そうな視線を向け。相手の後ろ姿を見送ると許可を得る事もせずソファに腰を下ろし「寝んの?」何をするでもないが居座るつもりだったらしく、脚を組むと静かに問い掛けて。)
慎は慎だと思ってるよ、そうかなぁ?
(不満気な相手の表情を見ればなんだと思ってる、そう尋ねられた答えを返して。怒らない、そういう相手の顔を疑いの目でちらり、確認しつつ機嫌が悪かったりしたら怒ると思うんだけどな、なんて口には出さないものの考えていて。「寝ないよ?ベッドって落ち着くからさー」なんて笑って相手に返事をすれば寝ているときに使っているのだろうタオルケットを手にして相手のとなりへ移動をはじめて
…まあ、いいけど。
(口先でなら何とでも言える事は理解しており、自分に対する印象を態々改める事も面倒故に諦めたように言葉を吐き。ぼんやりとした頭の中でスマホの場所を探すべく記憶を辿りながら、上の空で相手の返事を聞いていると此方へと近付いてくる相手に気付き焦点を合わせて。タオルケットを持つ腕を掴み軽く引き寄せながら「こっち。」膝の上に座らせたいらしく、立ったままの相手を見上げ。)
…こっちってどっち?
(不意に腕をひかれ言葉をかけられれば一瞬キョトンとした表情を浮かべるもののすぐに意図を理解すれば、少し考えるように間を開けてほんの悪戯心でニヤリと表情を変えて相手に問いかけて。「ちゃんとこっちがどこかいってくれないとわかんないなー」なんて何時ものお返しのつもりなのだろうかふふふと笑みをこぼしながら相手の返答を待っていて
…生意気。
(普段の相手の性質を考えると嬉々と飛び付いて来るだろうという軽薄な予測は裏切られ、思わぬ意地悪い返答に僅かに目を見開き。然しそれも束の間、何処か不機嫌そうな声色で上記を呟いては相手の体勢が崩れる可能性があるも承知の上で、掴んでいた侭の細い腕に力を込め強引に引っ張り。)
うわっ…!?
(帰ってきた返答は予想内のもので其処から笑ってごまかして甘えるつもりだったのだが、相手のとった行動は想定外で。其処まで運動神経が良いわけでもない自分が急に腕を引かれてバランスを保てるはずもなく、ぐらり傾いた身体は相手の腹部に吸い込まれていくようで。倒れる数秒の間頭に巡るのはやばい、という事ばかりで。相手との距離も近かった事もありなす術なく重力に従って倒れて行って。
他に何処行く気?
(此方に倒れ掛かってくるのは想定内で、自分より少し背が高いとはいえ細身な相手を難なく抱き留め。逃がすまいと拘束するかのように相手の両足に片脚を回しながら、覆い被さるような形で距離が近くなった相手に視線を落としては両目を緩く細め、感情ののらない淡々とした声で問い。普段の仕返しのつもりで告げただけの言葉だということは薄々勘付いているが、言及するように「他んとこ行くなら止めないけど。」と心にもない事を連ねて返答を待つように真っ直ぐ相手を見据えて。)
…そんな、つもりじゃ…
(倒れこんでしまう、そう考えていた自分の身体は相手の腕にいとも簡単に抱き留められていて。軽く拘束される様に足を絡められれば、驚いた様に脚を解こうとしていて。相手の細められた目とは裏腹に感情の乗らない淡々とした声を聞けば目線を外すことが出来なくなったのか困ったような表情を浮かべつつ相手に答えようとするも、さらに追い打ちをかけるような相手の言葉に怖くなってしまったのだろうか、目線は合わせているもののどこか怯えているような表情を浮かべつつ、細い声で上記を呟いて
…どういうつもりだった?
(困惑と不安が広がっていく表情を何処か他人事のような冷静な心中で眺めながらも、もがくような動作をする相手に其の侭脚を下ろし解放してやり。背に回していた手もゆっくりと遠ざけると身体の横へ戻し、無意識に苛立っていた感情を押さえるように一度瞼を伏せ浅く息を吐いて。再度目を開いては出来る限り普段通りを心掛けつつ静かに問い掛け。)
ちょっとした、悪戯のつもりで…
(何故こんなことになってしまったのだろう、ちょっとしたお遊びのつもりだったのに。頭の中に浮かぶのはそんなことばかりで相手の言葉や行動に困惑しつつも相手から問われれば、ちょっとした悪戯のつもりだった。嘘をつくことなく答えて。拘束は解かれたとはいえ、恐らく苛立ってしまっていると見える相手にまだ怖いという感情を消すことはできず、相手の顔を伺うようにちらりと確認していて
…あ、そ。
(想定通りの返答には興味を失くした様にぞんざいな扱いを。恋人が不安そうな反応を見せる事に罪悪感が無いと言えば嘘になる、然し突き放される恐怖に揺れる表情は酷く愛らしく見え微かな高揚にぞくりと心中は粟立ち。片手を伸ばし頰に触れると「俺の事、好き?」なんて問い掛けながら親指の腹で頬を優しく撫で。)
ッ……
(興味をなくしたような相手の反応を見れば、やってしまったとばかりに不安そうに表情を歪めて。相手から再び問いかけられれば、不安そうな表情は崩れないままではあるも、かなりの勢いで首をたてに振りつつ「好き、大好き、一番だから…!」なんて必死に相手に訴えては、優しく自分の頬を撫でる相手の腕をぎゅっとつかんで
…、
(感情が其の侭表情に反映される彼を悪戯に翻弄している事も、其れが悪趣味だということも客観的に理解しているが、自分を想い顔を歪める相手が愛おしくて堪らない。其れを伝える事も露わにする事も無く、縋り付く様に腕を握る手をちらりと一瞥した後に「知ってる。」相変わらず素っ気無い返答だが声色は何処か満足気で、頬に触れていた手を項へと滑らせては引き寄せ唇を重ねて。)
…、
(黙ってしまった相手にまだ不安気な表情を向けて、相手は何を考えているのだろうか、捨てられることはないのだろうか、なんて必死になにか言わなければ、と考えているも語彙力の乏しい自分にはなんと言えばいいのかわからず此方も黙って相手を見つめていて。相手の素っ気なくも満足気な声を聞けばほっとしたように頬を緩めて、相手と触れた唇は此方からどうする、ということはせず相手から貰う感覚を味わっていて
…俺も好きだよ。
(直接的な言葉を与えず不安感を抱かせた侭で居る事は、相手の表情から手に取る様に理解出来るもので。柔らかな唇の感触は心地良く、其れを味わうかの様に緩慢とした動きで何度か下唇を啄み。何を思ったか其の侭犬歯を立てると甘噛みとは言えぬ程の力加減で噛み付き、身勝手に痛みを残した後唇を離しては至近距離の侭囁いて。機嫌も直ったのか眠気と気怠さが身体に押し寄せる様で、ソファの背凭れに背中を預けるように座り直し。)
…!!?
(相手から与えられる感覚に酔いしれるように脱力して行為を受けていれば、自分の下唇を何度か啄む相手に此方も相手のようにやってみようか、なんて考えていた矢先次に与えられたのは強い刺激で。歯の突き立て方は甘噛みなんて言えるような程の強さではなく、強い力を加え犬歯を突き立てられた唇は痛みを訴えるように出血し、急に与えられた痛みに身体をビクッと震わせて。そんなことをされたにも関わらず至近距離で囁かれた相手の言葉が嬉しかったのだろう、頬を薄く染めていて。相手が座り直せば今度は相手に言われたわけではないが相手の膝に抱きつくような形で座ってみて
…重たい。
(されるが侭で何も仕掛けて来ない相手に痺れを切らした様な噛み付く行為に悪びれる事も謝罪する事も無く、形の良い唇の端から溢れる赤い血液を吸い付くように舐め取ってやり。口に広がる鉄の味に少し眉根を寄せるも、仄かに赤みを帯びた初初しい表情を見た後にゆっくりと目を瞑り。先程は自分から求めたにも関わらず不満を漏らすが、片方の腕は相手の腰にしっかりと回していて。そういえば起床してから一度も時間を見ていなかった事を思い出し「今何時?」目を開けるのも億劫なのか態々問い。)
えへ、ごめんね
(相手に重いと言われれば、悪びれる様子もなく明るい声音で相手に謝罪して。先ほどの言葉は自分にとってとても嬉しい事だったのだろう、相手が部屋に尋ねた時以上に上機嫌になっていて。吸い付くように舐め取られた唇は傷に当たってしまったのだろうか少し体を震わせて。相手に時間を問われれば、自分も時計を一度も確認していなかったことを思い出しつつ身体を捻って時計を確認すれば「んーと、9時半過ぎ?かな」なんて曖昧に相手に伝えては、時間を聞いた、帰ってしまうのかも、なんて子供のような単純思考で考えれば帰すものか、とでもいうようにぎゅう、と身体を密着させるように抱きついて
あー…どうりで。
(謝罪のしの字も感じさせないような陽気な声に、先程の不安げな様子は見られず普段通りの相手に戻った事を把握し。沁みる様な痛みを堪える彼の動作は何かの動物を思わせるもので、何処か愛らしくも見え僅かに唇の端が上がり。相手から告げられる時刻を自ら確認する事も無く、目を伏せた侭独り言の様に呟くは何時の間にか抱いていた空腹感の事で。何故か身体を密着させてくる相手に薄らと瞼を起こせば「…何?」と。単純な思考をする事が多いからこそ自分の想像を上回る事も多々ある為、怪訝そうに。)
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