「なぁ、頼まれてくんない?恋人のフリ!」
学年問わず人気のある先輩から言われたのは、そんな突拍子もない内容。
詳しく話を聞いてみたところ、最近やたらとしつこい女子生徒がいて困っているらしく、その女子生徒に諦めをつけさせたいらしい。
俺を選んだのは、同性愛者だと思えばその女子生徒も流石に諦めるしかないと思うだろうとのこと。ついでに男前だから、らしい。
そんな身勝手で突拍子もない発言だというにも関わらず、俺は柔らかく微笑んでいた。
「いいですよ。付き合ってる人いないし」
即席的に始まったこの出来事が、特別な日々の始まりだった__。
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