土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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ふと、ためらって声を落とした。
「俺は……真魚に特別な感情を持っているんだ」
突然の告白に翔一と氷川は驚きの色を浮かべた。
「俺は真魚のためなら何でもする。鬼にでもなる。死さえ厭(いと)わない。津上、おまえはどうなんだ?真魚をどう思っている?」
「もちろん好きです」
翔一は即答した。
「葦原さんも、氷川さんも、みんな好きです」
言って翔一はにっこりと笑った。
「そういうことじゃない……」
涼は少し怒ったような口調だった。
そういうことじゃない。
「津上さん……」
氷川はうれしそうに翔一を見つめている。
「葦原さん……」
ふいに翔一が居住まいを正した。
「おれたち、これからどうやって生きていけばいいんでしょう?」
涼は真剣な眼差しで翔一に答えた。
「おまえの気持ちはわかる……俺も普通の人間でいたかった……」
「…………」
翔一がうなずく。
その言葉の重みは翔一と涼にしかわからない。
「だが俺は自分を哀れんだりはしたくない。俺が今の俺である意味を見つけたい。いや、俺が俺である意味を、必ず見つけなければならないんだ……」
自分で自分に言い聞かせてるようだった。
これまでどんな目に遭ってきたか具体的に語ったわけではない。
それでもその言葉だけで翔一と氷川には、普通の人間でなくなったことでつらい目に遭い苦しんできたことが察せられた。
涼の瞳には強い決意が宿っていた。
岡村直宏『仮面ライダーアギト』第四章 本文 津上翔一 氷川誠 葦原涼 より
じゃあ、あのバケモノが兄ちゃんだったの?
違う。怪人が死んで、お兄さんが生き返ったんだ
特撮ドラマ『仮面ライダー』第17話 リングの死闘! 倒せ!ピラザウルス 仮面ライダー2号(一文字隼人) 清少年 より
一方、本郷邸では立花藤兵衛が結城丈二との再会を喜んでいた。一文字隼人は傍らで、そんな二人を温かい眼差しで見守っている。
「ホントに懐かしゅうございます。もう何年になりましょうか」
そう言って藤兵衛は結城丈二に握手を求めた。その求めに応じて右手を差し出しかけた結城丈二だったが、左手に替えて立花藤兵衛の手を握った。機械の右手でなく、生身の左手を用いたのは彼なりの優しさであった。
「七人ライダーで岩石大首領と戦った時が最後だから、もうずいぶんになりますね。しかし、立花さんは……何らお変わりがない」
と、結城丈二は感慨深げに言った。
特撮ノベル『仮面ライダーEVE 哀哭編』ACT・11 ショッカーミュージアム 結城丈二 立花藤兵衛 一文字隼人 より
大丈夫か
木も・・・・・・・土も凍っている
まるで氷河期だ
ここは本当に四国なのか
お・・・・
おいっ
ゼクロス だまされるな
そいつも デストロンの配下
キバ一族だ!!
なに!?
さすがによく ご存知だね 裏切り者 結城丈二
!?
!?・・・・・・
う おお
ぬう
「原始タイガー」・・・・だったな
ゼクロスを甘くみない方がいい
そいつは V3キックと引き分けた男だ
答えろ 原始タイガー
チィ・・・・・
ククッ 風見志郎か・・・・
ヤツならスデに死んだ
なに・・・・・
どういうことだ!!
逃がさん
漫画『仮面ライダーSPIRITS』10巻 第12話 氷牙 仮面ライダーZX(村雨良) ライダーマン(結城丈二) 原始タイガー(暗闇大使) より
!!
・・・・・・
隊長じゃないな・・・・
キサマが動かしているのか・・・・これを!!
チィィ・・・・こんな時に
聞けよ!!
ヒ・・・・
たとえキサマが隊長でなくとも聞け!!
そして伝えろ!!
あの時 隊長はこう言った
生身の体では仮面ライダーの能力に遠く及ばない・・・・と
だが・・・・
魂くらい・・・・・
魂くらいは・・・・
そこで言葉はとぎれてしまったが
今なら解る・・・・
魂くらいは共にありたい・・・・
そう 言いたかったのだと
俺も神 敬介という男と出会った・・・・
だから
どうせ俺達もキングダークを道連れに逝く!!
え?
そうなん!?
先に逝ってくれ 滝 和也!!
フン・・・・
呪め・・・・・
死んじまった後まで臆病な男だ・・・・
あんな小さな男では科学者など務まらんがな
君は・・・・敬介を知ってる様だな
!?
・・・・・
あんたは・・・・
俺のオヤジさ
GODに殺されちまったがな
漫画『仮面ライダーSPIRITS』第14巻 第34話 魂と共に コンラッド がんがんじい 呪博士 神敬太郎 神敬介 より
そのとき渡邊さんが「ところでキミ、名前は?」と訊いてくるものだから、当時名乗っていた芸名を告げたんです。すると「実はもう主演俳優の名前を石ノ森章太郎先生が『速水』と決めているから、それに変えなさい」と。下の名前は「亮徳」さんから一字もらって、その場で「速水亮」とすることに決めたんです。
----いきなり芸名を変えることに抵抗はなかったんですか?
いや全然(笑)。強いて言うと「ちょっとカッコ良すぎるかなあ」と。いかにも若さ全開という感じだったから、何となく気恥ずかしさかったんですよね。
(略)
----現在の奥さまである美山尚子さんとも『X』がご縁になったわけですよね。
だからと言って撮影中から付き合ってたわけじゃないですよ(笑)。ほら、彼女の場合シリーズの路線変更のあおりを受けて、途中で降板する格好になっちゃったでしょう。それで「一生懸命やっていたのに、ちょっと可哀そうだな」と思い、彼女を励まそうと会っているうちに付き合い出すようになって……。ちょうど『X』が終わって1年くらい経った後に結婚することになったんです。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』14巻 巻末特別インタビュー 速水亮(仮面ライダーX・神敬介役) より
!?
・・・・これ 落下してへん?
そのようだ・・・・
早く 脱出した方がいい!!
ヌ・・・・ グ・・・ア
ぬ・・・・う
!! Xライダー!!
高っ
いいから行くぞ
!!
敬介----・・・・
そうか まだ終わってなかったな・・・・
大 変 身
マーキュリー回路が作動しない!?
さすがに・・・・
戦いが長びき すぎたか・・・・
・・・・だが 俺には まだ・・・・
親父に貰った ダイナモがある
セッタップ!!
セッタップ!!
あ・・・・あかん
Xライダー
!!
おのれ・・・・
Xライダー!!
呪博士・・・・
GODとの・・・・二度目の戦いか
・・・・・・それも悪くない
戦う事しかできない
この体だが・・・・
だからこそ
戦いの中に 思い出が渦を巻く・・・・
敬介----・・・・
決着をつけるぞ!!
ヌ・・・・ウ
目覚めろ マーキュリー!!
!! マーキュリーだと?
真空・・・・ 地獄車ああ!!
う・・ああ ああああ
・・・・・・
マーキュリー・・・・
ワシの知らん 思い出・・・・か
強く・・・・なったんだな・・・・
あの泣き虫が・・・・
おの・・・・れ・・・・二度も 仮面ライダーに・・・・倒される・・・・とは
ヒ・・・・ ヒヒ・・・・どうだ・・・・
神 啓太郎
我が子に
殺される気分は・・・・
ヒヒヒ・・・ヒ・・・
漫画『仮面ライダーSPIRITS』14巻 第35話 セットアップ 第36話 父 仮面ライダーX(神敬介) コンラッド がんがんじい 呪博士 神啓太郎 より
チ・・・・
クソッ・・・・
どっから射ってきやがったんだ!!
ガウッ ウウウウ
これで2度目だ
愚かなる魂の群れよ・・・・
覚悟を決めるがいい
備えていた ・・・・だと
うまくいったようですね
はい
ゼロ大帝も よもや無人とは思わなかったでしょうね
しかし
1億2千万ドルの囮とは・・・・
対価がガランダーなら
安いものです
漫画『仮面ライダーSPIRITS』第46話 双頭の牙 アマゾン(山本大介) 滝和也 アンリエッタ・パーキン 佐久間ケン ゼロ大帝 より
猛が日本に帰ってきたおかげでわしの夢がまたふくらんできた……世界グランプリレースの優勝!わしだってこのままレーシングクラブのおやじで一生終わりたくない
おやじさん、グランプリの優勝……俺の夢だ!だがその前に、まず悪魔の組織ショッカーの息の根をを完全にとめることだ!
愚かなり本郷猛!息の根がとまるのは貴様の方だ!
特撮ドラマ『仮面ライダー』第53話 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦 本郷猛 立花藤兵衛 ジャガーマン より
岡崎 (略)それで最初に『アマゾン』の話を頂戴したときも、自分の中では「もう子供番組はいいや」っていう思いが強かった。まあ、当時は生意気盛りの若造でしたしね(笑)。
村枝 それが一転、OKとなったのは?
岡崎 最初に断ったとき、「取りあえず目だけでも通しておいてくれ」と、マネージャーが番組の企画書を置いていったんです。で、読んでみると、その内容が僕の好きな『狼少年ケン』や『ターザン』のイメージそのもの。僕の中でも役作りのインスピレーションがパッと浮かんできて、「これならやってみたい」と……。そこで決まっちゃったような感じですね。
(略)
村枝 バイクを海に投げ捨てるシーンといえば、第3話、アマゾンと立花藤兵衛の出会いを描いた重要なエピソードですよね。その藤兵衛を演じられた小林昭ニさんは、岡崎さんから見てどのような印象でしたか?
岡崎 実はうちの父が昔から洋画好きで、中でもジョン・ウェインが出演している西部劇の大ファンだったんです。小林さんといえば、ジョン・ウェインの吹き替えでおなじみでしょう。だから、そんな小林さんと共演できることが内心ものすごく嬉しくて、公私をわきまえず小林さんにサインをお願いして、父に送ってあげたこともありました。
個人的な印象としては、一見おっとりしているイメージですが、現場ではすべての責任を背負い込んでる感じでした。
村枝 当時はスタッフを含めて、小林さんが最年長でしたものね。
岡崎 (略)オーバーな言い方かもしれませんが、あの方なくしては『仮面ライダー』の映像は生まれてこなかったでしょう。まさにその屋台骨を支えていたのが小林さんでした。
村枝 ライダー好きの僕らにとっても、小林さんは伝説的な存在ですからね。(略)
それまで小林さん=立花藤兵衛といえば、厳しくも温かい目でライダーたちを叱咤激励する文字通りの「おやっさん」だったわけでしょう。それが一転して、この作品ではアマゾンに翻弄される。“コミカルなおじさん”に早変わり。アマゾンの相棒はどこまでいってもマサヒコなわけですから、そのマサヒコからも「おじさん、余計なことしないでよ」なんて言われちゃっている。そんなキャラクターの使い分けというか、小林さんならではの引き出しの多さを楽しめるのも、また『アマゾン』の魅力でしたね。
岡崎 そうですね。例のバイクを投げ捨てるシーンなんかでも「アマゾン、これ、乗る!」なんてセリフからして振り回されている感じがよく出てましたものね。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』16巻 ZKCファイナル特別対談 岡崎徹(アマゾン・山本大介役)× 村枝賢一 より
岡崎 思うに、そういうたどたどしいセリフのやりとりも『アマゾン』の面白さだったと思います。(略)あくまでも『自然が俺の友だちだ』っていうスタンスが本当のアマゾンらしさだと思うんです。
村枝 実際、初期の頃なんかは都会でいつも独り寂しそうにしていて、『早くジャングルに帰りたいなあ』って顔してるじゃないですか。そういうアマゾンのナイーブな面が、僕たちの子供心にもヒシヒシと伝わってきました。
岡崎 子供の感受性は侮れませんからね。アマゾンは強い正義のヒーローではあるんだけども、その内面は驚くほど繊細で壊れやすい。だから、見ている子供たちも「自分がアマゾンの理解者=トモダチになってあげなげればいけないんだ」「自分がアマゾンを守ってあげなげければいけないんだ」と、そういう思いをどんどん強くしていったんじゃないんでしょうか。
村枝 おっしゃる通りだと思います。しかも『アマゾン』にはマサヒコという、僕たち視聴者を媒介してくれるモニター的な登場人物がいた。「マサヒコがアマゾンのトモダチになれるんだったら自分たちだってトモダチになれるぞ」って。僕自身、そういう気持ちは間違いなくありました。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』16巻 ZKCファイナル特別対談 岡崎徹(アマゾン・山本大介役) × 村枝賢一 より
ナイトを殴り飛ばした直後、龍騎は腹を押さえてうずくまった。
瞬間的にナイトの膝が入ったのだ。
上体を起こすと同時に龍騎はナイトの顔面に頭突きを放った。
素早くかわしてナイトは龍騎の顎にカウンターのパンチを叩き込む。
(どうした、戦え、城戸!それが仮面契約者の運命なんだ。他の選択肢はあり得ない!)
攻撃力ならナイトの方が上だったが龍騎は非常識なまでに打たれ強い。
何度殴られても蹴られてめその度に起き上がっては突っ込んでくる。
蓮はそんな真司の強さを嫌悪してた。
いかにも真司らしい。真司の鈍さ、図々しさを体現してるようとしか思えない。
(なんでわからないんだ、蓮!答えは簡単なんだよ!戦いをやめればそれでいいんだ!)
そう叫びながら龍騎はナイトの腰にしがみついた。
こいつは本当に馬鹿だ、そう思いながら蓮は仮面の下で舌打ちをした。
戦いを止めるためには戦いしかない。多分、殺すしかない。誰も死ぬまで戦いをやめない。そういう連中が仮面契約者になったのだ。
もういい、こいつにはここで死んでもらおう。
ナイトは龍騎の顎を蹴り上ゲ、ウイングランサーを構えて龍騎の喉元に狙いをつけた。
次の一撃でケリがつく。
(悪く思うな。どうせおれたち契約者は最後のひとりになるまで殺し合わなければならないんだ)
だが、戦いは突然終わった。
ウイングランサーを振りかぶったナイトの体が分解を始める。
無数の黒い羽虫のような粒子がナイトの全身から沸き上がる。
(タイム・リミットか)
このままミラーワールドに居続ければ体中の細胞が分解し、無に帰することになる。
ナイトは目についた一番手近な鏡----駐車場の車のサイドミラーの中に飛び込んだ。
井上敏樹『仮面ライダー龍騎』1 本文 仮面ライダー龍騎(城戸真司) 仮面ライダーナイト(秋山蓮) より
実家がなくなり祖母が死んで二年になる。
真司は男のアパートの残骸を見つめながら祖母の言葉を思い出した。
この世には不幸が渦巻いている。世界を祭りの場にして不幸な人々を救ってやれ、お前ならきっとできる。お前の音を世界中の人々に聞かせてやれ。
インペラーの青年は真司の腕を掴みながら死んでいった。
真司の腕にはまだその痛みが残っている。
戦いを止めてやる。そう真司は決心した。
井上敏樹『仮面ライダー龍騎』 5 本文 城戸真司 祖母 より
続いてICレコーダーから、高階病院長の告白が流れる。何か言いかけた南雲忠義に、小百合は人差し指を唇に当てて、静かに、と言う。
----せっかくの田口先生の申し出なので、過去に遡ってやり直したいことをふたつ、告白させてもらいます。そのひとつはブラックペアンの因縁なのです。
高階病院長は、前教授の佐伯名誉教授が腹部に留置したペアンを取り出そうとして失敗し、カーボン製のブラックペアンを留置し直した過去を告白し、その患者が亡くなり謝罪の機会が失われてしまったことを悔いていた。カーボン製のブラックペアンは火葬時には燃えてなくなるので、その過失は蘇りませんよ、と田口が慰めている。
「腹黒ダヌキは勘がいいわね。でもさすがに過去の因業が未来の自分の首を絞めることなんて思いもしないみたいね。地獄の業火の中、燃え尽きたブラックペアンが蘇る時、ケルベロスの塔は崩れ落ちるというのに。こういうのを因果応報って言うのよ」
小百合はうっすら笑う。
海堂尊『輝天炎上』21章 陰謀 桜宮小百合 高階権太 田口公平 南雲忠義 より
その日、真司は眠れない夜を過ごした。
ショックだった。蓮も美穂も自分のために戦っていたわけではなかった。恋人と両親のために命を賭けていたのだ。それに比べて宝くじの当選を願った自分を深く恥じた。
間違っているのは自分の方ではないかと疑った。要するに自分のしているのはただのおせっかいなのではないのか。
故郷でのことが思い出された。昔から他人の悩みに首を突っ込み、おせっかいを焼きすぎて嫌われたものだ。
ふと、鍾乳洞のことが頭に浮かんだ。もしかしたら自分はまだあの迷路の中から抜け出していないのかもしれない。
おばあちゃん。
何度も祖母に語りかけた。
きっと祖母なら、なにも考えるな、お前のできることをしろと言うだろう。人々のために尽くせ、不幸な人々を救ってやれ、と。
だが、今の真司には自分にはできることがわからなかった。人のために尽くすという意味がわからない。
真司は鏡の協会で会った影のような存在を思い出した。
もし、彼が契約者バトルを仕切っている張本人ならもう一度会って話をしたい。契約者バトルの理由を、秘密を聞いてみたい。話によっては殴ってやりたい。元はと言えば、みんなあいつが悪いんじゃないのか?
真司は答えを見つけられないまま眠りに落ちた。
真司を病院に案内した翌日、恵里を見舞った蓮はテーブルの花に目をとめた。
昨日捨てた花に代わって、真っ白いユリの花が飾られている。
城戸真司という人が見舞いに来た、と優衣が教えた。
真司は花を花瓶に活けると長い間恵里の側に佇み、手を合わせて祈っていたという。
一瞬、蓮の頭に血が上った。
(奴め、よけいなことを!)
花を捨てようとして思いとどまる。
蓮には真司の心情が目に見えるようだった。
真司は恵里の回復を祈ったのだ。そうなれば、蓮は戦いをやめることができる。
蓮は花を床に叩きつけようとして花瓶に戻した。
たしかによけいなおせっかいに違いない。だが、恵里のために祈った。その祈りに嘘はない。恵里に向けられたその言葉を、誰が否定することができるだろう。
蓮はそっと恵里の頬に触れた。そして蓮もまた、恵里のために祈りはじめた。
井上敏樹『仮面ライダー龍騎』12 本文 城戸真司 秋山蓮 神崎優衣 より
そうか
ガランダーの毒を採取して血清を造るために・・・・
あの臆病なモグラがね・・・・
しかしまずアレだな
ウウ?
それがたとえ再生怪人でも「そいつがいる世界を守る」・・・・か
しかも泣くし いいやつじゃん
それならムラサメ「イイヤツ」
ムラサメの目・・・・
哀しさ知ってる目
大事な何かを失って・・・・
それを越えてきた強い目・・・・してた
・・・・そうか・・・・
・・・・そうだな
ま・・・・それでも
奴もまだまだライダーとして半人前よ
色々と鍛えてやってくるっつうか
それでもなにかあったら この俺に
ん?
いねえ?
なあ・・・・?
落ちたあっ
おい・・・・ 大丈夫か!?
タキ・・・・
魚!!
魚食うか!!
タキも早くくる!!
・・・・・
俺・・・・ナメられてんのかな・・・・
ん?
アマゾン?
あーーーームリムリ
あいつを手懐けようなんて・・・・
あいつは文明というか
そういう階層制(ヒエラルキー)みたいな価値観ないから
クッソオオオ!
なら実力で示してやろうじゃないか
また出ない
申し訳ありません
滝(カレ)にはまだスピリッツの隊長たる自覚に欠けているようでして
いいでしょう
それが彼流のやり方であれば 彼を選んだ我々が足並みを揃えるまでのこと
漫画『仮面ライダーSPIRITS』16巻 第46話 双頭の牙 アマゾン(山本大介) 滝和也 立花藤兵衛 アンリエッタ・パーキン 佐久間ケン より
!!
立花さん!!
滝!!
!!
待ちかねたぞ 旧型
俺の通信回路に話しかけてきた奴か・・・・
キサマら・・・・
何者だ?
ククク・・・・知りたいか ならば お見せしよう
変 身
な・・・・ に・・・・
まさか・・・・
お前達全員が 俺と同じ・・・・
「同じ」だと?
キサマと一緒にするな
旧型風情が・・・・
俺達の誰か一人と戦ったとしてめ・・・・
キサマに勝ち目はない
ナルホドね
!!
それがベルトを起動させる動きか・・・・
!!
キサマか・・・・
遊んでないで早く帰ってこい
そうだ
脳改造を済ませれば 迷いなどなくなる
この力を自由にできるのなら ショッカーに仕えるのも悪くない
ごめんだね・・・・
そんな不自由な自由
俺の正義は 俺に
決めさせてもらう
変 んっ・・・・ 身っ!! こうかい?
一文字!!
フン・・・・
未完成品が
旧型と一緒に処分するか
クッ・・・・ ムチャをするな!!
ムチャでもしなきゃ
倒せる相手じゃねえ
そうだろう「1号ライダー」
・・・・俺が「1号」?
そうだ 何故なら
俺が 「2号」だからさ
漫画『新仮面ライダーSPIRITS』1巻 第3話 皮肉という名の肖像 仮面ライダー旧1号 仮面ライダー旧2号 第2期強化改造人間 より
小百合の計画は着々と進行している。それは私にとって望ましくない結末に突き進んでいるということだ。危惧した私は東京行きの翌日、兄を呼び出し封筒を手渡した。
「これを東城大Aiセンターの責任者に渡してほしいの」
閉じられていない封筒を開けた兄は目をみはる。
「お前たちって本当にねじくれてるな。ねじれ方が左巻きか、右巻きかが違うだけだ」
城崎に手渡した手紙の本文はただ一行しかなかった。
『八の月、東城大とケルベロスの塔を破壊する』
それはAiセンターへの愛をこめたラブレターだった。たったこれだけの文章を書き上げるために、街角で拾った古新聞の束から文字を拾い出すのに一晩もかかったのだから。
「これは会心作よ。こうして予告すれば、東城大の警戒心を喚起して小百合の邪魔になるし、ケルベロスという隠語を使えば、身内の造反と思わせられて仲間割れだって期待できるし、一年後の八月に遂行せればブラフでもなくなるわけだし、ね」
「ほんと、いい性格してるよ、お前たちは」
「いちいち“お前たち”って小百合とひとまとめにしないで。なんかムカつく」
「悪い悪い。深い意味はないのさ。でもお前と小百合を足し引きすれば、どちらかがこの世界に実在できなくなるから、あちこちに痕跡を残すのはよくないんじゃないか?」
「それって、私に冥界に帰れっていう意味?」
「いや、そういうわけじゃないけど」
生まれついての八方美人の兄、城崎亮は、ごにょごにょと言う。
わかってる。気のいい兄はきっぱりと言い返されると、それ以上何も言えなくなってしまう。本当に気がかりなことは決して口にはしない。兄は昔からそんなヤツだった。そして私は、そんな兄が愛おしくてたまらなかった。
海堂尊『輝天炎上』第三部 透明な声 03 魔窟 本文 桜宮すみれ 城崎亮 より
本郷・・・・聞こえたか
ああ
「アマゾン」が・・・・
倒された・・・・
あ〜〜〜〜あ
朝市のチーズが食べたい
知ってる?オーストリアのチーズっておいしいのよ
はあ
冗談よ
ちょっとワガママを言ってみただけ
じき日本だしね
そうです
ですからもう一度 現状の確認を
解ってます!!
ったくショッカーめ・・・・
しつこいたら・・・・
あのお
あ・・・・ゴメン
間違えちゃった
ええとええと
許すまじは・・・・
・・・・そう!!
「BADAN(バダン)」・・・・よね
はい・・・・
組織の名は「SHOCKER(ショッカー)」
過去、世界征服を目論む秘密結社があった
そして----・・・・それに連なる組織は
常に人間を恐怖と絶望のへ闇へと誘い続けていたた----・・・・
そして・・・・その影には 全てを束ねる巨大組織があった
巨悪の名は----・・・・
「BADAN」
漫画『新仮面ライダーSPIRITS』第6話 巡る絆 本郷猛 一文字隼人 緑川ルリ子 技術者 より
ナニィ!?
キバ一族・・・・オニビセイウチ!!
何ぃ!? ヘリが爆破された!?
まさか!? デストロン・・・・
クッ・・・・ソオ
ジャマさえ入らなければ完全に行けたのに
結城さん!!
マシンガンアーーーーム!!
ぬうううう
チイイ ダメ・・・・か
!!
来い!!
先輩!!
!!
ちぃ・・・・
・・・・・ゼクロス
なぜ来たんだ!!
山口に向かえと伝えたハズだぞ
・・・・
伝えた・・・・だと
そうか あんたがウソを言わせたのか
オイ どういう事だ!?
俺は・・・・女の哀しむ顔がキライだ
山口には必ず間に合ってみせる あんたと風見志郎を連れてな
漫画『仮面ライダーSPIRITS』10巻 第11話 突入 仮面ライダーZX(村雨良) ライダーマン(結城丈二) 技術者たち より
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