土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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う〜ん、なかなかいい名前が浮かばないね。
みんな性格がばらばらですから……。
あ!じゃあ、こんなのどうかな?
穂乃果!海未!ことり!わぁ〜!
漫才トリオですか……。
あはは……。
あ!じゃあ!これは?
ことりちゃんは空!海未ちゃんは海!穂乃果は陸!
守れ!市民の平和を!!
アイドルとは思えません……。
あはは……。
アニメ『ラブライブ!(一期)』高坂穂乃果 園田海未 南ことり より
人生の入り口での状態は、といえば、水木も私も、お世辞にも、幸運だったとはいえないでしょう。でも、「いろいろなことがあったけれど、幸せだ」と素直にいえるのは、「水木が自分自身を信じ続け、私も水木を信じ続けてきた」からだと思います。自分が選んだ道をひたむきに生きていれば、「来たるべきときが必ず来る」とふたりとも信じていたのです。
なぜ、水木と結婚したのかと聞かれれば、いろいろ理由はあるけれど、つまるところ「私には水木と結婚する以外に道がないと思ったから」というのが本当のところです。恋愛に価値があると思っておられる方々には、これ以上の不運はないと思われるかもしれません。
でも、私の実感では、最初に燃え上がった恋愛感情だけで、その後の人生すべてが幸福になるとは、とても思えません。伴侶とともに歩んでいく過程で、お互いが「信頼関係」を築いていけるかどうかにこそ、すべてかかっていると思うのです。私は、どんなに苦しいときでも、水木と別れたいとは思いませんでした。
どんな生き方を選んだとしても、最初から最後まで順風満帆の人生なんてあり得ないのではないでしょうか。人生は入り口で決まるのではなく、選んだ道で「どう生きていくか」なんだろうと、私は思います。
武良布枝『ゲゲゲの女房』あとがきにかえて 本文 より
「クッ、熱い……」クリプトが苦悶の声を上げた。
「ヘッ、皆んなにゃあ迷惑かけたけどよ。地球を見ながらクタバるのも良いかもな……」ルーツは強がりを言いながらも脱出方法を検討していた。
ALICE ALICE ALICE ALICE
これであなたたちとも、お別れしなければ……。
ALICE ALICE ALICE ALICE
ALICEはSガンダムの機体に最後の命令を下した。それか降下中のシャトルを狙撃させるというものだった。その後、彼女はSガンダムのパイロットを脱出させる仕事にとりかかった。彼らを脱出させるためにはSガンダムは分離しなければならない。分離すれば、彼女は二つの補助機器っ別れる事になってしまう。その時、彼女は普通の学習型コンピューターに戻ってしまうのだ。
ガクンッ、と突然Sガンダムの機体に衝撃が走った。上半身がシュッと音を立てて外れる。続いてゴワッとバーニアの音。機体の中央のGコア、つまりルーツのコクピットを中心として、AパーツとBパーツのコクピット・ブロックがSガンダムを離れて行く。
「助かるのか!」ウェストの興奮した声が響いた。
「“ガンダム”が助けてくれるらしいぜ。やっぱりコイツは生きてるんだ。俺たちに自分で生きろと言っているんだ」ルーツは確信した。
ALICE ALICE ALICE ALICE
ありがとう。私の記憶……。
ALICE ALICE ALICE ALICE
「それにしても、さっきのMS、嫌に呆気無く落ちたようだな。まさか……」
「よせやい。機械がニュータイプだなんて言い出すなよな」
各々のコクピットにのディスプレイに「降下」とい文字が映った。「有り難ェ、このまま降りられるぜ」
Gコアは大気圏突入の姿勢に入る。ルーツは、クリプトは、ウェストは見た。SガンダムのA、Bパーツが再び人型を成してスマートガンの発射姿勢を取る姿を……。一条の光が朱に染まった宇宙を進んでいくのを……。
さようなら。ALICEのの残留思念がそう言った。彼女が最後に夢を見た。地球から浮かび上がる二つのSの字が見え、それが重なって二重螺旋になった。彼女にはそれが何か分かっていた。ヒトのDNAだ。
永久にヒトの記憶を伝えるもの……。それこそが“S”ガンダムの意味。大気圏突入の高熱で、彼女を構成していた補器の内部に短絡思考が増大した。不規則で非論理的な思考回路。
ALICE ALICE ALICE ALICE
良い夢を……。
ALICE ALICE ALICE ALICE
ALICEは今、人間だった。いや性にも年齢にも、いかなる者にも束縛されない存在。スプリーム。それは超越した存在。彼女は天界に召す女神“ワルキューレ”にはならなかった。そう、菩薩だった。
高橋昌也『ガンダム・センチネル ALICEの懺悔』第十四章 アース・ライト 本文 より
「ねぇ、ママ。ガンダムはボクたちの敵なの?ガンダムはボクたちを殺しに来るの?」
行政部のロビーのモニターに映し出されている戦闘の模様を見入ってた男の子が、まだ若い母親に尋ねていた。その子の手には塗料が剥げた「一年戦争」のヒーロー、金属製の“RX-78ガンダム”の玩具が握られていた。尋ねられた母親、何も答えられないで男の子を固く抱き締めて泣くだけだ。男の子は自分の母親泣かせてしまったヒーローの玩具を力一杯、ロビーの壁に叩き付ける。たが、ガンダムの玩具は壁に当たっても壊れなかった。
通信士その玩具を拾い上げると、男の子に手渡してやり、言った。
「もう終わったんだよ。ガンダムは正義の味方さ……。ボクたちを殺しに来るわけが無いだろう? 」
高橋昌也『ガンダム・センチネル ALICEの懺悔』第十章 ネオ・ジオンの影 本文 より
感情を露わにしたした弁護士を、右京が諌める。
「桐本さん、あなたはそのかけがえのないラブを犯罪に利用したんじゃありませんか!どのような状況に置かれようと、犯罪に手を染めることなく法を守る。それが弁護士ではありませんか」
右京が正論を述べると、桐本は悲しげに笑った。「弁護士も人間ですよ」
このやりとりを聞いて、薫はしみじみ妙な時代になったと感じていた。人間よりペットに癒され、ペットのために人間を殺すなんて……。
ノベライズ『相棒』season2 下 第十七話 器物誘拐 本文 より
無理だ!それは人間には扱えない!
人間だって動物だっ〜!!
え!?
それがお前を守ってくれる……。
本能覚醒!大空の王者!!ジュウオウイーグル!!
特撮ドラマ『動物戦隊ジュウオウジャー』第一話 どきどき動物ランド 風切大和 セラ レオ タスク アム 鳥男 より
無言の退出は、承諾を意味する。部屋の外で、田口と翔子は、顔を見合わせてため息をついた。
「ここまで強引な高階病院長は久しぶりです。これでは従わざるをえませんね」
「あたしはもう少し、反論を考えてみます」
そうは言ったものの、翔子はその現実性が薄いことを感じていた。田口がふと、呟く。
「不毛な論争ばかり先走らせてしまって、実は私たちは一番大切なことを忘れていたのかもしれません」
「一番、大切なこと?」
「本人の気持ちです。まず佐々木君の気持ちを確かめるのが一番でしょう」
田口の言葉に、翔子はうなずく。
「本当にそうですね。それなら今からアツシを不定愁訴外来に受診させましょうか」
「それには及びません。こちらから参ります。ご一緒しましょう」
海堂尊『モルフェウスの領域』8.サイクロビアン・ライオン 本文 田口公平 如月翔子 より
そして来てもらったのが、つげ義春さんです。つげさんは「月刊ガロ」に作品をすでに発表していて、マンガ好きの人たちにカリスマ的な人気をはくしているマンガ家でしたが、つげさんの絵が自分の絵にあうと思った水木は、「月刊ガロ」誌上に「連絡請う」の広告を載せました。そこまでしても、つげさんに頼みたかったのでしょう。
でも、つげさんが突然、なんの前触れもなくあらわれたのには驚きました。着のみ着のままで、何にも持たずに、わが家にふらりとやって来たのです。聞くと、住むところもないというのですから、水木もあわててアパートをさがしたようです。つげさんは飄然(ひょうぜん)としていました。
「お父ちゃん、つげさんって、仙人みたいな人だね」
「うん、霞を食って生きているのかもしれん。実際、ものもそれほど食わないし」
「仕事は熱心なの?」
「熱心とまではいえないな。あの人が座ったところに座ると、オレも仕事をする気がうせてしまうんだ。でも絵はとてつもなくうまい!」
武良布枝『ゲゲゲの女房』五章 水木も家族も人生一変 アシスタントの人たち 本文 水木しげる 武良布枝 より
それから、真樹さんとは何年も会うことはなかった。その後、一度だけ井の頭公園で真樹さんが少年と手を繋ぎ歩いているのを見た。僕は思わず隠れてしまった。真樹さんは少しふっくらしていたが、当時の面影を充分に残していて本当に美しかった。圧倒的な笑顔を、皆を幸せにする笑顔を浮かべていて、本当に美しかった。七井橋をを男の子の歩幅に合わせて、ゆっくりと、ゆっくりと歩いていた。その子供が、あの作業服の男の子供かはわからない。ただ、真樹さんが笑っている姿を一目見ることが出来て、僕はとても裕福な気持ちになった。誰が何と言おうと、僕は真樹さんの人生を肯定する。僕のような男に、何かを決定する権限ないのだけど、これだけは、認めて欲しい。真樹さんの人生は美しい。あの頃、満身創痍で泥だらけだった僕達に対して、やっぱり満身創痍で、全力で微笑んでくれた。そんな真樹さんから美しさを剥がせる者は絶対にいない。真樹さんに手を引かれる、あの少年は世界で最も幸せになる。真樹さんの笑顔を一番近くで見続けられるのだから。いいな。本当に羨ましい。七井池に初夏の太陽が反射して、無数の光の粒子が飛び交っていた。神谷さんは、「なんで、池に飛び込んで真樹を笑かさんかったんや」と言うかもしれない。だが、あの風景を台なしにする方法を僕は知らない。誰が何と言おうと、真樹さんの人生は美しい。あの少年は世界で一番幸せになる。その光景を見たのは、神谷さんと僕が上石神井のアパートへ行ってから、十年以上後になる。
又吉直樹『火花』本文 より
ALECEを完全に目覚めさせる為には“チュシャ猫”には彼女の存在に気が付いてはいけない。片思いが両思いになっては、恋愛の過程はそこで終わってしまう。両思いになった瞬間から、両者が互いに頼りあってしまうからだ。両思いへ進むまでの間、人間ならば男でも女でも、好きな相手に良く思われようと自分を磨く努力をする。それは相手に頼ることでは無い。自分に“魅力”を備えることなのだ。これを利用してALECEを自立させようというのが、ALECEに意思を持たせるための教育の第二段階における目的だった。だが、この恋愛は決して両思いにならない様に仕組まれている。いわば計画的な片思いである。
けの疑似恋愛はALECEが完全に自立するまで、なんとしても続けさせなければならない。ALECEは封印されてるという言葉が嘘で有ると分かった以上、いまさら彼女を封印してしまいのは危険だった。彼女にここで失恋されて自暴自棄になられては困る。ALECEは失恋してはならないのだ。自分から恋愛にさめてしまう。相手に飽きてしまようにならなければいけないのである。
高橋昌也『ガンダム・センチネル ALECEの懺悔』第十一章 目標、ペンタ 本文 より
たとえばセクシーなドレスとか?
う、う、無理です……
海未ちゃん!
こうなるのも久しぶりだね♪
えりちのセクシードレス姿も見てみたいな〜
ええ……!?
おお!?セクシャルハラスメンツ!
セクシーダイナマイトじゃ……
無理です……
いつまで言ってんの!
いやよ!やらないわよあたしは!!
セクシードレス……
ウフフ♪みんなのハート撃ち抜くぞ〜♪ば〜ん♪♪
放してください!あたしはいやです!!
誰もやるとは言ってないよ!
ふん!あたしもうやらないからね!
またまた、部長には誰もお願いしてないっ……!?
つねるわよ(^_^)-c<^_^;)
もう、つねってるにゃあ〜♪
アニメ『ラブライブ!(二期)』第三話 ユメノトビラ 高坂穂乃果 園田海未 南ことり 矢澤にこ 星宮凛 絢瀬絵里 東條希 より
ロンは息子をじっと見た。
「そのとおりだ、サム。議論の余地はないぞ」
サムは逆の意味で同意した。
「そうだ、議論の余地はない。ここではぼくが主役なんだ。だから二人ともぼくの言うとおりにして。立ち止まっても隠れてもいけない。安全な場所まで逃げて。あとで探しにいくから。わかったね?ぼくはやるべきことがある」
ロン・ウィトウィキーは息子を見た。断固とした態度で話すこの若者はいったいだれだろう。つい先日大学へ送り出した、不安げで臆病なほどだった若者だろうか。視線を移し、そのかたわらに黙ってそびえる黄色と黒の機械生命体を見上げた。なるほど、息子は変わったのだ。新しい姿になったのだ。
どうやら、トランスフォームするのはエイリアンのロボットだけではないらしい。
ハヤカワ文庫『トランスフォーマー/リベンジ』本文 サム・ウィトウィキー ロン・ウィトウィキー より
すみません!
あ……!
ここにあたしの写真が、生写真があるって聞いてあれはダメなんです。いますぐなくしてください!
ことりちゃん?
ひぃ!?
ことり、なにしてるんですか?
コトリ?WHAT!? ドナタデスカ
うわ!?外国人!
ことりちゃんだよね
チガイマース!ソレデハゴキゲンヨウ♪ヨキニハカラエミナノシュウ……サラバ!!
アニメ『ラブライブ!(一期)』第九話 ワンダーゾーン 高坂穂乃果 園田海未 南ことり 星宮凛 より
(コンボイとラチェットはミッション遂行に気をとられて気づいていなかった。月の表面を三体のディセプティコンが追いかけてきていたのだ。動物の形態をとった三体のドレッドは、岩陰や尾根の陰に隠れて移動していた。月へ出発するときにドレッドたちはロケットの表面にへばりついてきた。そのとき気づかれてもよさそうものだったが、結局気づかれなかった)
(幸運もあった。センチネル・プライムの重量がわからないため、人間たちは燃料にかなり余裕を持たせていたのだ。そうでなければ、跳び乗ってきたディセプティコンたちによって重量オーバーになり、アトラスXは軌道に到達できずに大気圏で燃えつきていたはずだ。登場人物は全員死に、話は悲劇的結末までに進行せずに終わっていただろう。しかし打ち上げは成功した。だから話も続いた)
ハヤカワ文庫『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』月----数日後 本文 より
ここに火を……
つけないわよ。それに冬が来る前に煙突に火をつけるとサンタさんが入りにくくなるてパパが言ってたもの
パパ……
パパさん……
素敵♪
やさしいお父様ですね
ここの煙突はいつもあたしがきれいにしているの。去年もサンタさんが来てくれなかったことはなかったんだから
ああ……
その証拠になかをみてごらんなさい
ん……?
うふふ♪
ぷぷぷ、あんた。マジだサンタ……
にこちゃん!
それはダメよ!!
いたっ!なにすんのよ
ダメだよ!それは重罪だよ!
そうにゃ!真姫ちゃんの人生を左右するにゃ!
だってあの真姫よ。あの真姫が
だ〜め〜!!
ん?
アニメ『ラブライブ!(二期)』第2話 優勝をめざして 高坂穂乃果 園田海未 南ことり 星空凛 小泉花陽 西木野真姫 矢澤にこ 絢瀬絵里 より
シモンズは、このときだけいつもの芝居がかったしゃべり方をやめ、抑揚を消した誠実な口調で言った。
「それはもうやられたよ」
ミアリングは言い返せなかった。
シモンズは穏やかに続けた。
「呼んでくれてありがとう、奥様(マーム)」
そして車椅子をまわし、遠くで待つダッチのほうへころがしていった。
だれにも認めるつもりはなかったが、彼女はシモンズから----シモンズだけからは----“マーム”と呼ばれてうれしかった。
ハヤカワ文庫『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』フロリダ 本文 シーモア・シモンズ シャーロット・ミアリング より
光は次々と柱に伝わり、やがて兵士たちは光のテントに包まれたようになった。中央に乞立するのは、月からやってきた総司令官(プライム)。その名のとおり前哨兵(センチネル)のようだ。
前哨……。
「そうか、そういうことか!」サムは突然、大声をあげ、勢いこんでレノックスに言った。
「前哨(センチネル)だよ」
「センチネル・プライムがどうしたんだ」
「彼じゃないよ!あれだよ!」興奮した声で説明する。「何日かまえにカーリーといっしょにに、古典映画チャンネルで《ニ〇〇一年宇宙の旅》を見てたら----」
「ちょっと待て。その話は重要なのか?」
「聞いてったら!退屈なしゃべりかたをするじいさんが映画について解説してたんだ。あの映画はアーサー・C・クラークが書いた『前哨』という短編を下敷きにしている。その小説では、月の裏側にエイリアンが残した宇宙基地がみつかるんだ。そこにあったさまざまな先進技術の遺物のなかに、映画に出てきたあのモノリスもある。でもモノリスは警告を発するビーコンだった。人類が知能を発達させてそれを発見し、いじれるところまで進化すると、それを残したエイリアンにとっては危険を意味する。だからビーコンでエイリアンを呼ぶ。エイリアンはいずれやってきて、たぶん人類を滅ぼすつもりなんだ。わかる?アーサー・C・クラークはこういうことが起きるのをなぜか知っていたんだよ!そして手遅れになるまえに人類に警告していたのかもしれない!」
「じゃあ、そのクラークって作家に助言を求めたほうがいいのか?」
「そうさ!あ、いや、待って……」サムは突然思い出した。「クラークは数年前に亡くなってたんだった」
レノックスは白い目で見た。
「なるほど。ずいぶん役に立つ情報だな」
ハヤカワ文庫『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』ワシントンD.C. 本文 サム・ウィトウィキー ウィリアム・レノックス より
あれは一体いつごろのことだったのか……夕方、学校から帰ってテレビをつけたら、男の子と偽って生きているお姫様の物語が繰り広げられていたのです。アニメ『リボンの騎士』の再放送でした。
「女の子らしくしなさい」という大人たちの言葉に反発を感じて育った私は、一瞬のうちにそのアニメに心奪われました。そして、恋におちたとたんにしとやかになってしまうサファイアが歯痒く、フランツの存在を腹立だしく感じたものです。
(略)
今回、この仕事をお受けするあたり、私は「少女クラブ」版と「なかよし」版の『リボンの騎士』を読み返し、そして気づきました。実はこの作品は「体の性」「心の性」「社会的な性(ジェンダー)」の齟齬(そご)が引き起こす複雑な問題を扱った危うくエロティックな性愛テーマの漫画なのだ、と。
「少女クラブ」で『リボンの騎士』の連載が始まったのは一九五三年。なんと昭和ニ十八年!当時としては、この連載はかなりの冒険だったのではないでしょうか。しかも手塚先生はまだニ十四歳の若さです。やはり天才は違う……。
デュアル文庫『手塚治虫COVER』【エロス編】あとがき 森奈津子 より
一文字----……
俺はお前を
助けなければよかった---……
戦いを長引かせたのも
お前を戦いに
巻き込んだのも……
すべては……
この弱き
力と心ゆえに……
だが……
それでも俺は戦いを続けるしかなったのだ
9人もの男達を 地獄の道連れにしてでも----……
漫画『新仮面ライダーSpirits』第2巻 第6話 巡る絆 冒頭 本郷猛 より
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