ボクの舟／指名制　　

＞148　：荒北くん


レ、レスありがとう。そうだね、時期はインハイ後の方がゆっくり話も出来そうで助かる。（こくこくッ、）…でもベプシは飲み過ぎると体に悪いよ…、まあ荒北くんが良いなら良いけど。（ぼそり、ちら／え）詰め込み過ぎて少し長くなっちゃったけどこっちからロル回させて貰うね。──このレスは蹴って貰っても良いから、兎に角これから宜しくお願いします。（に、ぺこ、）


＊＊＊


──…ずっとこうしてても音は聴こえないしなぁ。
（昼休みを知らせるチャイムが鳴る頃にはもう屋上のど真ん中の特等席に腰を下ろしており、曲作りに行き詰まっている為か今朝態々コンビニで買って来た卵のサンドイッチに一切手を付けずヘッドホンとフードを深く被ったまま、その場に蹲り目を閉じると瞼の裏にふと浮かんできたクラスメイトの顔。そういえばこの一年で彼の音を随分と聴くようになった、教室で授業を受けている時の音や時々聴こえる部活で自転車を漕ぐ音、なんて思考をぐるぐると回していると何かを思い立った様に不意に立ち上がっては、サンドイッチと屋上を後にし小走りでまだ目的の彼が居るであろう教室へと向かい。食堂へと向かう生徒達を掻き分け逆方向へと足を運び、息を切らしながらやっとの思いでたどり着けば丁度教室から出て行く相手が視界に入り、息を整えつつゆっくりと歩み寄っては「荒北くん…少し時間良い？」緊張のせいか、まるで果たし状を渡すかの如く表情を強張らせて話しかけ。）