初恋組(非募集)

今度は生きて、ダニエル…、俺にわがままとか言ってよ
(腕を伸ばして小さな手を握り)

なっ...！ワガママって...オレを子供扱いするな
(手で相手の額をコツンと小突き)

うぇん、そんなつもりで言ったんじゃないよぉ…
(大袈裟に情けない声を出しながら)

そんな声出すな
(また小突き)
そうだな、とりあえず風邪引かずに日々元気で過ごせってところだな
(少し考え込みながら)

えー、それ、俺が心配されてるような…
(それじゃ意味ない、と不満げに)

こんな大きくなってもメソメソ泣いていてしかも甘えん坊な誰かさん、心配するなっていう方が無理だよ
(大袈裟にため息をついて)

もー、いじわるー
(寝転んだまま膨れっ面で)

ふ、ふふふ...
(可愛いなあと思いながら)
まあお前なら心配しなくても何とかやっていけるか
(笑いをこらえながら)

(相手が笑ってくれたことに和んで表情を緩めて)
そう言いきれたら良いんだけどね…

何か心配事でもあるのか？
(途端に表情が曇り)
もし、よかったら話せ。力に...なりたい

んーん…
(ゆっくりと首を横に振って)
俺弱いから…、いっつもみんなに迷惑かけちゃうんだー、頼ってばっかりで
(言葉の割には少々楽しげで)
だから、さぁ…、これからはダニエルに頼っても良いかなぁ？ なんて

そ、そうか！お、オレが守る！安心しろ？ところで...何と戦ってるんだ？
(仲良さそうに見えたのにまさか未だに戦争を？と不思議に思い)

ちょっと前…俺たちの感覚だと、つい最近まで、だね
みんなと戦争してたよ…
(思い出すように目を閉じて)

そっか...戦いは嫌だよな？そこは...そこだけは分かってやれる...まあオレは多分、誰とも仲直りは出来なかったけど
(目を伏せて)

……
(複雑な表情を浮かべる相手を無言で見つめて)
ねぇ、寝ないの、ダニエル？
俺の腕、枕にして良いよ…？
(傍らを示して)

え、ああ...でもそうするとお前の腕が疲れるだろ？そんな気遣いはいらないから
(泣きそうな顔で笑って)

これくらい、大丈夫だよ～
嫌ならいいけど…
(苦笑を滲ませながら)
空を見ながらお話しよーよ

じゃ、じゃあちょっとだけ...
(相手の腕を枕に)
星が...綺麗だな
(何故か涙が出て、それを慌てて抑え)

どうぞ～
(相手の身体の軽さに、もしも一緒に生きることができたら…という考えがまた浮かび、静かにそれらを受け流して)
そうだね、綺麗だね…
(隣の涙を肌で感じて、ぽつりと)
戦争は、痛いね……

(帽子で必死に顔を隠して)
..............ｳｯ、ﾋｯｸ......
(少し落ち着いて)
そうだな、痛いのは誰だって嫌だよな