フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-05-21 18:19:00 |
通報 |
(すぐに離れた相手の唇に、それを追うようにさらに唇を押し付けて、互いの睫毛が触れそうな至近距離で微笑みながら)
ごめんね、ありがと…
うん、……
(起き上がって、相手から告白にこくりと頷いたものの、その表情は悲しげで項垂れて)
あーあ、やっぱり俺、昔とは違うね…
ダニエルは、変わらないね…
変わらない...か。そうかもな...お前はオレが居なくなってからもちゃんと生きてるんだからずっと一緒ってわけにもいかないだろ?
(『それでいいんだ』と微笑んで)
どんなお前でもお前はお前だ。
うん……、ありがと……
(ぽたたっと、涙が頬を伝い落ち)
ダニエル…っ
(相手から言われた言葉から、やはり彼はこれまで…と悟り、その名前を呟きながら泣き出して)
どうした?何で...オレ何か気に障るようなこと...
(その場でおろおろしはじめて)
頼む!どうか泣かないでくれ。いつものようにニコニコへらへら笑っててくれ!
違うのっ、ダニエルは悪くないの…っ
(ぶんぶんと首を横に振りながら)
ごめんね……、僕っ、泣いてばっかだね…、泣き止まないとね……
でも、ダニエル今まで大変だったんだねって、思ったら…
(ごしごしと目元を擦りながら、ぽつぽつと話して)
一人で、戦ってたんだよね…っ?
僕…、自分のわがままで、ダニエルのそばにいられなくて……っ
さいごに、告白してくれたのに……
(優しくこちらに手を伸ばして話を聞いてくれる相手の、服の裾をきゅっと掴み)
それでよかったと思う...
(危うく戦いに巻き込むところだったと今更ながらにヒヤヒヤし)
お前は何一つ間違ってない
(出来る限りの優しい笑顔で静かに口にし)
でも…っ、だって……、あそこでお別れして、もう二度と会えなかったじゃない…っ
(今こうして年月を経て触れ合えるのは奇跡でしかないと思い込み)
ダニエルが、いなくなったって知って……、僕何度も何度も…っ、
でもこうやってお前が大きくなったってことはオレの分まで...生きてくれたって...事だよな?それだけでオレは救われたよ
(ありがとうな、と泣きそうな笑顔で言って)
(こればかりはどうにも...と困ってしまい...)
お、お前は気が付かなかったかもしれないけど、オレはずっとお前の側にいたんだぞ!お前の『ここ』にずっといたんだぞ
(そう言って相手の胸に手を当てて、こんなありきたりなことしか言えない自分が堪らなく悲しくて泣きそうになり)
いいんだって、それだけ必死だったってことだろ?
(泣き止んでくれたのと相手の言葉が妙に嬉しくて優しい笑みがこぼれ)
よく....頑張ったな
(相手の頭を撫でながら)
トピック検索 |