初恋組(非募集)

ダニエル…もう無理しなくて良いんだよ？
(努めて優しい表情と声色で)
俺、不器用だから、こういうときなんて言ったらいいかわかないんだけど…、俺、どんなダニエルも、ちゃんと、好きだから…

お、オレも...っていうかよくす、好きだなんてそ、そんな...
(真っ赤になって)
いや、せっかくこうしてまた会えた...から、今度はお前が逃げないようにとか、怖がらせないようにとかい、いろいろ考えてだなあ
(頭を抱えて)

あれ、知らなかった？
俺は情熱の国、だよ？
(爽やかに言いながらも、熱を孕んだ笑顔で、相手の小さな指先に口づけて)
やっぱりダニエル優しいねぇ…
(嬉しそうに、でも困ったように笑って)

はあ？じょ、情熱？じょうね....アハ、アハハハ！これは...ハハッ...情熱って...お前が？
(ツボにはまってしまったらしく笑いが止まらなくて)

えぇ～っ、何で笑うの、もうっ！
(がばっと起き上がってふくれながら)

だって！情熱って...ふふっ！
(必死に笑いを抑えようとして)
いや、ごめん...そうだな、お前は確かに情熱的だよ
(控えめに笑って)

ヴェー、絶対思ってないよね…
(拗ねたようにぼやいて溜め息を一つ漏らしてからから、唐突に相手の手を掴み)

なっ...！何だよ...笑った事なら謝るよ
(手をつかまれてびっくりして目をそらして)

…わからせてあげよっか？
(握った手を支点にして相手を押し倒して組敷く姿勢になり、もう片方の手で自分の唇に人差し指を当て微笑みながら見下ろし)

え...え...お、おい...そういう冗談は...
(相手が突然昔知っていた可愛らしい自分の思い人と違う人に見えて)
わ、悪かった。笑って悪かったオレの負けだ
(それでも余裕っぽいところを見せたくて)

(相手が負けを認めたと思うと、それまでの雰囲気から一転してへらりと笑い、そのままの姿勢で投げキッスしてから相手の上から退き、いつもの調子で)
わかればいいんだよー

え？あ、ああ...
(何だか相手の『大人の男』の部分を見た気がして少しどきどきしたものの)
あ、あの...いや、やっぱりいい！

え？
なぁに？
(相手の言葉を聞き漏らさず、間の抜けた声で疑問符を浮かべて首をかしげて)
なにか言いかけた？

い、いやいいんだ！忘れてくれ
(顔を真っ赤にして恥ずかしそうに)
忘れてくれ

(相手の様子からなにかを感じとり、くすりと笑って)
教えてくれないのー？
(相手の自尊心を傷つけないように、あくまでからかいではなく軽い調子で声をかけ)

大したことじゃないんだ。ただその...さっきのようなこと...あるだろ？お前はすぐにやめてくれたけど、もしこれ以上の事をお前が望むなら、ここででは無理だけど、オレは別にいいよって言いたかったんだけど...オレこんな小さいから
(困ったように笑って『いらない気を回したな』と呟き)

これ以上のこと…？
(鸚鵡返しに呟いて少しだけ呆けたように悩んだあと、ぱっと顔を赤らめて)
お、俺は、そんなつもりじゃ…
(言ってみれば、遊びのつもりだったが、話が思ってもいなかった方向に飛躍して、「そんなこと、考えたことなかった…」と狼狽えて)
てもでも、ダニエルがしたいなら…、俺もしたい…

なっ............！
(意識していたのが自分だけだった恥ずかしさと相手の衝撃発言で開いた口が塞がらず)
こここここの話題はもうやめにしよう！うん！

ヴェっ…、でも…
(終わりにして良いものかと戸惑い)
じゃあ最後に…
(背中を丸めて相手と視線を合わせ、その頬に手を当てて唇に触れながら、濡れた切な気な目で「僕にキス、して…？」と)

！！
(生きていたらこんな事も覚えるのかと衝撃を受けながら)
んー.......ﾁｭｯ！
(唇が触れるぐらいのキスをし)