初恋組(非募集)

ダニエル……っ？
(すぐに相手の異変に気がついて動きを止め)
どうしたの、大丈夫…？
(少々大袈裟にも見える勢いで、必死に相手の顔を覗きこみ)

な、何でもない、気にするな。ちょっと...激しく動きすぎただけだ...きっとむせたんだな
（少し疲れたように笑いながら振り返ってまた相手の胸にもたれて目をつむって大きく息をして）

……
(尚も不安そうに見つめながら落ち着かせるように、少しでも楽になればと願いを込めて背中を撫で)
ダニエル……、やだよ、
(不意に低い声で呟いて)

ほ、本当に運動不足なだけだから...
(背中を撫でてもらって呼吸が落ち着き『もう大丈夫だ』と言い)

(色々な感情が喉元でつまり、声が出せずにこくんと頷くのみで)

ほ、ほら！元気だせ！
(改めて相手と向き合う形になって両手で相手の頬をぺしぺし叩きながら)

う、うん…、ごめんね……
ダニエル、小さくて軽いから、このまま消えちゃうんじゃないかって、たまに思っちゃってね…
(「こういうの、ふきんしん、って言うんだよね」と苦笑いしながら)

あー、昔は体も弱かったしそういうこともあったかもしれないけど...今はだいぶ調子がいいんだ
(相手を心配させないように笑って『それにしても本当に不謹慎なヤツだな』と手を伸ばして相手の頭をコツンとし)

(頭を小突かれてるのに、へらへらと、むしろ幸せそうに笑って)
俺、おっきなダニエルは、そういう意味でも見たいかも～

そんなに大きくなったオレが見たいのか？
(嫌ではないが、何故か今の段階になって相手の反応を怖がってしまい乗り気になれず)

うん！
おっきなダニエルも、絶対素敵だよ！
(迷いなく言い切り)
まあでも、10年待つか、奇跡でも起きない限り無理だよね……
(あははと笑いながら、残念そうに)

何年経つか分からないけど待ってて...くれるか？
(そこまで期待されているのを嬉しく思いながらもすぐに叶えられないのが申し訳なくて不安げに問い)

うん……、もちろんだよ！
いつまでも待ってる！
(自信満々に笑って見せて)

じゃあちょっと頑張らないとな
(相手のまっすぐな期待と信頼に嬉しさと同時に恥ずかしい気持ちもわいてきて顔を背けながら)

そうだよー、いつまでも子供だと、
(とさりと相手をソファに押し倒して)
こーんなこともできちゃうんだから、ね？
(からかうようにへにゃりと笑って見下ろして)

........！あっ、ｺﾞﾎｺﾞﾎｺﾞﾎｯ！
(体を丸め突如苦しみだして)

ふえええ！？
(先程までの余裕は消え去って慌て出し)
ご、ごめん、そんな乱暴にしたつもりじゃ買ったんだよぉ……

.........
(相手が怯んだ隙に起き上がり相手の頬を軽く叩いて)
からかうなって言っただろ？お返しだ
(全く困ったヤツだと言わんばかりの顔で)

ヴェー、ごめんなさい……
(身体を起こして叩かれた頬を撫でながら)
それよりダニエル、大丈夫？
ほんとにごめんね…
(相手を労るように注意深く観察しながら心配そうに)

も、もういい。オレは大丈夫だから...
(手を伸ばして頭を撫でて『優しくしてくれてありがとう』と顔を背けながら)