フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-05-21 18:19:00 |
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大丈夫だよ、そっちはもう痛くないから
ダニエルも疲れてるんでしょ?
(体勢は変えずに視線だけ上げて)
俺も休憩、ね…?
お前も疲れたなら寝ろよ...
(何だかんだであまり眠れていないのではと心配し)
よいしょっと...
(寝返りをうって相手の頬に手を触れ幸せそうに笑って目を閉じて)
...........ん?
(ふと目を覚ますと気持ち良さそうに相手が眠っていて)
...何かないか
(もう相手に心配をかけたくないのでとキョロキョロすると室内に書棚があって本も何冊か置いてあったので相手を起こさないよう移動して)
これにするか
(適当に本を取り出してソファに戻り相手の頭を少し撫でた後ページをめくって)
ん……?
(前にもあった感覚、その時の記憶と恐怖と不安がフラッシュバックして、がばりと身を起こして)
ダニエル!?
.....っ!!どうした?
(寝ていると思っていた相手から突然名前を呼ばれ驚きを隠せずに)
大丈夫か?怖い夢でも見たか?少し顔が青いぞ?
(様子がおかしいので頭を打ったときのショックがまだ癒えていないのかと思い相手の頬に触れ)
……っ
(はっは、と短い呼吸を繰り返して、彼をはっきり認識すると、手の甲で額をぬぐいながら「大丈夫」と答え)
それならいいが...
(それにしては尋常ではない声だったのでもう少し突っ込みたかったが、これ以上聞いても無駄だろうと判断して)
その...膝の上...行ってもいいか?
(ひょっとしたらまた怖い思いをしたのかもと思い少しでも慰められたらと思い)
(複雑そうなことを考えている相手の表情に苦笑しながら)
心配してくれてありがと…
(以前まで、自ら触れてくることは少なかった印象がある彼だが、最近自分から触れてくるようになった気がして、内心その変化に驚きながら、彼の申し出に嬉しくなり)
良いよ、おいで
大きくなったから、もう大丈夫かなって思ったけど...全く、大きくなっても心配とはな
(過保護すぎるとは思ったがやはり気になってしまって)
じゃあ、そっち行くぞ
(いそいそと膝の上にのって相手の胸にもたれかかって)
それでも、甘えさせてくれるダニエル、優しいよね…
(膝の上に感じた温もりに安心したようにふわりと微笑んで、その頭を撫でて)
ひょっとしたら血がそうさせてるのかもな
(自分の祖父と相手の祖父もこんな感じだったのかもと思い浮かべて笑いながら)
暖かいな...このまま溶けてしまいそうだ
(満ち足りてこれ以上幸せなことはないというような安らかな表情で)
じいちゃんたちも、仲良かったんだよね…
(懐かしい面影に思いを馳せて)
溶け合っちゃったら、もう離れることはない…?
(目を閉じながら柔らかい声で)
じーさん達からしたらきっとオレ達はまだまだ心配な存在なんだろうな
(孫はかわいいと言うらしいし等と思いながら)
溶け合うのか?お前も溶けるのか?
(クスクス笑いながら)
そうだねぇ、あーあ、じいちゃんにも会いたいなぁ…
(へにゃりと笑いながら、明るい声をだし)
だって、ダニエルだけ溶けちゃったら、俺、またひとりぼっちになっちゃうじゃない……
オレもお前のじいさんに会いたいよ
(久々に昔の夢を思い出して、ふと自分は昔、目の前の相手を追いかけていたのか、それとも相手の祖父を追いかけていたのか考え)
そうか、じゃあオレ一人溶けたりいなくなったりしないように、しっかり見張っておけよな
(相手によりしっかりしてほしくて、叱咤激励のつもりで)
りょうかい!
俺、ダニエルのそばを離れず、一生見守っていくであります隊長!
(ぴしっと敬礼をしながら、そう言えば、この敬礼を指導した親友は今ごろどうしているのかと一瞬過り)
でもさぁ、前に俺、言ったじゃない?
ほら、大きくなったダニエルも見てみたいって
(不意に何かを思い出したように切り出して)
........?それは今の流行りなのか?
(でも相手が楽しそうにしているのでこれ以上深くは詮索せず)
い、いきなりどうした?
(言った記憶はあるが物凄く恥ずかしくなり下を向いて)
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