フェリシアーノ・ヴァルガス 2015-05-21 18:19:00 |
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(目を閉じたまま涙をこぼし、こくん、と微かに頷いて、弱々しい声で呟いて)
ねぇ…ダニエル……
ぼくにキス、して…?
あのとき、みたいに……
(震えながら、微かに響く声は、幼いときの様子を思い出させ)
え...
(突然の言葉に驚きを隠せずに一瞬躊躇して)
..............!
(自分の唇を相手の唇に重ねて)
...何か恥ずかしいな
(照れたように頭をかいて笑いながら)
ヴェっ!?
(琥珀色の瞳を大きく見開いて、何度かぱちぱちとまばたきしたあと)
あれ…?
(キスの余韻で照れ笑いをしている彼を見つけて)
ダニエル楽しそうだねー、何かいいことでもあったのー?
(それまでにあった不安定さや子供っぽさは、その声からは感じられず)
えっ、頭??
いったぁ……っ!
(身体を起こして側頭部に激痛を感じて、「なんでなんでー?」と首をかしげ、周囲を見渡して自分がソファではなくその下に横になっていたことにも疑問符を浮かべて)
はあ....いろいろ大変だったんだからな...
(元に戻ってくれた事は嬉しかったが、いざ戻ると拍子抜けし)
な、何にも覚えてないのか?
(困惑している相手を見て今まで起こったことを全て話そうかと迷い)
たいへん…?
何が大変だったの??
(首をかしげながら)
覚えて、ない…
(悪びれる様子もなく、首を横に振って)
まあいいか、もう大丈夫みたいだし...
(話すのが面倒になり)
最終テストだ。お前の親友の名前は?
(ここをクリアしたら完全復活だと思い真剣に)
えー、なになにー?
(知らないことが不安というわけではなく、彼の反応が気になって追求しようとして)
親友?
ルート、あと菊も!
って、前にも話さなかった?
(嬉しそうに答えて)
そ、それはな...ひ、秘密だ
(恥ずかしそうに人差し指を自分の唇にあてて)
はあ...そうか。もう大丈夫だ
(すっかり戻ったと思い安堵すると、どっと疲れがでてきて)
むーっ
(拗ねたように頬を膨らますも、その表情は穏やかで)
あっ、でもね……
(言葉をきって赤い頬を指差し、首かしげて)
ここだけ、違う意味で痛いの、なんでかなー?
って、ダニエル?
大丈夫!?
そ、その赤い部分はむ、虫にでも刺されたんじゃないか?
(とぼけながらやっぱり話さない方がいいなと思って)
少し疲れたから休む
(事が終わった後胃の部分がキリキリ痛むことに気付いて慌てて反対側のソファに横になって)
そんなわけないよー、ダニエルーっ
(彼がソファに横になるのを見届けると、その見た目相応の行動に苦笑して)
しょうがないなぁ……
(自らも彼が横たわったソファの脇にぺたんと座り込んで、その寝顔を見届ける位置につき)
お、おい...そうやって見られてたら寝れないじゃないか
(好きな人が近くにいるので緊張して却って眠れなくなり)
少しだけ寝るからお前も好きにしたらいい
(とりあえず目だけでも閉じて体を休めようとして)
お、おい!いきなりそんなっ、びっくりするだろう!
(手を握られたことでビクッと体を震わせて)
と、とりあえず寝るからな...
(眠れるわけないが改めて目を閉じて)
好きにしていい、って言ったのはダニエルだよー?
(からかうように言って、その指の小ささを確かめるように握った手に指を絡めて)
か、からかうな...オレは空回りばっかりだったかもしれないけど、お前と関わるときはいつも本気だった...つもりだ
(真っ赤になって恥ずかしくなって握られた手を離し)
(その、本気の声に、静かにうん、と頷いて)
ごめんね、ありがとう…
(ソファの、横たわる相手の脇の辺りに擦り寄るように顔を埋めて)
じゃあ、ここにいていい?
俺もちょっと休憩するよー
わ、分かればいい...
(ちょっと言い過ぎたかなという気持ちから少し気まずくなって)
ここにって、別にいいけど頭打ったところは大丈夫か?また冷やすもの持ってこようか?
(そう言って起き上がって)
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