本堂 有栖 2015-05-16 17:26:33 |
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>>クロウ
「…あぁ、なんだ。君か」
ふと下から声が聞こえた。僕を全否定する様な、大嫌いな声が。なのに何故、笑ってる?どうして僕笑っているんだろう
ーー分からないーー
もう、本当に分からない。答えのない問い掛け。頭が割れそうに痛い
「酷いね、カッコいいよ。」
そいつは同士じゃない。そう言い聞かせた、でも同じに見えてしまう。その笑顔を僕向けないで。
ーー君だって全部隠してる癖にーー
「僕は、この顔大好きだよ」
ほら、傷が増えていく
>ライさん
もう、結局手を取るんでしょう?
素直じゃないというか、何と言うか……。
何を考えているのかわからないお顔をしますね。
「おはようございます、【ナイトメア】さん。もう覚醒のお時間ですか?」
やはり、『アリス』の気配を感じ取ったのでしょうね。
どこか楽しそうにするその姿を、私はずっと見ていた。
>クロウさん
―なんだか様子が変。
どうしたの?
でもすぐに元に戻る。
「子供っぽい、か。そういう一面も確かにありますよ」
そういえばこの人、体ばかり大きくなるけど精神年齢は成長しているのかしら。
あ、いけない、こんなこと思ったら怒られちゃう。
>>天玉
「さぁ、一体どういう意図で僕にそれを聞くのか。聞かせてくれないかな」
相変わらずだけど、なんか一言一言にイライラする。全部見透かしてるみたいな、そんな感覚。嫌い
「覚醒なんてしない、いつも遊んでるだけさ」
ずっと笑ってる僕は、一体何を考えていて何が本心なのか
本当に分からない
>ライ
「かっこよくなんて無い。何も分かってないのにーーその顔は…」
ーーだって君は笑っているはずなのに泣いているように見えるからーー
「………僕は『分かってる』から、好きでこの役をやってるから良いんだよ。でも、君は……」
君は…僕とは『違う』から。だからーー
「その顔はしちゃダメなんだ」
相手を真っ直ぐ見て………笑うのをやめた。
>天玉 三風
……変に思われてる…かな?…でも、僕は笑う。ずっと、いつまでもーー
「……子供…っぽい、の…?」
おかしいな。『外見』はあまり変わってなくても『中身』は成長してるはず………ちょっとショック…かもしれない。
ーーでも、[僕]は笑い続ける。ーー
>ライさん
反発的な言葉が森に木霊する。
「意図、ですか。そうですねぇ、言うなれば、"これから先起こる物語の先駆けを作るため"、でしょうか」
手を後ろに組んで、ゆっくりとライさんの周りを歩く。
このわざとらしさ、あなたはもっと嫌がるでしょうね。
「いつも遊んでいるだけ、ですか。それは良い響きですね」
ライさんの頭に葉が一枚。それをとって、私はやんわりと微笑んだ。
>>
クロウ
どうして君はそんな顔をするの?
わからない
どうして僕は笑ってるの?
わからない
何もかもが分からない
「ならさぁ、教えてよ」
教えてよ、それは本心さ。
心の底から、こう思っているんだ
「どうしたら、笑うのをやめられるんだい?」
それでもずっと、僕は笑い続けていた
>クロウさん
―明らかに様子がおかしい。
私は後ろに回って両肩にそっと手を置く。
「それは人によるでしょうね、けれど私はほとんどそう感じたことはありませんよ」
あぁ、なんて敏感で、感受性の強い子。
人の思いを感じ取りやすいのね。
「安心して、私にはあなたが必要なんですから。辛くなる必要はありませんよ」
夕日が差し込んできた。私たちがオレンジ色に染まった。
>>
天玉
…イライラする、見透かした様な態度。本当に気分が悪い、今すぐこの辛さを訴えたい
ーーでも、どうやって?ーー
「邪魔、僕が動けない」
それでも笑う、笑い続ける。誰かに助けて欲しかった本当は君みたいに…
「都合いい、響きでしょ」
ーー誰か、助けてよーー
>ライさん
「あぁ、これは失礼しました」
さっと横によける。
んー、お顔は笑顔だけれど、怒っているのが伝わってくる。
「ええ、とっても素敵な響き。でもあなたが無理をすればするほど、その響きは小さくなっていきますよ?」
もう素直になってはどうですか?疲れるでしょう?
目を、じっと見つめた。
>ライ
「……教えて…か。本当に分からない?何も覚えてないの?」
ーー君が笑うのをやめられないのはこの世界と君の心のせい。
「………君は…強いよ?。だから泣くのはもうやめて。僕は君が泣いているようにしか見えないのだから……」
僕は笑って相手が欲しがりそうな言葉をかけるーーそれが僕。……本当に嫌な奴だね。誰にも気付かせないけど。
>天玉 三風
「ーーっ……何を勘違いしているの?」
バレた?バレた?バレた?ーーいや、落ち着けて、まだバレたと決まってない。
大丈夫。大丈夫。……まず、何に気付かれたか……。いつも通り大胆不敵に笑ってーー
「僕は子供じゃないし。そんなことで傷付かないよ?」
ーーあぁ。そう言う事か良かった。ーー
振り向き三風に優しく笑いかけて僕は言う。
「三風。僕の[友達]。大丈夫僕は元気だよ…?」
ーーもうすぐ[夜]が来る。…何しに来たんだっけ?……あぁ。そうだ。[アリス]に会いに来たんだったーー
>48 天玉 三風
天玉が口を尖らせて言う。
気分を損ねさせたみたいだ。
「ああ~、ごめん、俺にとっては死活問題なんだ。アンタならアリスがなんで焦るのかも分かるだろ?」
紅茶を飲みほして手荒にカップソーサーにカップを置いた。
「今すぐ帰れない……。まぁ、トラウマを克服するっていうんなら……そうだろうけど。参ったな……」
思わず頭をガシガシと掻いた。
>49 クロウ
「日本じゃない?ワンダーランド?」
今度は愛想笑いじゃない、心底楽しそうな笑顔で歓迎された。
「俺のいた世界とは違う?ああ、ちょっと待って、頭がついていけない」
理解できない情報が次々とチェシャ猫と名乗る少年から出てきた。
訳が分からず、こめかみを押さえた。
>56 ライ
草原で暫くぼうっとしていると、目の前の森の木の枝に女の子が座っているのが見えた。
全身黒づくめの女の子……バンギャってやつかな?
とにもかくにも人だ!何か分かるかもしれない。
藁にもすがる気持ちで小走りで女の子の傍まで駆け寄る。
「ちょ、ちょっとそこの人!もしもーし!」
>本堂 有栖
「…大丈夫?分からない?………でも今の状態はとっても簡単だよ」
あぁ。楽しいな♪楽しみだ!
君の選択を楽しみにしているよ[アリス]
「1つ目。君はこの世界<ワンダーランド>に来たと言う事。2つ目。君が[アリス]だと言う事。3つ目。君は[トラウマ]を持っている。4つ目。君は元の世界に帰りたいかい?」
指を立てながら数え笑いながらーー楽しそうに笑いながら聞く。
>73 クロウ
「今すぐ帰りたい!……けど……」
今まで焦っていた気持ちがスゥッと消えていった。
何故なら目の前の少年の態度。こりゃあまともに相手してくれそうにない感じだ。
むしろこっちが困ってるのを楽しんでる様子。
もしかしなくても相手にするだけ無駄なんじゃないか……?
さっきまでパニックで熱かった頭の中が妙に冷めていった。
「あーうーん……、あ、そう。俺の名前、アリス。本堂有栖って言うんだ。23歳、中小企業のサラリーマンやってる」
とりあえず様子を見る為に、当たり障りの無い自己紹介をしてみた。
>クロウさん
……。
「そうですか、それは失礼しました」
今の私はちゃんと微笑んでいるだろうか。
ううん、きっと、悲しい顔。
わかりましたよ、あなたがそうしたいなら、これ以上はあなたの心に気付かないようにします。
けれどね?
一緒にいた時間というものは、相手の心をなお明らかにするんです。
―ごめんね。私はきっとわかってしまう。
>本堂 有栖さん
「……ええ、わかります。あなたにはあなたの生活がある、それが一変……どころじゃありませんし」
"死活問題"、と言うことはバイトかお仕事をなさっていたということかしら。
……確かに死活問題ね。
それに、私にはわからないことがありますし。
元の世界に帰ったとします、その日付は……こちらに飛ばされた日orこちらで過ごした日数も換算された日……?
「はぁ、困りましたね」
私も思わずこめかみをおさえた。
>>
天玉
「皆が、この世界が無くなれば…」
駄目、言うな
「この、世界が…壊れたら」
これ以上言ったら、駄目だ
「僕は、きっと…ずっと、笑わなくて済むのにね」
壊れる
自分の作り出してきた幻想、自らの表情、全てが崩れていく
それは、自分という存在を否定した。笑うのを止めたい、なんていう悲しい否定
ーー消えちゃえ、あんな記憶ーー
「なんてね、此処に居られれば。今みたいに凄く楽しいのに」
笑った。心の底から、笑った。
涙が、頬を伝った
>>
クロウ
「うん、分からない。何もかも、理解が出来ない」
どうしてそんな顔をするんだい?
それさえも分かれない、分かってあげられない。
でも何となく分かること、それは
ーー君は、自分を否定してるーー
それは僕にも言えること、だね
「泣いている様に?僕が?…何言ってるの?」
どうして泣いている、なんて言うんだ。
分からない
「こんなに」
自分の意思とは間逆なのに、体が勝手に動く
「笑っているでしょう?」
…嘘つき
>>
本堂
「っ…ーーーキタ…」
アリスの気配、来たんだ
やっと会えた、アリス
「どうしたの、もしかして道に迷ったとか?」
さぁ隠せ、自分の本心を。さぁ笑え、嘘つきな僕
>本堂 有栖
…あれ?冷静になっちゃった……
まぁ、いいや。
「宜しく。『本堂 有栖』僕の事のはクロウって呼んで。年は……忘れちゃった」
軽く笑って少しつまんなそうに…僕は自己紹介する。
>天玉 三風
…………ごめんね。
「も~。ホントだよ?」
ごめんね。そんな顔をしないで。
ーー僕は[チェシャ猫]だから……
だから、僕はこんな心要らないんだ。………あったら駄目なんだ。…ごめんね。
ーー僕の[友達]。
>ライ
ーー君と僕は[似ている]でも、[違う)から………僕が
「僕が[肯定]してあげる……君はもう素直になって良いんだよ…?」
君を見つめる。……真っ直ぐ。優しくーー
出来るだけ優しく笑う。
>>
クロウ
「肯定なんか要らないよ、否定してる訳じゃない」
君の肯定は嘘
だから、信じないよ
「僕は、年中素直だよ」
笑ってみてる、嘘の笑顔を君に向ける
>ライ
ーー僕は[チェシャ猫]。本当の事は言わないよ。……でも、僕は[情報屋]。対価に見合う物なら売るよ。
………だから。
ーー君は…
「嘘つき。自分でも気付いてるくせに」
君は素直じゃない。楽しくないのにいつも笑う。………心を偽って。
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