臆病な自分と冷たい相手

(これ以上何か言ってしまっては怒られるだろうと思いうつむいて小さく頷いて)

……そんなに落ち込むな。別に怒ってはいない。
(俯いた相手に、他人に優しくするのはまだ慣れない為、視線逸らしつつ言い、)

(怒っていないと安心するがやはりまだ相手は怖くてそれに医者に診られるということもあり小さく震えながら泣いていて)

……あのな、それじゃいつまで経っても変われないぞ？
(相手の涙を親指で拭ってやりながら諭すように言い、)

(相手の言葉にシュンとしてそんなに簡単に変われるわけが無いと思いながら)

さっき、誰にでも苦手な物はあると言っただろう。それ自体は悪い事じゃない。
だがな、それを苦手なまま放っておくのは、俺はどうかと思う。
(自分だってまともにできていないくせに、と内心自嘲しながら目を伏せれば言い、)

(それは自分でもわかっていて直したいからここに来たのだが･･･と思いながら)

俺だって、お前に無理をさせたい訳じゃない。
だけど、お前の……っ。
(声が聞けなくなるのはもっと嫌だ、そう続けようとした自分に気がついてハッと片手で口元覆い、戸惑ったように視線泳がし、)

(相手が良いかけてやめたので何を言いたかったのだろうと相手を見て首を傾げて)

い、いや…っ何でもない…っ！
(考えてみれば急に恥ずかしくなって顔赤らめ、)

(旧に顔を赤くする相手に熱でもあるのかと思いながらおでこをそっと触り)

っ！ ……心配してくれてるのか…？
(相手の行動に驚きびくっと肩揺らせば、苦笑して尋ね、)

(相手の言葉にコクッと頷いて大丈夫だろうかと心配していて)

(/寝落ちしていたようです
すみません！)

悪い……もう、平気だ。
(頷いた相手に言えば、心配そうな相手の頬を指の背で撫で、)

(本当にと聞くように相手をじっと見つめて)

そんな顔するな。本当に平気だから。
(相手の表情からその心意を何となく察し言い、)

(大丈夫そうな相手を見てホッとしてニコッと微笑み)

とりあえず、明日はやめておくか……。
でも、どうせ一週間後には俺の定期検診がある。
その時に一緒に診てもらおう。
(相手に流されてしまった気もしながら言えば、人差し指立て提案し、)

(相手の言葉に一週間あれば大丈夫かなと思いながら頷いて)

じゃあ、そうするか……。
(頷いた相手の頭撫で言い、)

(/何だか一紗が突然優しくなってしまいましたね……←
ところで、この後の展開どうしましょう？)